なんとも不思議な艦娘(?)が建造された翌日。
「さて・・・仕事仕事」
司令室の机に腰かけPCを開く。
鋼の乙女とやらについても調べてみるか・・・
「最近日本近海は静かだねぇ・・・」
そんなこと呟いていると・・・
「司令官さん?いるのです?」
「ん?どした?」
「あの、お手紙が届いたのです」
「ん?」
電が封筒を持って司令室に入ってくる。
開けてみると・・・
「航空写真・・・か?画質悪すぎるだろ・・・」
白黒のよくわからない写真・・・
とりあえず司令部に問い合わせてみる。
「もしもし」
<<大佐か。どうした?>>
「あのウチに送ってきた封筒なんですけど・・・」
<<ん?ああ、敵泊地のだな>>
「あれ泊地なの!?」
<<どうした?分からなかったのかね?>>
「分かるか!!あんなん分かるか!!何で写真撮影してきたんすか!!」
<<いや・・・そう怒鳴らんでも・・・ふつうに偵察機だが・・・>>
「機種・・・」
<<え?>>
「機種は!」
<<ひゃ、百式だが・・・>>
やっぱり旧式機かよ・・・
「なんで陸軍航空隊に頼まないんすかアンタ等は!!」
<<り、陸軍などに頼んでどうする!>>
「あそこ、RF-4とか偵察機持ってんでしょうが!!」
<<え、そうなの?>>
「今知ったんかいいいいいいいいいいい!!!!!」
<<い、いやぁ・・・すまん・・・ウチと陸軍で仲悪いからなぁ・・・>>
「仲悪くても装備の把握くらいしとけ!!」
いつの間にかタメ口になってたけどまぁいいか・・・
「はぁ・・・とりあえずウチの衛星でどうにかしますよ・・・んで・・その泊地攻撃ですか?」
<<ああ、泊地と言っても敵の前哨基地のようなものだ>>
「了解しました」
ハァ・・・とため息をもらしながら電話を切る。
「司令官さん、すごい怒ってましたけどどうしたんですか?」
「いや・・・つくづくウチのお上ってネジ飛んでるなって・・・」
「?」
「ああ・・・知らないほうがいいのよ・・・」
「な、なのです・・・」
「とりあえず敵泊地攻撃だとさ。敵戦力の確認ができるまで待機だ」
「了解なのです!」
「あ、そうだ電」
「?」
俺は一つお使いを頼もうと思っていたことを思い出した。
「すまん、ちょっと街まで行ってこのPCのパーツを買ってきてくれないか?」
「パーツですか・・・」
「ああ、メモを渡すからそれを店員に見せたら教えてくれるから」
「分かったのです!」
「すまん!あと、帰りに何でも自分の好きな物買っておいで」
「え・・・でも司令官さんのお金ですし・・・」
「いいのいいの」
「えっと・・・ありがとうなのです!」
「おう!じゃあ、頼んだよ」
「なのです!」
電は部屋を出ていく。
俺はふと送られてきた写真を見る。
どれも画質が悪く、何が映ってるのか分からないが・・・
「ん・・・滑走路と・・・ハンガ-・・・航空基地か?」
てことは・・・戦艦隊の出番かな。
しかし俺は写真に違和感を感じた。
「ん~・・・?」
よく見てみると・・・
「この機影・・・嘘だろオイ・・・」
国籍やカラ-リングまでは分からないが・・・
「Su-27・・・いや35か・・・なんでフランカ-が・・・」
周囲にはMig-29やMig-21の姿もある。
しかし人間の姿はない。
「深海棲艦の戦闘機・・・いや・・・だったらもっと小さいはず・・・」
そんなことを呟いていると・・・
「おっはよーにゃー!」
「おわああああ!!!」
「おはようにゃ!」
「なんだネコか・・・」
「なんだとは何にゃ!」
昨日建造された艦娘(?)
まぁいいや、今ちょうど聞きたいこともあったし。
「なぁネコ。鋼の乙女って何なんだ?」
「にゃ!?てーとくともあろう人が鋼の乙女を知らんにゃ!?」
「いや初耳だ」
「仕方ないにゃ~・・・ニャ-が直々に教えてやるにゃ!」
鋼の乙女・・・基本的には戦うために建造された兵器なのだが、名前の通りベースはすべて乙女である。あらゆる国が保有しており、その戦力は非常に高く戦局が鋼の乙女の有無に左右されることもある。最新鋭の技術によって圧倒的な戦力と自我を持ち、すべての鋼の乙女は実在の兵器がモチーフとなっている。そのため、新型機として固有の型番で開発されたものがいる反面、既存兵器の鋼の乙女版として建造されたものもいる。年齢はバラバラで、第2世代ジェット戦闘機の鋼の乙女と第5世代ジェット戦闘機の鋼の乙女が同じ時代に戦っているほどである。鋼の乙女は主に航空機型、艦船型、装甲戦闘車輌型が存在する。
兵器いえど人間の乙女として造られているため、感情はちゃんと存在し、体つきまで人間の女性そのものである(食事もとり、買い物や料理、また旅行なども時たましている。航空機型でもある程度なら泳ぐことも可能だとか。
「つまり・・・人に作られた以外は艦娘と同じか・・・」
「艦娘がニャ-にはよくわからないにゃー・・・」
「艦娘っていうのは、第二次大戦中に存在した艦がなんやかんやでああなって出現したヤツだ」
「なんやかんやって何なのにゃ!!もっと詳しく教えるにゃ!!」
「いや・・・艦娘って俺たち人間が建造した存在じゃないんだよ・・・」
「じゃあアレかにゃ?妖精の仕業とでも言うのかにゃ?そんなこと・・・」
「いやそうだけど?」
「にゃ!?」
まぁ・・・本当に妖精の仕業かは知らんけどな・・・
「それよりも第二次大戦の艦って言ったにゃ?」
「ああ、そうだけど」
「ケストレルたちは何なのにゃ?」
「いや・・・あれも艦娘なんだが・・・その・・・ウチの工廠がおかしいんだよ・・・」
「にゃ?」
「ふつう電たちみたいな大戦中に存在した艦しか出てこないはずなんだが・・・」
「でもなんでニャ-が出てくるにゃ?」
「それは俺もよくわからん」
「にゃ~・・・あ!そうにゃ!二次大戦って事はミズ-リさんとかいるにゃ?!」
「ああ、なんかウチにはいるな。どした?」
「挨拶行ってくるにゃー!」
「お、おう・・・」
ネコはすごいスピ-ドで司令部を出ていくが・・・アイツ寮わかんのか・・・?
すると外から・・・
「にゃー!!!ここどこにゃー!!!!」
案の定迷っていた。
俺は右往左往するネコを司令部から眺めて仕事に戻った。
最近は日常系が多いかな?