バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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チビッ子登場

貴浩「ただいま……ってなんだ?あんまり客がいないな」

 

俺が大会に行った時にはかなりの数の客がいたのに戻ってみると

客の数がかなり少なかった。

 

秀吉「お、戻ってきたようじゃの」

 

あまり仕事が無いようで皆暇そうだ。

 

優子「で?勝ってきたの?」

 

貴浩「もちろん。そういえば雄二はどうした?見当たらないんだが」

 

康太「……トイレに行った」

 

貴浩「それよりこの客の少なさはどういう事だ?」

 

優子「わからないわ。あなたが試合に行って少ししてから客足が減ったのよ」

 

工藤「そうなんだよ。あの迷惑な客が来てからは妙な客は来てないしね」

 

貴浩「ってコトは、教室の外で何かが起きているということか?」

 

秀吉「かもしれんのう」

 

そうやって皆で悩んでいると

 

「お兄さん、すみませんです」

 

雄二「いや。気にするな、チビッ子」

 

「チビッ子じゃなくて葉月ですっ」

 

雄二と小さな女の子の声が聞こえた

 

秀吉「雄二が帰ってきたようじゃな」

 

すると雄二は小さい女の子を連れて戻ってきた

 

貴浩「雄二お帰り。その子は霧島との間の子か?随分と大きいな」

 

砂原「なに、なに。ユウユウとしょこリンの子だって?」

 

刀麻「お前……子持ちだったのか!?」

 

雄二「なっ!?そんな訳あるか!?」

 

工藤「えっ?違うの?」

 

雄二「違うわ!!このチビッ子はここに戻る途中にあってここまで連れて来ただけだ」

 

貴浩「えっ?雄二ってロリコンだったのか!?」

 

砂原「スクープだね。2-F坂本雄二はロリコンだった!?ってね」

 

雄二「おい砂原!何でそうなる!?俺はロリコンじゃねぇ!!」」

 

須川「これより異端審問k──」

 

霧島「………雄二。浮気は許さない」

 

須川が異端審問会を開く前に霧島が割って入った。

さすがの須川も霧島のオーラの前には黙るしかなかった。

 

雄二「待て翔子。あいつらの言う事を信じるな」

 

霧島がドンドン雄二に迫って行く。

少しやりすぎたか……流石にフォローするか

止めないとやばい事になるしな。この場が血で染まりそうだ。

 

貴浩「悪い悪い雄二。ちょっと悪ノリしすぎた。

   霧島落ち着け。雄二はロリコンじゃないから」

 

霧島「………本当?」

 

霧島は雄二に迫るのを止めてこちらを振り向いた

 

貴浩「ああ本当だとも。だって雄二は霧島にしか興味もってないからな」

 

雄二「△■○〒$□&(なにいってるんだ)!?」

 

秀吉「雄二よ。何を言っているのかわからぬぞ」

 

霧島「………雄二/////」

 

さてこっちはもういいとして

 

貴浩「さてキミはどうしてここに来たのかな?」

 

俺は小さい女の子に尋ねてみる。

すると周りにいた人達が集まってくる

 

葉月「あ、あの、葉月はお兄ちゃんを探しているんですっ」

 

なのは「お兄ちゃん?そのお兄ちゃんのお名前わかる?」

 

葉月「あぅ…わからないです……」

 

刀麻「家族の兄じゃないのか?それなら、特徴はわかるか?」

 

特徴がわかれば探し出せるかもしれないな

 

葉月「えっと……バカなお兄ちゃんでした!」

 

俺は周りを見渡して該当する人物を捜すが

 

貴浩「そうか……たくさん居るんだが」

 

そうこのクラスにはAクラスのほかにFクラスの人達もいるからバカはたくさんいる

 

葉月「あ、あのそうじゃなくて、その……」

 

工藤「まだ他に特徴があるのかな?」

 

葉月「その…すっごくバカなお兄ちゃんでした!」

 

「「「「「吉井だな」」」」」

 

Fクラスの俺と秀吉を除く全員の男子が宣言する

 

貴浩「ああ……もしかしたら明久かな?

   ごめんな葉月ちゃん。今そのお兄ちゃんここに居ないんだよ」

 

葉月「あぅ。そうなのですか…」

 

葉月ちゃんが落ち込む。

 

島田「あれ?葉月じゃないの?こんなところにどうしたの?」

 

そこへ島田が葉月ちゃんの元へやってきた

 

楓「美波ちゃん。その子と知り合いなんですか?」

 

島田「知り合いも何もウチの妹よ」

 

貴浩「島田の妹なのか?」

 

島田「そうよ」

 

葉月「お姉ちゃん!」

 

島田「どうしたの葉月?何かあったの?」

 

貴浩「葉月ちゃん曰く明久に会いに来たらしいぞ」

 

島田「アキに?そうなの葉月」

 

葉「はい、そうです」

 

貴浩「まあ葉月ちゃんの件は明久が帰ってきてからとして、

   まずこの客の少なさがどういう事なのか調べないとな。

   ムッツリーニと砂原、何か知ってるか?」

 

砂原「う~んとね、私の情報だと…

   どこかで私たちの料理がまずいって噂が流れているらしいよ」

 

康太「……どうもその情報は新校舎の何処かから流れているらしい」

 

貴浩「そうか……それが何処から流れているかわかるか?」

 

