横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

71 / 131
砕ける空 前編

あの星が降り注いだ夜から一夜明けた今朝、舞鶴の被害が明確になってきた。

 

「死傷者は5000人以上か・・・」

 

「行方不明者は2000人以上です・・・」

 

メガリスの攻撃で地球上に死が降り注いだ。

今回は主に日本を狙っての攻撃だった。

全国での死傷者は10万人以上・・・大惨事だ。

 

「艦隊は?」

 

「もうまもなくです」

 

「今のうちに作戦を立てよう」

 

机に地図を広げる。

 

「大佐さん、先にどちらを攻撃しますか?」

 

「・・・同時だ」

 

「同時!?」

 

俺自身、無茶だと思っている。

だがどちらか片方を攻撃すれば片方から攻撃を受けることになる。

スト-ンヘンジは2000ft以上の相手に対して絶大な攻撃力を誇るがそれ以下の相手に対しては比較的攻撃能力は弱い。

ただしこれはオリジナルのスト-ンヘンジの場合だ。

だがエルジアは対地攻撃用にスト-ンヘンジを使っておらず、対地攻撃用の砲弾も無い。

そのため海上から戦艦娘による艦砲射撃でスト-ンヘンジを破壊する。

メガリスは空母艦娘より発進した航空隊による攻撃で撃破する。

攻撃時は駆逐艦娘隊が全速で接近、地上部隊を施設に送り込む。

地上部隊により施設が制圧されたあと航空機部隊は全機トンネル状の通路に突入、内部のジェネレ-タ-を破壊し脱出する。

 

「主力は両方に分けないとダメですね・・・」

 

「ああ・・・たぶんメガリスは敵側にとって地上攻略の要だろうからな・・・姫クラスが大量にいるだろう」

 

「スト-ンヘンジにも・・・ですね」

 

「ああ、しかも航空隊はうかつに近づけない。レシプロ戦闘機なら高度600m程度なら飛行は簡単だが遅すぎる・・・迎撃機にやられるかもしれない」

 

「でも相手だって・・・」

 

「黄色中隊・・・」

 

「?」

 

「もしスト-ンヘンジを完全にコピ-しているならかなり強力な迎撃機がいるはずだ」

 

編成は連合艦隊が必要になるだろう・・・

スト-ンヘンジに水上打撃艦隊を・・・メガリスに機動艦隊を・・・。

このさい出撃制限など知ったことではない。

 

「今回の作戦・・・あんたはどうする」

 

「私・・・ですか・・・」

 

「今回の作戦は危険だ・・・最悪轟沈艦がでる可能性だって・・・」

 

「やります!私たちの国が危ないのに・・・仮にも少将が椅子に踏ん反り返ってるわけにはいきません!」

 

「分かった。俺は内容を大本営に伝達してくる。正直・・・OKが出るとは思えないが・・・」

 

戦力がかなり必要な作戦だ。一鎮守府の艦隊だけでは正直無理だ。

 

「司令部に伝えてくる」

 

正直気が進まない。

知り合いの将軍はすぐにOKをくれるだろう。

問題は上の石頭だ。作戦放棄で何言い出すやら・・・

デ-タを送信し、無線をつなぐ。

 

「こちら舞鶴、聞こえるかどうぞ」

 

<<大佐か?>>

 

「どうも、中将どの」

 

<<このデ-タ・・・何だ?>>

 

「この前の隕石に関するデ-タだ。こいつを破壊する」

 

<<・・・ふむ>>

 

「通せるか?」

 

<<いや・・・私は大賛成だがお上がな・・・>>

 

「何とか頼めないか?」

 

<<・・・少し待っててくれ>>

 

ほんの数秒後声の主が変わる。

 

<<大佐かね?>>

 

「はい」

 

<<・・・君は作戦放棄・・・それでいいのか?>>

 

「これを破壊しないと日本は隕石でクレ-タ-だらけになります」

 

<<・・・>>

 

少し渋る将軍にだんだんイラついてくる。

 

「アンタ・・・ユリシ-ズの厄災を知ってんだろ!!メガリスも・・・スト-ンヘンジも!んなもんが稼動してんのにまだあんな作戦引きずんのかこのクソジジイ!!」

 

<<・・・・・・メガリス・・・か・・・あれが稼動しているのか・・・」

 

「そうだ!」

 

<<了解した。君の作戦をメガリス、スト-ンヘンジ破壊に変更する。可能な限り私達もバックアップしよう>>

 

「・・・感謝します」

 

これで自由に動ける、あとは編成か・・・

 

「大佐さん!艦隊が到着します!」

 

「了解!」

 

急いで外に向かう。

 

「電!」

 

「司令官さん!無事でよかったのですぅぅぅ!!!」

 

「おわあああ!!」

 

電が俺を見た瞬間ダッシュで飛び込んできた。

 

「お前も無事でよかった・・・横須賀の街は?」

 

「アンドロメダさんと防空司令部が気づいて迎撃をしたので被害はあまり・・・それでも撃ちもらしが・・・」

 

「そうか・・・」

 

やっぱり完全に迎撃は無理だったか・・・

 

「電、作戦会議があるんだ。みんなを集めてくれ」

 

「はい!」

 

作戦会議室に続々と艦娘が集まってくる。

少将の艦娘は街で被災者の救助を行っているためこの鎮守府には居ない

 

「これよりストーンヘンジ泊地攻撃作戦及びメガリス泊地攻撃作戦を発動する」

 

