バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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システム異常編
男子停学処分1日目


文月学園学園長室。

 

学園長「あのクソガキ共め! やっぱり騒ぎを起こしたじゃないか!!」

 

高橋「そうですね。でもFクラスの生徒のおかげで覗きについての件は解決しましたが……」

 

学園長「全く……吉井と織村の校舎の壁の破壊に教頭室爆破に続いて、

    今度は2年男子の学年全体での覗き、それに清水の隠しカメラに、

    合宿所の柱を破壊とは、あいつらは何かバカやらないと気が済まないのかね!?」

 

すごく不機嫌の学園長と、ソレを宥める高橋女史。

それもその筈である。

 

学園長「全く……まあ、もうすぐ学会に試験召喚システムのお披露目がある訳だし、

    ここで何とか挽回したいねえ」

 

高橋「……心中お察しします」

 

学園長「そう言う意味じゃ、ほとんどの男子を停学処分にして正解だったよ。

    まあ吉井と織村がいれば何か問題がおきても大丈夫かもしれないしね……」

 

高橋「それは彼らが観察処分者と特別処遇者だからですか?」

 

学園長「そうさね。……まあ大人しくしてくれたらの話だがね」

 

 

ヴィーッ! ヴィーッ!

 

 

高橋「何事ですか!?」

 

学園長「……何かあった様だね」

 

高橋「っ! フィールドが!?」

 

学園長「やれやれ、バカ共なしでもトラブルは等しくやってくるか」

 

 

???

 

 

???「……清涼祭での目論見は潰された物の、校舎の破壊に爆破、

    そして学年全体の覗きとくれば評判は下落の一途。

    ここで召喚システムに問題を起こせば、学園長の失脚は確実になる」

 

1人の男が、サーバールームを目指していた。

 

???「さて、パスワードは……」

 

厳重な電子ロックが解除され、サーバールームの扉が開く。

そしてその中に入り……

 

???「くそっ、手間をかけさせてくれるじゃないか」

 

中枢の端末を操作し始めるが、そこでパスワード認証画面が。

 

???「っ! またセキュリティか。パスワードは……」

 

軽快な手さばきで入力するが、次の瞬間エラー画面が。

ソレを受けて警報が鳴り響き、その男はその場を走り去ろうと……。

 

 

パキンッ!

 

 

走り去ろうした所で、ケーブルに足を引っ掛けてしまい、それが外れてしまう。

男はそれに構わず、その場を立ち去ると同時にサーバールームの扉が閉まる。

 

???「……作戦は失敗か」

 

そこで、召喚フィールドが学園全体を覆い尽くした。

 

 

2年の男子(一部を除く)停学処分1日目

 

 

教室にて。

 

貴浩「これから1週間、男子って俺達しかいないんだよな」

 

明久「そうだね。って言っても僕達はFクラスだからあんまり関係ないよね」

 

貴浩「まぁな。俺達のクラスのほとんどが男子だからな」

 

光一「人数が少ないから授業は2クラス合同で行うみたいだがな」

 

秀吉「とういことはワシらはEクラスと授業と言う事じゃろうか?」

 

雄二「いや、確か俺達はAクラスと合同みたいだぞ」

 

貴浩「へぇ~Aクラスとか・・・・・・・・・・・・なんで?」

 

明久「そうだよね。普通はEクラスなのになんでAクラスなの?」

 

雄二「理由は強化合宿の時と同じだな」

 

貴浩「ああ、そういうことか」

 

明久「だったらムッツリーニと雄二は良かったね。

   好きな人と一緒に勉強できるんだもんね」

 

雄二「なっ!?」

 

康太「フルフルフルフル」

 

明久の発言に驚きを見せる雄二とムッツリーニの2人。

 

光一「そういう点だったら秀吉と楓殿はいつも幸せだよな」

 

秀吉「そうじゃな。楓がいつもおるからワシは幸せじゃな」

 

楓「ひ、ヒデ君////」

 

貴浩「・・・・・・聞いててなんだが少しイラっとくるな」

 

明久「まあまあ貴浩落ち着いてよ。

   Aクラスと一緒ってコトは強化合宿みたいに自習なのかな?」

 

雄二「そうだろーな。さすがに半数近くの生徒がいない間に授業は進めないだろう」

 

明久「なら貴浩。また勉強教えてよ」

 

貴浩「んー、今回は断る」

 

明久「え?なんで?」

 

貴浩「今回は命にでも文系教科でも教えてもらえ」

 

命「わ、私ですか!?」

 

貴浩「合宿の時は理系中心だったからな。文系なら楓か命が適任だ。

   だが楓は秀吉に教えるだろうからな」

 

明久「あれ?それなら姫路さんでも──」

 

貴浩「命のほうが適任だ!!」

 

明久「貴浩がそう言うなら…なら命。よろしくね」

 

命「は、はい!よろしくです明久君」

 

雄二「(やはり姫路と島田の事を許していないか。まあ仕方ないか)」

 

俺は命の方に近づいて

 

貴浩「チャンスはやったんだ。頑張れよ(ボソッ)」

 

命「はい、いつもありがとうございます」

 

そこへ、朝のHRの時間になり鉄人がやってきた。

 

西村「皆も知っていると思うが今日から1週間半数近くの

   2年の生徒が停学処分となっているので、授業のカリュキュラムを変更する。

   FクラスはAクラスにて合同で授業を受けてもらう。

   基本的に自習となるがしっかり勉強するように」

 

鉄人の話のあと俺達は豪華設備のAクラスへと向かった。

 

 


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