バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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試験召喚戦争後の授業のこと

Aクラスとの戦争が終わってから数日が経ったある日

 

俺たちFクラスのメンバーは時々Aクラスと合同で授業を行う事になった。

これは、Aクラスとの和平交渉で決めた事なので批判はない。

 

そして今日もAクラスで授業をさせてもらっていた。

といっても俺たちはAクラスの教室の後ろの方で卓袱台と座布団といった

Aクラスにはミスマッチな状態で授業を受けている状態だった。

 

さすがにFクラス総勢50人と元々いるAクラス50人。

合わせて100人のシステムデスクなんてあるわけないのでこういう扱いとなった。

 

Aクラスと授業を一緒に始めてまだ2日と立っていないが

Fクラスのメンバーは授業の妨害をせず静かに授業を受けていた?

(ほとんどが寝ているが…)

 

そんなある日、Aクラスでの自習の時間。

俺たちFクラスのメンバーも一緒に自習していた。

Aクラスの人達はそれぞれ先生からもらっている問題集を解いていたりしている。

一方Fクラスのメンバーは一部を除き寝ていた……。

 

雄二は霧島に勉強を教えてもらっているらしい。

最初は雄二は断っていたがAクラス戦でのあの点数だったことで

本人曰く「嫌だが仕方がなく教えてもらう」らしい。

しかし、こちらから見ると嫌そうには見えないのだが……

 

秀吉は楓から現国について学んでいるようだ。

元々楓はAクラス級の実力があるから秀吉に勉強を教えているようだ。

 

命は優子に捕まり、勉強を教えられている。

優子曰く、「私のそばにいれば害はないでしょう」らしい。

命はドンマイだな。優子の前では俺はサポートできない。

怖いから…自分の身が大事なんだ。

 

ムッツリーニは最初は工藤と保健体育の話をしていたが、

ムッツリーニが色んな意味で危なそうだったので、

なのはと代わって貰い保健体育以外の勉強を教えてもらっている。

 

島田は姫路に現国を教えてもらっている。

島田は日本語さえちゃんと読めれば成績は伸びるからだ。

 

そして俺と明久は2人で日本史の勉強をしていた。

日本史は明久の得意科目になりつつあるので重点的に伸ばしている。

俺も日本史は得意な方なので明久に教える事で点数を伸ばそうと考えている。

 

そして俺が明久と勉強していると

 

砂原「ヤッホーお二人さん!!勉強頑張っているかい?」

 

そこへ砂原やってきて明久に抱きついてきた。

 

明久「さ、砂原さん!?」

 

明久はいきなり後ろから抱きつかれて驚いているようだ。

 

砂原「なんだいアッキー?」

 

明久「な、何って、なんで僕に抱きついているのかな?////」

 

明久は顔を真っ赤にしながら尋ねる。なんて羨ましいんだ明久め…

 

砂原「ただのスキンシップだよアッキー♪

   それとも私以外の女の子の方が良かったのかな?」

 

砂原は明久に抱きついたままからかうように言った。

 

工藤「何々?何か面白いことしてるの?」

 

そこへ工藤まで現れた。

 

砂原「アイアイ、今はアッキーとお話しているだけだよ♪」

 

アイアイって工藤のことか?

 

明久「…えっと…工藤さんだっけ?」

 

工藤「そうだよ。キミは吉井君だったよね?」

 

工藤はニッと歯を見せて笑う。

ボーイッシュな雰囲気と相まって、その仕草はとても爽やかだった。

 

工藤「じゃあ、改めて自己紹介をさせてもらうね。Aクラスの工藤愛子だよ。

   趣味は水泳と音楽鑑賞で、スリーサイズは78・56・79、

   特技はパンチラで好きな食べ物はシュークリームだよ」

 

なんだ?最後に魅力的な言葉があったような。工藤のバストは78なのか。

生で見たが……俺があの時のことを思い出していると

 

工藤「ねぇ貴浩君?今何考えているのかな?

   まさか僕のを見た事でも思い出しているのかな?」

 

貴浩「ま、まさか。そんな事はしないよ(何故わかったんだ!?)」

 

工藤「そうだよね……そういえばあの時のお願いまだしていなかったね」

 

貴浩「え?あ、ああ…そうだな…」

 

俺は工藤のアレを見てしまったのでその責任をとって

工藤の頼みを何でも聞くという事になったのだ。

 

工藤「じゃあね今度の休日に僕の買い物に付き合ってよ」

 

貴浩「ん?そんな事で良いのか」

 

工藤「それとももっと凄いのが良いのかな?」

 

貴浩「買い物に付き合わせてください!!」

 

砂原「おっ!おもしろそうだね♪ならアッキー今度の休日私たちもデートしよう!」

 

砂原が工藤に便乗して明久にまだくっつきながら大きな声でデートに誘う。

 

……砂原そんな事大声で言ったら……

 

須川『諸君。ここはどこだ?』

 

『『『最後の審判を下す法廷だ』』』

 

須川『異端者には?』

 

『『『死の鉄槌を!』』』

 

須川『男とは』

 

『『『愛を捨て、哀に生きるもの!』』』

 

須川『宜しい。これより、KMF団による異端審問会を開催する』

 

やつらが起きやがりましたよ。さっきまで寝てたはずなのに…

 

須川『こいつの罪状を読み上げよ』

 

『はっ。須川会長。えー被告、吉井明久と織村貴浩の両名は

 我が文月学園第2学年Fクラスの生徒でありながら我らが教理に反した疑いがあります。

  本日未明、この者はAクラスの女子と・・・・・・』

 

