バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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番外編②
転入生


西村「まずHRを始める前に転入生を紹介する」

 

須川「質問です!女子ですか?」

 

西村「男子だ」

 

F「…なんだ男子か」

 

一瞬で転入生に興味がなくなったようだ。さすがFクラス

 

西村「入ってきていいぞ」

 

ガララ

 

教室に入ってきたのは俺が見知った顔だった。

 

貴・明「「光一!?」」

 

楓「光一君?」

 

光一「お久しぶりです。貴浩殿、明久殿、楓殿」

 

光一は軽く俺達に挨拶をすると皆のほうに振り返った。

 

西村「今日からFクラスのメンバーになる、では羽鳥、自己紹介を」

 

光一「羽鳥光一だ。よろしく頼む。まずはじめに言っておく。

   明久殿、貴浩殿、楓殿に手を出す輩は容赦はしない」

 

光一は相変わらずだな

 

命「・・・あの質問なんですが良いですか?」

 

光一「何だ?」

 

命「え、えっと……」

 

貴浩「おい光一。怖がらせるな。命は俺や明久の友達だ」

 

光一「む、それはすまなかった。すまない」

 

命「い、いえ。気にしてませんから」

 

光一「で、・・・命だったか?質問とは何だ?」

 

命「あ、えっと。明久君たちとはどんな関係なんですか?」

 

光一「3人は俺の恩人だ」

 

命「お、恩人ですか」

 

明久「恩人だなんて大げさだよ」

 

貴浩「そうだ。俺達は当たり前の事をしただけだ」

 

光一「俺にはそれがとても嬉しかったんだ」

 

明久「そう・・・?まあこれからよろしくね」

 

貴浩「そうだな。よろしく」

 

楓「光一君よろしくね」

 

光一「よろしく頼む」

 

西村「じゃあ羽鳥は吉井の前に座れ」

 

鉄人がそういうと光一は明久の隣に座った

 

 

 

ちなみに今の席順は(多少省略させてもらってます)

 

 

 

 姫路 島田

       楓  命

       光一 秀吉

    雄二 明久 貴浩

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

昼休み

 

 

 

貴浩「光一。お前を皆を紹介しておく」

 

光一「わざわざすみません」

 

俺は軽く光一に紹介する

 

命「木下命です。羽鳥君よろしくね」

 

光一「よろしく頼む」

 

秀吉「次はワシじゃ。木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。

   命はワシの妹じゃ。兄妹ともどもよろしくなのじゃ。

   言っておくがワシは男じゃからな」

 

光一「嘘だろ?女じゃないのか。女っぽいから女かと思った」

 

秀吉「……やはりか。わかっていても落ち込むの」

 

光一「仕方ねえだろ。見た目が女ぽいんだから。

   ってか、もうあきらめてんじゃないのか」

 

雄二「・・・おい、言いすぎじゃねぇか?」

 

光一「なんだお前は?」

 

雄二「俺は坂本雄二だ。一応ここのクラスの代表だ」

 

光一「ああ。お前が元神童の坂本か、今ここにいるって事は落ちぶれたもんだな」

 

雄二「なんだと!?」

 

光一「事実だろ」

 

命「ねえ明久君。良いの?このままで。さすがに言いすぎだと思うけど…」

 

明久「うん、大丈夫だと思うよ。光一は根は優しいからね」

 

楓「そうですね。今も2人のことを思って言ってるんだと思うし」

 

貴浩「さすがに今のままはやばいな。おい光一。ちょっと言いすぎだな」

 

光一「…申し訳ありません」

 

貴浩「もうその態度には慣れたから俺達はそれでいいが・・・

   雄二たちはお前とは初対面なんだ。

   だからまだお前がどういう奴かわからないんだ。

   だからもう少し親身になってくれ。

   で、さっきのことだが、光一は秀吉をどうすれば男に見えると思うんだ?」

 

光一「そうですね・・・髪型を変えるだけで男らしくなると思います」

 

貴浩「なら最初からそれを言おうな。だってさ秀吉・・・」

 

秀吉「髪型を変えるか・・・…どのように変えれば良いのじゃろうか?」

 

貴浩「光一」

 

光一「了解」

 

光一は秀吉を連れて出て行った。その間に雄二のファローを・・・

 

貴浩「雄二」

 

雄二「・・・なんだ?」

 

貴浩「多分、光一が言いたかったのは

   今のままで良いのかって言いたかったんだと思うぞ」

 

