バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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すみません。前回普通に投稿するのをわすれてました・・・・


追試結果とシスコンと提案

 

追試から数日後、今日は俺の家で遊ぶため全員が集まっていた。

そして今日は楓と命の2人も家に来ている。

 

楓「そういえば明久君。今日は追試の返却日だったんですよね?

  結果はどうでしたか…?」

 

あ、そういえば今日は追試のテスト返しの日だったよな。

あいつらは大丈夫だったんだろうか?

手伝ったんだからダメだったではすまさないぞ…

 

雄二「どうだったんだ結果は?」

 

明久「僕は何とか大丈夫だったよ」

 

秀吉「ワシも大丈夫じゃったぞ」

 

康太「………俺も大丈夫だった」

 

全員追試には合格したみたいだな。

 

命「これで、追試は終わったんですね。お疲れ様でした」 

 

明久「ありがとう木下さん」

 

秀吉「織斑と命のおかげじゃな」

 

康太「・・・・・・・・・(コクコク)

 

楓「追試祝いというのは可笑しいですが・・・ケーキを焼いたので皆さんどうぞ。

  もしかしたら口に合わないかもしれませんが・・・・・・」

 

楓はそういうとキッチンから人数分に切り分けたケーキを持ってくる。

そういえば昨日夜作ってたっけ・・・

 

明久「本当!? これで僕のカロリーゲットだよ~」

 

命「・・・・・・カロリー?」

 

貴浩「・・・・・・また生活費を浪費してるのかよ・・・・・・」

 

明久「いや~最近面白いゲームばっかり出てくるからさ」

 

貴浩「それは否定しないが・・・・・・少しは貯金しろよ」

 

明久「・・・・・・うぅ・・・・・・善処します」

 

命「吉井君って1人暮らしされてるんですか?」

 

明久「え? うん、そうだよ。高校に入ってから1人暮らしだよ」

 

命「それって凄いですよね。1人暮らしって憧れますね」

 

明久「そうかな~。まあ自由が出来るからいいかもしれないね」

 

貴浩「で、自由過ぎて生活費を遊びに全てつぎ込んでるもんな」

 

明久「貴浩・・・余計な事を・・・」

 

命「え? そ、そうなんですか・・・? ならどうやって生活を・・・?」

 

明久「最近は水と塩、砂糖、オリーブオイルを食べてるかな」

 

その明久の一言で明久以外の全員が固まる。

 

雄二「・・・・・・お前・・・それは・・・酷いと聞いてはいたが・・・・・・」

 

康太「・・・・・・・・・酷すぎる」

 

秀吉「お主良く生きておるのう」

 

命「・・・・・・・・・え? 人間ってそれで生きていけるんですか?」

 

楓「普通はできないと思いますよ・・・」

 

貴浩「ああ、自業自得だが酷すぎるだろ」

 

明久「でも! 時々パン粉とかカップラーメンを切って食べたりしてるよ!」

 

命「パン粉を食べてるんですか!?」

 

明久「うん・・・卵は買えないからパン粉に水を加えたものを焼いただけだけど・・・」

 

貴浩「・・・・・・お前・・・無人島とかでも普通に生きていけそうだよな・・・」

 

雄二「・・・・・・明久のことは置いといて妹さんが作ったケーキでも頂くか。

   それにしても美味しそうだな」

 

康太「・・・・・・・・・見た目は店で売ってるのと遜色ない」

 

貴浩「フフン♪ 楓は良くできる妹だからな。

   食べてみても本当に美味しいんだぞ」

 

明久「それは言えてる。そこら辺の店のケーキよりも楓のほうが美味しい気がするし」

 

楓「それは大げさですよ・・・そういう兄さんや明久君のほうが私より美味しいですよ」

 

命「3人とも料理されるんですね」

 

貴浩「まあな・・・俺達は両親が海外に行ってるからな。

   だから自活できるようになったんだ。命はどうなんだ?」

 

命「私も料理は時々ですがしますよ」

 

秀吉「うむ、命の料理も絶品じゃぞ。まあワシと姉上は全然できぬがのう」

 

貴浩「まあ人には向き不向きがあるからな・・・俺だって出来ないものだってあるしな。

   ・・・そういえば追試を終えたってことは秀吉も部活に復帰か」

 

秀吉「うむ・・・明日から再び部活動再開じゃ。

   部活の皆には迷惑をかけたからのう・・・より一層頑張らないといけないのう」

 

楓「木下君は凄いんですよ。1年生で1番に秋に行われる学園祭の劇にでることが決まったんですよ」

 

