バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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食事と高級食材と模擬試験?

俺達は雑談しながら霧島に続いていく

 

貴浩「……あ、頭が痛い…」

 

優子「どれだけ英語が苦手なのよ」

 

貴浩「でも……前よりは解けるようになったはず…」

 

なのは「お疲れ様。康太君も頑張ったもんね」

 

康太「……なのは助かる」

 

なのは「これくらい別にどうって事ないよ」

 

愛子「ムッツリーニ君。また後でじっくりボクとお勉強しようね」

 

康太「……断る」

 

愛子「大丈夫。なのはも一緒だからさ」

 

なのは「今度は何するつもりなの?」

 

愛子「もちろん保健体育の勉強」

 

貴浩「愛子?」

 

愛子「何でもないよ!」

 

なのは「ター君助かるよ」

 

翔子「……この部屋」

 

先頭の霧島が1つの部屋の前で立ち止まる。

そして、その部屋の扉を開けると、良い匂いは一層強くなった

 

貴浩「す、凄っ!?」

 

明久「わぁ」

 

秀吉「これはまた、贅沢じゃな」

 

一般家庭ではあまり見かけないようなサイズのダイニングテーブルに

北京ダックやチンジャオロースやホイコーロー、八宝菜に麻婆豆腐といった

中華系料理が所狭しと中央の大皿に盛られている。

しかもそれぞれの席に置いてある小さな蓋付きの茶碗のようなものは、

もしや高級食材の定番、ツバメの巣?らしきものもまであった。

とても遊びに来た友人の為に用意される夕飯だとは思えないくらいに豪華さだ。

なんか申し訳がない気がしていた。

 

秀吉「ところで、ここで食事を摂るのはワシらだけかの?霧島の家族はおらんのか?」

 

翔子「……うん。私たちだけ」

 

雄二「翔子の家はそれぞれが自由に暮らしているからな」

 

雄二が翔子の言葉に付け足す。

 

翔子「……うん。だから気兼ねしないで好きに過ごして欲しい」

 

雄二って何かと言いながら霧島の事知ってるな。普段は照れているのだろう。

 

翔子「……それじゃ、適当に座って」

 

言われた通り手近な席に座る。うん、美味しそうだ。

 

「「「「「「「「「「いただきまーす。」」」」」」」」」」

 

秀吉「これはまた、絶品じゃな…!」

 

楓「はいっ!これはおいしいですね」

 

姫路「お、美味しいです…!うぅ…また食べ過ぎちゃいます…」

 

命「おいしいですね明久君」

 

明久「うん、こんな料理が食べられるなんて幸せだよ」

 

砂原「これはこれは……見事だね♪記念に写真とっておこっと♪」

 

砂原はカメラをドコからとも無く取り出し豪華な料理を撮り始める。

 

優子「本当においしいわね」

 

愛子「代表羨ましいな。こんな料理が食べられるなんて」

 

貴浩「確かに……光一も似たようなものか?」

 

光一「そうですね。俺も同じ様なものですね。

   お望みならばメイドに言って持って行かせますよ?」

 

貴浩「それはいいや。たまに食べるから美味しく感じるだろうしな。

   それにこんな美味しいものばかり食べてたら自分の料理が悲しく感じてくる」

 

光一「俺は貴浩や明久の料理好きですよ」

 

貴浩「それはありがとう。素直に感謝しとくよ」

 

雄二「ってか今メイドって聞こえたんだが?」

 

康太「………そこのところ詳しく聞きたい」

 

光一「ん? ああ、一応ウチは大企業だからな。家に数十人の従者がいるだけだ」

 

雄二「………マジか?」

 

貴浩「マジマジ。しかも光一専用のメイドや執事がいるからもっと驚きだぞ」

 

明久「うん、僕もメイドや執事なんてその時始めて見たよ。本当にいるなんてね」

 

砂原「なになに? 面白そうだねん♪ 私も混ぜて♪」

 

そうして談笑しながら食事を続けた。

 

優子「これ美味しいわね」

 

愛子「うん、でも何の料理だろう?」

 

貴浩「多分ツバメの巣のスープだな。これ高級食材だぞ。

   俺もテレビとかで見たことはあるけどまさか目の前にあって食べられるなんてな」

 

滅多に食べられない高級食材に舌鼓を打ち、

最後に締めとなるデザートの杏仁豆腐を味わっているところで霧島が雄二に話しかける。

 

翔子「……雄二」

 

雄二「何だ翔子?」

 

翔子「……勉強の進み具合はどう?」

 

雄二「光一のおかげでまったくもって順調だ。心配はいらねぇ」

 

雄二は島田に勉強を教えていただけでなく光一に勉強を教えてもらっていた。

 

翔子「……本当に?」

 

雄二「ああ。次のテストではお前に勝っちまうかもしれないぞ?」

 

翔子「……そう」

 

雄二「そうしたら……俺が学年トップになるわけだな」

 

雄二凄い自信だな

 

翔子「……そこまで言うのなら」

 

雄二「ん?」

 

翔子「……勝負する?」

 

霧島にしては珍しく挑発的だ。

 

雄二「勝負だと?」

 

翔子「……うん。雄二がどの程度できるようになったのか見てあげる」

 

雄二「ほう…随分と上からの目線で言ってくれるじゃねぇか」

 

霧島、雄二を乗せるのがうまいな。

 

翔子「……実際に、私の方が上だから。それに学年主席は伊達じゃない」

 

雄二「くっ。上等だ! 勝負でも何でもしてやろうじゃねぇか! 