雄二「・・・・・・どういうことだ?」

 

貴浩「今の現状に甘えて勉強せず堕落していっていいのかって事だろう。

   雄二は元々神童とか言われてたんだから勉強すれば

   Aクラストップ並の点数が取れると思ったから

   あんな事を言ったんだと思う」

 

雄二「……そうか」

 

明久「光一は他人にはほぼ無関心だけど、根はいいやつで友達思いだしね。

   まあ、そのため自分が毒舌を吐いて悪役になることで

   友達のためになるのなら平気で友達の方を優先する人だからね」

 

楓「そうですね・・・本当に変わってませんね・・・」

 

そこへ光一が秀吉を連れて帰ってきた。

秀吉の髪型はバカテス9.5巻のカラー絵の髪型になっていた。

 

貴浩「随分雰囲気が変わったな」

 

楓「前よりもかっこよくなりましたね」

 

秀吉「そ、そうかの////」

 

光一「木下、坂本。先ほどは言い過ぎた。すまない」

 

雄二「もう気にするな。俺は気にしてない」

 

秀吉「そうじゃな。逆にありがたいかったのじゃ」

 

その後は何の問題もなく自己紹介は進んだ。

 

貴浩「次は光一の番だ」

 

光一「俺は朝の朝礼で言ったとおりだ」

 

明久「いや、もうちょっとさ・・・何かあるでしょ」

 

雄二「なぁ、1つ聞いていいか?羽鳥って……まさかあの羽鳥か?」

 

貴浩「多分、雄二が思っているとおり光一は

   あの世界で有名な電機メーカーの羽鳥グループの息子、次男坊だ」

 

雄二「げ!?マジか!?」

 

康太「・・・・・・・・・俺のカメラも羽鳥製のものだ」

 

明久「やっぱり皆ビックリするよね」

 

光一「まあそういうことだ。

   何か欲しい物があれば相談したいでは準備しよう」

 

楓「私達の家にある電化製品は全て光一君からもらったんですよ」

 

雄二「全部!?」

 

秀吉「先ほどから気になったのじゃが、

   何故羽鳥は貴浩達3人に対しては態度が違うのかの?」

 

光一「貴浩殿と楓殿は俺の命の恩人だからな」

 

島田「命の恩人?」

 

光一「ああ、そうだ。

   嫌味じゃないが・・・俺は羽鳥の息子だから正直金には困らない。

   それで中学の時にいじめられていてな。

   それに金持ちの子というのもあって友達がいなくてな…」

 

雄二「いじめられた?お前を見ていると強そうに見えるが?」

 

明久「まあ光一は中学の時は今とは全然違っていたからね」

 

貴浩「そんな体でしかも気も小さかったからいじめの標的にされていたんだ」

 

光一「それでいじめられている時に貴浩殿と明久殿が助けてくれたんだ。

   他のヤツらは見て見ぬフリをしていたのに3人は俺を助けてくれた。

   それからも3人が俺の事を守ってくれたし、

   俺のことを友と呼んでくれたんだ。だから俺には恩があるんだ。

   3人がいなかったら今の俺はなかったと思う。

   だから今度は俺が3人のことを助けるんだ」

 

貴浩「まあ、あまり無茶するなよ」

 

明久「そうだよ。僕たちは友達なんだから」

 

楓「そうですよ。これからよろしくね」

 

光一「わかりました」

 

貴浩「で、今からはコイツらも友達だ。皆一癖あるがいいヤツラだぞ」

 

雄二「お前がそれを言うか?」

 

秀吉「では改めてよろしくなのじゃ。ワシのことは名前で呼んでほしいのじゃ」

 

命「よろしくね。私のことも名前で呼んでください」

 

康太「・・・・・・・・よろしく」

 

雄二「まあ、よろしくな」

 

姫路「よろしくお願いします」

 

島田「よろしくね」

 

光一「こちらこそよろしく頼む」

 

 

 

 

        ☆

 

 

 

 

 

余談

 

貴浩「なあ光一」

 

光一「何でしょうか貴浩殿?」

 

貴浩「お前のところで……(ゴニョゴニョ)・・・・・・って用意できるか?」

 

光一「任せてください。必ずご期待にそえる様尽力を尽くします」

 

貴浩「よろしく頼むな」

 

放課後、貴浩と光一の2人は何か話しているようだったが

その事がわかるのは後の話でという事で

 


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