バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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Bクラス戦 本当の実力

B『試獣召喚(サモン)!』

 

Bクラスの追っ手が声を揃えて召喚獣を呼び出す。

 

俺と明久は走って逃げてはいるがこの先は行き止まりだ。

戦闘に入るのは時間の問題だ。

 

貴浩「明久どうするんだ?」

 

明久「ど、どうするたって、どうしよう?」

 

貴浩「お前に期待した俺が馬鹿だったよ・・・」

 

明久「よし、こうしよう!まず貴浩が相手を引きつける。そして僕が──」

 

貴浩「却下だ!!」

 

明久「なんで?僕まだ途中までしか言ってないよ」

 

貴浩「どうせお前の事だ。俺がアイツらを相手している時に逃げるつもりだろ」

 

明久「(ギクッ)……そ、そんなことないよ」

 

っと、そんな馬鹿な話をしてたら行き止まりだ。

壁を背にして振り返るとBクラスの連中が走ってくるのが見えた。

 

B「ちょろちょろ逃げ回りやがって。疲れるだろうが!」

 

B「というか別にこいつらを追いかける必要はなかったんじゃないか?」

 

B「仕方ないだろ?こいつらに付き合ってて坂本達に逃げられちまったんだから」

 

B「さっさと片付けて帰らない?」

 

俺たちが逃げ切れないことがとわかると、

相手はやる気なさそうに好き勝手なことを言い始めた。

 

貴浩「……仕方がないか……もう少し秘密にしておきたがったが無理そうだな」

 

明久「え?貴浩どうしたの?」

 

貴浩「明久。今からの戦闘での俺の点数を

   周りの奴等に秘密にしておいて欲しいんだが……」

 

明久「え?う、うん。わかったよ」

 

貴浩「よし、なら明久!あいつらを迎え撃つぞ!!」

 

B「Fクラスごときが生意気な」

 

貴・明『試獣召喚(サモン)!』

 

 

 

【数学】

 

Fクラス             Bクラス

 吉井明久 & 織村貴浩  VS  モブ×4

  51点   587点      134点・159点・166点・143点  

 

  

「「「はぁあああああ!?」」」

 

B「な、なんだよあの点数!?Aクラスレベルじゃないか!?」

 

B「いやいやAクラスでもあれだけ取れるか!?」

 

B「なんであんなのがFクラスにいるんだよ!?」

 

明久「貴浩って?頭良かったの?」

 

貴浩「まあな。数学は得意科目だしな。

   明久は1番点数の低い奴を殺ってくれ、できるだろ?」

 

俺は笑みを浮かべながら明久に尋ねると

 

明久「ふっ余裕だね。貴浩もしくじるなよ」

 

貴浩「言ってろ。さて殺ろうかBクラスの諸君、死にたいやつからかかってこいや!!」

 

そう言うと俺と明久は敵に向かって走っていった

 

B「ふ、ふざけるな。こっちは3人がかりだぞ。取り囲んで叩け」

 

貴浩「甘い!」

 

俺は右腰に掛けられている銃を抜き相手に向かって放った。

そこで、点数差もありまず1人倒した。

 

B「え?え?」

 

貴浩「次は誰だ?」

 

敵は一瞬で倒された事に驚いていた。

次は馬鹿正直に真正面から向かってくる敵の攻撃を横にとんで避け、

銃で頭を打ち抜いた。これで、2人目。

 

B「一瞬で2人を倒しただと・・・」

 

もう1人は俺の背後から襲ってきたが余裕でかわし敵の背後に回り、蹴りを入れ

相手がバランスを崩したところで後ろから背中に伸びのり銃を向けると

 

貴浩「バイバイ♪」

 

ゼロ距離で胸を打ち抜いた。

この戦闘にさすがのBクラスの奴らも呆然と立ち尽くしていた。

 

その頃明久は─

 

B「ちっ仲間が全員やられちまったか。仕方がないコイツだけでも」

 

相手の召喚獣が明久の召喚獣に向かってきた。

 

明久「えい、足払いっ」

 

明久は召喚獣を走らせ、横から敵の足を引っ掛けた

 

明久「更にっ!」

 

敵に木刀を叩き込み、完全に体勢を崩させる。

 

明久「もういっちょう!!」

 

明久の召喚獣が勢い良く倒れこむ敵の召喚獣の後頭部を掴み地面に叩きつけた。

すると、ゴン、と硬い音が廊下に響いた。

 

B「・・・え?」

 

その場にいたBクラスの奴らの口から驚きの声が漏れる

 

 

Bクラス  モブ    VS   吉井明久

 数学   87点         51点

 

 

先ほどの戦闘での点数が表示される。

 

B「なんでだよ!俺のほうが点数が高いはずだろ!?

