バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

118 / 231
5/2 修正


それぞれの戦い!

貴浩「さすがに数が多いか」

 

それもそうだ。この階にはA・B・Cクラスの男子が勢ぞろいしているのだ。

 

貴浩「だいたい・・・そうだな・・・150人って所か」

 

おそらくまた増えていくだろう。

上の階で雄二たちが下へどんどん男子を追いやる作戦だからここが最終ラインになる予定だしな。

 

ライダー「マスター・・・」

 

ライダーが心配して声をかけてくれる。

 

貴浩「少しきついがライダー付き合ってくれるな?」

 

ライダー「もちろんです。私はマスターについていきますよ」

 

貴浩「よしっ! ならでかい花火を打ち上げますか!!

   ライダー! 遠慮はいらん! 最初からギアをあげていけっ!!

   あと自分の判断で動いていい! 点数は気にするなっ!」

 

俺はライダーにそう指示し

 

貴浩「『グラビトンノヴァ』!!」

 

ライダー「『騎英の手綱(ベルレフォーン)』!!」

 

俺は腕輪を発動し敵を掃討する。

ライダーもペガサスを召喚し上空へ駆け上がり

流星のごとき光を放って突貫していき敵を圧倒する。

 

愛子「・・・・・・わぁお!凄いや・・・」

 

優子「えぇ、私達もできる限り頑張りましょう」

 

そして貴浩とライダーがこじ開けた道を後ろから優子や愛子たちが続いていく。

 

しばらく敵を倒していると

 

スタン「事情は聴いたよ織村」

 

ルーティ「もうややこしいことして・・・ちゃんとアタシたちにも相談しなさいよね」

 

スタン先生とルーティ先生が援護に駆けつけてくれた。

 

貴浩「すみません。でもこれで最後ですから」

 

ルーティ「ならさっさと片付けるわよ。スタンやるわよ」

 

スタン「ああ!織村良く見ておいて、これから俺達がすることを」

 

貴浩「えっ?」

 

スタン先生はそういうとルーティ先生の隣に立ち

 

スタン「いくよルーティ」

 

ルーティ「準備バッチリよ!」

 

スタン「やってやるぜ!」

 

スタン先生がそういうと同時に上空に赤と青の魔方陣みたいなものが現れる。

 

ルーティ「派手に行くわよ!」

 

スタン「おりゃりゃりゃりゃ!!」

 

ルーティ「飲み込めっ!」

 

スタン・ルーティ「「レインティブ・オリオン!!」」

 

その直後、その魔方陣から炎と水のレーザーが敵に向かって降り注いでいき

召喚獣を跡形も無く姿を消した。

 

貴浩「す、すげぇ」

 

スタン「見てたかい。これが俺とルーティの力の一部だよ」

 

貴浩「まだこの先があるんですか?」

 

スタン「ああ、まあコレはルーティとの技だから他の先生とは違うものができるけどね」

 

貴浩「相手によって違うんですか・・・」

 

スタン「コレを織村に見てもらったのは、

    お前なら俺達と同じように共鳴技ができると思ったからだ」

 

貴浩「共鳴技?」

 

スタン「ああ、これは誰にでも出来るわけじゃない。

    これを使うには召喚技術が高く、召喚者同士の仲がいいことでできる技なんだ」

 

貴浩「・・・・・・それが共鳴技」

 

スタン「俺は織村なら使えると思ったから教えた。

    今度俺と戦う時は楽しみにしてるよ」

 

スタン先生はそういうとルーティ先生と一緒に他の生徒の援護に向かった。

 

貴浩「共鳴技か。めっちゃ面白そうじゃねぇか。

   ・・・とその前にまずはこちらを終わらせるか」

 

俺はひとまず共鳴技についてのことをおいておきある人物の元へ向かった。

 

貴浩「よぉ!そんなところで何をしてるんだ?」

 

俺は物陰に隠れているヤツに向かってそう言った。

 

貴浩「お前の正体はもうわかってるんだよ。さっさと出て来い久保利光!!」

 

久保「・・・・・・ばれていたのか」

 

俺が名を呼ぶと久保が俺の前から姿を現す。

 

貴浩「まさか俺への脅迫状の犯人がお前だったとはな。少し驚いたよ」

 

