~ 1F ~
俺は久保を倒した後、優子や愛子たち女性陣や
スタン先生たち教師達と力を合わせ男子達を倒していると、
不意に殺気を感じて俺は瞬時にその場から飛び退いた。
優子「どうしたの貴浩?」
愛子「そうだよいきなり飛びのいて」
優子と愛子は俺の行動を不思議に思い首を傾げる。
貴浩「・・・」
俺は殺気を感じた方向を見ると1人の男子が腕を組んで立っていた。
西郷「待ちわびたぞ少年!!」
貴浩「・・・・・・誰だお前は?」
なんか見たことがあるような気がする奴だが・・・誰だったか?
西郷「私の名は西郷武(さいごうたけし)。貴様に1度敗れた男だ!」
貴浩「で、俺に負けたヤツがなんのようだ?やはり女子風呂でも覗くつもりか?」
西郷「そんなものには興味は無い!!」
貴浩「はぁ?」
そこへ明久や雄二たちが合流した。
明久「これどういう状況なの?」
雄二「わからねぇ。俺も今来たばかりだからな」
明久と雄二たちは今の状況がわからず首を傾げていた。
西郷「私は君という存在に心を奪われたものだ!!」
貴浩「はぁ!?」
「「「「「えっ!?」」」」」
西郷の発言に俺だけでなくこの場に居た皆が驚く。
西郷「逢いたかった!逢いたかったぞ!織村貴浩!!」
貴浩「え、い、いや、俺、そんな趣味は持ち合わせていないんだが・・・」
俺は気味が悪くなり召喚獣を攻撃するが避けられてしまう。
≪ 総合科目 ≫
Fクラス 織村貴浩 VS Eクラス 西郷武
600点 1251点
秀吉「貴浩、かなり点数が減ってるおるのじゃ」
愛子「そうだね。犯人を倒した後に大勢の人数相手に戦ったからね」
西郷「卑怯者と罵られようがかまわない!貴方は私がヤるんだ!」
貴浩「ひっ!」
明久「・・・・・・なんか変な意味に聞こえるんだけど」
雄二「・・・・・・お前もか・・・俺もだ」
西郷の発言に俺は少しずつ後に下がってしまう。
西郷「清涼祭の召喚大会で敗れたあの日から貴様の事を考えていた。これはまさしく愛だ!!!」
貴浩「キモい!!近寄るな!!」
お互い武器を構え攻撃していき鍔迫り合いになる。
西郷「私は純粋に貴方という──」
貴浩「お前は歪んでいる」
西郷「だから私は貴方という存在に──」
貴浩「絶対違う!! ってか違ってくれ!!」
西郷「何度言えばわかるコレが恋で──」
貴浩「そんなのが恋であるもんかぁあああああ!!!」
1度距離をとる。もとい離れる。ってか近寄りたくない。
西郷「ラチがあかんな。では私が勝って証明させてもらう!」
貴浩「近寄るなぁああああ!!!!!! うわあぁあああああああああ!!!」
俺は無意識に2つの腕輪を発動させ、
『フルブラスト』状態で、特大の『グラビトンノヴァ』を前方に向けて放とうとした。
明久「た、貴浩!ストップ!!」
雄二「やめろぉ!!」
明久と雄二は前方にあるものに気づき貴浩に攻撃を停止するようにうながすが、
動揺している貴浩にはその言葉が聞こえず西郷に向けて攻撃した。
西郷「なんだと!?またこの私が・・・・・」
その攻撃は西郷の召喚獣に直撃した。
ドカーーン!!
そしてそのままその後ろにある柱に直撃してしまった。
攻撃が直撃した柱は音を立て崩れた。
貴浩「あれ?」
明久「ああああああああ」
秀吉「こ、これはまずいのではないか?」
雄二「ああ、これはまずいな」
康太「・・・・・・まだ教師にはばれていない」
貴浩「いやはやこれは凄いな・・・・・」
俺は壊れた壁をみてそういうと
刀麻「罪の意識すら持つ気がないのか!?」
貴浩「俺が悪いみたいに言うな!! あいつがキモいことを言うからだろ!!」
優子「・・・これはどうしようもないわね」
愛子「・・・うん」
翔子「・・・・・・どうしよう」