~大和~
「そんな・・・ここまで来て・・・」
目の前に迫ってくる直径30m前後の巨大隕石・・・直撃すれば大和型とは言えただではすまない。
「提督・・・ごめんなさい・・・」
私は静かに目を閉じた瞬間・・・
「主砲撃て!!」
轟音が轟く。
私は目を開けると目の前には主砲から煙を上げている長門さんが居た。
「長門さん・・・」
「大丈夫か?!」
「はい、だいじょb・・・あつっ!?」
大丈夫と言おうとした瞬間、41cm砲弾で粉砕された隕石の破片が当たった。
まだ大気圏突入の熱を持っているのですごく熱い。
「ははは、大丈夫か?」
「なんとか・・・」
「あとは要塞だけか・・・」
「そうですね・・・そういえばいそかぜさんは?」
ふと周りを見渡した私は違和感に気づく。
いそかぜさんが居ない。
「そういえばさっきから帰ってきてねーな・・・さっきの爆発・・・まさか!!」
「・・・最悪の事態を想定したほうがいいな」
「刺し違えてでも落とした・・・のか・・・」
私もその最悪の事態を想像しつつ捜索に向かった。
~零戦妖精(メビウス1)~
「第一次攻撃隊、発艦してください!」
「ラーズグリーズ、出撃!」
赤城さんから矢が放たれ数機の戦闘機になる。
私もその中に一機だ。
「降って来たわね・・・」
雪がパラパラと降り始める。
<<そうだね・・・こんな海での脱出は悲惨・・・頼むね一番機>>
「任せない!でもアンタは被弾姫だから知らないけど」
<<ひどっ!!私は今メビウス隊だもん!!>>
「名前が変わったからって変わるものなのかしら・・・」
<<舞鶴鎮守府より全機、これより航空隊の指揮はE-2早期警戒機、コールサイン「スカイアイ」が担当する。俺は艦隊指揮だ。頼むぜ航空隊>>
「了解!報酬はきっちり用意しといてねっ!」
<<部隊が全機無事であればだ>>
「へへん!お財布握り締めて待ってなさい!!」
そんな会話をしていると・・・
<<SkyEye here,All Mobius aircraft, report in>>
<<Mobius 2 on standby>>
<<Mobius 3 through 7 on standby>>
<<Mobius 8 on standby>>
<<Preparations are complete. Ready for battle. All aircraft, follow Mobius 1!>>
何でみんな英語!?ま、まァいいや、さァ行くか!
「みんな!全速で行くよ!!」
<<Mobius1 engage>>
何でみんな英語なの!?何でなの!?
そんな事は置いといて・・・
<<航空隊の皆さん、損傷を受けたらすぐに帰ってきてください!いつでも対応できます!>>
「分かりました!増援機は?」
<<えっと・・・>>
<<行こう・・・雪風>>
「・・・誰」
赤城さんの声と澄んだ妖精のような声が聞こえた。
「えっと・・・どなた?」
<<こちらB-3・・・雪風>>
「ま、まァいいや・・・さァ行くか!」
要塞にどんどん迫っていく。
赤い光の線が空に伸びている。
<<あのレ-ザ-は隕石を誘導するためのレ-ザ-らしい。そのためかなり強力だ。航空機が触れればただではすまないだろう>>
「やっと日本語しゃべったわね・・・」
そんな事に関心していると無線が入る。
<<メビウス8、エンゲ-・・・イジェェェェェェクト!!!>>
「なんでやああああああああああああああ!!!!!!!!」
喉が枯れそうになる大声を久々に出した気がする。
何で?何でオメガ11もといメビウス8はすぐイジェクトしてしまうん?
