自由意志の象徴は英雄の夢を見るか?   作:3m6ry0

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UA1万、お気に入り登録200超えありがとうございます。より良いものを作るために暫く休憩しておりました。少しずつですがまた書いていこうと思います。

そしてそろそろオリジナル展開が多くなっていくかと思います。苦手な方はコーラルを摂取してからご覧下さい。


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side レイヴン

 

『4脚MTに…普通の二脚型…生体反応なし。彼らは…コーラルとAIで動いています。』

 

闇から這うように出てきたMTは、無脊椎動物のような強固な殻に包まれた脚を鳴らし、重機に火砲を乗せた様な見た目だった。ただ、人を殺す為の機械に成り下がったようだ。

 

そうか、人が乗っていないのか。更に戦いやすいじゃないか。

 

1番近くにいた4脚を蹴り飛ばす。跳ねる事に特化した逆関節の蹴りは、重心が低かろうが、4本だろうが関係なく体幹を崩させる。5〜6メートルはあるであろう4脚ですら、簡単に吹き飛ぶ。

 

獣脚や軽量2脚と違い、歩く事よりも跳ねることを優先した脚では、遥かに機動性を損なう代わりに、捉えにくい動きを可能にするのだ。

 

それに4脚は安定しない。

 

蹴り飛ばした反動で、近くの2脚MTにパイルバンカーをお見舞いする。深く深く、火薬の力で押し出された鉄の杭は祝福されていなくても、吸血鬼を滅するほどの威力がある。

 

引き抜きながら後ろに跳ねると、その2脚は簡単に爆ぜてしまった。何だ、やはりただのMTでは無いか。

 

後ろの方では、相澤が生徒を守りながら戦ってるようだ。やはり彼奴等の相手は荷が重いだろう。

 

何機であろうが関係ない、たかがMT数十機、HC(HEAVY CAVALRY)と呼ばれていた超高性能の機体一機のほうが、よっぽど手強い。

 

リロードしたパイルバンカーを蹴り飛ばしてまだ体勢を整えてない4脚の操縦席にぶち込む。交通事故のような炸裂音と共に、空っぽの操縦席に大穴が空く。

 

次はどいつがスクラップになる?

 

 

 

 

 

 

side葉隠透

 

レイちゃんが突然個性を使った。なんだろうと思って、視線の先を見ると…

 

「なに…あれ…」

「…おい、レイヴンどうし…?!ひとかたまりになって動くな!!!!13号生徒を守れ!!!」

 

何も無いところが裂けて、黒い煙が出てきて…何か、凄く…赤い…真っ赤な…

 

凄い勢いですっ飛んで行ったレイちゃんは、煙からでてきた5〜6メートルはある作業用のロボットを蹴り飛ばしてた。もうあんな遠くに…レイちゃんも…あんなに赤に包まれて…これは何…?

 

皆が何かを話してる。相澤先生が指示を出して、敵に走っていく。世界が、すごくゆっくりに見えて…

 

「そん…無茶…消す個…近接戦…んて…」

「ヒーロー…一芸…つとま…」

 

怖い…怖い…私は誰からも見られてない…レイちゃんは戦ってる…身体が動かない…少しづつ凍っていくような、指先から筋肉が硬直していく。きっと喉まで固まってしまったら私は死んでしまう。息が、少しずつできなく…なって…赤い光が…

 

 

 

爆発音がした。

 

「かはっ…はぁっ…はぁっ…」

「…葉隠さん…?!大丈夫ですの?!」

 

思い出したかのように呼吸をする。近くにいた百ちゃんが寄って支えてくれた。

 

「お、おいあれ…」

 

誰かが、男子が、指を指している方向を見ると、大量のスクラップの上に乗ってこちらを見ているレイちゃんが居た。腕に着いたでかい重機みたいな、杭からは赤くて黒い液体が滴ってた。

 

「はっ、こんなことをしてる場合では無い、皆早く避難を!!」

飯田君が皆を誘導しようとしている。

 

「させませんよ。」

 

視界が、黒い靄で包まれる。これは、敵…?

 

「初めまして、我々は敵連合。僭越ながら今回ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただいたのは…」

 

13号先生が、庇うように1歩前に出た。目の前の敵からは殺意という殺意は感じられなかったけど、少しづつ靄が広がっていく。

 

「平和の象徴と、自由意志の象徴に、死んでもらおうと思いまして。」

 

オールマイトと…じゆういしの、しょうちょう…?

 

「私の役目はこれで…」

 

爆豪君と切島君が敵に攻撃を仕掛けた。目の前で爆発が起こったけど、ユラユラと靄が揺れるだけだった。

 

次の瞬間にはその靄が私達を包む。何か分からないけど、吸ったらよくないことがおこるかもしれないと思って口を塞いだ。

 

私を包んだのは黒色の靄のはずだった。

 

さっきと同じだ、赤い光が身体を包む。頭に色んな音が響く。これは、声…?胃が、喉が、口の中が、燃えるように熱い。頭に情報が無理やり押し込められるような、割れそうな頭痛。頭の中から情報が溢れてくるような、そんな感覚。

 

「ぁぁあぁあああああぁああ!?!!」

 

気が狂いそうな痛みに、自分が何処にいるか分からなくなって行く。立ってるのか、倒れてるのか、もしかしたら暴れてるのかもしれない。赤い光が網膜に無理やり入ってくるような感覚、目を閉じても明るくて、色んな味と音と匂いが、遠い記憶と赤とルビコン3がコーラルで燃えてC4-621が空をまた燃やしてエアとACが自分の胸をどこかが爆発したきれいなはなびですねはいかぶりとるびこんがわたしたちとおなじそんなけいくにいみ

 

青い青い海、何処までも広がる空、私たちは、どこにでもいる。

 

 

 

 

何分、何時間、何年、何億年時間が経っただろう。さっきまでの頭痛が嘘みたいに無くなる。凄く長い夢を見ていた気がする。頭を抑えると少しヌルヌルして、もしかしたら血が出てるのかもしれない。見えないから分からないけど。

 

周りを見渡すと、オールマイト先生が黒いでかい…脳が露出してる敵と殴り合ってて、そのもっと奥ではレイちゃんが…2人…?ACが凄い速さでお互いを追いながら撃ち合ってる。

 

違うのは頭のパーツと、レイちゃんのACにはコーラルが翼のように動いて燃えてるということ。

 

「あれ…私…なんで今…」

 

分かったんだろう…?

 

 

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