久保「何故僕だと思ったのかな?」

 

貴浩「最初は俺の周りには美女が多いからな。

   だから普通に男子からの嫉みによるものだと思っていたが、

   それならそばにいるもの人に近づくなと書かず女子に近づくなと書くはずだ。

   でもそうしなかったのは女子ではなく男子に近づいて欲しくなかったんだ。

   で、次は女子が俺に送ったのかとも思ったが

   他の男子にはなく俺にしか手紙が来なかったから分からなかったんだが、

   この合宿での隠しカメラの事件で1人目の犯人が清水だったんだ。

   それで気がついた。もしかしたら同姓愛者のヤツが犯人じゃないかってな。

   それで以上のことが該当するのがお前しか見つからなかったんだよ。

   お前には明久の写真を売った事があるからな」

 

久保「・・・・そうかい。それで・・・・」

 

貴浩「じゃあおとなしく捕まれ」

 

久保「いやだね。僕は君を倒して吉井君の隣には僕が立つんだ」

 

貴浩「お前は・・・明久のことが好きなのか?」

 

久保「ああ、好きだ!この気持ちに偽りは無い!

   吉井君のそばに居たいんだ。それなのに吉井君の隣にはずっと君がいる。

   僕が吉井君のパートナーになるんだ!

   だから僕は君を倒すんだ!『試獣召喚(サモン)』!!」

 

貴浩「チッ『試獣召喚(サモン)』!!」

 

 

 ≪ 総合科目 ≫

 

   織村貴浩      VS   久保利光 

    3092点          3976点

 

 

 

久保「先ほどの戦いで点数が減っているようだね」

 

貴浩「そうだな。が俺は負けやしねぇよ!!」

 

そして俺と久保が戦闘を開始する。

 

 

 

 

 ~ 2F ~

 

 

 

砂原の放送が聞こえてから

 

秀吉「雄二は犯人のところに挨拶にいってくるがよい。

   ここはワシに任せると良い。随分我慢したのじゃ。

   ワシも今日は力を思う存分振るうのじゃ!!」

 

雄二「ああ、任せるぞ秀吉」

 

雄二はそういうと犯人のところへ向かっていった。

秀吉は雄二を見送ると同時に詠唱を唱える。

そして秀吉の召喚獣の横に新たな召喚フィールドが現れ

一際大きな使い魔(サーヴァント)が姿を現した。

 

バーサーカー「●●●●●●●●●●!!」

 

秀吉「バーサーカーよ、随分待たせたの。今宵は共に暴れようぞ!」

 

「な、なんだ!?あの召喚獣!?」

 

「でかい!でかすぎだろ!?」

 

普通の召喚獣は膝ぐらいの高さがあるかないかの大きさだが、

バーサーカーの大きさは異常で秀吉の胸までの大きさがあった。

 

 

秀吉「お主らはこれから楓と命がおる浴場を覗こうとする不届き者じゃ。

   これよりワシらが成敗してくれよう!」

 

バーサーカー「●●●●●●●●●●!!」

 

秀吉がそういうと共にバーサーカーが男子の群れに突っ込んでいく。

バーサーカーが武器である巨大な石斧を振るうたびに召喚獣が吹き飛んでいく。

 

バーサーカー「●●●●●●●●●●!!」

 

「あんなのに勝てるわけねぇよ!!」

 

「ま、まて。あれは木下が召喚したんだ。なら木下をやれば消えるはずだ」

 

「そ、そうか。なら木下覚悟っ!」

 

男子はバーサーカーに敵わないとみて秀吉に攻撃をしかけようとするが

 

烏丸「そうはさせないよ」

 

レイブンが秀吉に向かってくる召喚獣を矢で動きを封じていく。

 

秀吉「烏丸先生助かるのじゃ。このまま相手の動きを封じてくれると助かるのじゃ」

 

烏丸「封じるだけでいいのかい?」

 

秀吉「うむ。ワシだって貴浩に鍛えられたんじゃ。行くぞ」

 

