バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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作戦開始っ!!

~大浴場前~

 

 

康太VS鈴村

 

 

鈴村「確かに昨日のお前と比べると点数は高いが、教師がそう簡単に負けるわけにはいかない!」

 

康太「・・・・・・俺もなのはの前では負けられない。昨日の借りは返してやる」

 

ムッツリーニと鈴村先生の召喚獣が激しくぶつかり合う。

 

鈴村「確かにお前の動きは早い。目では追いきれない。

   だが、直線的だから真正面に立たなければどうということはない!」

 

ムッツリーニは腕輪の能力を発動させた時は直線的な動きでしか動いていなかったのだ。

  

その事を鈴村先生に知られているので腕輪の力を発動しても動きが見切られてしまっている。

徐々にムッツリーニの召喚獣が押され始めてきた。

 

康太「・・・・・・確かにそうだ。俺は今まで直線的な動きしかしてこなかった」

 

鈴村「だろうな。ではこれで終わりにしよう!」

 

鈴村先生はこれで終わりだと言わんばかりに召喚獣を特攻させてきた。

 

康太「……だが、俺は昨日までの俺とは違う!」

 

康太が再び腕輪を発動させる。

 

鈴村「その腕輪は俺にはきかない!」

 

康太「・・・・・・甘い」

 

康太の召喚獣が鈴村先生の召喚獣の左腕を切り落とす。

 

鈴村「なっ!?」

 

康太は腕輪を発動させているが、今までと違い加速途中に急停止し方向を変えたのだ。

 

康太「・・・・・・俺がいつまでも同じ戦法をすると思うなよ」

 

康太は今までは直線的な動きしか出来なかった。

だが、昨日の教師との戦いでこのままではいけないと思い貴浩に操作を学んでいたのだ。

 

康太「・・・・・・これで決める!

   閃け、鮮烈なる刃! 無辺の闇を鋭く切り裂き、仇為すモノを微塵に砕く!

   これで!!『漸毅狼影陣(ざんこうろうえいじん)!!』」

 

今までの康太の動きとは違い四方八方に動いて見せ鈴村先生をかく乱しながら

四方から斬撃の刃を喰らわせ、最後に召喚獣を押し倒し首元に小太刀を当てた。

 

康太「…俺の勝ちだ」

 

鈴村「…お前を甘く見すぎたか。さあトドメをさせ」

 

康太「…それはしない。そろそろ合図がくるだろうしな」

 

鈴村「合図だと?」

 

康太と鈴村の勝負は康太の勝ちで収まった。

 

 

 

~ 1F ~

 

 

 

今、貴浩は優子と愛子の対峙していた。

 

優子「さすが貴浩ね。攻撃が当たらないわ」

 

愛子「2人がかりなのにね」

 

貴浩「前より召喚獣の操作が上手くなってるな。そこのバカ2人よりは凄いぞ。

   でもそれじゃあ俺には勝てないけどな」

 

といってもお互い本気で戦ってないけどな・・・・

 

早く合図が来ないのか と待っていると

 

 

≪ピンポンパンポーン≫

 

 

そこで放送のチャイムがなる

 

「「「「来たぁあああああ!!!!!」」」」

 

チャイムがなると待ってましたと言わんばかりにFクラス男子メンバーが叫んだ。

 

砂原≪皆ぁ! お待たせしたねん♪ 作戦開始だよん♪≫

 

スタン「・・・この声は?」

 

高橋「・・・この声は砂原さんですね。あなた達は今度は何を考えているのですか?」

 

貴浩「これからすぐわかりますよ」

 

俺はそういうと優子と愛子から離れて

 

貴浩「お前ら俺を少し守れっ!!」

 

リリス「そうはさせませんっ!」

 

俺は使い魔召喚の詠唱をするため男子にそう声をかける。

女子や教師はそれをさせまいと攻撃をましてくる。

 

そして男子が盾となって時間を稼いでくれたおかげで無事ライダーを召喚することができた。

 

貴浩「行くぞぉ!!全軍突撃ぃ!!」

 

「「「「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!」」」」

 

