バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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あけましておめでとうございます・・・・・・って随分遅いか・・・・・・

亀更新ではありますがこれからも更新していくので応援よろしくお願いします。


新学期と残暑とお花植

 

 

ミーン… ミーン…

 

 

貴浩「あちぃな…」

 

明久「9月なのに何でこんなに暑いのかなぁ…」

 

貴浩「知るかよ…残暑だからだろ…」

 

本日9月中旬。

 

『どうした?』と地球に問い掛けたくなる様な暑さが続く。

 

俺は暑さが苦手なので(寒いのも苦手)参ってるなかで、明久と廊下を歩いていた。

 

ちなみに今の時間帯は放課後。

 

本来なら直帰で遊びに向かうのだが

本日は掃除当番の日だったのでしぶしぶだが残っていたのだ。

 

最初は明久と逃げ出そうとしたのだが鉄人に目をつけられて逃げることも出来ず、

イヤイヤながら掃除を終え鉄人に報告しに行っていたところだ。

 

で、職員室からの帰りの廊下をダラダラと牛歩しているところだ。

 

その時…

 

ガラッ

 

俺達の帰る途中にある教室のドアが開き、とある人物が出てきた。

 

優子「あら 織村君に吉井君じゃない」

 

貴浩「ん? こんな時間に何してるんだ?」

 

教室から出てきたのは木下優子だった。

普通なら帰ってると思うのだが…ってか俺ならすぐ帰る。

 

優子「少し勉強していたのよ」

 

明久「うへぇ~放課後も勉強してるんだ…凄いね…」

 

貴浩「…すげぇな~それにしてもアチィ」

 

優子「まあ時間を潰す間に勉強していただけよ。

   それより織村君、なんて格好してるの?」

 

貴浩「…ん…?」

 

俺を爪先から頭のてっぺんまで見て、

やはり呆れたような感じで言ってくる。

 

 

 

只今の格好。

 

夏用の制服。

 

ズボン。  脛ぐらいまで捲り上げ。

 

シャツ。  ボタン全開。 中に着ているTシャツを露出。

 

右手。   安物扇子。

 

織村貴浩 現在で出来限りのクールビズ中

 

 

 

貴浩「…何か問題でも?」

 

優子「ちゃんと着なさいよ制服」

 

貴浩「…クールビズです」

 

優子「いくらなんでもやり過ぎよ…」

 

貴浩「だってアチィし……」

 

優子「…少しは節度を持ちなさいよ……あなた達は何してたのよ?

   確か部活はしていなかったと思うけど…」

 

明久「今日は掃除当番でね。それで遅くなったんだ」

 

優子「そうだったの………ということはこれから空いてるわよね?」

 

なんか嫌な予感がするのは気のせいだろうか…?

 

明久「あっ! 僕大事な用があるんだった! じゅあね!」

 

シュタ!

 

明久は何かを察し一目散にこの場から脱出した。

 

貴浩「そういえば俺も──」

 

俺も明久に続くようにこの場から逃げ出そうとしたのだが

 

ガシッ

 

優子「織村君は暇よね。それはよかったわ」

 

いや、何も言っていないんだが……

 

優子「今日、命の代わりにスーパーの特売に行かないといけないのよ。

   だから荷物持ちが欲しかったのよ。

   織村君なら家が近いから丁度良かったわ」

 

やられた……肩を掴まえられているから逃げ出すこともできない。

いや…できなくもないが後が怖いからそんなことできないんだが…

 

貴浩「ハァ~了解了解。荷物持ちすれば良いんだろ? 帰るついでだしな」

 

優子「じゃあお願いね」

 

その後俺は優子に後に続いた。

 

 

 

  ★   ☆   ★   ☆   ★

 

 

 

ふぅ~なんか危ない気がしたからあの場から逃げたけど…

貴浩がこないってことは捕まったんだろうな~

ドンマイ貴浩。僕はこのまま帰るとするよ。

 

僕は貴浩を見捨てて1人帰ろうとしたところで花壇に目が向いた。

そこにある知り合いが目に付いたのでそこに向かうことにした。

 

明久「なにしてるの木下さん?」

 

命「え? 吉井君?」

 

花壇にいたのはさっき出合った木下優子さんの妹の木下命さんだ。

 

明久「こんにちは木下さん。花壇で何してるの?」

 

命「これ? これはね…花を植えてるんだよ」

 

明久「花を…?」

 

命「うん、ここね花が凄い荒れてたのが気になったから

  先生に許可もらって少しずつなおしてるんだ」

 

明久「……木下さんって凄いね」

 

命「え…? 私が…? 私全然凄くないよ!!」

 

明久「いや、凄いよ…だって気づいても普通こんなことしないよ。

   僕だったら普通に見過ごしちゃうもん」

 

命「それは気がついたから…」

 

明久「それが凄いよ。よし! なら僕も手伝うよ」

 

命「えぇ!? そんなの悪いよ!」

 

明久「良いの良いの! それに2人でやれば早く終わるしね」

 

命「……じゃあ、よろしくお願いします」

 

明久「了解! 任せておいてよ」

 

木下さんと一緒にある程度花を植えた。

その後、遅くなったので僕は木下さんを家まで送り届けた。

 

その途中で買い物袋を大量に持たされている貴浩と木下さんのお姉さんに出会い、

ひと悶着あったのは言うまでもない。


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