バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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今回は番外編です。

なんか突拍子に描きたくなったので描いてみました。

では番外編をどうぞ


5/5 修正


番外編④
強制連行と恋バナと学内放送


とある日の昼休み

 

俺たちはいつものメンバーでAクラスにて昼飯を食べていると

 

刀麻「おーい、貴浩。ちょっと来てくれー」

 

突然刀麻が俺の元へやってきた。

 

貴浩「なんだ?」

 

刀麻「ちょっと俺についてきてくれ」

 

俺は刀麻の後に続くように教室を出て行った。

 

明久「どうしたんだろ?」

 

優子「何かあったのかしら?」

 

 

 

       ☆

 

 

 

新野『こーんにちはーお昼の放送の時間です』

 

この文月学園では週1で昼休みの時間にラジオが流れていたりする。

 

新野『今日は風邪で休んだアンチクショーの代わりに突発ゲストに──』

 

愛子「あれ?今日は相方さんは休みなんだね」

 

秀吉「ということは今日はラジオは無しかの?」

 

楓「そうかもしれませんね」

 

新野『放送部員の1人の不知火刀麻と──』

 

明久「そういえば刀麻って放送部員なんだったっけ?」

 

刀麻は放送部に所属していたりする。

 

雄二「初耳だな」

 

砂原「私は知ってたよん♪とっちんから情報渡したりもらったりしてるからねん」

 

もちろん砂原さんは新聞部に所属している。

 

新野『ドナドナ(強制連行)された不知火刀麻の友人の織村貴浩と

   ラジオでお馴染み新野すみれでお送りします」

 

優子・愛子「「ブッ!!」」

 

明久「えっ?」

 

今の放送を聴き優子さんと工藤さんが噴き出してしまう。

正直僕も驚いている。

 

命「貴浩君ですか?」

 

新野『今週はスペシャルということでよろしければ教室のテレビ映像でお楽しみください』

 

砂原「見たい人は挙手してねん♪」

 

バッ

 

そこで砂原が皆に確認するとAクラスにいた全員が手を上げる

 

砂原「満場一致だねん。ぽっちとね♪」

 

するとテレビ画面に貴浩たち3人が映し出された。

 

刀麻『んじゃま~飛び入りゲストのトークなんて退屈だろうからコーナー行こうぜ』

 

新野『そんなことないと思いますが、では人気のお悩み相談~♪』

 

貴浩『無難なコーナーだな』

 

新野『このコーナーはお悩みに対して私達が切り捨てたり笑い転げたり

   泣き崩れたりしていくコーナーです』

 

貴浩『解決する気ねぇのかよっ!?』

 

新野『冗談です。勿論解決もやぶさかではありません』

 

貴浩『いや、ちゃんと悩みに答えてあげようぜ』

 

新野『お悩み遭難コーナー』

 

貴浩『救助しろ!』

 

新野『では早速【気になるあの人の落とし方を教えてください】』

 

刀麻『そうだな・・・まずは屋上に呼ぶ』

 

貴浩『意外とベタだな』

 

刀麻『夕焼けと下校する生徒を見下ろしながら

   高鳴る胸の鼓動を抑えてそっと彼の背中を───押す。すると落ちます』

 

貴浩『そりゃ落ちるだろ』

 

新野『落としドコロが違いますよねっ!?』

 

刀麻『衝撃的な告白だろ?』

 

貴浩『身も心もな』

 

刀麻『あとは最後に一言付け加えるとさらに効果的になる』

 

貴浩『相手は眼下で地面にめり込んでいるぞ』

 

刀麻『わたし……本気よ』

 

「「「「「怖っっっ!!!」」」」」

 

刀麻『これで君の気持ちが本気で伝わるはずだぜ☆』

 

貴浩『伝えた先に未来がねぇよ』

 

新野『皆は真似しちゃだめだよ!!』

 

刀麻『じゃあ素直に屋上で<あなたを落とします>って告白はどうよ』

 

新野『なんだか告白の言葉が脅迫の言葉に聞こえますよ』

 