画面に映し出された画像を指しながら作戦説明を開始する。

アンドロメダ、ケストレルはこの兵器の脅威を知っているため少し表情が浮かない

 

「今回の作戦は同時攻撃作戦となる」

 

「同時攻撃なんて・・・無茶です!片方ずつ戦力を集中させたほうが・・・」

 

アンドロメダが反対をする。

無理もない。俺だってこんな作戦をしたくない。

 

「どちらか片方を攻撃すればその片方に情報が行く・・・後は分かるな?」

 

「・・・・」

 

「片方に攻撃を受けたと情報が行けば、スト-ンヘンジからは特殊砲弾、メガリスからは隕石が降って来る・・・メガリスを先に攻撃すればスト-ンヘンジの砲撃で制空権が奪われ航空攻撃を断念しないといけない・・・スト-ンヘンジを攻撃すればメガリスからの隕石で艦隊が全滅という可能性だってある・・・」

 

だから同時攻撃という結論しかなかった。

普通の泊地なら攻撃しても増援到着前には片付く。

だが今回は話が別だ。

レ-ルガンの砲弾はそれこそ光の速度で飛来する。

隕石はそこら辺をユリシ-ズの破片が飛んでいるので降らそうと思えばすぐに降らすことが出来る・・・それに普通の泊地なら本土攻撃を行うにしてもすぐに戦力が集まらないがメガリスとスト-ンヘンジの二つさえあれば制空権は敵の物・・・隕石で地上は焼け野原にすることが出来る。

この二つの兵器は必ず密接な関係にあるはずだ。

 

「いいか、今回の作戦は危険とか言うレベルじゃない・・・だが失敗は日本・・・いや世界の滅亡に関わる事態になる」

 

本音は無理なら撤退しろ。生きて帰ることを優先しろと言いたい。

だが・・・今回はそんな事を軽々しく言えない。

俺はあの二つの脅威を知りすぎている。

だから途中で見逃すなんて出来ない。

 

「ただし轟沈だけは絶対に許さない!俺は全員生きて勝利しろと言ってるんだからな!誰か一人でも轟沈したらこの作戦は失敗なんだ!」

 

正直不安だ。

ケストレルとアンドロメダ以外はこの兵器の脅威を知らない。

スト-ンヘンジ攻略隊はきっと高度2000ft以下は安全と思い込んでしまうかも知れない。

確かに高度2000ft以下は艦船にとっては安全だ。

ただし弾着観測に出た観測機、偵察機は思いっきり被弾高度だ。

 

「いいか、今回の作戦はこうだ」

 

まずスト-ンヘンジ攻略隊は水上打撃艦隊にて泊地に接近、ミサイル駆逐艦などのレ-ダ-の情報を元に戦艦隊とミサイル駆逐艦隊は地上に対して攻撃を開始する。ただしこの際スト-ンヘンジにECM装置があるものと思われる。

そこで戦艦隊はスト-ンヘンジに向けて三式弾を発射。この際照準はでたらめで構わない。

三式弾でECM装置を破壊後、ミサイル駆逐艦と戦艦は攻撃を開始、敵を撃滅する。

今回は衛星からの支援は出来ない。スト-ンヘンジはもともと宇宙空間から飛来する隕石を迎撃するために作られた砲・・・つまり衛星だって簡単に攻撃できる。むしろ隕石より簡単だろう。

次にメガリス攻略隊は機動艦隊にて出撃、泊地に接近する。

その後艦載機を随時発進させメガリスに接近する。

メガリスを攻撃するには航空機でトンネル状の通路に突入する必要がある。

メガリスには3つのジェネレ-タ-があり、この3つを破壊すれば一時機能が停止する。

その機能が停止してる間に施設中央の扉を艦砲射撃にて破壊、再び航空機が再突入、中にある弾道ミサイルを破壊し脱出する。

非常に難易度が高い作戦だ。

この作戦では支援艦隊を出撃させれないため横須賀鎮守府より長距離ミサイル支援を行う。

 

「・・・航空機で可能なんでしょうか・・・」

 

「大丈夫だ。赤城の艦載機ならやれる」

 

大丈夫なんて根拠はどこにもない。

無責任な事を言ったと思っているが・・・。

 

「作戦開始は明日だ。明日に備えてくれ。以上!」

 

「あの・・・司令官さん・・・」

 

「ん?何だ?」

 

「怖いのです・・・」

 

「俺だって怖いさ。ただお前らのほうが怖いのだって分かってるよ」

 

「・・・」

 

「俺はな・・・あの二つを破壊したって知ってるか?」

 

「はい・・・前に聞いたのです」

 

「本当ならみんなに行ってほしくないんだ。あの悪魔の兵器のある場所に」

 

あの二つがもたらした被害は忘れることなんて出来ない。

 

「でもお前らならやれるって信じてる」

 

「はい・・・」

 

電の顔にはやはり元気がない

 

「電、今は部屋に戻れ、な?」

 

「はい・・・」

 

「あ、電」

 

「?」

 

「これ、俺がこの二つを攻撃したときに持っていたお守りだよ。貸してやるから必ず返しに来るんだぞ、いいな?」

 

「はい・・・ありがとうなのです・・・!」

 

電はお守りをギュッっと抱きしめ部屋に向かっていった。

 

「俺も・・・準備するかな」

 

横須賀に無線で持ってきてもらう品を伝える。

 

「深海の連中に・・・死神の姿を見せてやるか・・・リボン付きの・・・な」

 




完全にAC04です本当に(ry

それより04と5とZEROのリメイクまだですかああああああああ!!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。