須川『御託はいい。結論を述べたまえ』

 

『デートするので羨ましいであります』

 

須川『うむ。実にわかりやすい報告だ』

 

姫路「吉井君。先ほどの話詳しく教えてくれませんか?」

 

島田「そうね。キッチリ教えてほしいものね」

 

明久のすぐ後ろに姫路と島田の姿があった。

2人の後ろから禍々しいオーラが見えるのだが気のせいだろうか

 

須川「さて被告。何か言い残す事あるか」

 

明久「えっと……」

 

須川「ヒモなしバンジーか鉄人に愛の告白をするか、

   俺たちからジャーマンプレッシャーを受けるか、さあどれか選べ」

 

明久「どれも選んだら死んじゃうような……」

 

貴浩「そうだな」

 

姫路「大丈夫ですよ吉井君。私たちとOHANASIするだけですから」

 

島田「そうよアキ。さあこちらに来なさい」

 

砂原「駄目だよアッキーはこれから私とイチャイチャするんだから」

 

須川「総員かかれぇええええ!!」

 

砂原の余計な一言のせいで須川たちが一斉に明久に飛び掛かる。

俺は明久を助けるべくムッツリーニから借りたスタンガンを片手に立ち向った。

 

 

 

 

 

         ☆

 

  

 

 

 

貴・明「「ハァハァ・・・」」

 

俺と明久は暴走したFクラスメンバーを静かにした(気絶させた)

 

姫路「明久君~♪」

 

島田「アキ~♪」

 

2人が明久に近づいていこうとする。

 

命「美波ちゃん、姫路さん落ち着いてください。

  明久君やAクラスの皆さんの邪魔になっちゃいますよ」

 

島田「どきなさい命!ウチ達はアキに話があるんだから!!」

 

姫路「そうです!邪魔しないでください」

 

雄二「2人共うるさいぞ。Aクラスとの協定を忘れたのか?」

 

Aクラスとの協定の1つにAクラスで勉強する時は勉学の妨げになる行動をしない。

これを破ると今後許可なくAクラスに入る事が禁止されるのである。

 

島田「これはアキのせいなんだから」

 

姫路「そうです。ですから織村君も邪魔しないでください」

 

貴浩「…お前らいい加減にしとけよ」

 

2人が明久に近づこうとする。

 

優子「あなたたち静かにしなさい!!」

 

そこへ優子がやってきた。

 

貴浩「悪いな優子。皆の自習の邪魔をしてしまったな。

   約束どおり俺達は今後許可なくAクラスへの入室をやめる」

 

優子「…そうね。でも貴浩君と明久君は今回だけは不問とするわ」

 

明久「え?良いの?」

 

優子「ええ、今回はね。それに元はといえば鈴歌と愛子の2人に原因があるのだから」

 

砂原「ごめんね~つい面白くなって…」

 

優子「でも姫路さんと島田さんたちは約束通りAクラスへの入室を禁止するわよ」

 

姫路「な、なんでですか!?」

 

優子「何でってそれは、あなた達が騒いだからでしょう。

   それに命や坂本君が一度止めたのにかかわらずやめなかったでしょう」

 

そう優子が言うと姫路と島田は黙り込んだ。

 

そうして自習が終わると約束どおりFクラスのメンバーは

許可なくAクラスへの入室が禁止になった

そして今、AクラスにいるFクラスのメンバーは明久や雄二、秀吉、ムッツリーニ、

楓と命、そして俺を含めた7名にのみになった。

 

貴浩「悪かったな。自習の邪魔をしてしまって」

 

優子「良いわよ。元はといえば鈴歌と愛子の2人に原因があるのだから」

 

工藤「ごめんね。少しやりすぎたよ」

 

砂原「ごめんごめん」

 

明久「い、良いよ。気にしてないから」

 

工藤「話は変わるけど貴浩君。今度の休日買い物に付き合ってね」

 

いきなり工藤が話を戻してきた。

 

貴浩「ああ。わかったよ」

 

まあ約束だからな

 

命「……あの明久君。今度の休日私と買い物に付き合ってもらえませんか?」

 

明久「え?僕と?」

 

俺と工藤が話している横で命が明久に買い物の付き添いのお願いしていた。

 

優子「な、なに言っているの命!?」

 

秀吉「そ、そうじゃぞ!?買い物ならワシらが付き合うのじゃ!!」

 

命「料理についての買い物がしたいから料理がうまい明久君に付き合ってもらいたいの」

 

秀吉と優子が反対しているが命がそういうと言葉につまってしまった。

2人とも料理についてはあまりうまくないからな

 

明久「そういうことなら僕は良いよ」

 

命「本当ですか!?じゃあお願いします」

 

明久がそういうと命は嬉しそうに答えた。

まだ秀吉と優子の2人が納得していないようだったが・・・

 

そして向こうの方では雄二が霧島と何か言い争っているようだが気にしない事にしておく。

 

貴浩「今度の土曜日の10時にデパート前に待ち合わせで良いかな」

 

工藤「うん良いよ。じゃあよろしくね」

 

明久「僕達も貴浩たちと同じで良いかな?」

 

命「うん!!」

 

俺は土曜日に工藤の買い物に付き合う事になった。

明久と命も俺達と同じ場所に行くみたいだから命のサポートができたらするとしよう。

 

まあ何も起こらないと良いけど  


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