横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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遭遇戦

「よし、0600・・・電!行ってこい!」

 

「了解なのです!」

 

友軍機撃墜・・・その捜索に電を出した。

編成は電、響、いそかぜ、うらかぜ。

昨日は夜中もずっと捜索を続けていたがまだ見つかっていない。

敵機もその後すぐに姿を消してしまい、見つからなかった。

 

「無事だといいがな・・・」

 

もう10時間ほど経過している・・・

体力は限界かも知れない。

 

 

 

~電~

 

<<アルテミス17よりヘリオス78>>

 

<<こちらヘリオス78>>

 

<<そちらから8時方向、洋上に何か不自然に光るものを確認。至急、向かってください>>

 

<<ヘリオス78、了解>>

 

無線機からは捜索機と救難ヘリの無線が聞こえてきた。

 

<<アルテミス17、こちらピ-クォド。フュ-エルビンゴ、一旦基地に帰還する>>

 

<<アルテミス17、了解>>

 

私たちの鎮守府の救難ヘリが真上を通過していった。

 

「ん・・・?電、2時方向に何か光ってる。距離は・・・えっと」

 

「距離約3000ですね」

 

「見えたのです!」

 

「パイロットかも・・・急ごう!」

 

方向転換して向かう。

確かに何か不自然にキラキラと光っていた。

 

「もうちょっと・・・見えました!」

 

双眼鏡を構えているいそかぜさんが何かを見つけた。

 

「パイロットさんですか?」

 

「いえ・・・尾翼・・・?」

 

近づいていくとそれは飛行機の尾翼だった。

 

「これ・・・F-15Jのだよね」

 

「そうですね・・・ヘリを呼んで回収してもらいましょう」

 

「私が呼びます」

 

無線機を取り出して陸軍航空隊のヘリを呼ぶ

 

「こちら横須賀艦隊、ヘリオス78さん、聞こえますか?」

 

<<こちらヘリオス78>>

 

「洋上で戦闘機の尾翼を発見しました、回収をお願いできますか?」

 

<<ヘリオス78、ラジャ。方位を教えてください>>

 

「えっと・・・」

 

電探を搭載していないので目視でヘリを探さないと・・・

 

「電さん、ちょっと無線機借りますね」

 

「あ、はい。どうぞ」

 

「ヘリオス78、そのまま左に70度旋回、そのまま直進してください」

 

<<了解>>

 

<<こちらアルテミス17、ビンゴフュ-エル。いったん基地に引き返します>>

 

<<ヘリオス78、了解。こちらもあと30分ほどで燃料ビンゴ>>

 

「捜索は引き継ぎますので、給油を優先してください」

 

<<ヘリオス78、了解>>

 

捜索機が帰っていくのを見届け、ヘリが到着するのを待つ。

この海域に敵がいないといいんだけど・・・。

 

<<こちらヘリオス78、現場に到着。回収開始>>

 

低空まで降りてきてホバリングを開始した。

私たちが降りてきたウインチを尾翼に括り付け、引き揚げてもらった。

 

<<回収完了。このまま給油のため一時戻ります>>

 

<<こちらピ-クォド、給油完了し、離陸。ヘリオス78のあとを引き継ぐ>>

 

<<こちらヘリオス78、ラジャ>>

 

私たちも捜索を再開する。

 

「無事・・・ですよね」

 

「無事を信じて捜索するしかないですよ」

 

「絶対無事だよ!ほら・・・なんだっけ、キス島から泳いで帰ってきたって言うじゃん」

 

「うらかぜ・・・それ陸軍さんですから・・・」

 

「あれ?そうなの?」

 

そんな話していると司令官さんから無線が入る。

 

<<あ~・・・捜索中の艦隊へ、聞こえるか?>>

 

「はい、感度よし、なのです」

 

<<あの・・・すごく言いにくいんだが・・・>>

 

「どうしたのです?」

 

<<いやその・・・一人・・・泳いで帰ってきた・・・>>

 

「はぁ!?」

 

<<しかも・・・お手製のヤリ作って魚捕ってきてた・・・>>

 

「あ・・・あの・・・エンジョイしてません・・・?」

 

<<・・・たぶんしてるねあの人・・・>>

 

「ええええ・・・・・」

 

<<すっごいいい感じに日焼けしてて・・・>>

 

「海水浴なのです!?」

 

<<・・・パイロット曰く、サバイバルキットのボ-トで漂流してるときに「今年海行ってねーな・・・よし!ちょうど海の上だし体焼くか!」だって(震え声)>>

 

陸軍さん・・・航空隊もなんかいろいろ超人なのです・・・

 

「あ、でも、もう一人はどうなってのです?」

 

<<そっちはまだ行方不明みたいだな。ただその・・・>>

 

「?」

 

<<コイツもコイツで・・・サメとバトルしてたらサメのヒレに引っかかって行方不明になったらしい・・・>>

 

「アホなのです?その人アホなのです!?」

 

「アホだね」

 

「アホですね・・・」

 

「アホ以外の何物でもないね」

 

全員からツッコミが帰ってきた。

 

<<まぁ・・・捜索を頼む・・・>>

 

「りょ・・・了解なのです・・・」

 

捜索を再開しようとすると・・・

 

<<こ、こちらピ-クォド!!海面に・・・なんだアレ?!>>

 

「どうしたのですか!?」

 

<<救命ボ-トらしき物を確認したんだが・・・高速で移動中!>>

 

それ・・・あのサメの人じゃないのです・・・?

 

「あの・・・ヒレとか見えますか・・・?」

 

<<ヒレ・・・見えた!確認!!>>

 

「それアホのパイロットさんなのです!!」

 

思わずアホのパイロットって言っちゃったのです・・・

 

<<あ・・・えと・・・サメと木の棒・・・いやヤリのようなもので交戦中ですが・・・>>

 

「・・・・」

 

何で陸の人ってなんか変なのです!?ていうか全員が変なのです!?