秀吉がそういうとネックレスの力を使い黒い騎士甲冑姿へと変わる。

そして烏丸先生が動きを封じた敵をまずは自身の武器である薙刀で切り裂き、

その反動を使って薙刀を敵に投げ、敵の召喚獣を貫く。

秀吉の召喚獣は倒れている相手の召喚獣の武器を奪い取ると

それを巧みに使い敵を倒していく。

秀吉は敵の武器を奪い取っていきそれを使って敵を倒していく。

 

これは秀吉のネックレスの力

『騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)』によるものだ。

これは手にした相手の武器をを自身の武器として扱う能力で

相手が消滅しようと自分が持っている間は消えずに使用することができる。

ここまで上手く相手の武器を奪い取ることができるのは

明久と貴浩に召喚獣の操作をならったこともできる理由でもあるが、

秀吉は元々の集中力が高いので相手の動きをよく観察して

その動きをある程度予想することでこのようなことができている。

 

 

2Fは秀吉を中心に男子を1Fへと押し込んでいっていった

 

 

      ☆

 

 

雄二は隠しカメラの犯人の1人の前まできた。

 

雄二「よう根城」

 

根城「坂本!」

 

雄二「さて、ここで大人しく捕まってくれるとありがたいんだけどな」

 

根城「そうはいくか!」

 

根城はそういうと隠し持っていた木刀をとりだし構えた。

 

雄二「・・・・・・やれやれ、丸腰の相手に武器か?」

 

根城「貴様にはこれぐらいじゃなきゃ敵わないからな」

 

雄二「・・・・・・まぁ良い。さて殺ろうか!」

 

根城「ク・・・・・・ッ!い、 行くぞ!」

 

雄二「ああ、来な」

 

根城「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

そして雄二と根城の戦いが切って落とされた

 

 

 

 

 ~ 大浴場前 ~

 

 

???「もう少しだ・・・・・・」

 

もう少しで女子の裸が見れるぜ!

俺はまわりにいる男子達を押しのけ進んでいくと

 

明久「そうは問屋が卸さないよ根本君」

 

根本「!? よ、吉井・・・・・・」

 

大浴場の一歩手前に吉井が目を瞑って佇んでいた。

 

明久「・・・・・・根本君、何故こんな事をするんだ?

   なんで僕達と陥れようとしたんだ」

 

根本「決まっている。俺はお前らに復讐するためだ!

   お前らのせいで俺は友香と別れてしまったんだ!!」

 

明久「それは根本君が卑怯な真似をしたからだよ」

 

根本「う、うるせぇ!! お前らが悪いんだ!!

   おい、お前ら! 吉井を殺るんだ! そしたら女子風呂までもう少しだ!」

 

なのは「ここから先にはいかせないよ」

 

そこでなのはが現れ、男子達の召喚獣を倒していく。

 

根本「相手は女だ。殴るなり蹴るなりしてから通れ!! そしたら目的地はすぐそこだ!!」

 

「「「「「おお!!」」」」

 

明久「な、なのは危ない!」

 

なのは「え?」

 

なのはが他の男子の召喚獣を倒しているところへ

根本の言葉を聴いた男子達がなのはに殴りかかろうとする。

 

なのはは自分が殴られると思い目を閉じる。

 

だが、時間がたっても殴られはしなかった。

 

なのはが目を開けてみるとそこには

 

康太「・・・・・・なのはに手をだすな!」

 

ムッツリーニがなのはの前に立ち、殴りかかろうとした男子を倒していた。

 

刀麻「おいおい、女子に手を出そうとするなんて最低だな」

 

西村「お前らは厳しく指導したほうがいいな」

 

鈴村「教育的指導が必要なようだな」

 

そして横から刀麻と鉄人、鈴村先生が現れ男子達を倒していく。

 

明久「ここまでだよ根本君」

 

根本「何だと!!」

 

明久の言葉に根本は明久に殴りかかる。

しかし、明久は召喚獣で受け止めたがフィードバックが

起こるはずの明久には何一つダメージが起きない。

 

根本「何だと!?」

 

明久「・・・・・・君の拳なんて僕にフィードバックを起こさせるだけの

   ダメージはないみたいだね?」

 

根本「クッ!」

 

根本は一歩下がって体制を整える。

 

明久「根本君・・・・・・君は僕の友達を陥れた!だから僕が君を倒す!!」

 

根本「何ぃ!」

 

そして明久と根本の戦いが切って落とされた。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。