バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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Bクラス戦決着 事故と不幸は蜜の味

しばらく教室前で攻防戦を続けていると明久が戻ってきた。

そこには大将の雄二も一緒のようだ。

 

明久「ごめん。待たせたね」

 

楓「明久君が来たよ」

 

貴浩「待ちわびたぞ明久。でどうするんだ?」

 

明久「それは……(ゴニョゴニョ)……と言う訳なんだ」

 

俺達は明久の策を聞く。

 

貴浩「わかった。なら俺も協力するとしよう」

 

秀吉「そうじゃな。ならばここはワシらに任せるのじゃ」

 

貴浩「楓も来てもらえるか?」

 

楓「はい」

 

雄二「命、一度明久たちのたちの回復を頼む」

 

命「はい、わかりました」

 

俺たちは一度部隊を雄二に預け、命がいる所まで下がり点数を回復してもらった。

その前に俺は根っこコンビの立ち位置を確認してから命のところへ向かった

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

そして、俺・明久・島田・楓・あとFクラスメンバー×3名は

Bクラスの隣にあるDクラスに集まった。

 

そして

 

明久「貴浩、僕と勝負して欲しい」

 

貴浩「ああ、いいぜ」

 

明久「烏丸先生お願いします」

 

烏丸「2人とも本気なのかい?」

 

明久「もちろんです」

 

貴浩「この馬鹿とは一度決着をつけないといけないんです」

 

烏丸「それなら、Dクラスでやらなくてもいいじゃない?」

 

島田「仕方ないんですよ。この2人の召喚獣は特別だから。

   Fクラスだと教室が壊れちゃうんで」

 

烏丸「でもなぁー」

 

楓「お願いします。先生」

 

烏丸「しょうがない。可愛い女子高生の頼みじゃ断れないねぇ。承認するよ」

 

貴・明『試獣召喚(サモン)!』

 

明久「行けッ!」

 

そう言うと明久の召喚獣は壁を背にした俺の召喚獣に向かって走り出した。

俺はその攻撃を避けると、その攻撃が壁にあたった。

 

明久「ぐーぅッ!!」

 

貴浩「今度はこっち番だ」

 

俺は壁を背にしている明久の召喚獣を殴ろうと攻撃すると避けられ壁を殴りつけた。

 

貴浩「つぅ・・・ッ!」

 

貴・明「「まだまだぁ!!」」

 

お互いそう言うと先ほどと同じ行動を繰り返した

 

 

──作戦開始まであと少し

 

 

 

 

 

 

根本「お前らいい加減あきらめろよな。

   教室の出入り口に群がりやがって暑苦しい事この上ないっての」

 

雄二「どうした?軟弱なBクラス代表はそろそろギブアップか?」

 

根城「はぁ?ギブアップするのはそっちだろ?」

 

雄二「無用な心配だな」

 

ドンドン

 

根本「そうか?頼みの綱の姫路も調子が悪そうだぜ?」

 

雄二「お前ら相手じゃ役不足だからな。休ませておくさ」

 

根城「けっ!お前は相変わらず口だけは達者だな負け組み代表様よぉ」

 

雄二「負け組?それがFクラスのことならもうすぐお前が負け組代表だな」

 

ドンドン

 

根本「・・・さっきからドンドンとうるせぇな」

 

根城「それにこの暑さはなんだ。エアコンきいてんのか?おいッ窓全部開けとけよ!」

 

雄二「・・・・・・態勢を立て直す!一旦下がるぞ!」

 

根城「なんだよ!散々ふかしておきながら逃げるのか!」

 

根本「全員で一気に畳み掛けろ!!誰一人生きて帰すな!!」

 

雄二「頼むぞ2人共!!」

 

秀吉「根っこコンビの立ち位置は変わっておらぬのじゃ!」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

雄二と秀吉の声が聞こえる

 

貴浩「明久そろそろだ」

 

明久「うん、わかっている」

 

烏丸「お前さんらは何をしようとしてるんだね?」

 

烏丸先生が俺たちの行動に疑問に思い尋ねてきた。

 

雄二「後は任せたぞお前等!!」

 

貴浩「明久、時間だ!」

 

明久「だぁあ──っしゃぁ──ッ!!!」

 

貴浩「くたばれや!!根っこコンビ!!」

 

お互い気合を入れ同時に壁を殴りつけた。

 

 

ドゴッォォォン!!!

