バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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試験戦争中の勉強会

───2年になって試召戦争中のある日

 

貴浩「今日も勉強するぞ」

 

今日は俺の家で明久と勉強していた。

最近(試召戦争が始まってから)ではこれが日課になっている。

理由としては簡単で明久の成績向上が目的としている。

 

今日は俺と楓に加えに木下3姉妹と一緒に勉強をしている。

今、成績がやばいのは明久と秀吉の2人なので重点的に上げている最中だ。

 

楓と優子はAクラスの成績で、俺と命はCクラス並の成績。

(俺は楓以外には点数を隠している状態。理由はオリキャラ紹介で)

そして今は明久に勉強を皆で勉強を教えている最中だ。

秀吉は休憩中(ダウン中)である。

 

明久「じゃあ、皆よろしくお願いします」

 

教師役として俺、楓、優子、命の4名で教える事にしている。

 

命「私からは社会について教えるね」

 

明久「お願いします」

 

命が教えている間は俺たちも一緒に考える事にしている。

 

命「まず簡単な所から、794年に日本で起きた事はなんですか?」

 

これは語呂さえ覚えていれば簡単だろう。

 

明久「えっと、なくよ!泣くよだ!」

 

命「そうです」

 

明久「泣くよヒ○ラー理想郷!」

 

貴浩「どういう事だ!?」

 

明久の回答に思わずツッコんでしまった。

 

明久「ヒトラーが日本に理想郷を作って泣いた年だよね」

 

優子「すっごい歪んだ歴史ね」

 

ちなみに正解は【平安京遷都】

 

命「それじゃあ1192年は?」

 

明久「いい句になったね松尾芭蕉」

 

「「「「・・・・・・・」」」」

 

正解 【鎌倉幕府成立】

 

命「……うん、歴史は止めて地理にしよう」

 

諦めた!?

 

命「じゃあ都道府県からいくね。ここはどこですか?」

 

そして命が日本地図を指差して北海道を指差した。

 

明久「北海道」

 

命「安心しました。では次はここは?」

 

次は日本の東京を指差した

 

明久「TOKIO」

 

命「発音としては間違っていないんですがジャ○ーズ事務所っぽいですね」

 

命は続けて問題を出す

 

命「気を取り直してここは?」

 

次は四国の香川県を指差した

 

明久「この島の中で1番勢力が小さいけど大逆転を狙ってる所だよね」

 

命「香川県です」

 

明久「頑張るんだ香川!!」

 

優子「大きなお世話よ!!」

 

優子がツッコむ。

 

命「では次は世界に目を向けたいと思います。この国は?」

 

日本を指差した

 

明久「ジャぱん!」

 

貴浩「…正解だが一流のパン屋を目指す人が多そうなイントネーションだな」

 

命「じゃあここは?」

 

命はあきらめずオーストラリアを指差した

 

明久「ムー・大・陸っ!」

 

楓「伝説の大陸が地図に載っちゃいましたね…」

 

命「最後にここは?」

 

命は最後に南米のチリを指差した

 

明久「ちょっと待ってね。今、語呂を思い出すから…」

 

命「地図に語呂なんてあるんですか?明久君は凄いですね」

 

貴浩「そんなの無いからな。正気に戻るんだ命」

 

命がトリップしかけていた。

 

明久「思い出したよ!『運命をも貫く鋭い一撃で灰燼へと帰すがいい!』だからチリだね!」

 

命「そうです。凄いですよ明久君!」

 

貴浩「…合ってるけど語呂は合ってないよなそれ…」

 

……命の様子がおかしくなったので教師役強制交代。

 

楓「では今度は私が国語を教えます」

 

次は楓が教師役だ。ちなみに優子と秀吉は命についている。

 

楓「では漢字の読みについてです。これは〔将軍〕なんて読みますか?」

 

明久「バカにしないでよ楓。〔ショーグン〕でしょ」

 

楓「あっ、正解です。普通の読みは大丈夫そうですね」

 

明久「モチのロン!」

 

楓「では次はこれです〔流石〕」

 

明久「えっと、流れる石だから、〔ストーンストリーム〕!」

 

貴浩「何だ!?その魔法の技みたいな読み方は!」

 

楓「正解は〔さすが〕です。じゃあこれは〔五月雨〕はどうですか?」

 

明久「5月?」

 

楓「5月には不思議がいっぱいですから。ヒントは天気です」

 

明久「わかった。〔ハルマゲドン〕だね!」

 

楓「…ヒント聞いてましたか?」

 

明久「ハルマゲドンっと言えば5月の風物詩だよね?」

 

貴浩「終末戦争のオンパレードってどんな季節だよ!?」

 

明久「あれ?ゲームでは常識なんだけどな?」

 

楓「……正解は〔さみだれ〕です」

 

明久「さみだれ、さみだれ……?さみ だれ?」

 

楓「五月雨そのものを知らなかったんですね…キミ誰?みたいに言われましても…」

 

