横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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シャンデリア攻落 前編

「東京に巡航ミサイルが十数発着弾・・・」

 

俺は今朝そんなニュ-スを見ていた。

それと同時に横須賀鎮守府の防空司令部に問い合わせもした。

 

「んで、レーダーは何も捕らえていなかったのか?」

 

<<いえ・・・一瞬だけ・・・>>

 

「なんでそれを報告しないんだよ!」

 

<<それが・・・レ-ダ-スコ-プ上をものすごい速さで通りすぎていったので・・・>>

 

巡航ミサイルにしては速すぎる。

なにより十数発もあれば絶対にどこかのレ-ダ-が捕らえているはずだ。

 

「いったいどんな兵器使ってんだ・・・」

 

<<速度から考えて・・・レ-ルガンかも・・・>>

 

「巡航ミサイルを発射するレ-ルガンねぇ・・・ん、待てよ・・・」

 

一つだけ心当たりがある。

 

「すまん、今すぐ情報部にシャンデリアという兵器について調べてくれと伝えてくれ」

 

<<シャンデリア・・・了解しました>>

 

通信を切る。

シャンデリア・・・俺は名前と噂しか知らないが・・・

 

「大佐さん・・・東京は・・・」

 

「何とかまだ政府機能を保ててるよ。着弾位置が霞ヶ関を中心に半径30kmにランダムに着弾してる」

 

「陛下は大丈夫なんでしょうか・・・」

 

「ああ、あそこはホワイトハウス並みに防空兵器あるから大丈夫大丈夫」

 

「何で皇居がそんなに重装備なんですか!?」

 

「何か陛下がホワイトハウスってカッコよくね?俺らもそんな風にしようぜって」

 

「国の象徴がそんなのでいいんですかね・・・」

 

「いんじゃね?」

 

対空兵器まみれに江戸城・・・時代の流れを感じるな・・・

一気に200年くらい流れるけど。

 

「あ、艦隊が帰還されたみたいですね」

 

「よかった・・・損害はなさそうだな・・・」

 

「本当に・・・よかったです・・・」

 

「とにかくいそかぜをすぐ入渠させよう」

 

「ドックは開いてます!」

 

「あとみんなを会議室に」

 

「了解しました」

 

少将が部屋を出て行ったと同時に情報部からデ-タが届く。

 

「お、来た・・・」

 

デ-タ-を開こうとしたとき、司令室に電が飛び込んできた

 

「司令官さんんん!」

 

「おう!?ど、どした!?」

 

「と、東京は・・・横須賀は無事なのですか!?」

 

「あ、ああ。政府機能は何とか・・・横須賀鎮守府も無事だよ」

 

「よかったのです・・・」

 

「そだ、電、また出撃かも知れん・・・大丈夫か?」

 

「補給さえ出来れば・・・今度はどこなのです?」

 

「・・・ラ-ズグリ-ズ海峡・・・北の海だ」

 

たぶん俺は今ものすごい顔になっていると思う。

正直、もう艦娘を過去の悪魔と戦わせたくない。

 

「司令官さんがそんな顔するってことは・・・大変な任務・・・なんですよね」

 

「ああ。正直、行ってほしくない」

 

「でも・・・行かないと・・・ですね」

 

「・・・」

 

俺は無言で送られてきたデ-タ-を開く。

電に詳細を見せるためだ。

 

「電・・・相手は・・・こいつだ」

 

「・・・何なんですか・・・これ」

 

絶句している。

むしろしないほうがおかしい。

超巨大な砲身・・・写真だけでも装甲がかなり厚いのが見て分かる。

大和の徹甲弾ですら抜けないだろう。

 

「名前はシャンデリア、スト-ンヘンジと同じで最初は平和利用のために作られたんだ」

 

だが、途中で計画は頓挫する。

そして・・・兵器転用が始まる。

コイツはスタウロスと呼ばれるミサイルコンテナ弾を亜光速で打ち出し、目標手前で分裂、中から多数の巡航ミサイルが発射される。

これは、人を殺すという目的の元開発されたようなものだ。

平和利用の物が悪魔に成り下がった良い例だ。

 

「電・・・頼む、必ず・・・必ず帰ってきてくれ」

 

「もう・・・それって死亡フラグなのです・・・言われなくたってちゃんと帰ってきますよ、司令官」

 

電は雷をまねて袖をまくりポ-ズを取る。

 

「よし、作戦会議だ。俺の鎮守府にはもう弾薬が残っていない、これ以上発射されると迎撃は出来なくなる」

 

「分かったのです!」

 

電と一緒に作戦会議室に向かう。

 

「今回の作戦を説明する!」

 

画面に海図と写真を映し出す。

 

「これが今回の破壊目標・・・シャンデリアだ」

 

「シャンデリア・・・エストバキアのレ-ルガンですか・・・」

 

「ああ。それで写真を見てくれ。こいつの周りに浮遊する浮遊要塞のような物体が大量の煙を吐き出しているのが分かるか?」

 

「これは・・・?」

 

「これがコイツの弱点・・・冷却装置だ」

 

「はは!丸出しじゃねーか!」

 

「ああ、本当にそのままならな・・・たぶん、装甲厚が大和の砲弾でも抜けるかどうかだ」

 

「私の砲弾でも・・・ですか・・・」

 

「ああ。ただ、それは側面の話だ。正面・・・煙を吐いている部分は比較的装甲が薄い。ここは航空機のミサイルでも貫通可能だ」

 

今回は航空作戦が主力となる・・・が、相手は兵器の形をしておらず深海棲艦になっている。

反応だって早いはずだ。

反応のやたら早いレ-ルガン・・・うっ、頭が・・・

 

「つまり、正面角度から攻撃を行い冷却装置を破壊するんだ!」

 

「編成は?」

 

「今回は・・・」

 

機動部隊に赤城、加賀、ケストレル、クズネツォフ、レールガン攻撃部隊に大和、長門、ミズ-リ、うらかぜ、ピョ-トル、JPJ、雪風だ。

いそかぜは艤装が電子的に破壊されているため出撃が出来ない。

 

「この編成だ」

 

「私達は突撃して撃破か・・・胸が熱いな」

 

これだけの軍勢・・・普通の相手ならひとたまりもないだろう。

でも相手があの化け物だ。

俺はゲロを吐きたくなるくらい言いたくない命令を言わないといけない。

 

「今回の作戦・・・」

 

こんな命令を言いたくない。

だけどこのタイミングを逃せば東京は壊滅、日本は深海棲艦の手に落ちるだろう。

 

「・・・撤退は許可できない、全力で敵を破壊しろ」

 

許してくれ・・・




エスコンネタがありすぎて困るぜ!
今回は少し微妙だけど・・・
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