「ラ-メン美味かったな~」
「お腹いっぱいなのです~」
二人で札幌ラ-メンを堪能してここから牧場に向かう。
「やっぱり北海道といったら牧場なのです!」
「もうちょっと早く来てたら雪祭りもあったけどな」
「寒いのは苦手なのです・・・」
「俺もマイナスの世界にずっとは居たくない・・・」
そんな会話をしながらレンタカ-で牧場に向かっていた。
外は快晴・・・気温もちょうどいい感じに暖かくて最高だ。
「あと・・・10分くらいで着くぞ~」
「楽しみなのです♪あ、それとソフトクリ-ムも食べたいのです!」
「おお、牧場のソフトクリ-ムか!食べよう食べよう!」
「なのです♪」
電はご機嫌で助手席に座っている。
牧場はもう目の前だった。
「電、乳搾り体験もあるらしいからやってみるか?」
「いいのです?」
「おう!」
「やったのです!」
そんなわけで牧場到着。
とりあえず最初に乳搾り体験をしてみることに。
「電、大丈夫か?」
「だ、大丈夫なのです!」
電は牛を目の前に少しビクビクしていた。
可愛い・・・。
「はは、お穣ちゃん、怖がらなくても大丈夫だよ。ほら、こんな風に・・・」
牧場の従業員が牛に近づき電に見本を見せようとしてくれていた。
「やさしくこうするんだよ。いいかい?」
「あ、ありがとうなのです!」
電は教えてもらったとおりにやってみていた。
「搾れたのです!」
「お穣ちゃん、なかなか上手いよ。お父さんも一緒のどうだい?」
「お、お父さん!?」
「こ、この人お父さんじゃないのです!」
「あれ、違うのかい?」
「この人は私の夫なのです!」
「わ、若々しいね・・・」
「・・・俺そんなに老けてるかな・・・」
何でお父さんと間違うの。
せめてお兄さんであって欲しかったとです。
電はそのあとも楽しそうに搾っていたが突然手が止まった。
「あれ、電?もういいのか?」
「・・・」
「お、お~い・・・電~?」
「・・・どうやったらこんなに大きくなるのです・・・」
「え?」
「どうやったらこんなにおっぱい大きくなるのですか!!」
「そこ!?」
「ちょっ・・・お穣ちゃん・・・放し・・・ぐぇ・・・」
「さぁ言うのです!おっぱい大きくなる方法言うのです!!」
「落ち着け電!!その人放さないと死んじゃうから!!」
ちなみに従業員さん、白目剝いてらっしゃる。
ヤバイ。
「い、電・・・ヤバイ、そろそろ死ぬぞその人・・・」
「あ・・・ご、ごめんなさいなのですううううう!!!」
「げほっげほっ・・・」
「だ、大丈夫ですか!?ごめんなさいなのです・・・」
電は涙目で謝罪している。
「だ、大丈夫だよ。今月4回目だし・・・」
「4回目!?いったい何回殺されかけてるのです!?」
「いやぁ、ここよくあるんだよ、どうやったら牛並みの胸を手に入れれるのかって・・・」
その理不尽な理由でこのおじさん4回も生と死の境目に立たされていたのか・・・
そんな騒動の起きた旅行2日目の午後だった。
~アンドロメダ~
う~ん・・・あの雪風さん・・・本当にどうしたんだろう・・・
「ねぇアンドロメダ、その動画みるの何回目?」
ケストレルがパソコンの画面を覗き込んで言ってきた。
「なぜああなったのかよく分からなくて・・・」
「ん~・・・私が思うに、あの子多重人格なんじゃないの?」
「多重人格?」
「うん、たぶんそうじゃないかな」
「でもこれは多重人格で説明が着くんでしょうか・・・」
「まぁ、あの動きは説明できないよね~」
「雪風さん本人にも分からないようですからね・・・」
「この動画は見せたの?」
「いえ、まだ・・・」
「それじゃ見せてあげたら何か思い出すんじゃない?」
「そうですね・・・」
「あ、ちょっとごめんね」
ケストレルはケ-タイを片手に部屋を出ようとしていた。
「どうしたんですか?」
「えへへ、彼からデ-トのお誘い」
「・・・幸せそうですね」
「おお?羨ましいのか~?」
「べ、べつにそんなことっ・・・」
「アンドロメダにもすぐ出来るよ!」
「・・・そうですかね・・・」
「そうだよ!っと、私はそろそろ行くね!」
「はい、気をつけて」
ケストレルは部屋を出て行った。
とりあえず雪風さんに動画見せるかな・・・
「あ、そうだ」
デイリ-開発を忘れていたことを思い出す。
偵察機が不足してるって隊長言ってたな。
私は雪風さんを司令室に連れてくるついでに開発に向かう。
「お、今日も建造?」
「いえ、今日は開発で。艦載機・・・出来れば偵察機をお願いします」
「はいよー!!ypaaaaaaaaaa!!!」
なんでロシア人の妖精追加されてるんですか。
「はいできた!」
妖精さんが出してきた書類には・・・
E-2C早期警戒機
と書かれていた。
早期警戒機・・・なかなか当たりかな。
ただ、資源を考えてあまり出撃させれないと思うけど・・・
とりあえず雪風さんを探して司令室に行こう。
~ケストレル~
・・・遅い。
いや、私が30分くらい早く着いたからだけど・・・
すると・・・
「あ、あれ!?もう来てたんですか!?」
「遅い!って言いたいけど私も今来たところだよ」
「あ~・・・良かった・・・」
「はいはい、とりあえず行きましょ」
二人で並んで歩く。
公園だが、恋人とだと少し新鮮だった。
・・・てか私って案外チョロいのかな~・・・
この前ナンパ(?)してきた男と付き合うなんて・・・
まぁでも話してて楽しいヤツだし、優しいから私のタイプなんだけどね
「ね、ねぇ、ケストレルさんの苗字って何なの?」
「何でさん付けちゃうかな~・・・呼び捨てでいいの!」
「は、はい!」
「それで、苗字?んなもんないわよ」
「え、ない!?」
「そうだよ?」
「え、でも・・・」
「まぁまぁ、その話は後々!」
・・・私、航空母艦だし・・・
苗字か~・・・ヒュ-バ-ド級だから・・・ヒュ-バ-ド?