刀麻『一斉一代の告白はやっぱインパクトないとな』

 

貴浩『そんな告白一代も残すな!』

 

刀麻『告白じゃなくて告別の言葉になったりしてな。はははッ』

 

貴浩『なんに別れを告げるんだ?』

 

刀麻『昨日までの自分にサヨナラ』

 

貴浩『なんだそりゃ?』

 

新野『間違いなく恋にさよならですっ!!』

 

貴浩『・・・気を取り直して次行こうぜ』

 

新野『そうですね。次は【好きな人がにぶちんでアピールしても悉くスルーされます。

   この困難に立ち向かう案を是非ご教授ください】』

 

刀麻『にぶちんかー』

 

貴浩『にぶいのかー』

 

新野『にぶちんですか』

 

刀麻と新野は1度こちらを見てから

 

新野『難しい問題ですね』

 

刀麻『ああ難解だ』

 

貴浩『なぁ、なんでこっちを見た』

 

新野『にぶちんの人にはストレートで言うのが良いと思いますけどねー』

 

刀麻『そうだな…当てはまる人物がここにいることだし──試しだ!

   にぶちーにストレートを投げてチェックしようぜ』

 

貴浩『君が好きだ』

 

新野『スッ、ストライク!!////』

 

刀麻『役が逆だっ!!!………って絶妙でのタイミングのボケに我を失ってツッコンでしまった』

 

新野『でも「好きだ」じゃアピールじゃなくて告白になっちゃいますねー』

 

貴浩『というかさ、もっと自然に好きな人のために何かしてあげたいって気持ちで

   行動すればきっと魅力に気づいてくれると思うけどな』

 

新野『なんか乙女として負けた気分になります』

 

刀麻『ドンマイ』

 

貴浩『あくまで俺の意見だぞ』

 

 

 

~教室~

 

椎名「貴浩君と不知火君の恋バナトークって新鮮ですよね」

 

なのは「そうだね」

 

雄二「まあ普通男同士ならこんな話滅多にするもんじゃねーしな」

 

 

 

~放送室~

 

新野『そろそろ時間みたいですね。お二人とも今日はありがとうございました』

 

刀麻『困ったときはまた頼ってくれてもいいぜ。

   同じ放送部員だしな』

 

貴浩『聞いてる人が楽しめたかは別だがな』

 

新野『いえいえ楽しく進行させていただきました。

   今後お二人が恋に迷った時は是非相談に来て──』

 

貴浩・刀麻『『こないぞ』』

 

新野『即答ですかーー!?』

 

刀麻『むしろ新野が恋迷宮入りしたら相談してもいいぜ』

 

新野『いえ、刀麻君に相談したら失恋コースを亜失速でぶっちしそうなので遠慮します』

 

新野は手でばってんマークを作りながら遠慮した。

 

貴浩『コースアウトして相手跳ね飛ばしそうだな』

 

刀麻『友達が冷たいのだが相談にのってくれないか?』

 

新野『ではでは最後に織村君に締めの一言を貰って終わりにしたいと思います』

 

刀麻『あれスルー?まあいいけど…じゃあ貴浩レッツゴー』

 

貴浩『なんだその振り?』

 

新野『食欲に身を委ねる事無く飽くなき美への探求を胸に

   今日もお昼を迎える健気な女の子達に嬉し恥ずかしストロベリーな一言をどうぞ』

 

貴浩『なんだその無茶振りは…んー………【明日の君は今日より綺麗だね】////』

 

 

「「「「ブーーーーーーーッ!!!!」」」」

 

 

新野『ということで今週は新野と不知火と織村の3人でお送りしました。

   それでは午後の教師のラリホーにご注意ください。ではまた次回』

 

 

 

 

 

このラジオの後、保健室に数多くの女子が運ばれていたのは余談だ。

 




さて皆さん、今回の番外編はいかがだったでしょうか?

なんとか頑張って更新していきたいとおもいますので

応援の程何卒宜しくお願いします。

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