バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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ダブルデート?

今日は以前、工藤と約束した買い物に付き合う日だったりする。

まるでデートみたいだがそんなわけないだろうな。

そんなわけで俺は文月デパートに向かっているところだ。

 

その向かっている最中に明久を見つけた。

 

貴浩「よう明久!お前もこれから命と買い物か?」

 

明久「あっ、貴浩おはよう。うん、そうなんだ」

 

そして俺達は一緒に文月デパートまで行く事にした。

一応10時に待ち合わせにしているが

さすがに遅刻するわけには行かないので余裕を持って30分前には着くようにしている。

そして明久と向かっているとデパート前に工藤と命の姿が目に入った。

 

しかし2人の様子がおかしい。明久もその事に気づいたらしい。

 

「ねえお嬢さん方これから俺達とお茶でもしない?」

 

命「ひ、人を待っていますので…」

 

「まあそんな事いわずにさ」

 

工藤「や、やめてください」

 

ナンパしている男が2人の腕をつかんで逃がさないようにしているのが見えた。

 

貴浩「おい!俺達のツレに何か用か?」

 

明久「そうだね。さっさと手を離してもらえるかな」

 

俺達はすぐさま2人の元に駆け寄った。

 

「ちっ。男づれかよ」

 

そういうとナンパしていた男達は手を離してどこかに行った

 

明久「大丈夫命?」

 

貴浩「怪我とかはないか工藤?」

 

俺達は2人の安全を確認する

 

工藤「う、うん。大丈夫だよ」

 

命「う、うん。なんともないよ。あ、あの明久君助けてくれてありがとう」

 

明久「それなら良かった。ごめんね怖い思いさせちゃって」

 

命「い、いえ。気にしないでください。そ、それより明久君。早く買い物に行こうよ」

 

工藤「そうだね。貴浩君行こう」

 

貴浩「そうだな。じゃあ行くとするか。

   そうだ。どうせだし昼はどこかで4人で食べないか?」

 

明久「え?僕は良いけど・・・」

 

命「私も良いですよ」

 

工藤「僕も良いよ」

 

貴浩「なら、昼ごろ連絡するな」

 

俺はそういうと工藤と一緒に向かっていった。明久も命と行ったみたいだ。

 

貴浩「で?工藤買い物って何を買うんだ?」

 

工藤「う~んとね。まあ服とかかな」

 

貴浩「了解。じゃあ行こうか」

 

ちなみに今日の工藤の服装は薄い緑色のTシャツに紺色のショートパンツという格好だ。

 

そして女性用の服が置かれている場所に着くと工藤と一緒に服を見て回る。

正直俺に服の事を聞かれても困るんだが……

俺は服は着れれば良いタイプなので大体の服がユニシロの服だ。

ってかユニシロだっていい服あるんだぞ。

それに長持ちするし…

 

工藤「じゃあ貴浩君試着してくるね。覗いたら駄目だよ」

 

貴浩「なっ!?覗かねえよ!!」

 

工藤はそういうと服を持って試着室に向かっていった。

 

試着室の前に男が1人でいるのは非常に気まずいのだが……

 

そんなことを考えていると工藤が試着を終えて出てきた。

 

工藤「どうかな?僕に似合うかな?」

 

工藤は薄い黄色のシャツに薄ピンクのチェックのスカートという服だった。

 

貴浩「……に、似合ってると思う///」

 

工藤「本当に!なら次のやつに着替えるね」

 

その後も工藤のファッションショーは続いた。

その中から良かったものを買って丁度昼になったので明久たちと合流し食事にする事にした。

ちなみに工藤が買った服は俺が買ってあげた。

 

 

 

~ Side 命 ~

 

 

貴浩君と愛子ちゃんと別れて私は今

明久君と一緒にお話しながら色々なお店をみて回っていた

 

命「明久君は料理うまいですよね」

 

明久「そうかな?命の料理もかなりおいしいと思うけどね」

 

命「そ、そんな事ないですよ///」

 

明久「命はよく料理とかするの?」

 

