俺たちは屋上に集まってミーティングをはじめていた
雄二「明久、ちゃんと宣戦布告してきたんだな」
明久「一応、今日の午後に開戦予定と告げてきたきたけど」
島田「じゃあ先にお昼ご飯ってことね?」
雄二「そうなるな。明久今日ぐらいはまともな物食べろよ?」
明久「そう思うならパンでもおごってよ」
命「えっ、明久君ってお昼食べないんですか?」
命は驚いたように明久に尋ねた。
明久「いや…一応食べてるよ」
秀吉「…あれは食べてると言えるのかの?」
貴浩「……明久の主食って水と塩だろ?」
明久「失礼な!!僕をバカにするのも程がある!きちんと砂糖と油も食べてるよ!」
命「…そッそれは食べるとは言わないと思うよ明久君」
康太「…………正確には舐めるが正解」
明久「……」
そこで皆が明久を見る目が同情の眼差しになった
雄二「まっ、飯代を遊びに使い込むお前が悪いな」
明久「しッ仕送りが少ないんだよ!……趣味ってお金かかるから」
命「…あの…明久君、もしよかったら私がお弁当作ってきましょうか?」
明久「ゑ?いいの命?」
命「はっ、はい!明日のお昼でよければですが…」
姫路「なッなら私もお弁当作ってきましょうか?」
明久「え?姫路さんまで?塩と砂糖以外のものなんて久しぶりだよ!」
貴浩「良かったな明久。2人の手作り弁当じゃないか」
明久「うん!」
島田「…ふ~ん。命と瑞希って優しいんだね。吉井だけに作ってくるなんて」
姫路「えっあッいえ!その皆さんにも…」
雄二「俺たちも?良いのか?」
姫路「はい。嫌じゃなければ」
楓「なら人数が多いからデザートは私が作りますよ」
明久「楓も?」
楓「はい、だから命ちゃんと姫路さんはメインのほうをお願いします」
命・姫路「「はい、わかりました」」
貴浩「おぉ!明日の昼は豪華になりそうだな」
秀吉「そうじゃな。命の料理はおいしいからの」
康太「……楽しみ」
雄二「じゃあ明日の昼は3人に任せるとして。さて話を戻すぞ。試召戦争についてだ」
秀吉「雄二よ。1つ気になったんじゃがどうしてAでもEでもなくDクラスなんじゃ?」
雄二「色々理由はあるんだがEクラスは相手じゃないからだ。
明久見てみろ。ここにいるメンバーを」
雄二が明久に集まったメンバーを見ろと言い、明久は全員の顔を見回し言うと、
明久「えーと、美少女が4人、バカが2人にムッツリが1人とシスコンが1人いるね」
雄二「誰が美少女だと!?」
明久「どうして、雄二が美少女に反応するの!?」
康太「…………(ポッ)」
明久「ムッツリーニまで!? どうしよう!?僕だけじゃツッコミ切れないよ!?」
美少女に雄二と康太が反応して明久は声を上げる。
秀吉「まぁまぁ皆落ち着くのじゃ」
貴浩「そうだ。一度落ち着け」
俺と秀吉で明久たちを落ち着かせると
雄二「ま、要するにだ」
コホンと咳払いして雄二が説明を再開する。
雄二「姫路や楓に問題のない今、正面からやりあってもEクラスには勝てる。
Aクラスが目標である以上、Eクラスなんかと戦っても意味がないってことだ」
島田「? それならDクラスとは正面からぶつかると厳しいの?」
雄二「ああ。確実に勝てるとは言えないな」
明久「だったら、最初から目標のAクラスに挑もうよ」
雄二「初陣だからな。派手にやって今後の景気づけにしたいだろ?
それに、さっき言いかけた打倒Aクラスの作戦における必要なプロセスだしな」
姫路「あ、あの~」
雄二「ん? どうした姫路」
姫路「えっと、その……吉井君と坂本君は前から試召戦争について話し合ってたんですか?」
雄二「ああ、それか。それはついさっき、姫路の為にって明久に相談されて――」
明久「それはそうと!」
明久タイミングが悪いぞ。少し聞こえたんじゃないか?
明久「さっきの話、Dクラスに勝てなかったら意味がないよ」
雄二「負けるわけないさ」
明久を笑い飛ばす雄二
雄二「お前らが俺に協力してくれるなら勝てる……いいか、お前ら。
ウチのクラスは――最強だ」
島田「良いわね。 面白そうじゃない!」
命「秀兄、明久君一緒に頑張りましょうね」
秀吉「そうじゃな。Aクラスの連中を引きずり落としてやるかの」
康太「・・・・・・・・・・・・(グッ)」
姫路「が、頑張りますっ」
楓「兄さん一緒に頑張ろうね」
貴浩「まぁ面白そうだしな」
楓の為だしちょっと本気でやるかな
雄二「そうか。 それじゃ、作戦を説明しよう」
そして、俺達は勝利のため雄二の作戦に耳を傾けた