と心の中でツッコミを入れる。

 

<<あ・・・>>

 

「?」

 

<<・・・なんか・・・サメがプカ-って浮いて・・・あ・・・ガッツポ-ズして雄たけび上げてる・・・>>

 

「狩っちゃったのです!?」

 

<<こちらアルテミス17、捜索に戻る>>

 

「あ、あの・・・もう大丈夫なのです・・・」

 

<<発見しましたか?>>

 

「あの・・・一応・・・」

 

<<生存は?>>

 

「元気なのです・・・すっごく元気なのです・・・」

 

私たちの元気を奪っていくくらいには元気なのです・・・

 

<<了解>>

 

とりあえずもう後は航空隊に任せるのです・・・

帰路に着こうとしたときだった。

 

「ん・・・レ-ダ-に・・・」

 

「どうしたのです?」

 

その時、無線から連絡が入る。

 

<<電!今すぐ逃げろ!!敵艦が迫ってる!>>

 

「え・・・」

 

「レーダ-には一隻だけですが・・・速いです!!」

 

<<この前確認した新型艦だ!!早く逃げろ!!>>

 

「接触まであと5分程度です!!」

 

いそかぜさんが叫ぶ。

 

「し、司令官さん!もう間に合わないのです!」

 

<<間に合うもクソもあるか!!撤退しろ!!>>

 

「ぜ、全員転進!撤退なのです!」

 

「敵艦・・・高速目標分離!!」

 

「え・・・?」

 

高速目標・・・?それは司令官さんから嫌というほど聞かされた。

ミサイル・・・

 

「くっ・・・シ-スパロ-発射始め!!SALVO!!」

 

「シースパロー発射!!」

 

二人から迎撃ミサイルが発射される。

 

「二人は早く逃げてください!!相手がミサイルを使ってる艦なら私たちが相手をしたほうが得策です!」

 

「わ、わかりました!でも・・・すぐに逃げてきてください!」

 

「分かってます!いやがらせ程度に対艦ミサイルを発射したらすぐに逃げます!」

 

「ねぇいそかぜ・・・いやがらせ程度って・・・」

 

「今はそんな話してる場合じゃないです!」

 

「はいはい・・・さてと、やっちゃいますか。インタ-セプト5秒前っと」

 

私は響お姉ちゃんと撤退を開始する。

 

「電、砲弾に近接信管はついてるかい?」

 

「えっと・・・」

 

私に搭載してある76mm速射砲の砲弾の種類を確認する。

 

「一応なのです」

 

「私には電探があるからもし何かあったら頼むよ。電のと私のじゃ性能が違うからね」

 

「なのです!」

 

 

~いそかぜ~

 

「命中!撃墜!!」

 

「さて、そいじゃ先に撃っちゃうよ」

 

「はい、続いて撃ちます!」

 

うらかぜからミサイルが発射される。

私も続いて一発発射する。

ブ-スタ-が切り離され、ミサイルは低空で飛翔していった。

 

「じゃ、私たちもあの二人に追いつこう」

 

「そうしましょう」

 

レ-ダ-を確認しながら撤退を開始する。

 

「敵艦から2つ目標分離・・・あ~・・・やっぱ迎撃してきたか」

 

「みたいですね」

 

「まあ私は2発発射したし、全部迎撃できるとは思わないけどね」

 

「私もトマホ-クですからね・・・」

 

敵艦の艦種が分からない以上、なんとも言えないが。

ただ、すべてをミサイルで迎撃できるとは思えない。

速度的にほとんど全弾が同時に弾着するように発射した。

 

「えっと・・・うわ・・・全弾撃墜された・・・しかもまた向こうがミサイル発射、こんどはこっちを狙ってるね」

 

「チャフをばら撒きつつ撤退しましょう」

 

「そだね」

 

二人でチャフをばら撒きながら前進する。

しばらくすると先行していた二人に追いついた。

ミサイルは上手い事チャフで逸れたそうだった。

 

「お二人とも・・・時間稼いでくれて・・・ありがとうなのです!」

 

「いえいえ」

 

「それよりも・・・これ、逃げれそうにないね」

 

「はい、ちょっと無理そうですね」

 

「どうしてなのです?」

 

「思った以上に敵艦の速度が高くて・・・たぶん、45以上は出てるかと・・・」

 

「45・・・」

 

高速ミサイル艇並の速度だ。

これは交戦する必要があるかも・・・

 

「司令官、撤退は無理です。交戦許可を」

 

<<交戦って・・・逃げれないのか>>

 

「はい、敵艦が思った以上に高速で・・・」

 

<<クソ・・・了解、こっちからも増援を出す、支援攻撃を準備する。いいか、絶対に誰も欠けるなよ>>

 

「分かってますよ、特に、うらかぜは失いたくないですから」

 

<<あの・・・失いたくないのはいいけど・・・夜はほどほどにな・・・>>

 

夜?なんの話ですかね?

とすっとぼけてるのはいいとして、敵艦がそろそろ危ない距離まで迫っている。

 

「司令官、これより交戦します」

 

<<了解・・・幸運を祈る>>

 

無線を切るのと同時に・・・

 

「敵艦から高速目標・・・2!」

 

「向こうも本気・・・ですよね」

 

「電の本気を見せてやるのです!」

 

「ypa!」

 

気合いは十分・・・よし、やります!

 

 

 

 




この捜索機と救難ヘリのコールサインの元ネタがわかる人と酒を飲みに行きたい。

てか、そんな事より昨日スカルズに追いかけまわされる夢みて漏らしそうになりましたまる

追伸
設定に敵艦情報を追加しました
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