自由意志の象徴は英雄の夢を見るか?   作:3m6ry0

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本日三話目、書きすぎじゃね?


登録番号 Rb23 識別名 レイヴン

そこからはあまりにも躍動の1年だった。オールマイトの言った発言はあまりに重く、弾みをつけた。

 

筋力が落ちて動かなくなった身体を、動かすためのリハビリや、発声練習。そしてあの発言の真意と、その準備。

 

自分の身体に宿る其れを、今一度理解することとなる。

 

あの後オールマイトは、個性というものの説明に移った。その言葉のなんの解説もなく、だ。

 

個性、それは先天性の超常変異。

 

この世界において、超常能力の存在がフィクションでなく現実のものとして国際的に認められたのは、中国の軽慶市で「発光する赤児」が生まれたニュースだとされており、この報道がなされた日時が超人社会の始まりとされている。

 

以降始まった超常黎明期では、人間という種の規格がそれまでの常識から大きく崩れ、世界中が壊滅的な混乱に陥った。

この時代は徐々に特異体質となるものは増えていたものの、まだ超常能力を持たない人類の方が多かった時代であり、変貌して産まれた人々全体が社会から迫害を受け、人類そのものが真っ二つに割れて諍いが絶えなくなった。

 

光と闇。英雄と敵。

 

実に分かりやすち構図だった。正しく正義の元使われる個性と、行き場を失った欲望を満たすために使われる個性。

 

その最前線を走るのが、オールマイトであると、そう説明された。

 

また、今自分にも、その個性が宿っていると言葉に出されると、不思議な気持ちになる。

 

「君の個性は…恐らく機械化だろう。」

 

『恐らく?』

 

「うむ、個性はその名の通り過ぎる。個々で違うものだ。系統はあれど、その個性をこれだと、認定するものはあまりに少ない。分かるのはどんな系統の個性を持っているか…ただそれに過ぎない。」

 

『貴方は?』

 

「私かい?私はワン・フォー・オールさ!」

 

『ワン…は?』

 

もっと具体的な内容かと思ったら、固有名詞を出されてこちらとしても驚かざるをえない。

 

「あー、まぁ簡単に言えば力の増幅、ただそれだけの個性さ。単純が故に、最強。私がNo.1ヒーローである所以だよ。」

 

なるほど、そういうのもあるのかと、深く納得したのを覚えている。

 

そして、機械化。自分の個性だが、身体を機械に変換する、そんな能力。それには多くのエネルギーを使うが。

 

あの時の、相棒にまた乗れるのかと思うと、胸が跳ねた。闘うとは、それでいいものだ。

 

リハビリの項目の中に、個性訓練もあった。病院からすぐそばの個性確認の為のグラウンドのような場所に連れていかれて、全身を変換させた。

 

足も腕も、体の全てを、愛機にと変換させることが出来たのだ。とは言え、最初から成功した訳でも無く、元の大きさのまま出る訳にも行かないから、調整を幾度となく繰り返したのだが…

 

ただ腕1本変換させるだけで立てないほど衰弱してしまう。それほど膨大なエネルギーを瞬間的に使う。そこで、オールマイトの言葉を思い出した。

 

「それと君にはもうひとつ、これは個性というか体質…と言うべきかもしれないが……」

 

「コーラルが、君の体を走っているよ。」

 

エアがいる、だからこそか、自分の身体には多くのコーラルが蓄積されている。自分を中心にコーラルが自己増殖を続け、それを燃料に個性を動かすことが出来た。

 

エアには申し訳なかったが、大して気にする様子もなく受け入れてくれた。

 

そしてコーラルこそ、オールマイトの言葉の真意だったのだ。

 

「君のコーラルは、今話題のそれと完全に一致している。コーラルは国や、敵、ヒーローですら注目しているんだ。」

 

『なるほど…ところでがっこう…というのは、なんなのでしょうか。』

 

その時の驚いたオールマイトを今でも忘れない。

 

後ろ盾のない自分をその…学校に入れて守ると…大雑把に言えばそういう事らしい。訝しげなエアもオールマイトを見て信じることにしたようだ。

 

『レイヴンが、決めたのですから。』

 

閑話休題

 

さて、兎にも角にも目標ができたのだから、それに合わせて今やるべきことをするしかない。前と違って不格好にも歩くことが出来た。物に触ることも、味を感じることも…まあその全てに初めての衝撃を感じ、痺れたのだが…

 

この身体は、まだ14ないしは15だったが、それにしても発育は進んでいる方で、それはつまり筋肉も発達しやすいということだ。

 

そして個性もまた、伸びやすい。

 

全身を変換させた状態を保つこともできるようになったし、強化されているおかげでクイックブーストを使うことも出来た。

 

そうして季節は巡る。

様々な刺激に触れ、一日を過ごす、また一日と、歩みを進めていく。もうすぐ学校、とやらに入るのだ。学び舎、勉学に励む園、そこに自分が…独立傭兵は一時休む事にした。自由意志の象徴も、一学生には少し重すぎる気もしたが、背負い続けることにした。

 

私の名前は、レイヴン。オールマイトが名前のない私に、名前をくれようとしたが、どうにも日本語…の名前は馴染みがないのだ。だから、レイヴンでいい。

 

個性名にも、色がついた。というか着けた。機械化よりも、よっぽどいい名前を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個性名「ARMORED CORE」

 

身体を戦闘用に特化させた汎用人型兵器に変換することが出来る。

 

しかし変換には膨大なエネルギーを必要とする。コーラルにも、それ故対応している。

 

身体を変換させるというのは本来痛みを伴う。

 

???「Cパルス変異波形」

 

体に宿るそれは、意志を持ち、コーラルを集う。

 

燃え殻よ、火をつけるべきだ、灰にまみれる前に。




恋愛の有無ですが、ついでに誰とくっついて欲しいかとか感想にコメントしていただけるとスロースロークイッククイックスローしちゃいます(意味深)

恋愛要素は必要?

  • 素敵だご友人(Yes)
  • はぁ…残念ですレイヴン(No )
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