俺が2人に尋ねると2人は首を横に振った

 

貴浩「どうする?優子、雄二」

 

優子「今の情報だけじゃ何も言えないわね」

 

雄二「そうだな。情報が少なすぎる」

 

俺たちがどうするか考えていると

 

葉月「お兄ちゃん。葉月ここに来る途中で色々な話を聞いたよ」

 

と、そこで思わぬところから助け舟が出る

 

貴浩「葉月ちゃん。それを何処で聞いたかわかる?」

 

葉「えっと…確か色んな服を来ていて綺麗なお姉さんがいるお店──」

 

康太「……急いで行くべき」

 

雄二「そうだな。それはすぐに行くべきだな」

 

刀麻「土屋と坂本の言う通りだな」

 

それを聞いた瞬間、雄二とムッリーニ、刀麻は教室を飛び出していった。

後それを聞いていたA・Fクラスの男子全員(俺と秀吉、明久以外)も飛び出していった。

俺も行きたかったが少し気になる事があり考えていたら出遅れた。

 

明久にいたってはまだ命とデート中だが……

 

皆が出て行った教室では

 

秀吉「驚いたぞ。まさか皆行ってしまうとはの…」

 

優子「男って全く…」

 

なのは「にゃははは…」

 

霧島「………雄二許さない」

 

でもあいつら場所はわかるのか?

 

貴浩「うーん…ねぇ葉月ちゃんそれってどの変で聞いたの?」

 

葉月「ここのお部屋の近くです」

 

貴浩「ってことは同学年の教室ってことか」

 

優子「そういうことになるわね」

 

砂原「そういえば、ランランの所がコスプレ喫茶するって言ってたよ」

 

貴浩「ランラン?…中国人か?」

 

椎名「スズちゃん。ランランじゃわからないよ。

   ごめんね織村君。ランランて言うのはBクラスの獅子川蘭ちゃんのことなの」

 

貴浩「ああ。蘭のところか…ってことはBクラスだな」

 

砂原「ランランのこと知ってるの?」

 

貴浩「まあな。Bクラスと戦争した時に

   1対1で戦って勝利してからはライバルみたいなものかな」

 

砂原「そうなんだ。ター君が噂のライバルだったのかい?」

 

貴浩「噂がどうなのか知らないが…多分そうだな」

 

優子「その話は後にしなさい。今はお客をどうにかしないと」

 

貴浩「そうだな。砂原、一度蘭か五十嵐に連絡とってもらっていいか?」

 

砂原「了解さ!」

 

俺は砂原に頼んでBクラスに噂を流している奴がいるか確認してもらっている

 

貴浩「そうだな…島田と姫路は今のうち休憩して来て良いぞ。

   葉月ちゃんと一緒に遊んできなよ」

 

島田「え?良いの?」

 

優子「良いわよ。葉月ちゃんを1人にしちゃ可愛そうよ」

 

工藤「それに今はこの客の数だしね」

 

島田「じゃあお言葉に甘えるとするわね」

 

葉「わーい。お姉ちゃんと遊べるです」

 

姫路「私も一緒で良いんですか?」

 

貴浩「良いぞ。今のうち休憩してきなよ。大会もあって休めないだろうし」

 

優子「そうよ。島田と一緒にいってらっしゃい」

 

楓「こちらは私たちにまかせてください」

 

姫路「じゃあお言葉に甘えさせていただきます」

 

そうして島田と姫路は休憩に入り、

俺は雄二とムッツリーニ、刀麻を呼び出してどうするか考える事にした

 

雄二と霧島との間に一騒動あったのは言うまでもないが・・・・・

 

 

 

砂原が蘭に連絡をとってみるとBクラスに噂を流しているやつらが居る事がわかった。

 

貴浩「じゃあひとまず俺と雄二、刀麻の3人でBクラスに行って来るから、

   ここは、優子達に任せる」

 

優子「わかったわ。でもこの客の数じゃ接客といってもね…」

 

貴浩「そうだな……なら、ここにいる何人かに呼子になってもらって

   客を連れてきてもらえば良いんじゃないのか」

 

優子「それしかないわね。でも誰がするの?」

 

貴浩「そうだな……女子では工藤となのはと砂原、

   男子では久保が適任じゃないか?客受けしそうだし。

   あとその時に物理の森田先生をこのクラスに来るように伝えてきてくれ」

 

優子「そうね。その4人なら問題ないでしょうね。

   でもなんで森田先生を呼ぶ必要があるの?」

 

貴浩「まあ少し面白いことを思いついてな。そこはまあ秘密ということで」

 

優子「まあいいけど。じゃあ4人はお願いね」

 

工藤「僕は良いよ」

 

なのは「私も」

 

砂原「いっぱい呼んできちゃうぜ♪」

 

久保「僕も頑張るとしよう」

 

貴浩「厨房はムッツリーニと楓、霧島にお願いできるか?

   明久と命が帰ってきたら厨房に入るように言ってくれ」

 

康太「……(コクン)」

 

楓「任せてください兄さん」

 

霧島「・・・…わかった」

 

貴浩「後の人はホールを頼む」

 

優子「わかったわ。そっちは頼むわね」

 

貴・雄・刀「「「任せろ!」」」

 

俺達3人は妨害したヤツを排除するためにBクラスへと向かった


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