バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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雄二と貴浩と一工夫

3年の小暮先輩によりこちらの男子勢のほとんどがアウトになっていく。

 

明久「雄二、これはヤバいね」

 

雄二「そうだな。このまま放っておいたら男子はほとんど全滅してしまう」

 

貴浩「と言うかもう全滅寸前だぞ」

 

周りを見渡すと男子はもう数えられる程度しかいなかった。

しかも女性陣も先ほどの夏川汚物を見たせいで半数近くがリタイア気味だ。

 

雄二「状況を打開するために、何か手を打たないといけないな」

 

雄二は考え込むようにした後、

 

雄二「よし木下姉と貴浩、秀吉と楓、明久と命の3ペアで行ってくれ。

   お前らならあそこを突破できるだろうし」

 

秀吉「了解じゃ」

 

楓「……怖いですけどヒデ君と一緒なら」

 

優子「はぁ、仕方が無いわね。わかったわ」

 

貴浩「了解。それに数学だから俺の土俵だしな」

 

明久「了解。命一緒に頑張ろうね」

 

命「はい!明久君と一緒なら頑張ります!」

 

雄二「貴浩ちょっと良いか」

 

雄二は俺と明久を呼び寄せると

 

貴浩「どうした雄二?」

 

雄二「貴浩には悪いがチェックポイントの前で物陰に隠れて時間が経ってから進んでくれ」

 

貴浩「ん? どういうことだ?」

 

雄二「まあアレを見てみろ」

 

雄二が指差した方向を見てみると

 

姫路「美波ちゃん!」

 

島田「ええ分かってるわ瑞希! アキの監視をしないといけないもんね」

 

姫路「ええ、明久君が命ちゃんにいけないことをするかもしれませんしね」

 

島田「アキにはOHANASIが必要ね」

 

姫路と島田がまたおかしなことをする気満々だった。

 

貴浩「……そういうことか。了解。チェックポイントはあいつらに任せると言う訳だな。

 

雄二「そういうことだ。姫路と島田なら科目も数学だし大丈夫だろうしな」

 

貴浩「了解。じゃあ雄二、俺はもう一工夫加えてくるさ」

 

雄二「おう!」

 

俺は雄二にそう告げるとある人物の元へ向かった

 

貴浩「よう!」

 

俺が向かった人物とは

 

清水「……なんの様ですのこのブタ野郎」

 

清水の元だった。

 

貴浩「いきなり罵倒かよ……こんな時ぐらい仲良くいこうぜ」

 

清水「……仲良くですって……アナタのせいで美春は……」

 

貴浩「合宿でのことは自業自得だろ。

   そんなことよりお前に良い話を持ってきたんだが……」

 

清水「そんな戯言聞くつもりありませんわ」

 

貴浩「そうか…なら仕方が無いな。お前と島田の中を取り繕おうと思ったんだが、

   余計なお世話だったみたいだな」

 

清水「……待ちなさい……話だけなら聞いてもあげますわ」

 

貴浩「……そうか。なら話すが雄二が皆に言ったように

   これから俺や明久たちが突入するのは知ってるよな」

 

清水「それがどうしたというのですか?」

 

貴浩「ああ…それで島田たちが俺達の後をついてくる気らしいんだ」

 

俺は島田たちが居る方向を指差しながら言う

 

貴浩「もうお前も気づいているだろうが島田は明久のことが好きだってのはわかるな」

 

清水「……認めたくはありませんが」

 

貴浩「お前には話しておくがな。明久は優子と秀吉の妹の命と付き合っているんだよ」

 

清水「……それは本当ですの?」

 

貴浩「ああ、本当だ。だから今あいつらの邪魔をしてほしくない。

   で、今現在島田たちが邪魔しようとしているってのはわかるか?」

 

清水「・・・・・・」

 

貴浩「で、俺の話というのは簡単にいうとお前の応援だな」

 

清水「美春の応援ですか?」

 

貴浩「ああ、お前が島田と上手くいけば明久たちに害は及ばないだろ。

   その時にはお前が島田の傍にいるんだからな」

 

清水「……まあそうなりますわね」

 

貴浩「だろ?で島田って肝試しとかダメらしい。

   それなのに今からしかも自分から行こうとしている。

   アイツが耐えられると思うか?」

 

清水「それは……」

 

貴浩「そこでお前の出番だ。お前も島田の後ろをついていくんだ。

   そこで島田が怯えているところにお前が登場すれば

   お前の好感度が上がるんじゃないか?

   俺達は途中で隠れるからあとは姫路はお前のもう1人のペアに任せて

   お前は島田と肝試しを楽しむといい。

   もしかしたら島田が怯えてお前に抱きついてくるかもしれないぞ」

 

清水「抱きつく……ハァ……ハァ……いいですわ。アナタの話に乗りましょう」

 

貴浩「おう助かる。じゃあ俺達が身を隠してから楽しんでくれ」

 

清水「分かりましたわ」

 

俺は清水にそういうと皆のところへ戻りCクラスへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清水「さてなら誰かとペアを組まないといけませんね」

 

???「それなら私が立候補するよ」

 

清水「アナタは・・・」

 

???「なに、君の邪魔はしないよ。私には僕の目的があるからね」

 

清水「まあいいですわ。くれぐれも美春の邪魔はしないでくださいね」

 

???「ああ、安心してくれ」

 

こうして清水にもペア相手ができた。

 




さて清水のペア相手は誰なのでしょうか?

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