~ SIDE IN 明久 ~
僕と命はグランドパークの中にあるパーティー会場のような所に来ていた。
そこで僕はタキシードに命はウエディングドレスに着替えさせられてる。
「あの、大丈夫ですか?」
明久「ああ、すいません。ありがとうございます」
たまにスタッフとこんな感じで話す。
・・・・流石にこの年で着せられるというのは恥ずかしいけど。
着方が分からないのだからしょうがない。
そうこうしているうちに終わったみたいだ。
椎名「とってもお似合いですよ」
といってスタッフの1人が鏡を持ってきてくれる。
あのスタッフってAクラスの椎名さんだよね?
そこに写っているのは純白のタキシードを着た僕だった。
その後、椎名さんに隣のスタジオに連れて行かれる。
椎名「それではここでお待ち下さい」
そう言われ僕はここで待つ。待っている間にいろいろな事を考えていた。
これからの事、優子さんと秀吉の事、
皆がいるということから美波たちも来ているということ
・・・・・・・・・・・ああ、もう考える事が多すぎて上手くまとまらない!
って僕本当に今日で死ぬのかも
優子「あら、明久君。もう着替え終わってたの?」
明久「げぇ!?ゆ、優子さん、丁度今来たところだよ。
・・・・・・それよりどうしたの?ボーイの格好なんかして」
優子さんが奥の方からやってくる。そんな事より1つ疑問が出てくる
・・・・どうしてボーイの格好をしているんだろうか
優子「これね、本当は秀吉が着るはずだったんだけど秀吉が楓とデートしているから。
それで秀吉の代わりにこれを着て、代表たちのところに行くのよ。
と言ってもまだ時間はあるんだけどね」
と、優子さんは少し困った顔をして事情を説明してくれる。
そういえば秀吉は楓とデートしてるんだった。
ってアレ?僕は今、命とデート?してるのに大丈夫なのかな?
優子「あ、そうだ明久君。今、命を見てきたけど羨ま──ゲフン、
可愛くなってたわよ。さすがは命よね、それじゃあね」
明久「え!?優子さん?」
命「明久君!!」
僕は後ろから聞こえてきた声に反応する。そこにいたのは・・・・・
命「・・・・・・・・・・・に、似合うかな/////」
そこには純白のドレスを着た命がいた。
明久「・・・・・・・・・・・ぜ、全然変じゃないよ、むしろ似合ってるよ」
ふぅ~・・・・・もうアウトだよ、完全に見蕩れていたよ僕。
命「ホント!?良かった」
「ソレでは、とりマース。二人ともモット近づいてクダサーイ」
写真を撮るのは、先ほどここに案内したあの外国人らしい。
・・・・どうもこの人しっかりした日本語話せそうなんだよなぁ
外国人の人に言われ、僕達は少しくっつく。
でも命はなぜか僕に密着してきた
「でハ撮りマース。はい、チーズ。・・・・・OKでース。
次は・・・・・新郎さん、新婦さんをお姫様抱っこしてクダサーイ」
ええ!?何でそこまでやるの!?・・・・・・・・・貴浩か!カクゴシテオイテネ
命「明久君どうしたんですか?やってくれないの?」
明久「って、命はいいの!?」
僕なんかとこんな写真を撮って恥ずかしくないのかな?
命「う、うん。少し恥ずかしいけど///記念ですし/////」
明久「・・・・・・・・分かったよ。僕も男だ、覚悟を決めるよ」
命「きゃあ///・・・・・あ、明久君私重くない?」
明久「うん。全然大丈夫」
そう言うと、命が僕の首に手を回してくる//////
・・・やばい、恥ずかしさとか色々あってこのまま倒れそう
「でハ撮りマース。はい、チーズ・・・・・・・OKでース。
印刷をしてくるのでその間に着替えて置いてください」
それだけ言って外国人はどこかに行ってしまう。
あれは流石に写真館に飾らないよね・・・・
明久「分かりました。それじゃ着替えよっか、命」
命「うん、そうだね。」
あの後、あの外国人に印刷した写真を見せてもらった。
あれは本当に他人には見せられない//////
あの写真には流石に命も顔が真っ赤になっていた。
2人のポーズはさっき説明したとおり、ちなみに今回撮った写真は全部、1枚ずつ手渡された。
・・・持って帰ったら、絶対に誰にもに見つからないところに保管しておかないと!!
これは僕の宝物だ
明久「・・・・・・早く行こうか命」
命「・・・・・・そ、そうだね」
今、2人とも顔が真っ赤になっている。
・・・・・・うう、気まずい。もしこんなところを雄二たちに見られたら
貴浩「おお、明久と命!どうだった?写真撮影」
からかわれる事間違いなしだろう。とにかく、貴浩たちに見つからないうちに
貴浩「その様子だと・・・ある意味大成功って訳だな。良かった良かった」
明・命「「貴浩(君)!?」」
貴浩「ったく、今頃気づいたのか」
命も貴浩がいたことに驚く。どうやら命も何か考え事をしていたようだ。
とりあえず目の前の貴浩に思いっきり殺意をぶつける。
明久「貴浩、一体僕に何の恨みがあってこんな事をやったのかな?」
貴浩「いや、おもしr──ゲフン、2人の記念にと思ってな。
写真は見たが2人ともお似合いだな(ニヤニヤ)」
明久「っ!?////////」
すでに見られていたの!?貴浩に弱みを握られてしまったじゃないか!
貴浩「まあ良いじゃないか。正直まんざらでもないだろ。
それに俺がいなかったらお前、優子と秀吉に殺されているぞ」
明久「ッ!!」
そうだった
貴浩「まあ俺が今来た理由はな。襲いかかってくる奴らが来るだろうから、
それからお前らを守るためにきたんだ。
・・・・・ああ、ちなみにあの写真は写真館に飾るってさ」
明久「なんだって!?それじゃあもしここに友達が来たときとか困るよ」
それに僕を襲う人っていったらFクラスの皆じゃないか!!
なおさら飾るわけにはいかないよ
島田「アキ?命とあんな写真を撮るなんて覚悟は出来てるわよね」
明久「ってもう来た!?」
しかもよりによって美波!?・・・・このままじゃ姫路さんもここに来て、
この場で処刑されるのも時間の問題か!・・・・・何とか命だけでも逃がさないと!
島田「アキ、もう瑞希なら電話で連絡したわよ。さあ覚悟しなさいアキ!」
姫路「待ってください美波ちゃん!・・・・私にも殺らせてください!」
あ、姫路さんまで来た。もう終わりだorz。
・・・・・どうして僕はこんなにも2人に嫌われているんだろう、僕何かやったかな?
貴浩「ちっ、もうきやがったのか。仕方ない明久!
命を連れてここから逃げろ!ここは俺が食い止める!お前は先に行けっ!」
明久「貴浩もいきなり何言ってるの!?そのセリフ完全に死亡フラグだよね!?」
貴浩「・・・・・・1度言ってみたかったんだ」
とは言え、確かにここは逃げないと僕には死しか訪れない。
でも貴浩を見捨てるしかないのか!?
光一「安心してください、俺もいますから」
明久「光一!」
貴浩の隣にいつのまにか光一が現れていた。
貴浩「ここは俺達に任せろ。だからいけ!明久!!生き延びるんだ明久!!」
明久「・・・・・大げさすぎる気もするけどありがとう、2人とも!・・・・命逃げるよ!」
命「う、うん」
僕は命の手を引っ張ってその場から逃げだした。