雄二「1年で配役が決まってるのか・・・? それは凄いもんだな」

 

秀吉「そういう織村こそ配役が決まっておるではないか」

 

楓「私は端役ですから・・・」

 

貴浩「楓も出るのかカメラ持って見に行かないとな」

 

楓「兄さん気が早いですよ? それに私の出番は少しだけですから」

 

貴浩「何を言ってるんだ? 高校初出演の舞台だから記録に撮っておかないと・・・」

 

命「あ、それなら私も秀兄の活躍を撮っておかないと・・・」

 

明久「2人とも気が早すぎだよ・・・学園祭は10月だよ?」

 

康太「・・・・・・・・・まだ当分先のこと」

 

命「あ、つい・・・・・・///」

 

楓の初舞台だからつい焦ってしまった・・・いけないいけない

 

雄二「・・・まあ秀吉たちにとっては当分とは言えないか・・・・・・

   それまでに演劇をモノにしないといけないわけだしな・・・」

 

秀吉「そうじゃな・・・これからが大変になるじゃろう」

 

楓「あ、そのことで兄さんに話が・・・」

 

貴浩「ん?」

 

楓「これから部活も本格的になるので帰りが遅くなると思うので、

  迎えは結構ですので・・・・・・くれぐれも迎えに来ないでくださいね」

 

 

ガーーン!!

 

な、なんだって・・・・・・なんだって・・・・・・・なんだって・・・・・・・

 

明久「貴浩まだ楓の迎えに行ってたんだ・・・そろそろ妹離れしないと・・・」

 

雄二「なんだ? もしかしていつも楓の迎えに行ってるのか?」

 

貴浩「当たり前だ! 遅い時間に楓1人帰らせるわけには行かないだろ!

   もし誰かに襲われたらどうするんだ!?」

 

康太「・・・・・・・・・それでも限度が・・・」

 

秀吉「うむ・・・貴浩気持ちよくわかるのじゃ」

 

明久「わかるの!?」

 

秀吉「ワシだって部活がない日は命を一緒に帰るからのう。

   もし命の身に何かあったらと思うと・・・・・・」

 

貴浩「わかる! わかるぞ秀吉!」

 

雄二「いずれ彼氏ができた時どうするんだ?」

 

楓に彼氏だと・・・・・・?

 

貴浩「楓に彼氏などまだ早い! ってか認めてなるものか!!」

 

秀吉「そうじゃ! 命に虫は寄り付かせぬ!」

 

明久「2人ともシスコン過ぎでしょ・・・・・・これじゃ楓も木下さんも迷惑だと思うけど・・・」

 

貴浩「え? そ、そうなのか・・・?」

 

秀吉「命に限ってそんなことは・・・・・・」

 

楓「まあ少し・・・・・・迷惑ですね・・・・・・兄さんの気持ちは嬉しいんですけど・・・・・・」

 

命「うん、優姉や秀兄の心配もわかるんだけど・・・・・・少し迷惑かな・・・?

  いつも一緒だから・・・私個人の時間も少しは欲しいし・・・・・・」

 

 

ガガーン!!

 

 

俺と秀吉は膝と手をつき落ち込む。

 

貴浩「な、なんてことだ・・・・・・」

 

秀吉「ワシらの行為が迷惑じゃったとは・・・・・・」

 

雄二「凄い落ち込みようだな・・・」

 

明久「うん・・・・・・ねえ貴浩?」

 

貴浩「・・・・・・・・・なんだ明久?」

 

明久「楓の部活が終わった後、秀吉に送ってもらえば良いんじゃない?」

 

貴浩「・・・・・・・・・なんだと?」

 

明久「秀吉なら家も貴浩の家の近所だし、秀吉は男の娘だから大丈夫だと思うし・・・」

 

秀吉「ム・・・? 今男の子が違うように聞こえたんじゃが・・・・・・?」

 

貴浩「う~ん・・・・・・確かに・・・・・・秀吉なら同じ部活だしな・・・・・・

   家も近くだし・・・・・・楓に何かしてもすぐ手をだせるし・・・・・・

   まあ・・・・・・仕方がないか・・・・・・秀吉頼めるか?」

 

秀吉「・・・・・・途中不吉なことを行っておった気がするが・・・

   ワシは別に構わぬが・・・・・・織村は良いかの?」

 

楓「私は木下君が良いのなら・・・・・・それに演劇のお話もできますから・・・」

 

こうして明久の提案通り、楓が部活帰りは秀吉と帰ることになった。

まさか・・・この決断が1年後に2人が付き合うことになることの発端になるとは思わなかった。

 


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