バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

98 / 231
前話でのネタわかった方はいるでしょうか?
ある漫画のネタをやってみました。

4/29 驟雨性


盗撮事件!?

明久「ふぅ~食べた。食べた。お腹いっぱいだよ」

 

雄二「ああ、肉に魚と結構食べたしな」

 

秀吉「あとは風呂に入るだけじゃな」

 

明久「そうだね。貴浩が戻ってきてから行こうか」

 

貴浩は一応鉄人のところに報告をしに行っていた。

 

明久「そういえばムッツリーニはどこに言ったの?覗き?盗撮?それに光一もいないよね」

 

秀吉「友人に対してそんなセリフがサラッと出て来るのはどうかと思うのじゃが……」

 

ガチャッ!

 

康太「…………ただいま」

 

光一「今戻った」

 

そこへ、ムッツリーニと光一が戻ってきた。

 

康太「…………情報が手に入った」

 

光一「すみませんが自分のほうでは何にも・・・」

 

明久「そうなんだ、気にしないで光一」

 

雄二「ああ、光一にはバスとか色々手配してもらったから仕方が無いしな。

   それでムッツリーニ、お前は随分早いな」

 

康太「…………昨日、犯人が使ったと思われる道具の痕跡を見つけた」

 

雄二「へぇっ、流石だな。それで、犯人はわかったのか?」

 

康太「…………(フルフル)」

 

雄二が尋ねると、ムッツリーニは申し訳なさそうに首を振った。

 

康太「…………すまない」

 

雄二「気にするな。協力してくれるだけでも感謝している」

 

康太「…………“犯人は女生徒で、お尻に火傷の痕がある”という事しかわからなかった」

 

雄・光「「お前は一体何を調べたんだ」」

 

雄二と光一が、ほぼ同時に突っ込みを入れた。

 

康太「…………校内に網を張った」

 

雄二「網? 盗聴器でも仕掛けたのか?」

 

康太「…………(コク)」

 

それから、ムッツリーニが用意した小型録音機が取り出され、

そこに収められた会話が流れ始める。

 

<……らっしゃい>

<雄二のプロポーズを、もう1つお願い>

<毎度。二度目だから安くするよ>

<……値段はどうでも良いから、早く>

<流石はお嬢様、太っ腹だね。それじゃ明日……と言いたいところだけど、

 明日からは強化合宿だから、引き渡しは来週の月曜で>

<……わかった。我慢する>

 

秀吉「片方は、霧島で間違いないじゃろうな」

 

明久「だよね。雄二のプロポーズを欲しがる上にお嬢様と来て、

   この独特の話し方とくればね」

 

雄二「もう動いていたのかって事も驚きだが、強化合宿があって助かった……」

 

光一「けど、タイムリミットが伸びただけだ。で、さっきの犯人のヒントは?」

 

ムッツリーニが機械を操作し、続いて録音機から声が。

 

<相変わらずすごい写真ですね。こんな写真を撮っているのがバレたら、

 酷い目に遭うんじゃないですか?>

<ここだけの話、前に一度母親にバレてね>

<大丈夫だったんですか?>

<文字通り尻にお灸を据えられたよ。全く、いつの時代の罰なんだか>

<それはまた……>

<おかげで未だに火傷の痕が残ってるよ。乙女に対してひどいと思わないかい?>

 

雄二「成程ね、それで尻に火傷のあとか」

 

康太「…………わかったのはこれだけ」

 

確かに、特定できる情報である事は間違いない。……だが。

 

雄二「でも、有力でもないぞ?

   場所が場所だけに確かめようとしたら間違いなく犯罪だ」

 

明久「だよね。スカートを捲くってまわったとそしても、わからない可能性があるし」

 

康太「・・・・・・・・・・赤外線カメラでも火傷の痕なんて映らない」

 

秀吉「事情を知っておっても、とんでもない会話じゃのう」

 

最もである。

 

光一「……夜中に俺とムッツリーニで忍び込むか?気配を消す術なら自信がある」

 

康太「…………任せておけ」

 

と言って、ムッツリーニはある物を取り出した。

 

雄二「……何だこれは?」

 

康太「…………証拠を抑える為のカメラと、闇の中で近付く為の服。

   光一の分も用意してある」

 

ムッツリーニが取り出したのは黒ずくめの全身タイツだった。

 

光一「断固遠慮する!」

 

明久「……僕が警官だったら、迷わず逮捕してるね」

 

雄二「……言い逃れは出来ないな」

 

秀吉「……そうじゃな」

 

と、皆の意見で却下となった。ムッツリーニは、多少ショックを受けている。

 

明久「そうだ! もうすぐお風呂の時間だし、

   秀吉に見てきてもらえば良いじゃないか」

 

秀吉「明久。何故にワシが女子風呂に入ることが前提になっておるのじゃ?」

 

