バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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休憩①

─── 楓 Side  ───

 

時間は少しさかのぼる。

 

今、私は兄さんから休憩をもらい秀吉君と一緒にいます。

それは先ほど私が作った料理にクレームが付けられたので

落ち込む私を気遣って休憩をくれたのでしょう。

 

秀吉「楓よ。先ほどのことは気にするでないぞ。

   楓の料理はとても美味しいのじゃのからな。それはワシが保証するぞ」

 

秀吉君は落ち込んでいる私を励まそうと声を掛けてくれた。

 

楓「……本当ですか?」

 

秀吉「本当じゃ!こんな事でワシは嘘はつかぬ!」

 

楓「秀吉君ありがとうございます」

 

私は励ましてくれた秀吉君に感謝を言う

 

秀吉「/////それよりもせっかくの清涼祭じゃ。今は楽しもうではないか」

 

楓「そうですね」

 

何故か秀吉君の顔が赤くなっていますがどうしたんでしょうか?

 

秀吉「さて何処に行くとするかの?」

 

楓「たくさんお店がありますからね」

 

秀吉「では、歩きながら決めるとするかの」

 

そう言って私と秀吉君は色々なお店を回っていきました。

 

 

 

 

 

       ★

 

  

 

 

 

俺は仕事をこなしていると大会に行っていた明久と雄二が帰ってきた。

 

貴浩「おかえり2人とも。試合はどうだった?」

 

明久「もちろん。勝って来たよ」

 

明久から試合について聞くと相手はBクラスの根本だったので、

前回撮った根本の女装写真集を盾に勝ったそうだ。

 

楓「すみません。今戻りました」

 

そこで楓と秀吉が休憩から帰ってきた。

話を聞くと2人で色々出店を回ったらしい。

 

あれ?俺が2人を休憩にさせたけどこれってデートじゃないのか?

まあ秀吉だから大丈夫だろうけど……

 

貴浩「なら2人が帰ってきたから今度は明久と命が休憩してくれ」

 

明久「えっ僕?僕はまだ良いよ。それなら先に雄二が休むと良いよ」

 

貴浩「そうはいかないんだよ。また問題が起きないとも限らないから

   せめて厨房には俺か雄二がいないとまずいからな。

   で、俺はもう少ししたら試合に出ないといけないからな。

   だから今の内に明久に休憩してもらいたい。

   命は楓と交代だな。今までホールと厨房を交代しながらやってもらったから

   疲れてきているだろうしな………まあ他にも理由はあるけど(ボソッ)」

 

明久「そういうことならわかったよ」

 

命「…なら明久君。私と一緒に休憩がてらどこか周りませんか?」

 

命がチャンスと思い明久に声を掛ける。

 

秀吉「命よ。いきなりそう言うのではない。

   明久は大会で疲れているのじゃからゆっくりさせるのじゃ」

 

優子「そうよ命。無理を言っては駄目よ」

 

秀吉と優子は命が自分達以外の人間。特に男と一緒に回らせたくないのだろう。

まあそうはさせないが…なんのために明久と休憩させると思ってる。

 

明久「優子さんに秀吉。僕なら大丈夫だから」

 

貴浩「そうだぞ2人とも。もしこれで命が1人で周って命の身に何かあったら嫌だろう。

   明久と一緒だったらボディガード役になるだろうしな」

 

優子「むぅ……それは嫌だけど」

 

貴浩「なら、今回は2人で休憩にさせる。良いな」

 

俺は有無を言わさず決定する

 

命「なら、明久君お願いするね」

 

明久「そうだね。なら一緒に回ろうか。

   優子さんに秀吉安心してよ。何か起きても絶対命の身は守るから」

 

そう言って明久と命は休憩に入った。

まだ優子と秀吉の2人は納得してないようだが……

 

貴浩「で…そこの2人!!抜け出そうとするな!」

 

俺がそう言うと島田と姫路は驚いたようにこちらを見た

 

島田「ウチも休憩が欲しいんだけど」

 

姫路「私もです」

 

貴浩「2人の休憩はまだだから仕事に戻れ!

   あとでちゃんと休憩は用意しているから安心して働いてくれ」

 

姫路「で、でも。命ちゃんが心配で…」

 

貴浩「大丈夫だ明久がついてるからな。

   2人は心配しないでいいから仕事に戻ってくれ。

   ……まあもし仕事を抜け出して2人の所に行ったら

   今後、俺とムッツリーニからは商品は二度と売らないからな」

 

俺もムッツリーニほどではないが写真を撮ったりしているので

それを販売している。もちろん本人の了承は得てやっているぞ。

 

島・姫「「……わかりました。仕事に戻ります」」

 

貴浩「で…お前もだ優子!勝手に抜け出そうとするな!

   俺はこれから大会で抜けるから厨房には雄二がいるから大丈夫だが

   ホールにはお前がいないと厳しいんだからな!

   だから、俺が戻るまで勝手に抜けるなよ!」

 

俺は念のため優子にも釘をさしておいた

 

貴浩「……ハァ」

 

俺はそこで思わずため息が出てしまう。

 

工藤「何か大変そうだね」

 

なのは「頑張ってタカ君」

 

砂原「本当にキミ達といると面白いよね♪」

 

椎名「もうそんな事を言ったら駄目だよスズちゃん。

   …えっと…織村君も色々と頑張ってね」

 

貴浩「ああ……頑張るよ。

   あの2人と優子と秀吉を見張っていておいてもらえるか。

   なんか抜け出しそうで不安でな」

 

工藤「うん。わかったよ。それぐらいなら僕たちに任せてよ」

 

砂原「了解でありますよ」

 

貴浩「じゃあ悪いが頼むな。なのはは厨房の方にまわってもらってもいいか」

 

なのは「わかったよ」

 

貴浩「雄二!厨房の方は任せるな」

 

雄二「おうっ!お前も試合頑張れよっ!」

 

俺は厨房を雄二となのはに任せ、大会へと向かって行った


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