ま、正直に話せばいいか。
「今日はあったかいね」
「そうです・・・あ、いや、そうだね!」
「・・・なんかそんな所が可愛いよね君って」
「え、えぇ!?」
「えへへ」
耳まで赤くなってる・・・。
イジリがいがあるなぁ。
「ちょっと喉渇いたな・・・どっかで休憩しない?」
「あ、だったら僕が買ってくるよ。何が飲みたい?」
「え、いいの?私出すよ」
「彼女にくらいおごるよ!」
「そう?じゃあ、コ-ラお願い!」
「分かった!」
私は近くのベンチに座る。
なんとなく空を見上げると雲ひとつない青空だった。
・・・そういえばアンダ-セン艦長が着任したときもこんな空だったな~・・・
そんなこと思っていると・・・
「ねぇねぇ、彼女今一人~?」
「え?」
チャラそうな男3人(こいつらはブサイク)に囲まれてた。
なんでまたナンパですか。
何、チャラ男は航空母艦がお好きなの?
「私、彼氏いるんだけど」
「あ、もしかしてさっきのダサそうなの?」
「は?」
「いやいや!俺らのほうがカッコいいから!どう?乗り換えない?」
「却下」
そんなやりとりしてると・・・
「・・・僕の彼女に何してるんですか?」
「あ?もしかして彼氏?」
「・・・だったら何」
「何睨んでんだよ?ああ?」
あ~あ・・・喧嘩始まった・・・
いざとなったら助けてやるかな。
一応、艤装がない状態の艦娘は艦級にもよるが基礎体力面はそこらへんの成人男性より高い。
「お前さ、俺とこの子付き合うから手ぇ引けよ」
「えっ」
思わず声が出た。
その理屈はおかしい。
「・・・ふざけんなよ」
「は?喧嘩売ってんの?」
「・・・ふざけんなこのゴミが!」
やだカッコいいとか一瞬思ったが・・・
「ぐあ!」
カウンタ-食らってた・・・。
そこは一発でも当てようよ!!
はぁ・・・仕方ない・・・リンチされる前に片付けるか・・・
「ははははは!弱すぎ!!」
「・・・おい」
「ははは・・・あ?」
「人の彼氏に手ぇ出してんじゃないわよおおおおお!!!」
DQN一匹背負い投げ~。
ちなみに木にぶつかって伸びてた。
「て、てめぇ!」
DQN2、ナイフを出してきた。
「服切り刻んで全裸にしてやれ!」
DQN3も来た。
どんだけ小物やねん・・・
「・・・ケストレル・・さん・・・逃げて・・・」
お前は弱すぎんだろおおおおお!!!
なんで一仕事終えたぜ!護れたぜ!みたいな顔してんだ!!
「あのね・・・」
「んだコラァ!!」
「・・・航空母艦を・・・舐めてんじゃねぇよおおおおお!!」
ものすごい勢いで2人をぶん殴る。
100コンボ!!フルボッコだドン!
「ぎゃああああ!!!」
2人を片付けて彼氏のほうに寄る。
「ほら、大丈夫?」
「う、うう・・・ごめんなさい・・・」
「何誤ってんの、ほら」
手をつかんで引き起こす。
「さてと・・・警察呼ぶ前に・・・」
「何してるのケストレルさん」
「今のうちにお小遣いかせがなきゃ♪」
「え、ちょっ」
うへへへへ、結構持ってやがんな・・・へっへっへ
「ちょっ!!ダメだって!!」
「いいのよ、少しくらい」
「犯罪だよ!!」
「こいつらもアンタぶん殴ったしお相子でしょ」
「う、うん・・・そうだけど・・・」
「まぁ・・・そこまで言うなら1万円で勘弁しといあげるよ。ペッ」
「結局取るの!?あと唾まで吐かなくても・・・」
ここまでしないと気がすまないの!
