バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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オリエンーテーリング大会

命「文月学園主催お宝争奪オリエンテーリング大会ですか?」

 

張り紙に表示された情報に命が首をかしげる。

 

雄二「なんか豪華な賞品が出るらしいぞ」

 

雄二が賞品が書いてある紙をプリントアウトして持ってきた。

 

明久「結構豪華だね、学食の食券一年分とか、新作ゲームの引換券なんてのもあるね」

 

明久が賞品の一部を読み上げていく。

 

姫路「このシークレットアイテムってなんでしょう?」

 

姫路がシークレットアイテムの所を指さす。

 

島田「さあ?取ってからのお楽しみってことじゃない」

 

貴・楓「「おはよう(ございます)」」

 

皆がオリエンテーリングの話をしているところに織村兄妹登場。

 

貴浩「何の話をしてたんだ?」

 

明久「それはね……」

 

明久が貴浩にオリエンテーリング大会の事を話をした。

 

貴浩「オリエンテーリングね……何か裏がありそうだな」

 

明久「裏って?」

 

貴浩「予感がするだけ。気にすることもないだろうけど」

 

あの学園長が変な事考えてなければ良いけど。

その後鉄人が教室内に入ってきてHRが始まった。

 

西村「え~お前たちもすでに知ってるだろうが、

   今日はこれからオリエンテーリングがある念のためルールを復唱しておくぞ。

   ルールは、三人一組のチームとなり、

   謎をといて座標をわりだすと、引換券入りのカプセルがみつかる」

 

三人チームか、だれと組むかな?

 

西村「それとオリエンテーリング中は携帯電話は使用禁止なので覚えておくように」

 

それはカンニング防止のためだろうな

 

西村「それではグループを発表する」

 

グループはもう決めてあったのか。

 

F「神よ、どうか姫路さんとペアに」

 

F「楓様愛してる!」

 

F「命様抱かせてくれ!」

 

F「姫路さん結婚して!」

 

クラス内から祈りが聞こえる。

そろそろ皆に熱烈アタックをしている奴を付きとめたほうがよさそうだ。

そして鉄人がにグループをかいてある紙を貼りつける。

 

えーと俺は…明久と命とチームか。

他には雄二、秀吉、ムッツリーニチームと島田、姫路、楓チームか。

 

「「「「畜生ォォ!!」」」」

 

クラスメイトの絶叫が響わたる。

 

西村「問題児は一ヶ所に集めておいた。何をするかわからんからな」

 

そんな理由で決めたのか!?なんて失礼な!俺らが一体何をしたっていうんだ。

 

西村「それではこれが問題用紙だ」

 

「「「「なにぃーーっ!!?」」」」

 

まさかの問題用紙にクラスメイトが驚く。

これじゃあ問題が解けなきゃ景品が手に入れられないというわけか。

 

西村「これも授業の一環だ!真面目に取り組むように」

 

強制的にHRを終わらせられ、オリエンテーリングが開始された。

 

明久「貴浩の嫌な予感当たったね」

 

命「謎ってこういう事だったんですね」

 

今俺達は教室内で机を囲んで問題を解こうとしている最中だ。

 

貴浩「問題のX座標が横でY座標が縦、Z座標が高さを表しているってことか」

 

命「全部選択問題みたいだけど難しそうだね」

 

明久「なんだ、選択問題なんだ。それなら簡単だね」

 

貴浩「なんだ明久?お前選択問題得意だったのか?」

 

明久が選択問題を得意としてるとは知らなかったな。

 

明久「まかせてよ。自称、選択問題の魔術師と言われている僕に」

 

自称なら言われてるんじゃないだろ。不安が残るな。

 

明久「いくぞ!ストライカーシグマV!」

 

明久が鉛筆を構え転がす。

 

明久「……わかった!X座標652、Y座標237、Z座標は5!発見!

   ターゲットはあそこだ!!」

 

そう言って明久は窓の外を指さす。

 

命「……おもいっきり空中ですけど」

 

明久「あれ?」

 

貴浩「明久……その鉛筆はもう使うな!」

 

ボキッ!!