 

 

物凄い音と共にBクラスとDクラスとの間の壁をぶち破った。

 

根本「ンなッ!?」

 

根城「ぐはっ」

 

F「くたばれ根本恭二」

 

根本「壁をぶっ壊すとかどういう神経してんだ!?」

 

俺たちは壊した壁を通りBクラスへと入っていった。

その壊れた破片が根城に直撃しているのを確認すると

 

島田「烏丸先生!Fクラス島田が──」

 

B「Bクラス近衛部隊が受けますッ!!」

 

根城「・・・痛ぇな」

 

チッ……意識が残っていたか。運のいいやつめ

 

根本「はッははッ!残念だったな。驚かせやがって!!」

 

明久「くっ…僕たちは周りの近衛部隊をやるよ」

 

貴・楓「Fクラス織村貴浩(楓)が

    根城(君)に勝負を挑む(挑みます)『試獣召喚(サモン)!』」

 

【世界史】

 

Fクラス 織村貴浩 & 織村楓   VS  Bクラス  根城敦

     242点   397点            173点

 

 

根城「な!?」

 

貴浩「楓は後ろから俺と皆の援護を頼む。あのゲス野郎は俺が殺るから」

 

根城「お前ごときにやられるかよ」

 

敵の召喚獣が俺の召喚獣目掛けて突っ込んできた。

俺は武器を抜き対抗する。

 

根城「お前等ごときが俺に勝てるかよ」

 

根城の召喚獣が武器を振るう

 

貴浩「そんなのやってみないとわからないぜ」

 

俺はその攻撃を後ろに飛んでかわし、右手に持った武器を左手に持ち替え

空いた右手で銃を取り出し敵の召喚獣に向かって発砲した

 

貴浩「狙い撃つぜっ!」

 

すると敵の召喚獣の足にあたり体勢をくずした。

 

貴浩「お前らはやってはいけないことをやったんだ。

   さぁお前の罪を数えるんだ!」

 

体勢を崩した敵の召喚獣に体当たりを食らわし、

左手の刀で首をはねとどめを刺した。

 

根城「馬鹿な。この俺がFクラスの雑魚にやられただと・・・」

 

そして俺は召喚獣を操り落ちている壁の破片を根城に向かって蹴飛ばした

 

根城「グハっ」

 

根城に破片がぶち当たり倒れた。

 

根本「・・・根城がやられたか。だがまだ近衛部隊がいるんだ。

   残念だったな。お前らの奇襲は失敗だッ!!」

 

根本までの距離は約20m・・・・・・

俺たちの周りには近衛部隊。

全員に取り囲まれた以上今、根本に近づく事はできない

 

・・・・・だが目的は達した。

 

ここで少し教科の特性について説明しよう

 

各教科の先生によってテストの結果に特徴が現れるんだが・・・

例えば、数学の木内先生や物理の森田先生、日本史のルーティ先生は採点が早い。

世界史の田中先生や生物のスタン先生は点数のつけ方が甘く、

数学の長谷川先生や英語のジュディス先生は召喚範囲が広い。

また、英語の遠藤先生や世界史の烏丸先生(通称レイブン先生)は

多少の事は寛容で見逃してくれる。

じゃあ保健体育の先生は、採点が早いわけでも甘いわけでもなく

召喚可能範囲が広いというわけでもない。

保健体育の特性、それは教科担当が体育教師であるが為の『並外れた行動力』である

すると、屋上よりロープを使って2人の人影が飛び込み、根本の前に降り立った。

 

 

スタッ

 

 

康太「・・・・・・Fクラス、土屋康太」

 

現れたのは同じFクラスのムッリーニと保健体育の鈴村先生だ。

 

根本「き、キサマは・・・・・・!」

 

康太「・・・・・・Bクラス根本恭二に保健体育で勝負を申し込む」

 

根本「ムッツリィニィーーッ!!」

 

康太「──試獣召喚(サモン)」

 

 

【保健体育】

 

Fクラス  土屋康太   VS   Bクラス  根本恭二

      441点              203点

 

 

ムッリーニの召喚獣は手にした小太刀を一閃し、一撃で敵を切り捨てる。

今ここに、Bクラス戦は終結した。


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