バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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幸せと不幸と救世主

~ SIDE IN 明久 ~

 

僕と命はグランドパークの中にあるパーティー会場のような所に来ていた。

そこで僕はタキシードに命はウエディングドレスに着替えさせられてる。

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

明久「ああ、すいません。ありがとうございます」

 

たまにスタッフとこんな感じで話す。

・・・・流石にこの年で着せられるというのは恥ずかしいけど。

着方が分からないのだからしょうがない。

 

そうこうしているうちに終わったみたいだ。

 

椎名「とってもお似合いですよ」

 

といってスタッフの1人が鏡を持ってきてくれる。

あのスタッフってAクラスの椎名さんだよね?

そこに写っているのは純白のタキシードを着た僕だった。

 

その後、椎名さんに隣のスタジオに連れて行かれる。

 

椎名「それではここでお待ち下さい」

 

そう言われ僕はここで待つ。待っている間にいろいろな事を考えていた。

これからの事、優子さんと秀吉の事、

皆がいるということから美波たちも来ているということ

・・・・・・・・・・・ああ、もう考える事が多すぎて上手くまとまらない!

って僕本当に今日で死ぬのかも

 

優子「あら、明久君。もう着替え終わってたの?」

 

明久「げぇ!?ゆ、優子さん、丁度今来たところだよ。

   ・・・・・・それよりどうしたの?ボーイの格好なんかして」

 

優子さんが奥の方からやってくる。そんな事より1つ疑問が出てくる

・・・・どうしてボーイの格好をしているんだろうか

 

優子「これね、本当は秀吉が着るはずだったんだけど秀吉が楓とデートしているから。

   それで秀吉の代わりにこれを着て、代表たちのところに行くのよ。

   と言ってもまだ時間はあるんだけどね」

 

と、優子さんは少し困った顔をして事情を説明してくれる。

そういえば秀吉は楓とデートしてるんだった。

ってアレ?僕は今、命とデート?してるのに大丈夫なのかな?

 

優子「あ、そうだ明久君。今、命を見てきたけど羨ま──ゲフン、

   可愛くなってたわよ。さすがは命よね、それじゃあね」

 

明久「え!?優子さん?」

 

命「明久君!!」

 

僕は後ろから聞こえてきた声に反応する。そこにいたのは・・・・・

 

命「・・・・・・・・・・・に、似合うかな/////」

 

そこには純白のドレスを着た命がいた。

 

 

明久「・・・・・・・・・・・ぜ、全然変じゃないよ、むしろ似合ってるよ」

 

ふぅ~・・・・・もうアウトだよ、完全に見蕩れていたよ僕。

 

命「ホント!?良かった」

 

「ソレでは、とりマース。二人ともモット近づいてクダサーイ」

 

写真を撮るのは、先ほどここに案内したあの外国人らしい。

・・・・どうもこの人しっかりした日本語話せそうなんだよなぁ

外国人の人に言われ、僕達は少しくっつく。

でも命はなぜか僕に密着してきた

 

「でハ撮りマース。はい、チーズ。・・・・・OKでース。

 次は・・・・・新郎さん、新婦さんをお姫様抱っこしてクダサーイ」

 

ええ!?何でそこまでやるの!?・・・・・・・・・貴浩か!カクゴシテオイテネ

 

命「明久君どうしたんですか?やってくれないの?」

 

明久「って、命はいいの!?」

 

僕なんかとこんな写真を撮って恥ずかしくないのかな?