   本当の実力の違いってヤツを見てやらぁ!」

 

がんばれ雄二。一応、応援だけはしておく

 

翔子「……分かった。それなら、この後に出題範囲の簡単な復習試験で勝負」

 

雄二「おうよ! 今までの俺と思うなよ!」

 

翔子「……それで、私が勝ったら、雄二は今夜私と一緒に寝る」

 

雄二「は?」

 

…うん?俺の聞き間違いか?

 

翔子「……だから私が勝ったら、雄二は私と一緒に寝る」

 

雄二「なに言ってるんだお前/////!!」

 

砂原「………ねぇアッキー」

 

明久「どうしたの砂原さん?」

 

なんか嫌な予感が……

 

砂原「今日一緒に寝よう♪」

 

やはり爆弾を投下してきた。

 

島田「瑞希ナイフ取って。包丁か鈍器でもいいわ」

 

やはり島田と姫路は………

 

翔子「……代わりに、雄二が勝ったら吉井と織村と一緒に寝るのを許してあげる」

 

雄二「驚くほど俺のメリットがねぇぞ!?」

 

あのさ、男同士なんだから許すも何もないと思うんだが……

 

愛子「良いな~。そういうの、面白そうだよね。僕も何かやりたいなぁ」

 

様子を見ていた愛子が笑顔で割り込んできた。何故か俺のほうを見て

 

優子「…………もう強引に行ったほうがいいかしら(ボソッ)」

 

翔子「……愛子も勝負する?」

 

愛子「それも良いけど、折角だからさ試験を皆で受けてその点数で部屋割りを決めない?」

 

砂原「それは面白そうだねん♪」

 

光一「砂原は面白ければ良いだけだろ」

 

砂原「その通り!!」

 

貴浩「威張るな!」

 

椎名「鈴歌ちゃん……」

 

優子「…それいいわね」

 

貴浩「えっ?」

 

優子の発言に驚く俺の後に

 

姫路「はい、勝負です!」

 

島田「そうね! が、頑張るわ」

 

姫路と島田は同意する。

 

貴浩「……お前らはどうするんだ?」

 

楓「えっ? 私?…私は…試験は受けますよ……部屋割りは別として」

 

椎名「……私も試験だけなら……」

 

命「…私も……明久君を困らせたくないし(ボソッ)」

 

翔子「……じゃあ、まだ開けていない新品の模擬試験を持ってくる」

 

雄二「待て翔子! 俺はまだ承諾してないぞ!」

 

翔子「……これは決定事項。さっき雄二は勝負するって言った。反対意見は認めない」

 

雄二「ぐ…! そ、それはそうだが……」

 

……雄二はとことん霧島と相性悪いな…

 

雄二「っと、すまん翔子! 服にかからなかったか?」

 

すると雄二が霧島にコップに入ってたジュースをこぼして少しかかってしまった。

 

翔子「……大丈夫」

 

雄二「いや、大丈夫じゃない。お前には見え辛いかもしれないが、

   服の裾のその辺にかかったみたいだ」

 

翔子「……なら、着替えてくる」

 

雄二「そうした方がいいだろう…それなら、ちょっと早いが先に風呂にしないか?

   腹ごなしも兼ねてな」

 

翔子「…分かった。それなら先にお風呂にする」

 

貴浩「なら模擬試験はその後になるな」

 

雄二「ああ、さすがに食後は一休憩ほしいからな」

 

雄二の場合は何か違う意図がある気がする。

 

翔子「……うん」

 

楓「じゃあ私達も入ってくるね」

 

貴浩「そうするといい」

 

明久「レディファーストだね」

 

命「翔子ちゃんのところだからやっぱりお風呂も広いのかな?」

 

椎名「どうでしょうか?でも楽しみですね」

 

愛子「覗く時は気づかれない様にね」

 

いや、覗かないから。

 

島田「アキ、覗いたらわかってるでしょうね!?」

 

姫路「そうですよ!」

 

別にお前らのことは覗かないだろ…

 

優子「じゃあ行くわよ」

 

砂原「楽しみだねん。色々と」

 

俺はまだ残された食事をほお張りながら女子たちを見送った。


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