俺がAクラスへと戻ると
そこには明久が女性客とセイバー(使い魔)と一緒に写真撮影している姿が見えた。
ライダーは楓と一緒に働いていた。
明久「あっ貴浩!おかえり。試合はどうだった?」
ホールで写真撮影をされていた明久がやってきた。
貴浩「少し危なかったな」
こっちが焦っていたのもあり最後の攻撃を急ぎすぎて左腕を切り落とせれた。
運が悪けりゃ負けていたかもしれない。
貴浩「明久はホールで仕事か?今さっき写真撮られてたみたいだが?」
明久「うん、そうなんだ。なんか結構呼ばれるのが多くてね。
何で僕なんだろう?他にもいっぱい人居るのにね」
今の台詞を聞くと少し腹が立つ。
俺も写真はお願いされたが、その多くはこの衣装のおかげだからな・・・
貴浩「そういえば明久。雄二と刀麻が何処にいるか知らないか?」
明久「え?雄二と刀麻ならあそこにいるよ」
明久はホールを指差した。
どうやら2人は今ウエイターの仕事をしているらしい。
貴浩「ありがとう明久。俺ちょっと用があるから行くな」
明久「えっ貴浩?なんでそんなもの持ってるの?ってか用ってなに?」
俺は明久にそう言うとコスプレしたときにもらった棒を
持った状態で雄二と刀麻の元に歩み寄った。
貴浩「雄二、刀麻。あの常夏島トリオは?」
雄二「ん?貴浩か。まだ着替えていなかったんだな。
あの3人ならすまないが取り逃がしてしまった」
貴浩「そうか……それは残念だな……じゃあ雄二…ここでくたばれやぁ!!」
俺はそう言うと雄二に向かって棒を振り下ろす。
雄二「おわっ!!」
間一髪のところで雄二が避けてしまう
貴浩「チッ…外したか……次は外さない……」
刀麻「…どうしたんだ貴浩?」
貴浩「お前も同罪じゃぁあああ!!」
今度は刀麻に向かって殴りかかる。
刀麻もすんでのところでかわしてしまう。
雄・刀「「俺たちが何をしたって言うんだよ!?」」
貴浩「2人がそれを言うか……お前らの……お前らのせいで俺はぁああああ!!」
再び俺は2人に斬りかかろうとするが、
近くにいた優子となのは、楓、工藤に止められてしまう。
なのは「ストップ!ストップ!」
貴浩「何故止める!!こいつらを八つ裂きにしないと俺の気がすまないのに!」
楓「止めてください兄さん。お客さんがいるんだよ」
クッ…仕方がないな…楓とお客の為だ…ここは引いてやる。
だがこれですむと思うなよ。
優子「私もやりすぎたと思うわ。ここまで気にしていたなんて。
…だけどここは抑えて欲しいの」
工藤「貴浩君ここは抑えて」
貴浩「……わかった。すまなかった取り乱してしまった。
じゃあ悪いが着替えてくる」
俺はこの場を優子に任せ着替えに行った。
俺が着替えている間に優子がお客に謝ってくれて、
秀吉が雄二たちに事情を説明してくれたようだ。
貴浩「悪い皆。気が動転してた……」
俺は先ほどのことを謝った
優子「本当よ、いきなり暴れだすからビックリしたわよ」
貴浩「大変申し訳なく思っております」
霧島「・・・・・・優子もうそれぐらいにする」
工藤「まあまあ優子もそれぐらいにしてあげなよ。
僕達も調子に乗ってあの衣装のまま仕事をさせてしまったんだから同罪だよ」
優子「そ、そうね。私たちも悪かったわね。ごめんなさいね」
貴浩「いや、もういいよ。もう終わった事だし…」
なのは「じゃあこれで今さっきの件はおしまいってことで良いよね」
貴浩「ああ。じゃあ仕事に戻るとするよ」
優子「そうして頂戴」
貴浩「今日のシフト表みせてもらってもいいか?」
俺は楓からシフト表を受け取りまだ休憩していないメンバーを見た。
まだ休憩に入っていないのは
Aクラスだと霧島と優子、なのは、工藤、砂原、椎名、刀麻の7名、
Fクラスだと雄二とムッツリーニ、俺の3人だった。