~ 2F ~
貴浩が久保と戦っていた時・・・・・・
根城「はっ!」
雄二「よっと」
俺は根城の攻撃をよけながら苦笑していた。
根城「クッ!ニヤニヤしやがって!」
雄二「ん?ああ、すまんな。お前の攻撃が遅くてな、つい」
根城「うるせぇ!お前のそういうとこが昔から嫌いだ・・・・・・」
雄二「はは、分かっているさ」
根城と俺は中学校からの知り合いだ。
こいつは中学時代、翔子に惚れており何かと俺に喧嘩を売ってきたんだ。
……まあ全部返り討ちにしてるがな。
根城「今度こそ霧島を俺のものにしてやるんだ!」
雄二「翔子の気持ちを確かめずにか?」
根城「ふん! そんなのは関係ないな!」
雄二「・・・・・・クソが(ボソッ)」
根城「何か言った――クッ!!」
殺気をただ漏れにすると根城はたじろぐ。
おっと、危ない危ない。 昔の自分に戻るところだったぜ。
根城「・・・・・・さすが悪鬼羅刹と呼ばれた坂本だな・・・・・・」
雄二「お前は俺には勝てないし、翔子もお前のものにはならない(ニヤッ)」
根城「何だと!?」
雄二「もう翔子は俺の女でな。他の男なんかにはやらねえよ」
根城「っ!? だ、黙れぇええ!!」
雄二「じゃあな根城!」
俺は全神経を集中して拳をヤツの腹に叩きこんだ。
根城「グハッ! な、何故俺がお前に・・・・・・(バタリ)」
雄二「・・・・・・・・・・・・中学生時代の自分に戻っただけだ(ボソッ)」
根城は壁に叩きつけられ気絶した
雄二「やれやれ、悪鬼羅刹は卒業したんだがな・・・・・・よっと」
俺は苦笑しながら気絶した根城を引きずって秀吉たちと合流した。
翔子「・・・・・・雄二」
雄二「翔子か?」
翔子「・・・・・・終わった?」
雄二「こっちはな」
根城を倒した後、翔子がやってきた。
翔子「・・・・・・ゆう(ポン)――?」
雄二「大丈夫だ・・・・・・中学校の頃の俺には戻ってない」
翔子「・・・・・・うん」
雄二「さて秀吉、貴浩たちと合流だな(ぐいぐい)――ん?」
俺の隣で翔子が腕の裾を引っ張る
翔子「・・・・・・雄二、話がある」
雄二「ああ、分かった・・・・・・秀吉、すまんが根城を頼む」
秀吉「ああ、こちらはワシに任せるのじゃ。バーサーカーよ。もう一暴れじゃ」
バーサーカー「●●●●●●●●●●!!」
秀吉はそういうと俺から根城を受け取り
バーサーカーとともに戦場へと戻っていった。
雄二「それで話ってなんだ?」
翔子「・・・・・・織村にね。雄二をもう少し信じてあげてって言われたの」
雄二「・・・・・・それで?」
翔子は如月ハイランドで見せた弱々しい表情をする
翔子「・・・・・・今まで酷い事してたこと謝ろうと思って」
雄二「・・・・・・・・・・・・」
翔子「・・・・・・それで(ぽん)――?」
俺は翔子が何か言う前に頭の上に軽く手をおく
雄二「酷い事なんてしてたか?俺は何の事だか分からんぞ?」
翔子「・・・・・・で、でも」
雄二「俺は酷い事をされた覚えがない。それでいいんじゃないのか」
翔子「・・・・・・う、うん」
雄二「!!」
翔子は俺の言葉に笑顔でそう言う。
おっと、危ない、危ない・・・・・・理性が跳ぶかと思った。
雄二「よし、貴浩たちと合流するか」
翔子「・・・・・・雄二」
雄二「ん――んん!?」
翔子「・・・・・・許してくれてありがとう////// 先に行く」
雄二「あ、ああ・・・・・・」
翔子に呼ばれて振り返るといきなりキスをされた。
俺は翔子の行動に唖然となってしまう。
そして、翔子が恥ずかしそうに1Fへと向かっていくのを見ることしかできなかった。