  なんであんな雑魚に一方的に点数が引かれてるんだよ!」

 

理由は簡単だ。俺と明久は特別処遇者と観察処分者だ。

だから他の人達と違って召喚獣の細かい動きが可能なんだ。

まあ俺より明久のほうが操作が上手いがな。

 

そこで明久の召喚獣はまだ倒れている敵の召喚獣を踏みつけ

 

明久「とどめ」

 

喉に木刀を突き刺して敵の召喚獣を倒した。

 

貴浩「余裕だったな」

 

明久「うん、そうだね」

 

貴浩「戦う前にも言ったがこの事は秘密にしとけよ。

   もし他の奴に言ったりばれたりしたら……」

 

明久「・・・したら?」

 

貴浩「お前のあの写真をばら撒く」

 

明久「そ、それだけはやめて!」

 

貴浩「大丈夫だ。バレなかったらいいんだよ。

   そうだなAクラス戦まで秘密にしとけばいいや」

 

明久「わ、わかったよ。だから、あの写真は……」

 

貴浩「わかってる。じゃあ契約終了だな。さて教室に戻ろうぜ」

 

明久「う、うん」

 

あの写真とは去年明久が色々あって女装させられた時の写真など

明久にとって恥ずかしい写真を俺が隠し持っているので交渉の時用いている。

もちろん、明久だけじゃなく他の人や女子の写真もある。

ただし、ムッツリーニとは違いローアングルとかからは撮ってはいない。

撮った写真は売りもしている。いい小遣い稼ぎになるからな。

もちろん、楓の写真は売っていない。だれが売るものか!

命の写真も売っていない。理由は優子と秀吉にばれた時が恐ろしいから。

ムッツリーニの商会にも2人の写真は売られていない。

俺が売るのをやめさせた。

最初は抵抗していたけど少しOHANASIしたら聞いてくれたよ。

ということでムッリーニ商会と同じようなものである。

まあ、ムッリーニと比べると良くはないけどな。

そして、盗撮や隠しカメラ・マイクなどは用いていない。

デジカメただ1つだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

明久と教室に戻ると

 

明久「ただいま!」

 

命「あ、明久君!無事だったんですね!」

 

戸を開けると命が明久に駆け寄ってきた。

 

明久「うん。これくらい余裕だったよ」

 

命「そ、そうなんですか。無事でよかったです」

 

貴浩「……おーい命さんや、明久だけじゃなく俺もいるんだけど…」

 

命「え?あ、えっと、貴浩君も無事で良かったです」

 

貴浩「……俺はついでか」

 

わかっている事なんだけどなんか無性に悲しいのだが……良いんだけどさ別に…

 

雄二「お。戻ったか。お疲れさん」

 

秀吉「無事じゃったようじゃな」

 

楓「兄さん。大丈夫だった?」

 

貴浩「ただいま。ああ大丈夫だよ」

 

すると楓と雄二と秀吉もやってきた。

楓が心配してくれただけで俺は嬉しいよ(泣)

 

雄二「さて、お前ら」

 

明久「ん?」

 

その場にいる全員を見渡して雄二が告げる

 

雄二「こうなった以上、Cクラスも敵だ。

   同盟戦が無い以上連戦という形になるが正直Bクラス戦の直後にCクラス戦はきつい」

 

まあ向こうもそれが狙いだろうからな。

俺たちが勝ったらまず間違いなく攻めて来るだろうな

 

そこで皆がどうするか悩んでいると

 

雄二「心配するな。向こうがその気ならこっちにだって考えがある」

 

明久「考え?」

 

雄二「ああ。明日の朝に実行する。目には目をだ」

 

この日はそれで解散となり、楓と秀吉は部活へ向かった。

 

俺は命とともに帰ることにし、命が優子と帰るらしいのでAクラスへと向かった


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