バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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プレゼントと寒がりと鈍感男

そして、ゲームセンターを後にした俺たちは

夕飯を皆で食べようという事になり、俺の家に集合する事になった。

 

明久と命、楓と秀吉は一応適当に食材をを買ってくるとのこと。

他の皆も家に一度荷物を置きに戻ったり何か適当な具材を買いに向かった。

 

俺はというと先に家に帰り下準備をするため優子と愛子と帰っていた。

 

愛子「あ、あの貴浩君」

 

優子「ちょっといいかしら貴浩」

 

貴浩「ん? どうした? なにか忘れ物でもしたのか?」

 

家に帰ってる途中優子と愛子に呼ばれたので振り返るとなにか言いたそうな様子だった。

 

愛子「忘れ物とは違うけど・・・」

 

優子「えっと・・・・・・」

 

なんだ、歯切れが悪いな?

 

貴浩「もしかして俺がいたらできないことか?」

 

優子「そうじゃないわ。えっと、コレ」

 

愛子「僕も」

 

優子と愛子がそう言って出してきたのは可愛くラッピングされた袋だった。

 

貴浩「コレは・・・・・・?」

 

優子「確か貴浩って9月10日が誕生日だったはずよね」

 

貴浩「あ~そういえばそうだったな。楓にぬいぐるみプレゼントしたっけ。

   ってことはコレを俺に?」

 

愛子「・・・・・・うん。随分遅くなってごめんね。

   言い訳するわけじゃないけど・・・・・・これ学校に持っていったとき没収されちゃって・・・」

 

優子「ごめんなさい」

 

貴浩「気にするなよ。それにしても嬉しいな。

   女子からのプレゼントなんて楓やなのは、玲さん以外からは小学校以来だな。

   何が入ってるんだ。今開けてもいいか?」

 

優子「ええ、ただ喜ぶかはわからないけど・・・」

 

俺はもらった物を袋から取り出すとそこには

黒のニット帽と、白のラインが入った黒のマフラーが入っていた。

 

優子「楓に聞いたんだけど貴浩、寒さに弱いって聞いたから・・・」

 

愛子「時期はまだ随分早いけど・・・」

 

貴浩「ありがとう2人とも。マジで助かる。

   楓から聞いてるからわかるだろうけど俺マジで寒いの苦手なんだよな」

 

俺本当に寒いの苦手なんだよな。

物凄い量の厚着するし、去年なんか雄二なんかが驚いていたっけ?

まるで雪だるまって言われたな……

 

そこで俺は2人からもらったマフラーとニット帽をつけてみる

 

貴浩「似合ってるか?」

 

優子「ええ、似合ってるわ」

 

愛子「うん、似合ってるよ」

 

貴浩「2人のセンスが良かったんだな。

   2人ともありがとう。大切にするな」

 

優子「そう言ってもらえると助かるわ」

 

愛子「うん、大事にしてね」

 

貴浩「そういえば2人って誕生日いつなんだ?

   ……もしかしてもう過ぎてたりするのか?」

 

優子「え、えぇ・・・・・・私は6月だったわ・・・・・・」

 

愛子「僕は7月だったかな・・・・・・」

 

貴浩「ご、ごめん」

 

うわぁ、俺格好悪いな・・・Orz

 

そういえば秀吉も6月だったよな。なら優子も同じハズじゃないか・・・・・・

 

優子「き、気にしないで貴浩。私たちは気にしてないから」

 

愛子「そうだよ。僕も優子も気にしてないから落ち込まないでよ。

   ・・・・・・・・・あっ、そうだ!折角だから貴浩君がゲームセンターで取ったぬいぐるみ頂戴」

 

優子「いいわねそれ。それが私たちのプレゼントってことで」

 

貴浩「えっ?いいのかコレで?」

 

愛子「良いの!ただし貴浩君が選んでね」

 

2人がそれでいいのならいいが・・・・・・さて何にするか?

優子と愛子だろ。

今あるぬいぐるみは黒ねずみ、白猫、犬、きつね、たぬき、狼、ペンギンってところか

 

貴浩「じゃあ、優子は犬とペンギンで、愛子は白猫とたぬきかな」

 

優子「2個も良いの?」

 

貴浩「ああ、もしかして2個もあると邪魔か?」

 

優子「そんなことないわ。じゃあありがたく頂くわね」

 

愛子「返してって言われても返さないからね」

 

貴浩「ああ、かなり遅くなったけど誕生日おめでとう」

 

愛子「うん、ありがとう」

 

優子「これで、少しは私達の気持ちに気づいてくれたかしら」

 

愛子「さすがの貴浩君でも気づくはずだよ」

 

貴浩「じゃあ、早く帰って準備するか」

 

「「ええっ!?」」

 

貴浩「ん?どうかしたか?」

 

優子「まさか、まだ私達の想いに気づかないなんて……」

 

愛子「鈍感すぎだよ貴浩君?」

 

貴浩「?」

 

何故か頬を膨らませた優子と愛子が

俺の後ろに下がりながらブツブツ言っているが何だろうか?

 


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