バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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Aクラス戦 5試合目

高橋「これでAクラスの2勝1敗1分ですね。次の方どうぞ」

 

高橋先生はまた先ほどのアクシデントを気にせず淡々と作業を進める

 

先ほどのアレを気にしないのか。

生徒1人が死ぬ寸前までいったのだが……違う意味で凄いな

 

姫路「あ、は、はいっ。私ですっ」

 

こちらからは当然姫路が出る。

Fクラスにいながら、Aクラスとまともに戦える人材だ。

それにもうこちらは崖っぷちなので負けるわけにはいかない。

 

?「それなら僕が相手をしよう」

 

Aクラスから歩み出たのは久保利光だった。

 

雄二「やはりきたか、学年次席」

 

そう。彼は姫路に次ぐ学年3位の実力の持ち主で、

振り分け試験を姫路がリタイアした今、彼は俺たちの学年で次席の座にいる。

 

雄二「ここが一番の問題どころだな。

   ここで負けると俺たちの勝利はなくなる」

 

確か久保の実力は姫路さんとほぼ互角だったはず・・・

総合科目の点差だと確か・・・・・・20点程度しか差が無かった気がする。

 

姫路の体調次第では負ける可能性があるな

 

高橋「科目はどうしますか?」

 

久保「総合科目でお願いします」

 

高橋「それでは始めてください」

 

久保・姫路「「試獣召喚(サモン)!」」

 

それぞれの召喚獣が呼び出されて・・・・・・一瞬で決着がついた。

 

 

【総合科目】

 

Aクラス  久保利光   VS   姫路瑞希

      3997点       4409点

 

 

A「マ、マジか!?」

 

A「いつの間にこんな実力を!?」

 

A「この点数、霧島翔子に匹敵するぞ・・・!」

 

F「姫路さん最高!!」

 

F「凄ぇ!学年次席を瞬殺かよ」

 

F「姫路さん好きだーーーー」

 

至るところから驚きの声が上がる。

姫路の成績が良いのは知っていたが、400点も差をつけるなんて・・・

最後何か別のアレがあった気がするが気にしないことにする。

 

久保「ぐっ・・・!姫路さん、どうやってそんなに強くなったんだ?」

 

久保が悔しそうに姫路に尋ねる。

つい最近まで拮抗していた実力がいつの間にかここまで離されたんだ。

気になるのも当然だろう

 

姫路「・・・私Fクラスの皆の事が好きです人の為に一生懸命な皆がいる、Fクラスが」

 

久保「Fクラスが好き?」

 

姫路「はい。だから、頑張れるんです」

 

姫路が嬉しそうに答える。

 

高橋「これで2勝2敗1分です」

 

高橋先生の表情にも若干の変化が見られた。これは珍しい。

よほど姫路さんの急成長に驚いたのだろう。

あるいは、FクラスがAクラス相手と渡り合ってる事に戸惑いも感じているのだろう。

 

残りは2戦を残すのみとなった。

さて、なら俺も少し本気を出すとするかな…楓と命のために…


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