刀麻「よしっ! じゃあ、次はアレやろうぜ!」
刀麻が指差した先には、拳銃で景品を落とすやつ=射的!
雄二「いいだろう」
貴浩「俺にアレで勝負を挑もうってか?」
明久「もちろん」
雄二「自信があるみたいだな」
光一「俺もやってみるか」
貴浩「じゃあせっかくだし皆でするか」
俺達は射的屋の前にいくと
貴浩「ライフルにハンドガン、スリングショットか」
明久「色々種類があるね」
雄二「色々あった方が面白いな」
砂原「バズーカはないのかな?」
刀麻「散るわっ!!」
貴浩「何が?」
雄二「コルクか屋台だろ」
命「それにしても可愛いぬいぐるみだとなんだか撃ち難いよね」
楓「確かにそうですね。撃つのに抵抗がありますよね」
砂原「君の為なら撃てる♪」
刀麻「責任転嫁した!」
貴浩「俺のためなら撃てる」
雄二「清々しいな」
明久「僕にかまわず撃て」
久保「そのセリフはいいかもしれないね」
砂原「じゃあ躊躇いがちのミコりんとカエデンにここでアドバイスだよん♪」
命「本当ですか?」
砂原「では、ユッキーよろしくっ!」
椎名「では、まずあの可愛いぬいぐるみに銃口を向け良く狙います」
命「はい」
椎名「あとは簡単です。躊躇わず手にした銃口の引き金を引いてください。そしたら──」
貴浩「ぬいぐるみに風穴が開く」
命「ええぇぇぇぇ!?」
明久「開かないよ! もう貴浩、命のそんな冗談言わないでよね」
貴浩「いや悪い悪い。つい言ってしまった」
優子「命、何か欲しい景品があるの?」
命「えっ?・・・・・・あのぬいぐるみが欲しいかな?」
そこで命が指差したのは巨大な猫のぬいぐるみだった。
刀麻「あれか? やけにでかいな」
久保「あれは倒せるものなんだろうか・・・?」
命「やっぱり無理ですよね」
明久「・・・・・・貴浩、椎名さんちょっといい?」
椎名「アレを狙うんですね」
貴浩「了解!」
そういうと椎名はライフルを俺と明久はハンドガンを2丁を手にすると
ターン!
銃声がした後、巨大な猫のぬいぐるみが倒れる。
明久「はい、命」
明久は取った景品を命へとプレゼントする。
命「あ、ありがとう明久君」
明久「どういたしまして。貴浩と椎名さんもありがとうね」
貴浩「ああいうのは協力撃ちでいけるもんだからな」
椎名「そうですね」
優子「今、銃声が1つしか聞こえなかったんだけど?」
愛子「うん、僕もだよ。銃声が1つにって・・・そんなことできるの?」
貴浩「う~ん、まあできたな」
まあ、俺達の3人はよくゲーセンとかでガンゲーとかしてるからできるようになったんだよな。
その後も俺、明久、椎名に加えて雄二や光一も参加し次々に景品を落としていった。
そして次に移動するころにはもうほとんどの景品が落としていた。
ついでに言うと射的屋の店長が泣いていた。
そして屋台を楽しんだ後俺達は花火を見ることにした。
ドーン! ドーン!
雄二「それにしても花火を見れるなんて運がいいな」
久保「それは僕達の日頃の行いがいいからかもしれないね」
明久「やっぱり花火って迫力あるよね」
貴浩「それにこの距離だしな。迫力もあるな」
普段は家から見える花火ぐらいしか見ないからな。
優子「色とりどりで綺麗ね」
愛子「大きさや形も色々あって面白いね」
貴浩「それに、あの音」
椎名「どーんって音ですよね」
貴浩「いや、打ち上げたあとのあの気の抜ける音」
優子・愛子「「そっち!?」」
だってあの音だぞ。気が抜けちまうよ
雄二「確かに、なんか脱力するよな」
砂原「そうだよね。確かに心もとない音だよねん」
光一「だが、そういうのも含めて聞くのがわびさびなんじゃないのか」
明久「そうだね。何の音も無くいきなり爆発音ってのも違う気がするし」
翔子「・・・・・・そう考えると爆発には音が必要」
貴浩「だが、もっと緊張感とか欲しい気もするけど」
楓「風切音でも緊張感があると思いますけど」
砂原「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
そこで砂原が花火が打ちあがると同時に悲鳴に似た声を出す
刀麻「なぜ断末魔!?」
砂原「緊張感でたでしょ♪」
明久「緊張感はでたかもしれないけどわびさびはどこいったの?」
貴浩「・・・・・・話は変わるが、家から見る時は気づかなかったが、模様花火って色々あるんだな」
愛子「フルーツや動物の形とか色々あって可愛いよね」
明久「もしリクエストできるなら何がいいかな?」
姫路「うさぎさんとか可愛いですよね」
命「確かにうさぎだと可愛いだろうね」
砂原「うさぎさん空に散ってしまうだね」
姫路・命「「・・・・・・・!?」」
雄二「砂原それはないだろ」
砂原「じょ、冗談だよ、冗談」
雄二「砂原のは冗談としてピクトドラムとか面白そうだよね」
明久「シンプルに人とか」
貴浩「なんか味があるよな」
翔子「・・・・・・夜空にピクト」
砂原「その人の横に爆弾を」
刀麻「逃げろー!」
貴浩「からの散った後」
命「ピクトさん!?」
明久「そして敬礼してるピクトだね」
雄二「無茶しやがって」
その後も盛り上がりながら花火を見ていき別荘へと戻った。
別荘に戻り居間で腰を下ろそうとしたら
貴浩「さてと……雄二、どうしたんだ?」
雄二「いや、腹減ったなと思ってな」
明久「そうだね。僕もお腹空いてきたね」
康太「……同じく」
姫路「そういえば、私、朝家で──」
ゾクッ・・・・・・なんだ? 今の悪寒はなんだ!?
姫路「ミナサンノタメニクッキーヲヤイテキタ──」
明久「雄二、確かここの近くの海水浴場って」
雄二「ああそうだ。貝がたくさん取れる」
貴浩「貝以外にも色々取れるぞ」
秀吉「では早速取りに行くのじゃ」
雄二「ほかの何も入らなくなるくらいまでとろうぜ!」
康太「……(コクコク)」
5人はダッシュで海岸を走って貝を取るのに必死であった。
久保「あれ? 貴浩君たちは……?」
島田「元気ねアキたちは」
楓「あ、あの姫路さん・・・そのクッキーどうしたんですか?」
姫路「はい。家に置き忘れてきちゃいました。残念です」
翔子「・・・・・残念」
命・楓「・・・・・・(ホッ)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
椎名「みなさん、いい顔で眠っていますね」
優子「本当ね、昨日貝取りに行って帰ってきたと思ったらすぐ寝て」
愛子「起きて、朝ごはん食べたと思ったら、また寝ちゃったね」
砂原「そんなことしたら太ちゃうよ」
姫路「皆さんが寝てしまったせいで、今朝の私たちの手作りの朝食の感想が聞けませんでした」
楓・命「「ごめんなさい皆さん」」
5人が夢の中、三途の川付近で再会していたのはまた別の話……