全男子の咆哮の声が聞こえる。

おそらく雄二や明久も同じことをしたのだろう。

 

男子達はこれが何の作戦かも知らずに我先へと突破しようとする。

 

そして・・・・・

 

貴浩「今だ!」

 

俺が合図すると無防備になっている男子の背中からFクラスメンバーが攻撃を加える。

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

いきなりの俺たちの攻撃にA・B・Cクラスの男子と

教員達、また事情を知らない女子達が驚きを見せる。

 

貴浩「これより俺達Fクラスは女性軍の味方をする!!」

 

「「「「「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」

 

「なんだと!?」

 

「裏切るつもりか!」

 

貴浩「裏切るも何もこれが俺達の最初からの目的だからな」

 

「どういうことだ!?」

 

貴浩「なに、最初から俺達Fクラスは覗きなんかしようと思っていなかったのさ。   さてと昨日は霧島に力を見せてもらったからな。

   今度は俺が見せるとしよう。『ライダー』そして『神威の車輪』」

 

俺はネックレスのキーワードを告げると召喚獣の装備に紅いマントが追加される。

そして召喚獣は二頭の飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)が牽引するチャリオットに立っていた。

 

貴浩「では見せてやろう!『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』!!」

 

俺がそう告げると俺の召喚獣の周りに約1クラス分の数となる召喚獣が姿を現す。

 

優子「な、なによこれ!?」

 

愛子「物凄い数の召喚獣が現れたよ!?」

 

貴浩「見よ!俺の無双の軍勢を!これが俺のネックレスの力だっ!!

   ・・・・・・さて、須川、近藤。こいつらは今からここを突破して

   我らが女神であられる楓と命の入浴を覗こうとしているんだがどうする?」

 

近藤「ふっ、そんなこと言わなくてもわかるだろ」

 

須川「我らが女神に手を出そうとするものは何人たりとも許しはしない。

   それが俺達──」

 

「「「「「異端審問会!!!」」」」」

 

いつもの黒いコートを着た集団が男子達の前に現れる。

・・・・・・なぜか釘バットや鎌などの凶器を持って。俺は仕込みトンファーを。

 

正直、楓と命を入浴させた理由の1つにコレも含むんだが・・・

 

貴浩「皆、我等が女神に手を出そうとする輩を許しておくべきか」

 

「「「「「否! 否! 否!!」」」」」

 

貴浩「異端者をコロs──(ゲフン)成敗しろ!!」

 

「「「「「おおおおぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」

 

「今、コロスって言わなかったか!?」

 

「それに危ないモノもってるだろうが!?」

 

貴浩「気のせいだ。なあ須川?」

 

須川「気のせいだな」

 

貴浩「これは聖書だよな?」

 

近藤「ああ、これは俺達の聖書だな」

 

貴浩「では男子諸君。数でも力でも俺達のほうが勝る。

   お前らっ!あいつ等を蹂躙せよ!!」

 

「「「「「おおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」

 

「え?ちょっ、待て!?」

 

俺の掛け声で俺の召喚獣と使い魔たち

そしてFクラス男子がA・B・C男子に突撃していく。

 

・・・・・・・・・・・・Fクラスは生身で

 

 

優子「な、なんか本当に凄いわねFクラスは・・・・・」

 

愛子「う、うん。さすがというべきかな」

 

優子「それにしても貴浩は凄いわね」

 

愛子「うん、正直勝てる気がしないよ」

 

貴浩「2人ともなに呆けてるんだ? 俺達も行こうぜ」

 

俺が突撃しようとすると

 

高橋「待ってください。これはどういうことか説明してください」

 

優子「それは私達が説明します」

 

高橋先生が状況がわからずたずねてきたので優子と愛子が説明してくれる。

 

貴浩「優子と愛子にここは任せて。俺も敵を片付けるか。

   ライダー今まで力を抑えさせていて悪かったな。

   今日はもういい思う存分暴れろ」

 

ライダー「はい、そのつもりです」

 

俺は教師達の説明を優子と愛子に任せ戦場へと向かった。


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