 

命「う、うん。少し恥ずかしいけど///記念ですし/////」

 

明久「・・・・・・・・分かったよ。僕も男だ、覚悟を決めるよ」

 

命「きゃあ///・・・・・あ、明久君私重くない?」

 

明久「うん。全然大丈夫」

 

そう言うと、命が僕の首に手を回してくる//////

・・・やばい、恥ずかしさとか色々あってこのまま倒れそう

 

「でハ撮りマース。はい、チーズ・・・・・・・OKでース。

 印刷をしてくるのでその間に着替えて置いてください」

 

それだけ言って外国人はどこかに行ってしまう。

あれは流石に写真館に飾らないよね・・・・

 

明久「分かりました。それじゃ着替えよっか、命」

 

命「うん、そうだね。」

                     

あの後、あの外国人に印刷した写真を見せてもらった。

あれは本当に他人には見せられない//////

あの写真には流石に命も顔が真っ赤になっていた。

2人のポーズはさっき説明したとおり、ちなみに今回撮った写真は全部、1枚ずつ手渡された。

・・・持って帰ったら、絶対に誰にもに見つからないところに保管しておかないと!!

これは僕の宝物だ

 

明久「・・・・・・早く行こうか命」

 

命「・・・・・・そ、そうだね」

 

今、2人とも顔が真っ赤になっている。

・・・・・・うう、気まずい。もしこんなところを雄二たちに見られたら

 

貴浩「おお、明久と命!どうだった?写真撮影」

 

からかわれる事間違いなしだろう。とにかく、貴浩たちに見つからないうちに

 

貴浩「その様子だと・・・ある意味大成功って訳だな。良かった良かった」

 

明・命「「貴浩(君)!?」」

 

貴浩「ったく、今頃気づいたのか」

 

命も貴浩がいたことに驚く。どうやら命も何か考え事をしていたようだ。

とりあえず目の前の貴浩に思いっきり殺意をぶつける。

 

明久「貴浩、一体僕に何の恨みがあってこんな事をやったのかな?」

 

貴浩「いや、おもしr──ゲフン、2人の記念にと思ってな。

   写真は見たが2人ともお似合いだな(ニヤニヤ)」

 

明久「っ!?////////」

 

すでに見られていたの!?貴浩に弱みを握られてしまったじゃないか!

 

貴浩「まあ良いじゃないか。正直まんざらでもないだろ。

   それに俺がいなかったらお前、優子と秀吉に殺されているぞ」

 

明久「ッ!!」

 

そうだった

 

貴浩「まあ俺が今来た理由はな。襲いかかってくる奴らが来るだろうから、

   それからお前らを守るためにきたんだ。

   ・・・・・ああ、ちなみにあの写真は写真館に飾るってさ」

 

明久「なんだって!?それじゃあもしここに友達が来たときとか困るよ」

 

それに僕を襲う人っていったらFクラスの皆じゃないか!!

なおさら飾るわけにはいかないよ

 

島田「アキ?命とあんな写真を撮るなんて覚悟は出来てるわよね」

 

明久「ってもう来た!?」

 

しかもよりによって美波!?・・・・このままじゃ姫路さんもここに来て、

この場で処刑されるのも時間の問題か!・・・・・何とか命だけでも逃がさないと!

 

島田「アキ、もう瑞希なら電話で連絡したわよ。さあ覚悟しなさいアキ!」

 

姫路「待ってください美波ちゃん!・・・・私にも殺らせてください!」

 

あ、姫路さんまで来た。もう終わりだorz。

・・・・・どうして僕はこんなにも2人に嫌われているんだろう、僕何かやったかな?

 

貴浩「ちっ、もうきやがったのか。仕方ない明久!

   命を連れてここから逃げろ!ここは俺が食い止める!お前は先に行けっ!」

 

明久「貴浩もいきなり何言ってるの!?そのセリフ完全に死亡フラグだよね!?」

 

貴浩「・・・・・・1度言ってみたかったんだ」

 

とは言え、確かにここは逃げないと僕には死しか訪れない。

でも貴浩を見捨てるしかないのか!?

 

光一「安心してください、俺もいますから」

 

明久「光一!」

 

貴浩の隣にいつのまにか光一が現れていた。

 

貴浩「ここは俺達に任せろ。だからいけ!明久!!生き延びるんだ明久!!」

 

明久「・・・・・大げさすぎる気もするけどありがとう、2人とも!・・・・命逃げるよ!」

 

命「う、うん」

 

僕は命の手を引っ張ってその場から逃げだした。


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