命「…そうですね。両親が共働きで帰ってくるのが遅かったりするので

  私が作る事が多いですね」

 

明久「そうなんだ。優子さんと秀吉が羨ましいよ。

   命のおいしい料理が食べられるなんて」

 

命「そ、そんな///」

 

明久「僕もまた食べたいよ」

 

命「そ、それなら今度よろしければお弁当作ってきますよ」

 

明久「え?そんな悪いよ。気持ちはとても嬉しいけど大変でしょ」

 

命「そんなことありませんよ。優姉や秀兄にお弁当を作るから1人増えても変わりませんし」

 

明久「そ、そうかな。ならお言葉に甘えて今度お願いしようかな」

 

命「はい。その時は頑張りますね」

 

やった!よし少しずつで良いから頑張るぞ!

その後も明久君と一緒にお話しながら色々見て回った。

 

昼ごろになると貴浩君から連絡があったので一緒に食事をすることになった

 

 

~ Side 貴浩 ~

 

 

昼は工藤の要望で中華という事になった。

食事は皆で色々つつきながら食べた。

食事後は4人でどこかに行こうということで俺達は映画を見る事にした。

映画館に着くとそこには見た顔の人物達がいた。

 

霧島「……雄二、今日は何見る?」

 

俺・明「「えっ?」」

 

雄二「…俺の希望は、叶うのか?」

 

霧島「……じゃあ、『戦争と平和』―」

 

雄二「おい、それ昨日も見ただろ!」

 

霧島「2回見る」

 

雄二「いい加減に無駄だってことを覚えろ!」

 

霧島「……嫌なら、寝てても良い」

 

雄二「それは気絶って言う─―」

 

霧島「……ずっと一緒にいるのは同じだから、大丈夫」

  

そういうと霧島は雄二にスタンガンを押し当て気絶させると

 

霧島「……学生2枚2回分」

 

店員「はい。学生1枚気を失った学生1枚、無駄に2回分ですね」

 

貴・明「「……」」

 

工藤「代表達も来てたんだ」

 

明久「……雄二も大変だね」

 

貴浩「……ああ本当だな」

 

命「で、何見ようか?」

 

工藤「じゃあ、これ見る?1時間45分だよ」

 

貴浩「ああ、そうだな。それにしようか」

 

明久「学生4枚ください」

 

店員「はい」

 

工藤「あ、お金」

 

貴浩「俺が出すからいいよ」

 

工藤「ありがとう!」

 

明久「僕も命の分は出すよ」

 

命「え、でも…」

 

明久「お弁当のお礼だと思って、ね」

 

命「ありがとうございます」

 

俺達は券を買い中に入った。

 

 

~ Side ?? ~

 

 

「○○。お待たせ、状況は?」

 

「あ、○○ちゃん。映画を見に入りました」

 

「OK。どうする?一緒に入る?」

 

「そうですね、入りましょうか」

 

「学生2枚ください」

 

店員「はい」

 

 

~Side Out~

 

 

工藤「面白かったね」

 

貴浩「そうだな」

 

明久「次はどこ行く?」

 

工藤「う~ん、じゃあ『ラ・ぺディス』行く?なんかおいしいって有名らしいよ」

 

命「そうなんですか?少し気になります」

 

明久「なら、そこに行ってみようか」

 

 

 

        ☆ 

 

 

 

工藤「ここのクレープって美味しいね!」

 

命「うん。おいしいね明久君」

 

明久「本当だね(パクパク)」

 

貴浩「ああ本当だな。ここのはおいしいな」

 

ちなみに明久には俺が金を貸しているので映画代や食事代などが出せるのである。

 

貴浩「明久。そんな慌てなくても良いだろ」

 

明久「いや、久しぶりにクレープを食べたからつい」

 

工藤「吉井君っておもしろいね」

 

命「あの明久君。私の分のクレープ少し食べてみますか?」

 

明久「え?良いの?」

 

命「はい。食べ過ぎると…お肉がついちゃうから…」

 

明久「え?そうかな?命はスタイルが良いから気にしなくて良いと思うけどな」

 

命「え、ええ!?///」

 