 

明久「ああ!ストライカーシグマVゥゥ!!」

 

貴浩「……先が思いやられるな」

 

それから一時間経つがいまだに当たりは見つからない。

 

明久「なかなか当たりは出ないね」

 

貴浩「そうだな…今度はこれでどうだ?」

 

俺が数学の問題を囲み場所を導き出す。

 

命「ここは…体育倉庫みたいですね」

 

明久「それじゃあ行ってみようよ」

 

俺達は体育倉庫に向かった。

 

明久「えっと、座標だとここだけど……あった!」

 

命「やったね明久君♪」

 

貴浩「中身見てみようぜ」

 

明久「そうだね、えっと…如月グラウンドパークプレオープンチケットだって」

 

今度オープンするっていうテーマパークのチケットか。

 

貴浩「ちょうどペアのようだし2人で行って来たらどうだ?」

 

命「え!?私が明久君と…」

 

明久「でも貴浩はいいの?誰かと行かないの?」

 

貴浩「俺には相手がいないからな。だから二人で行って来いよ。

   明久は命に勉強とか色々世話になってるんだから

   そのお礼もかねて遊んでくるといいさ」

 

明久「そうだね……命一緒に行く?」

 

命「う、うん。明久君がいいなら」

 

仲睦ましいことで。さて頑張れ命!

 

すると一つのグループが体育倉庫に入ってきた。

それは、砂原となのは、椎名のチームだった。

 

砂原「おお、ター君♪ここで会うとはなんという運命♪」

 

貴浩「なのはたちもここに取りにきたのか?」

 

なのは「そうだよ。ここで2つ目だよ」

 

明久「1つ目はなんだったの?」

 

砂原「学食の食券一年分だったぜ♪」

 

明久「あっ、いいな~それ」

 

なのは「ところでここの景品はなんだったの?」

 

貴浩「如月グラウンドパークプレオープンチケットだ」

 

なのは「そうなんだ。それはどうするの?」

 

貴浩「明久と命が行くつもりだけど」

 

なのは「そうなの…それなら見逃さないとね。2人の邪魔はしないよ」

 

貴浩「助かるよ。お前らと戦っても勝つのが難しいからな」

 

なのはが砂原たちを引き連れて出ていこうとする。

 

砂原「バイバイ、ミコりん♪アッキーとお幸せに♪」

 

命「鈴歌ちゃん!」

 

砂原が最後に命をからかいながら出ていった。

 

貴浩「気を取り直して次行くか」

 

明・命「「うん」」

 

あれから3問ほど解いたがすでに景品は取られた後だった。

今は理科準備室に向かっている。

 

明久「今度こそ2つ目の景品を手に入れるよ!」

 

命「気合い入ってるね明久君」

 

貴浩「自分で解いた問題だからじゃないか?」

 

命「そうかもですね」

 

明久「……あった!合ったよ!」

 

明久が手を振ってアピールしてくる。

 

貴浩「なにがでたんだ?」

 

明久「えっとね・・・商店街の商品券2万円分だって。貴浩いる?」

 

貴浩「いいのか?せっかく明久が自分で解いたのに」

 

明久「うん、僕たちはチケット貰ったしね。命もいいよね」

 

命「うん、大丈夫だよ。いつも貴浩君にはお世話になってるもん」

 

貴浩「それなら遠慮なく貰うとするさ」

 

少しは食事代の足しになるかな。

 

「早く早く、準備室ここだよ」

 

「待ってよ」

 

「…あ、貴方達Fクラスの…」

 

ちっ、鉢合わせしちまったかめんどくさいな。

 

「お宝を持ってるわね。出入口はここだけだし渡してもらうわよ」

 

貴浩「そう簡単にはやれないな」

 

「言ってなさい、ルーティ先生丁度良いところに。召喚許可を願います」

 

ルーティ「わかったわ、承認します」

 

日本史のフィールドが張られる。

 

「「「サモン!!!」」」

 

かけ声に答えて、三体の試験召喚獣が姿を現した。

 

貴浩「フィールドが日本史だったのを呪うんだな、いくぞ明久、命!」

 

明久「了解!」

 

命「うん!」

 

貴・明・命「「「サモン!!!」」」

 

俺たちの召喚獣も召喚される。

 

Cクラス×3 105&132&122点

 

Fクラス 織村貴浩&吉井明久&木下命 453&175&155点

 

遅れて全員の点が表示される。

 

「なっ!?なんなのあの点数!」

 

「ホントにFクラスなの!」

 

貴浩「さっさとおわらせるか」

 

明「そうだね」

 

「やあ!」

 

明久に向かって剣が振り下ろされる。

 

明「ほっと」

 

それをかわして、逆にその突進力を利用して相手の召喚獣の首に木刀を突き立てた。

 

「なんですって!?」

 

明久のやつさらに召喚獣の使い方が上手くなってるな。

Aクラスとの戦いで経験値たくさんもらったか?

