横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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敵飛行場襲撃作戦 後編

~電~

 

「らぷたー・・・って何なのです?」

 

横を航行している秋月さんに聞いてみる。

 

「さぁ・・・一応軍用機は把握しているんですが・・・」

 

そんな時上空に轟音が響く。

司令官さんが乗っていた戦闘機の音によく似ている。

 

「あれ?この音・・・司令官さんの戦闘機?」

 

「司令官って戦闘機乗るんですか?」

 

「元パイロットさんなのです」

 

「なるほど・・・今度対空戦闘の練習お願いしようかな・・・」

 

そんな雑談をしていると・・・

 

「航空機直上を通過・・・あれ?急降下・・・」

 

こっちに向かって急降下してきている。

驚かせるつもりなのです?

 

「司令官さん・・・いたずらはダメなのです・・・」

 

そんな事を呟いた時、秋月さんが叫ぶ。

 

「ば、爆弾投下!!」

 

「え!?」

 

上空を見上げると確かに黒い粒のようなものが降ってくる。

もう回避は間に合わない。

 

「そ、総員衝撃に備え!対ショック姿勢なのです!!」

 

とっさにそう叫ぶ。

すると・・・

 

「「「「とっくに対ショック!!」」」」

 

全員からそう返ってきた。

・・・反応というか・・・行動速いのです・・・

私も急いで水面に伏せる。

すると一瞬しか見えなかったがトビウオのような形をした爆弾がすぐ近くに着弾した。

 

<<第二艦隊!こちら第三艦隊!!近くにいる航空機は敵機です!迎撃してください!!>>

 

「も、もう攻撃を受けたのです!!」

 

敵はすぐに反転して向かってくる。

 

「あの戦闘機どこから湧いたのよ!!第三艦隊は補足してたんでしょ?!対空電探には何もなかったのに!!」

 

五十鈴さんが対空砲撃をしながら怒鳴る。

たしかにそうだ。

対空電探を装備した艦娘全員があの敵機を補足していない。

でも第三艦隊はそれを補足していた。

 

「状況が分からないのです・・・」

 

突然出現した敵機。

それにどう見ても深海棲艦の戦闘機ではない。

 

「とにかく迎撃なのです!」

 

上空に弾幕を張るが、敵の動きが早すぎる。

敵は再び急降下をかけてきた。

 

「て、敵機直上!急降下!!」

 

機体下部の扉を開いて急降下してくる。

もう回避は間に合わない。

 

「避けきれな・・・」

「当たれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

私が避けきれないと言おうとするのと同時に秋月さんの絶叫のような声が入る。

艤装の長10cm砲から放たれた砲弾は敵機下部の爆弾倉付近で炸裂。

敵機が搭載していた爆弾が誘爆し空中で爆散した。

 

「や、やった・・・!」

 

「秋月さん!すごいのです!!」

 

「ハラショ-・・・」

 

秋月さんにそんな言葉をかけていると・・・

 

<<こちら空中管制機スタ-バ-スト。横須賀鎮守府より撤退命令が下された。作戦を放棄する。進路を西に保ち海域より離脱せよ>>

 

「撤退・・・?」

 

<<こちら第一艦隊!飛行場まであと少しです!!なんでなんですか?!>>

 

<<付近に敵の新型艦及び不明機が多数迫っている。ただちに撤退せよ。第三、第四艦隊は第一、第二艦隊を援護、電波妨害も同時に行え>>

 

<<こちら第三艦隊、了解しました!>>

 

確かに、この状況では撤退が最善の選択かもしれない。

私たちの電探に捕えられない敵の新型機・・・

 

「撤退急ぎましょう!」

 

「はい!進路を西に変更するのです!」

 

<<あとちょっと作戦成功なのにぃ・・・テートクは何考えてるデ-ス!!>>

 

<<提督なりの考えがあるんだ。文句を言ってやるな>>

 

<<むぅ~・・・仕方ないネ~・・・>>

 

 

 

 

~提督~

 

フランカ-にラプタ-だと・・・?

敵はよりによって既存の兵器を模すんだ・・・

 

「くそ・・・ワケが分からん・・・!」

 

何度考えてもメリットが浮かばない。

いや・・・一つだけある。

下手をするとすべての国の首都が焦土と化す可能性がある。

 

「既存機・・・ということは国籍ごとに使い分ければ近づいても・・・」

 

たとえスクランブルが発動したとしても日本ではすぐに撃墜ということはない。

その間に巡航ミサイルを積んだ爆撃機なら・・・

それに一部の国は航空機にも対深海棲艦用装備があっても大半の国にはない。

特に内陸国などはこの戦争には無関係な国もある。

今までの深海棲艦の艦載機は航続距離の関係で内陸国には行けなかったが既存航空兵器などは話が別だ。

 

「・・・これかなりヤバイな・・・」

 

急いで大本営に送る必要がある。

・・・信じてくれるかは別として・・・

 

「それよりも・・・」

 

俺は衛星から送られてくる映像を見る。

そこに映っているのは・・・

 

「なんで・・・なんでお前がここにいるんだ・・・」

 

複数の深海棲艦と艦隊を組んで進む見慣れた姿形をした者・・・

 

「いったいどういうことだ・・・」

 

俺はモニタ-を眺めながらつぶやく。

これがアイツではないのは分かっている。

今、無事に撤退している最中だ。

それも映像がモニタ-に映っている。

だが、問題のヤツは艤装や色・・・体系も微妙に違うが・・・

気のせいだと思いたいが、写っているのは見慣れた髪型、髪色、顔・・・

 

「なんで・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで深海棲艦にお前がいるんだ・・・電」

 




なーんか微妙なんだなぁ・・・

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