バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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雄二の戦い

~ 2F ~

 

貴浩が久保と戦っていた時・・・・・・

 

根城「はっ!」

 

雄二「よっと」

 

俺は根城の攻撃をよけながら苦笑していた。

 

根城「クッ!ニヤニヤしやがって!」

 

雄二「ん?ああ、すまんな。お前の攻撃が遅くてな、つい」

 

根城「うるせぇ!お前のそういうとこが昔から嫌いだ・・・・・・」

 

雄二「はは、分かっているさ」

 

根城と俺は中学校からの知り合いだ。

 

こいつは中学時代、翔子に惚れており何かと俺に喧嘩を売ってきたんだ。

……まあ全部返り討ちにしてるがな。

 

根城「今度こそ霧島を俺のものにしてやるんだ!」

 

雄二「翔子の気持ちを確かめずにか?」

 

根城「ふん! そんなのは関係ないな!」

 

雄二「・・・・・・クソが(ボソッ)」

 

根城「何か言った――クッ!!」

 

殺気をただ漏れにすると根城はたじろぐ。

おっと、危ない危ない。 昔の自分に戻るところだったぜ。

 

根城「・・・・・・さすが悪鬼羅刹と呼ばれた坂本だな・・・・・・」

 

雄二「お前は俺には勝てないし、翔子もお前のものにはならない(ニヤッ)」

 

根城「何だと!?」

 

雄二「もう翔子は俺の女でな。他の男なんかにはやらねえよ」

 

根城「っ!? だ、黙れぇええ!!」

 

雄二「じゃあな根城!」

 

俺は全神経を集中して拳をヤツの腹に叩きこんだ。

 

根城「グハッ! な、何故俺がお前に・・・・・・(バタリ)」

 

雄二「・・・・・・・・・・・・中学生時代の自分に戻っただけだ(ボソッ)」

 

根城は壁に叩きつけられ気絶した

 

雄二「やれやれ、悪鬼羅刹は卒業したんだがな・・・・・・よっと」

 

俺は苦笑しながら気絶した根城を引きずって秀吉たちと合流した。

 

翔子「・・・・・・雄二」

 

雄二「翔子か?」

 

翔子「・・・・・・終わった?」

 

雄二「こっちはな」

 

根城を倒した後、翔子がやってきた。

 

翔子「・・・・・・ゆう(ポン)――?」

 

雄二「大丈夫だ・・・・・・中学校の頃の俺には戻ってない」

 

翔子「・・・・・・うん」

 

雄二「さて秀吉、貴浩たちと合流だな(ぐいぐい)――ん?」

 

俺の隣で翔子が腕の裾を引っ張る

 

翔子「・・・・・・雄二、話がある」

 

雄二「ああ、分かった・・・・・・秀吉、すまんが根城を頼む」

 

秀吉「ああ、こちらはワシに任せるのじゃ。バーサーカーよ。もう一暴れじゃ」

 

バーサーカー「●●●●●●●●●●!!」

 

秀吉はそういうと俺から根城を受け取り

バーサーカーとともに戦場へと戻っていった。

 

雄二「それで話ってなんだ?」

 

翔子「・・・・・・織村にね。雄二をもう少し信じてあげてって言われたの」

 

雄二「・・・・・・それで?」

 

翔子は如月ハイランドで見せた弱々しい表情をする

 

翔子「・・・・・・今まで酷い事してたこと謝ろうと思って」

 

雄二「・・・・・・・・・・・・」

 

翔子「・・・・・・それで(ぽん)――?」

 

俺は翔子が何か言う前に頭の上に軽く手をおく

 

雄二「酷い事なんてしてたか?俺は何の事だか分からんぞ?」

 

翔子「・・・・・・で、でも」

 

雄二「俺は酷い事をされた覚えがない。それでいいんじゃないのか」

 

翔子「・・・・・・う、うん」

 

雄二「!!」

 

翔子は俺の言葉に笑顔でそう言う。

おっと、危ない、危ない・・・・・・理性が跳ぶかと思った。

 

雄二「よし、貴浩たちと合流するか」

 

翔子「・・・・・・雄二」

 

雄二「ん――んん!?」

 

翔子「・・・・・・許してくれてありがとう////// 先に行く」

 

雄二「あ、ああ・・・・・・」

 

翔子に呼ばれて振り返るといきなりキスをされた。

俺は翔子の行動に唖然となってしまう。

そして、翔子が恥ずかしそうに1Fへと向かっていくのを見ることしかできなかった。


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