他の二人も俺と命に一撃でやられて景品を守ることに成功した。

 

そして次に命が現代文の問題を解き俺達はFクラス横にある空き教室にきていた。

 

明久「確かここら辺だよね?」

 

明久が座標に記された場所を探していく。

 

命「あっコレじゃないですか?」

 

そこで命が棚の中に入っていた景品が入っている袋を取り出した。

 

貴浩「今度はなんだ?」

 

命「えっとですね…何か紙とネックレス?が入っていますね」

 

俺は命から紙を受け取ると

 

貴浩「えっと……コレはシークレットアイテムってヤツだな」

 

明久「えっ?本当に」

 

袋の中には説明書と3つのネックレスが入っていた。

『剣』『馬』『杖』をモチーフにしたネックレスが入っていた。

 

貴浩「ああ、ネックレスが3つあるだろ?

   そのネックレスは召喚獣の特殊アイテムらしいな。

   詳しい事は後で説明書を見るか」

 

明久「そうなんだ。でもシークレットていうんだから悪いものじゃないよね」

 

命「そうですね」

 

その3つのネックレスは

『剣』⇒明久

『馬』⇒貴浩

『杖』⇒命   というなった。

 

 

その後はとくに景品を得ることができず終了の時間になってしまった。

 

現在俺達は他の景品を引きかえて教室内にいた。

 

貴浩「はぁ~あんなに問題解いたのに結局手に入ったのは3つだけか」

 

島田「まだいいじゃない、ウチらなんて1つよ」

 

秀吉「ワシたちは2つだったのじゃ」

 

姫路たちは1つ、雄二たちは終了直前に屋上で見つけて2つ手に入れたようだ。

 

島田「ところであんたたちのそれ?」

 

島田が袋を指さす。雄二たちも俺達と同じような袋を持っていた。

 

雄二「わからん取りあえず開けてみるか」

 

秀吉「そうじゃな」

 

雄二が袋を開けて景品を取り出す。

中には『槍』『骸骨』『怪物』をモーチフにした3つのネックレスが入っていた。

 

楓「何でしょうこれ?」

 

明久「多分それシークレットアイテムだよ」

 

雄二「ん?なんでわかるんだ?」

 

貴浩「俺達もソレに似たの持ってるからな」

 

楓「兄さん達もシークレットアイテムを手に入れたんですね」

 

貴浩「まあな」

 

雄二「まあ設備を守るのに一役かいそうだな」

 

だな。結構便利そうだ。

 

姫路「あっそうでした。私タルト作ってきたんですけど3つしかないんですが

   皆さんいかがですか?」

 

そこで周りの空気が凍りついた。

 

貴浩「第1回!!」

 

明久「ガチンコ」

 

雄二「じゃんけん対決!!」

 

秀・康「「いえーーーーい!!」

 

俺たち男性陣は目を合わせじゃんけんで負けた3人が犠牲になる事を確認した。

もちろん、楓と命は参加させません。

 

雄二「いくぞ!!」

 

貴浩「最初はグーじゃんけん!!」

 

じゃんけんが終わると3人の屍があった。

明久、雄二、秀吉の3人がじゃんけんに負けたのだ。

 

楓と命に頼んで島田と姫路の気をそらしてもらい

俺とムッツリーニが3人の蘇生作業をしていたのは言う必要が無いだろう。

 

しばらくして、

 

貴浩「大丈夫か?」

 

俺は楓が買ってきたお茶を渡す

 

明久「僕、死んだおじいちゃんにあったよ」

 

雄二「…本当に凄い威力だな。あれは」

  

秀吉「今回はじめて姫路の料理を食べたがあれは凄いとしか言えんの」

 

3人は何とか蘇生に成功して蘇った。

 

そして、よろよろと歩く明久たちを家に送り届けて帰宅した。




にじファンとpixivで投稿した内容と変えてみました。

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