<<まもなく要塞に接近する、全機攻撃開始!!>>
「さぁみんな!!帰ったらホットウイスキ-と洒落込むわよ!」
<<飛ぶのが怖いやつは赤城さんまで帰って震えてな!>>
<<行こう・・・天使とダンスだ!>>
一気に降下、トンネル状の通路に向かう。
「メビウス1、突入します!」
<<こちら3、続きます!>>
<<こちらメビウス8、戦線復帰!>>
「はやっ!?あんたまだ落下傘で空中じゃないの!?」
<<リスポ-ン>>
「メタいわっ!!!」
そんな事言ってる間にトンネルに突入する。
「狭い・・・壁が迫ってくるみたい・・・!」
ラジコン飛行機のようなサイズとは言え、トンネルなんて飛んだことの無い場所だ。
<<くっ・・・後ろにつかれ----->>
<<ジョ-カ-1が落ちた!攻撃部隊残り10!>>
<<ジョ-カ-3もやられた!攻撃部隊残り8!>>
<<ドミノ4もダウン!!攻撃部隊は残り6!>>
無線から聞こえてくるのは落ちていく味方の悲鳴と報告・・・
私達だけでも生きてアレを破壊するしかない。
「みんな、絶対に生きて帰るよ!」
<<うん!私達にはリボンが付いてる!>>
だが・・・
<<くぅ!!こちらメビウス4被弾!!>>
「大丈夫!?」
<<なんとか・・・機体は飛ばせるよ!!>>
<<こういうときこそイジェクトよ!>>
「お前は黙ってろォォォォ!!!」
<<はーい・・・黙ってますから怒らないでください~・・・>>
<<えへへ・・・大丈夫、まだ戦える!>>
「いい?無理だと思ったら離脱しなさい!」
<<はい!>>
<<ジェネレ-タ-1に接近!各機攻撃に備えよ!>>
目の前に迫ってくるのは巨大な回転する柱のようなもの・・・これがジェネレ-タ-・・・
「目標・・・捕らえた!発射!!」
<<1に続く!撃て撃て撃て!!>>
<<撃て撃て撃て!!>>
銃撃を与えトンネルから脱出する。
「全機無事!?」
<<こちらメビウス3!全機確認!>>
「了解!」
引き続きジェネレ-タ-を攻撃しよう。
「メビウス1よりスカイアイ、分散攻撃を提案します」
<<分散攻撃・・・了解少し待て>>
<<隊長・・・本気ですか?>>
「うん、たぶん・・・このまま何回も突入すると墜落機がでるかも・・・」
<<・・・>>
<<こちらスカイアイ、作戦を承認する。ただし第二突入はラ-ズグリ-ズ、第三はB-3が突入する>>
「私達は?」
<<最後だ。扉をぶち破ったら突入、中にある弾道弾を破壊し施設を誘爆で吹っ飛ばす!>>
「了解!」
<<こちらラ-ズグリ-ズ、突入する>>
<<こちらエッジ、ブレイズに続く!>>
<こちらB-3、雪風。突入する>>
「みんな・・・幸運を」
突入していく味方機を眺めながら祈る。
その数十秒後、2箇所で爆発が起きる。
<<命中確認、あとは正面だけだ!>>
<<電より管制官さん!砲撃ですか?!>>
<<ああ、そうだ。撃て!>>
<<主砲!砲撃開始なのです!>>
<<撃ちー方ー始めー・・・用意!てー!!>>
一気に砲撃が扉に集中する。
いくら分厚い扉といえど、艦砲射撃を立て続けに受け崩壊した。
「穴が開いた・・・みんな、行こう!」
<<うん!!天使とダンスよ!>>
<<メビウス1へ、生き残るぞ!>>
当たり前!!
そう心で言い突入する。
「目標・・・捕らえた・・・撃て!!」
<<撃て撃て撃て!!>>
<<撃て!!>>
どんどん命中弾が叩き込まれミサイルが爆発を起こす。
私達は何とか巻き込まれる前に脱出が出来た。
「ふぅ・・・何とか・・・脱出できたね・・・」
<<一時はどうなるかと思ったよ>>
「あんたは一回脱出して帰ってきてたよね・・・」
<<ドヤッ!>>
「・・・・・」
<<へへん、そんな事より隊長聞いてよ!>>
「ん?何?」
妙にうれしそうなメビウス8。
<<私、実は基地に恋人が居るんだよ!帰ったら私からプロポ-ズしようと!花束も買ってあったりして・・・>>
あ・・・(察し
<<警告、アンノウン急速接近中!ブレイクブレイク!!>>
<<へっ・・・うわああああああ!!!>>
オ、オメガアアアア!!と叫ぼうと思ったら。
<<エイムが甘いッ!!>>
バレルロ-ルで華麗に交わした先に飛んでいた味方と衝突した。
<<キャアアアアア!!!メビウス4、イジェクト!イジェクト!!>>
<<イジェェェェェェェェクト!!>>
二人が脱出していった。
お前何してんねん。
「あ~・・・赤城さん、バカ一人が味方を巻き込み墜落、救助は被害者のメビウス4を優先してあげて。オメガ11・・・メビウス8はMIA(作戦行動中行方不明)で報告してください」
<<は、はぁ・・・>>
<<あ、あたしを見殺しにすんじゃないわよォォォ!!!>>
「え・・・ちょっ!?」
パラシュ-ト降下中のメビウス8は突然スパナを投げてきた。
いきなりのこと過ぎて対応できず直撃してしまう。
しかもソレがエンジンに突き刺さり火災が発生する。
「ちょちょちょ!!イジェクト、イジェクト!!!」
<<アタシを見殺しにしようとするからバチがあたったのね!!>>
「・・・あんた覚えてなさいよ」
その後帰還時にメビウス8だけ雪が降り凍えるような寒さの海にビキニ姿で浮き輪と一緒に括り付けられ放り込まれたとさ。
帰ったら風邪引いてたけどそれはまた別の話。
てか何で風邪引くだけですむのアンタ。
シリアスとは一体。
次は帰還時の話を書こうかとね!
メガリス編は短かったかな・・・?