まぁいいか・・・
「でも・・・私を助けようとしてくれたとこ、カッコよかったよ」
「え、えへへ・・・」
「まぁ、結局私が片付けたけどねん」
「うっ・・・」
「強くなれ少年!」
「は、はい!あ、それと・・・航空母艦ってどういう意味?」
「えっ・・・あ、ああ・・・そうだね」
「?」
仕方ない、この際言っとくか。
「お願い、幻滅しないでね」
「し、しないよ!」
「私ね・・・」
私はビシっとその場で海軍式敬礼をして喋る。
「私は日本海軍横須賀鎮守府所属、ヒュ-バ-ド級航空母艦・・・その7番艦のケストレル」
「え・・・日本海軍・・・?」
「そうだよ、私は艦娘」
彼は少しだけ俯いた。
「じゃあ・・・僕とはもう会えないの・・・?」
「・・・は?」
「だって・・・軍なら・・・」
そこかよ。
「あのね、場所にもよるけどウチの隊長・・・司令官は外出許可ポンポンくれるよ。ていうか勝手に出て行っても何も言われないし」
「え、ええ・・・」
「まぁ、そういうわけ」
「で、でも・・・兵器・・・なんでしょ・・・?」
「ん~・・・艤装をつければね~。着けてないと生身の人間と変わらないよ。まぁ基礎体力は私のほうが上だけど」
「でも寿命とか・・・」
「人と同じよ?まぁ、艤装の寿命はもっと短いけど」
「何年くらいなの・・・?」
「まぁ・・・物にもよるけど・・・3~40年くらい?」
「そ、そうなんだ・・・」
「あ、そうだ。こんど鎮守府においでよ」
「え!?」
「司令官に紹介したいし」
「で、でも一般人だし・・・」
「んなもん気にすりゃしないわよ、あの司令官」
「気にしてよ・・・」
「まぁそんなわけだからこれからもよろしくね!あ、アンタの名前聞き忘れてたわ」
「僕は島田 拓未だよ」
「ん、タクミか。なんで今まで聞いてなかったんだろうね」
「ホントにね」
お互い笑いながらデ-トを再開した。
・・・てか、早く手、繋ぎなさいよ!!私からは恥ずかしくて無理!!
~アンドロメダ~
雪風さんに動画を見せたがやっぱりよく分からないらしい。
そんなとき、出撃命令が出る。
「鎮守府正面海域・・・またですか・・・」
「今動けるのって雪風だけですか?」
「いえ、バ-ベットさんと赤城さんも同行します」
「分かりました!鎮守府をお守りします!!」
~雪風~
「雪風さん、お久しぶりです」
「赤城さん!いつみてもカッコいいです!!」
「貴方はいつ見ても可愛いわね」
これが二回目の実戦・・・気合入れます!!
「艦載機を上げます」
「了解ですっ!」
バ-ベットさん、赤城さんから艦載機が上がる。
バ-ベットさんは偵察機のみを上げた。
「・・・対空目標・・・30以上いるわね・・・」
「多いですね・・・」
「赤城さんの艦載機ならやれます!」
赤城さんの艦載機は練度が高いことで有名だ。
30機・・・やれます!
「メビウス各機・・・交戦」
無線機に偵察機からの情報が入ってくる。
<<メビウス1、敵機撃墜>>
<<オメガ11、撤退を確認>>
「またオメガですか・・・」
「オメガって何ですか?」
「私の艦載機なんですが・・・いつも被弾しちゃって・・・」
「私がいるから大丈夫です!」
「いえもう被弾してます・・・」
「私の幸運の女神パワ-足りないですか!?」
そんなやり取りをしていた。
すると・・・
<<艦載機各機・・・3時方向・・・距離10000より高熱源体接近・・・恐ろしく速い・・・>>
<<何?新型?>>
<<分からない・・・いや・・・待てよ・・・>>
どうしたんだろう・・・私は無線に集中した。
<<ホ-クアイからメビウス隊各機。パ-ンパ-ンパ-ン。ミサイル、ブレイク、ブレイク!>>
<<うっそぉ!?>>
<<に、にげろおおおおお!!!!>>
私にレ-ダ-はないけど分かる・・・みんな散り散りになって逃げている。
すると・・・
<<ミサイル・・・弾着ッ!!>>
<<うわぁぁぁ!!!>>
<<キャアアアアア!!!>>
<<み、みんな!!>>
遠くに大きな爆炎が見えた。
ものすごい威力なのは見て取れる。
<<メ、メビウス1より赤城・・・メビウス2から6・・・撃墜・・・生存機・・・本機を含め・・・3・・・>>
「さ、3機しか・・・」
「そんな・・・」
<<ホ-クアイからバ-ベット。ミサイル発射予想地点特定・・・空中?>>
「どこ?早く教えて」
<<空中に大型目標!!そちらから2時!!>>
2時方向を振り向くと遠くに巨大なエイのような姿をした黒塗りの大型飛行機が飛んでいた。
あの模様は・・・深海棲艦・・・
前半イチャラブからの戦闘!!
・・・疲れた。
あのエイみたいな形で巨大な航空機でものすごい威力のミサイルぶっ放すっていったらどんなヤツか分かるよね?