翔子「……五回戦……」
「「「王様だーれだ!?」」」
一斉にクジを引く……さて次は誰だ?
楓「あ・・・私ですね」
楓か。楓ならまともな命令を出すだろう・・・それで俺の番号は……9番か
楓「………なら9番が2番にデコピンをする」
秀吉「楓らしい優しい命令じゃな」
貴浩「俺が9番だな。さて誰が2番だ?」
雄二「ん? 俺が2番だな」
貴浩「なに? 雄二だと?」
雄二「…………!? すまんが急用が!!」
明久・康太・刀麻「「「「逃がすかぁ!!」」」」
雄二「ぐわあっ!!」
再び雄二が脱走を企てるや否や、明久達が雄二を捕獲した。
明久「さあ貴浩、王様の命令遂行してください!」
刀麻「さっきのは何もなかったからな」
康太「・・・・・・・・・最初の恨み」
雄二「うぐぐっ、やっやめろ! 離しやがれえぇぇ!」
貴浩「さてと……雄二……覚悟はできたか?」
俺は雄二にジリジリと近づいていく。
雄二は逃げようともがくが明久たちによって逃げ出せない状態になっていた。
優子「……どこまで本気なのよ……」
貴浩「俺のこの指に全てをかける!そして今までの鬱憤もこめる!」
雄二「まっ、待てっ──」
ドッゴーーーーーーーーーン!!!
俺の最高の一撃が雄二のデコに決まった。
貴浩「ふぅ~少しはスッキリした」
愛子「今完全にデコピンで出る音じゃなかったよね・・・?」
椎名「凄い音でしたね」
砂原「記念に写真1枚とってあげるね♪」
刀麻「じゃあ次だな」
「「「「王様!だ~れだ!」」」」
砂原「私だねん♪」
貴浩「げっ!? 砂原かよ……嫌な予感がするな……」
砂原「なんだよ。ひどいこと言うな~。
じゃあ、8番と9番、1番と6番がポッキーゲーム!!」
貴浩「なんだと!?」
雄二「ここでソレがくるのか」
明久「ポッキーゲームって確か両端から食べていくゲームだよね」
光一「王道っていえば王道だよな」
砂原「さて番号を呼ばれたのは誰かなん♪」
そういえば俺は何番だ?
貴浩「えっーと、俺は1番か………1番だと!?」
光一「良かったじゃないですか」
貴浩「いや、まだ分からんぞ。今までの流れで行くと相手は男だという可能性がでかい」
雄二「今日の貴浩は不運続きだからな」
貴浩「最初の不運はお前のせいだけどな」
優子「……貴浩が1番ね。6番当たれ(ボソッ)」
愛子「……貴浩君は1番か…6番当たって(ボソッ)」
優子と愛子は誰にも気づかれないよう小声でそうつぶやき自分の番号を見ると
優子「……8番(ガクッ)」
優子は11番と書かれたクジを見て肩を落とした。
愛子「ボクは……6番だ!」
優子「えっ嘘!?」
愛子「ごめんね優子。でもこればかりは運だからね」
優子「くっ」
愛子がガッポーズをとり優子が落ち込む
命「あれ? 愛子ちゃんそれ6番じゃないよ」
命が愛子のクジを見てそう告げる
愛子「えっ?」
楓「本当ですね。それ9番ですよ。数字の下に・が書かれてますから」
愛子「そ、そんな~」
優子「ということはアタシは愛子とするわけね」
愛子「そうなるね」
康太「・・・・・・・・・女同士////(プシューーー)」
明久「2人ともドンマイだね」
雄二「なら誰が6番なんだ?」
康太「……なのはじゃないよな?」
なのは「私じゃないよ。私は12番だもん」
貴浩「……まさか刀麻じゃないよな」
翔子「……今までの流れではありえるかも」
俺は恐る恐る刀麻に尋ねると
刀麻「ああ、俺じゃないぜ。俺は5番だからな」
貴浩「よ、良かった。これで相手が男という可能性が消えたな。助かったぜ。マジで」
明久「なら相手は誰なんだろう?」
椎名「………私です」
そこで椎名がおずおずと手を挙げる。
優子・愛子「「えっ!?」」
椎名「……私が6番です////」
貴浩「……マジか?」
椎名「マジです」
貴浩「……男じゃなくて嬉しいけど相手が女だと逆にキツイな。
なんか罪悪感が出てくるぞ」
砂原「これは面白い展開になったねん♪」
雄二「まあ王様の命令は絶対だから覚悟するんだな」
貴浩「……まあ椎名。俺じゃ嫌かもしれんけどよろしくな。
恨むなら砂原を恨んでくれ」
椎名「……嫌ってわけでもないんですけど恥ずかしいです」
優子「なんでこういうときに限って私じゃないのかしら」
愛子「そうだね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
貴浩「予想以上に恥ずかしかったな////」
椎名「・・・・・・//////」
もちろん途中で折れた。いや折った。さすがにキスなんてできるわけないだろ。
優子「……こんな命令でも良いのね」
愛子「そうだね。失敗したな。今度王様になったら……」
雄二「それじゃあ、ラスト。せーの!」
「「「「王様!だ~れだ!」」」」
明久「よし、僕だ!!」
最後は明久がで取った!!
明久「んじゃ、1番から16番までの全員は……」
「「「……(ゴクッ)」」」
明久「隠し持ってる僕らの女装写真・コスプレ写真を焼き捨てる!!」
明久が言ってる事はムッツリーニ商会や砂原が時々販売している写真の中に
明久の女装写真や俺が清涼祭の時にコスプレ写真が売られていたりしているので
それを全て捨てろということだ。
「「「「そ、そんなああああぁぁぁ!?」」」」
貴浩「それは名案だな!」
俺も清涼祭でとられたあのコスプレ写真を消去したいし
姫路「そんなのひどいです!!あんまりです!!」
島田「そうよアキ、それにそれだと木下の写真まで燃やすことになるのよ!?」
明久「本人が嫌がってるし別にいいと思うよ。
もう僕には必要ないものだしね。それに楓にも悪いしね」
楓「ありがとうございます明久君」
貴浩「ってか優子と愛子まで驚くとはな」
愛子「えっ、あははは」
貴浩「……まさかお前ら……」
優子「……つい出来心で」
貴浩「捨てなさい!」
愛子・優子「「……はい」」
明久「さぁ!!おとなしく写真を出すんだ!!」
姫路・島田「「い、いやぁぁぁあ!!!!」」
【写真を処理中】
命「凄いですね……」
刀麻「何時の間に撮ったんだよこれ…」
光一「つうか没収作業したら明久と貴浩のBL本が……」
光一がそういうと床に没収したBL本が並べられる。
そこには貴浩×明久、貴浩×雄二、明久×雄二、明久×康太、貴浩×刀麻
明久「うわぁ・・・結構あるね」
ムッツリーニ「・・・・・・・・・俺のもある」
貴浩「よし、燃やすついでに書いた奴調べてくれ」
光一「当たり前です」
部屋の隅で島田は膝を抱え、姫路は目が虚ろとなっていた。
貴浩「処理活動は続けるとして・・・」
他にもムッツリーニや砂原からも取り上げた写真を燃やしながら、
明久「とりあえず……」
「「「解散!!」」」
こうして、王様ゲームは終了した。