バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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俺達の作戦会議(女子との)

優子「皆揃っているわね。これから隠しカメラの犯人を捕まえるための会議を行うわ」

 

今この場には、Aクラスからは霧島と優子、砂原、

Bクラスからは蘭に五十嵐、Cクラスからは小山に、Dクラスからは清水、

Eクラスからは中林、Fクラスからは俺と明久、楓、命が集まっている。

 

清水「いったい何のための会議ですの? 隠しカメラは昨日見つけたはずですわ」

 

砂原「それがねぇ、あの後ター君たちの指示でもう一度脱衣所を調べたらね、

   もう1つ隠しカメラが見つかったんだよん」

 

貴浩「だから昨日のはダミーだな」

   

蘭「そういや、なんで貴浩がいるんだ?」

 

貴浩「それりゃ昨日、女子達に犯人扱いされたからな。

   真犯人を見つめだしころs──(ゲフン)反省させるためだ」

 

今の俺の発言に小山と中林が体を震わせる。

女子たちは朝一で明久たちの元に訪れ謝罪したらしいので今はもう許している。

2度目は知らないがな。

 

明久「だから僕達も協力して犯人を捕まえようとしているんだ。

   犯人は今、覗き仲間を増やしているみたいだからね」

 

優子「だからFクラスの人たちは、犯人がわかるまで

   覗きの手助けをするフリをして見つけてもらう作戦よ」

 

五十嵐「で、でも、犯人を見つけることができるのかな」

 

明久「そうだね。犯人は男か同姓愛者の女子しかいないね」

 

貴浩「ん?同姓愛者」

 

同姓愛者か・・・・・・その発想はなかったな・・・

・・・・・・なら、もしかすると・・・・・・いや・・・でも・・・まあ・・・試してみるか・・・

 

明久「ん?どうしたの貴浩?」

 

貴浩「・・・・・・なあ、清水って同姓愛者って噂だったよな。

   しかもウチのクラスの島田の事を愛してたはずだったような気がするが」

 

明久「あっ! そうだね。確かDクラス戦の時も美波に迫っていたよね」

 

そこで皆の目線が清水へと向かう

 

貴浩「質問していいか? 昨日カメラが見つかった時、お前何してた?」

 

清水「その時間は入浴時間だったので美春はお風呂場にいましたわ」

 

中林「そういえば、カメラを見つけたのも清水さんだったわね」

 

命「そういえばそうでしたね」

 

清水「み、美春を疑ってますの?」

 

貴浩「少しな。だから試させて貰う」

 

俺は持ってきていた大きめ鞄からある機械を取り出した。

 

霧島「・・・・・・それ何?」

 

貴浩「ああ、嘘発見器だ。昨日、光一に頼んで今日届いたものだ」

 

優子「それを使って調べるのね」

 

蘭「ってか、なんでそんなものがあるんだ?」

 

貴浩「光一…つまり羽鳥財閥が警察から依頼されて作ってみたんだと。

   で、それを無理言って借りたわけ」

 

命「それって凄いですよね」

 

貴浩「ああ、じゃあまずは明久につけてみる。皆に信じてもらうためにな」

 

俺はそういうとその機械を頭と腕に取り付けた。

 

貴浩「これは脈波とかの信号を受けて反応するんだ。

   反応したら音がなる仕組みになっている。

   じゃあ明久、質問にはすべて『いいえ』で答えろ」

 

明久「うん、わかった」

 

貴浩「お前は料理ができる」

 

明久「いいえ」  ブー!!

 

貴浩「こんな風に嘘をついたら音がなる。次は、お前は男である」

 

明久「いいえ」  ブー!!

 

貴浩「昨日、俺と一緒にレイブンの召喚獣をたおした」

 

明久「いいえ」  ブー!!

 

貴浩「昨日女子の風呂場に隠しカメラをしかけた」

 

明久「いいえ」  シーン

 

貴浩「こんな感じだ。じゃあ今度は俺がつけるから質問してくれ」

 

明久「わかったよ」

 

そこで俺は明久から機械を受け取るとそれを装着する。

 

明久「じゃあ、あなたは女である」

 

貴浩「いいえ」  シーン

 

明久「楓に手を出した男でも許してあげる」

 

貴浩「いいえ」  ブーーーーーー!!!

 

優子「凄い反応ね」

 

楓「に、兄さん・・・・」

 

明久「昨日、女子風呂にカメラを仕掛けた」

 

貴浩「いいえ」  シーーン

 

明久「昨日、僕とレイブンの召喚獣を倒した後に、直接レイブンをぶっ飛ばした」

 

貴浩「いいえ」  ブーー!

 

蘭「あの噂は本当だったのか」

 

優子「最後にいいかしら。

   ・・・・・・あなた犯人を見つけたら本当に・・・・・・殺さないわよね」

 

貴浩「・・・・・・いいえ」    ブーーーーーーーーーー!!!!