明久の言葉に命は真っ赤になる

 

工藤「吉井君って女たらしだよね」

 

明久「え!?そんなことないよ」

 

明久は慌てる。命はまだ顔が真っ赤になっていた。

 

貴浩「……で、そこに隠れてる2人は何してんだ?」

 

「「(ビクッ)」」

 

明久「え?美波に姫路さん?何でここにいるの?」

 

姫路「いつから気づいたんですか?」

 

貴浩「映画館に入るころからかな?」

 

島田「(ガシィッ)」

 

明久「美波?なんで僕の腕を掴むのかな?」

 

島田「ねえアキ。こんなところで何をしているの?」

 

姫路「そうですね。何をされているんですか?」

 

明久「え?2人共?」

 

島田「今、命からクレープを食べさせてもらおうとしてなかった?」

 

姫路「そうですね。そんな不埒な事をしてはいけませんよ」

 

島田「じゃあそんなアキにはお仕置きが必要ね」

 

貴浩「ストップだ2人共!」

 

明久今のうちに。

俺はアイコンタクトで明久に伝える。

 

姫路「何ですか?織村君?今取り込み中なんですが」

 

島田「そうよ。今忙しいから後にして」

 

俺が2人の注意をこちらに向けていると

 

明久「命!逃げるよ!!」

 

明久は命の手を握り店を出て行った。

 

島田「な!?待ちなさいアキ」

 

貴浩「こらこら。何をしているんだ。店では静かにしないといけないぞ」

 

島田「ちょ。織村邪魔よ。どきなさい」

 

工藤「駄目だよ。それはできないよ」

 

俺と工藤は2人の前に立ち、明久たちのところに行かせない様にする。

 

姫路「なんで私達の邪魔をするんですか?」

 

このままじゃラチがあかないな……そういやこの店って確か……

工藤が2人を引きとめている間に俺は近くにいた店員を捕まえてある人物を呼んでもらった。

 

島田「とにかくどきなさいよ」

 

貴浩「そんなことより島田はここにいて大丈夫なのか?」

 

島田「どういう意味よ?」

 

貴浩「どういう意味ってそれは…」

 

清水「お姉様~」

 

貴浩「やっぱり清水がいたか」

 

なんか色々清水については明久から聞いた事があったんだよな。

 

島田「げ!?み、美春」

 

清水「お姉様。美春に会いに来てくれたのですね」

 

島田「そ、そんなわk──」

 

貴浩「何照れているんだ島田。わざわざ清水に会いに来たんだろ。

   良かったな清水。島田が遊びに来てくれて」

 

清水「確かあなたは……Fクラスの……

   それよりお姉さまが来ていることを教えてくれてありがとうですわ」

 

貴浩「いえいえ。ではでは2人ともごゆっくり」

 

俺はそういうと工藤を連れて店を出て行った。

 

島田「明日、覚えておきなさいよ!!」

 

店を出る時そんな声が聞こえた…怖すぎるわ!

もう2人はFクラスに染まってきたな。

 

その後俺は工藤さんを家まで送り届けて今日は家に帰った

 

 

~ Side 命 ~

 

 

まさか、2人がいるなんて驚きました。

でも貴浩君のおかげで何とか明久君のピンチを脱する事ができました。

 

そして今は私達は家の前にいます。

 

命「ふぅ、疲れたました」

 

明久「大丈夫命。ごめんね。ゴタゴタしてて」

 

命「い、いえ気にしないでください」

 

明久「…とりあえず、今日は終わりだね」

 

命「うん。ありがとう明久君。今日は楽しかったよ」

 

明久「僕も楽しかったよ。また機会があったら誘ってね」

 

命「あ、はい!!じゃあ、また学校で」

 

明「うん。また学校で」

 

そう言って、明久君と別れました。

帰ってくるまで明久君に手をつないでもらっちゃった///

 

 

ちなみに優姉と秀兄が着いて来なかったのは、

秀兄は楓に頼んでどこかに連れて行ってもらって、

優姉はついてきたら口をきかないといっておいたのでついてこなかったりします


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