バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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清涼祭
祭り好き


俺達が通う文月学園は、

新学期最初の行事である『清涼祭』の準備が始まりつつあった。

なので色々な出し物の準備をすすめているクラスがほとんどである。

 

 

そして、2-Fクラスはと言うと──

 

 

須川「吉井!こいっ!」

 

明久「勝負だ、須川君!」

 

Fクラスメンバーの大半が準備もせずに野球をしていた。

 

また2-Fの教室では秀吉や楓、命、姫路、島田の5名が

ゆっくりと読書をしていたりと自由にしていた。

 

俺、織村貴浩はというと──

 

西村「お前ら、清涼祭の準備は……」

 

そこで教室の扉を開けて入ってきたのは鉄人こと西村先生と貴浩だった。

 

貴浩「秀吉。皆は?」

 

俺は先ほどまで色々と合って鉄人の所に行っていたのだ。

 

訳は後ほど…

 

秀吉「皆はグランドで野球をしておるぞ」

 

貴浩「何だと!?俺もやりたかった……」

 

俺が膝をついて落ち込む

 

西村「お前も、あいつらもまったく…」

 

鉄人は呆れる様にため息をつく

 

貴浩「……じゃあ先生。すみませんが呼んできてもらってもいいですか?

   呼んでいる間に清涼祭の準備をしときますので」

 

俺は鉄人にそう頼んだ。

 

実はと言うと俺はこのクラスの清涼祭の実行委員をしている。

理由は雄二がやる気が無かった事と俺が祭りとかが好きな事で俺が立候補してなった。

 

楽しい事大好きですから。

 

 

        ☆

 

 

しばらくすると、鉄人が皆を連れて戻ってきた

 

西村「この時期になって清涼祭に向けて動いてないのはウチのクラスだけだぞ!

   まったくお前達は……少しはまじめにやったらどうだ。

   今は織村兄が動いているだけじゃないか!」

 

明久「ん?貴浩。今何かしているの?」

 

今の鉄人の言葉に明久が疑問を持ち俺に尋ねてきた。

 

貴浩「ああ。今から言おうと思ってたんだが……」

 

俺は一息つくと

 

貴浩「今年、俺たちのクラスはAクラスと合同で出し物をすることになった」

 

「「「「「何ぃいいいい!?」」」」」

 

Fクラス全員から驚きの声が上がる。

 

雄二「どういうことだ?」

 

貴浩「前にこの教室を掃除した時なんだが、

   この教室があまりにも衛生状態がヤバいんで、

   さすがに客を入れて商売するのはまずいと思い、

   西村先生たちと相談してAクラスと一緒に出し物をする事になった」

 

雄二「理由はわかったが、何故Aクラスなんだ?」

 

貴浩「頼みやすかったからな。まあ他にも色々とあるが……」

 

優子とか霧島とか…………久保とか

 

明久「それでAクラスと一緒にするの?」

 

貴浩「ああ。頼んだら了承をもらえたからな」

 

雄二「よく了承をもらえたな」

 

貴浩「それは簡単だった。Fクラスと合同になれば休憩時間も増えるからな。

   清涼祭をより楽しむ事ができるからだって」

 

Aクラスの人達でもやっぱり高校生なので勉強ばかりではなく楽しみたいらしい

 

雄二「そんなこと独断で決めるなよ」

 

雄二はこの決定に不満があるらしい

 

貴浩「だって俺このクラスの学園祭実行委員だしな。

   それに皆もいいと思うんだけどな。

   これを理由にAクラスの女子と会話できたりするんだし、

   もしかしたら一緒に休憩して仲を深めることだできるかもしれないしな。

   皆にとっても悪くは無いと思うけどどうかな?」

 

「「「「「意義なし!!」」」」」

 

貴浩「というわけで、俺たちは特別にAクラスと合同で出し物をする。

   そんでもって、もう出し物は決まっている」

 

秀吉「もう決まっておるのか!?」

 

貴浩「ウチのクラスがモタモタしているからもうAクラスで決めてもらった」

 

明久「で、何をするの?」

 

貴浩「確か、メイド・執事喫茶だったな」

 

「メイドだと!?」

 

「最高だな」

 

貴浩「で、もう時間が無いからこっちでだいたいの役割とか決めたからな。

   ちなみに、この中の男子で料理が作れる奴は挙手してもらっていいか?」

 

俺が尋ねると、約10名ぐらいの男子が手を上げた

 

貴浩「今手を上げた男子は全員厨房担当で、

   その他の男子はホール担当で、明久と雄二と俺は両方とも担当で、

   そして雄二は俺の補助よろしく」

 

「「「「「了解」」」」」

 

雄二「ちょっと待て。何で俺が…」

 

雄二が反抗してきたが

 

貴浩「……やってくれたら霧島対策するぞ」

 

雄二「喜んでやろう」

 

一瞬で俺についてくれた

 

貴浩「で、女子は姫路と島田はホール担当で、

   楓と命は悪いけど両方担当してもらって良いか」

 

島田「わかったわ」

 

楓・命「「頑張ります」」

 

姫路「あの私も料理のお手伝いできますけど…」

 

貴浩「いや…姫路も島田も美人な方だからホールオンリーで頼みたいんだ」

 

姫路が爆弾発言してきたのでやんわりと断りを入れた。

そこで明久達から『ナイス』というアイコンタクトが目にはいる。

 

貴浩「それに、楓と命を厨房に入れるのには訳があるんだ」

 

姫路「訳ですか?」

 

貴浩「正直メイド服姿の楓と命を名前も知らないような男達に見せたくない!!

   これは優子も同じことを言ってたからな」

 

俺はきっぱりと宣言した

 

秀吉「それは貴浩の言うとおりじゃな」

 

貴浩「と言う事で、姫路はホール専門でどうかよろしく頼む」

 

姫路「はい、そういう事なら」

 

貴浩「じゃあ今からひとまずAクラスと合流するから、

   男性陣は装飾などの力仕事よろしく。ここで良い所見せるんだぞ。

   そしたら好感度が上がるかもしれないぞ。

   女性陣は優子の指示に従ってくれ。

   で、明久と雄二と秀吉は俺のサポートで、ムッツリーニは衣装についてよろしく頼む」

 

俺はそう言うと雄二と明久を連れて学園長室に向かった

この間行ったFクラスの不備について報告するつもりだ。


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