楓はそう言うと白旗と言わんばかりにこちらを見ていた。

 

優子「しょうがないわね。吉井君。次は私が数学を教えるわ」

 

明久「4649!」

 

優子「いいわよっ!わざわざ数字に答えなくても。

   今までの流れを見るからに吉井君は重要な基礎が抜けちゃっている傾向があるわね。

   だから、まずは九九を暗唱して貰いましょうか」

 

明久「優子さん!?僕だって九九ぐらいは余裕だよ。じゃあ言うよ。

   いんいちがいち、いんにがに、いんさんが……

   ……いんくがく、にいちがに、にぃにぃが死─」

 

優子「…何か今、お兄さんが死ななかったかしら?」

 

明久「何言ってるの?」

 

優子「あ…ごめんなさい。続けてちょうだい」

 

明久「えっと…にぃにぃが死、兄さんがろくでもない──」

 

優子「やっぱりお兄さんに何か合ったわよねぇ!?」

 

明久「さっきから何言ってるの?」

 

優子「ごめんなさい…何でもないわ…」

 

明久「兄さんがろくでもない、妊娠が発覚、にーごじゅう…にはちじゅうろく、

   肉重要、さんいちがさん、さんにがろく、サザンクロス」

 

優子…ツッコむの耐えてるな…

優子は自分の太ももをつねりながらツッコむのを耐えているのが見えた。

 

明久「三枝が師匠、産後駐屯、さぶろく懲役18年…新一が死、死人が8、

   資産が銃に獅子注目、死後移住──」

 

((((かなりの確立で物騒になってきてる!?))))

 

明久「ろくに職につかずに奥さん18なんですって、

   ロックシンガーに純真ささげているんですって、老後も散々ご苦労されたそうね」

 

((((と思ったら今度は会話になった!?))))

 

明久「…七三分けって21からだよね、死地に親戚が28人、七五三 十五…

   発破64人に被害、はっくしょーい…そして最後は『くくっ 8時祐一を殺す』

   どうかな。僕のオリジナル九九(くく)覚えやすいでしょ」

 

優子「その文章を覚えている明久君の頭脳は確かに評価に値するかもしれないわね…

   では、次は普通に問題出すわよ。

   問題、A君は千円札を持ってコンビニに買い物に行きました」

 

明久「待って!A君は千円で買い物なんて羨ましいよ」

 

貴浩「そんなことはどうでもいい!!」

 

優子「わかったわよ!500円で、A君はコンビニで100円のジュース2本と

   120円のパンを2つ買いました!さてお釣りはいくらでしょうか?」

 

明久「もったいないな。ジュースなんて買わず水道水で良いじゃない。

   ……いや雨水をためて飲むのも…」

 

優子「黙って計算しなさい!」

 

明久「わ、わかったよ……えっと…ここで繰り上がって因数分解して…」

 

優子「因数分解!?」

 

明久「Xが7万5千になるからYは4万2千と思いきやここで一度全て0になる!」

 

優子はその計算方法が気になって明久の後ろから覗いていた。

 

明久「答えは60円だね」

 

優子「っ!!………正解。

   ねえ貴浩君!なんで今ので正解するのよ!

   凄く間違ってる気がするのに正解されたらツッコメないじゃないのよ!?」

 

優子は小声かつ涙目で俺に突っかかってきた。

 

貴浩「よし、数学はこの辺にしておこうか」

 

明久「そうだね。数学は教わる事もなさそうだしね」

 

「「「「・・・・・」」」」

 

貴浩「じゃあ俺が保健体育について教えるぞ。では問題だ。

   人体の感覚機能について一般的に五感と呼ばれるものを言え」

 

明久「なんだぁ~そんなの簡単だよ。

   えっと……透視、サイコメトリー、テレパシー、予知、霊能力だよ!」

 

貴浩「何だその多才能力(マルチスキル)!?

   いや、そんなのはいいから味覚とか一般的なのを頼む」

 

明久「あ、そういう事。じゃあ、味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、金角、銀角、牛角」

 

貴浩「西遊記の敵キャラ潜んでるだと!?そして焼肉屋の名前も!?

   …まあいいか。ではそれらはそれぞれ何処で感じるか?」

 

明久「舌、目、耳、肌、鼻、第六感だね!」

 

貴浩「超感覚(タネワレ)で敵の存在に気づいたんだな…」

 

俺は一度ため息をついて明久に言った。

 

貴浩「お前よく進級できたよな…いや良く入学できたよな本当に」

 

明久「え?どういうこと!?」

 

貴浩「今日教えてわかった事はお前が超絶バカだってことだな。

   もう時間が無いから、日本史に絞ってやるぞ。

   語呂は覚えているらしいからな。その語呂をひとまず叩き直す」

 

そうして秀吉は楓と命に任せ、俺と優子が明久に夜遅くまで日本史を叩き込んだ。

 

 

本当に戦争に勝てるのかがこの時だけは物凄く不安だった

 


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