 

「「「「「・・・・・・・」」」」」

 

貴浩「・・・・・・・・・・(プイ)」

 

楓「に、兄さん」

 

貴浩「・・・・・・ま、まあ、こんなものだ。なら清水これをつけてみろ」

 

清水「な、なんで美春がそんなものをつけないといけませんの」

 

貴浩「お前にかけられた疑いを無くすためだ。それとも何か?

   やはりお前が犯人なのか?」

 

清水「ち、違いますわ」

 

貴浩「仕方ないな。なあ蘭、清水さんにコレつけてくれ」

 

蘭「わかった」

 

蘭は俺から機械を受け取ると、清水に装着させた。

 

貴浩「お前は男である」

 

清水「いいえ」    シーン

 

貴浩「よし、お前は島田を愛している」

 

美春「・・・いいえ」  ブーーーーーー!!!

 

小山「凄い反応ね」

 

貴浩「なら本題だ。お前は昨日脱衣所にカメラを隠した」

 

清水「・・・・・・・・いいえ」  ブーー!!

 

優子「し、清水さん」

 

貴浩「・・・・・・もう1つ。お前は明久に合宿が始まる前に手紙を送った」

 

清水「・・・・・・・・いいえ」  ブーーー!!

 

貴浩「やはり、お前が犯人だったか」

 

清水「み、美春はやっていませんわ。

   そこの豚になんて脅迫状なんて送っていませんわ!!」

 

命「・・・・・・脅迫状・・・?」

 

清水「あっ!?」

 

貴浩「墓穴をほったな。俺は手紙と言っただけで脅迫状とは一言も言ってないぞ」

 

清水「ひ、卑怯ですわ」

 

優子「清水さん、あなた最低よ」

 

霧島「・・・・・・先生を呼んでくる」

 

その後、逃げ出そうとした清水をスタンガンで気絶させてから

鉄人たちがやってきたので清水を連れて行った。

 

西村「これで事件は解決だな」

 

砂原「それがその・・・・・・」

 

貴浩「鉄人。あの後砂原たちに頼んで脱衣所をもう一度調べてもらったら

   2つカメラが見つかったんだ。機種が違ったことから犯人はもう1人いるはずだ」

 

西村「なんだと!?」

 

小山「嘘!?」

 

砂原「これがそのカメラです」

 

そこで砂原は昨日見つけたカメラを鉄人に渡した。

 

貴浩「だから、俺達Fクラスはこのまま作戦を実行していくから女子にも手伝って欲しいんだ」

 

小山「どうすればいいの?」

 

貴浩「簡単な事だ。これはただ俺達の保身を守って欲しいだけだ」

 

蘭「保身?」

 

貴浩「一応、鉄人には優子たちから事情を説明してもらったが、

   覗きの手助けみたいなことをするわけだからな。

   このままだと俺達には処分が下るだろうから、その時に助けて欲しいんだ」

 

西村「お前らは覗きはしないんだな」

 

明久「当たり前ですよ。なら試してみますよ」

 

明久がそういうと俺のほうに振り向いた

 

明久「もし、男達が楓の入浴を覗いたらどうするの?」

 

貴浩「殺す!地獄の先まで追い詰めてやる!!そして死ぬより恐ろしい事を・・・・・・」

 

明久「これでどうですか鉄人」

 

西村「そ、そうか・・・・・・この分なら安心か・・・

   なら俺からも手助けはしておいてやろう。

   ところで吉井と織村兄。今また鉄人と言ったよな」

 

明久「気のせいですよ」

 

貴浩「・・・・・ドントマインド」

 

優子「そういうことだからアタシたちも手伝うわ」

 

霧島「・・・・・・・・織村には世話になってるから」

 

砂原「私にも任せてよん♪犯人を見つけてあげる♪」

 

命「私も手伝います」

 

楓「私も」

 

小・中「「私達も手伝うわ。それであの昨日の事を許してくれると・・・・・・」」

 

貴浩「昨日のこと? ああ、もう明久たちには謝ったんだろ。

   ならもう俺は怒ってないぞ・・・・・2度目はないけどな」

 

五十嵐「私も微弱ながらお手伝いしますね」

 

蘭「僕もだ。ところで貴浩?教師って強いのか?」

 

貴浩「ああ、もちろん強いぞ。点数もあるし操作技術もあるしな。

   昨日見た中では特にスタン先生とジュディス先生が強かったな。

   全然歯が立たなかったな」

 

蘭「そうなのか。貴浩がそこまで言うのか」

 

命「貴浩君、美波ちゃんと瑞希ちゃんにはこのことは」

 

貴浩「絶対言うな。少し考えがあるからな・・・・・これが最後にチャンスだ」

 

楓「わかりました。兄さんがそういうなら黙っておきますね」

 

貴浩「じゃあ、明久。雄二たちの所に戻るぞ。そうだ霧島に優子。

   もし俺達と出会ったら敵対関係に見えるよう戦ってくれ」

 

霧島「・・・・・・わかった」

 

優子「ええ、わかったわ」

 

貴浩「悪いな」

 

そして皆の下に戻っていった


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