雄二「それは無理だ明久」

 

雄二がしおりを放り投げ、明久に寄越した。

 

明久「どうして無理なのさ?」

 

雄二「見てみろ」

 

 

~ 合宿所での入浴について ~

 

・男子ABCクラス…20:00~21:00 大浴場(男)

・男子DEFクラス…21:00~22:00 大浴場(男)

・女子ABCクラス…20:00~21:00 大浴場(女)

・女子DEFクラス…21:00~22:00 大浴場(女)

・Fクラス木下秀吉…22:00~23:00 大浴場(男)

 ※ただし木下秀吉が認めた男子なら一緒に入る事を許可する

 

 

明久「……コレじゃ秀吉に見て来て貰う事は出来ないね」

 

雄二「そう言う事だ」

 

秀吉「どうしてワシだけが扱いが違うのじゃ!?」

 

雄二「あー……そう言えば前、鉄人が強化合宿で秀吉は風呂をどうとか言ってたっけ?」

 

ふと、プール騒動で指導された時、そう言う事を言っていた事を思い出した雄二。

 

光一「楓殿や命、姫路と島田に事情を話して、探してもらえば良い気がするが」

 

明・雄「「そうか、その手があった!」」

 

秀吉「何故ワシより先に思い浮かばんのじゃ!?」

 

……ドバン!

 

小山「全員手を頭の後ろに組んで伏せなさい!」

 

すごい勢いで部屋の扉があけ放たれ、女子がぞろぞろと入って来た。

 

秀吉「な、何事じゃ!?」

 

島田「木下と羽鳥はこっちへ!そっちのバカ3人は抵抗をやめなさい!」

 

中林「逃げられると思わないことね!外ももう包囲はしてあるわ!」

 

先頭に立つ美波と確かEクラス代表が、

とっさに窓から脱出しようとした僕達の機先を制した。

 

秀吉「何故お主らは咄嗟の行動で窓に向かえるのじゃ……?」

 

光一「それで、一体何の様だ?こんな時間にいきなり」

 

雄二「全くだ。仰々しくぞろぞろと、一体何の真似だ?」

 

小山「よくもまぁ、そんなシラが切れるものね。

   貴方達が犯人だってことくらい、すぐわかるというのに」

 

そこへ出て来て高圧的に言い放ったのは、確かCクラスの代表だ。

その後ろでは、大勢の女子たちも腕を組んでうんうんと頷いている。

 

明久「確か、Cクラス代表の小山さんだっけ?どうしたの?」

 

雄二「それより犯人って何の事だ?俺達は部屋にいたが」

 

小山「そんな嘘が通用するとでも思ってるの!? コレの事よ!」

 

小山が僕らの前に何かを突き付けて来た。

 

明久「……何これ?」

 

康太「…………CCDカメラと小型集音マイク」

 

ムッツリーニが答えた。

 

島田「女子風呂の脱衣所に設置されていたの」

 

ふむふむ。 コレが女子風呂の脱衣所に――

 

明久「え!?それって盗撮じゃないか!一体誰がそんなことを」

 

小山「とぼけないで。あなたたち以外に誰がこんなことをするっていうの?」

 

この台詞を聞いて、秀吉が小山さんの前に歩み出た

 

秀吉「違う!ワシらはそんな事をしておらん!覗きや盗撮なんてそんな真似は――」

 

明久「そうだよ!僕らはそんな事はしない!」

 

康太「・・・・・・・・・・・・!!(コクコク)」

 

秀吉の反論に合わせて前に出た僕とムッツリーニを冷ややかに見る小山さん

 

小山「そんな真似は?」

 

秀吉「・・・・・・否定・・・・・・できん・・・・・・っ!」

 

明久「ええっ!? 信頼足りなくない!?」

 

僕とムッツリーニが同じ扱いだという事実に少しだけ涙が出た。

 

康太「・・・・・・・・・・俺達はそんな事やっていない。

   それにそんなショボイ物は使わない」

 

光一「おい康太、それじゃ逆効果だぞ」

 

姫路「まさか、本当に明久君達がこんなことをしていたなんて・・・・・・」

 

殺気立つ女子の中から1人悲しそうな声をあげたのは姫路さんだった。

そうやって言われると信頼を裏切ったみたいで辛い。

でも、本当に身に覚えがないんだ!

 

島田「アキ・・・・・・信じていたのに、どうしてこんな事を・・・・・・」

 

明久「美波。信じていたなら拷問器具は用意してこないよね?」

 

ちなみに彼女から信頼のかけらも感じられない

 

明久「姫路さん、違うんだ!本当に僕らは――」

 

姫路「もう怒りました!よりによってお夕飯を欲張って食べちゃった時に

   覗きをしようなんて・・・・・・!い、いつもはもう少しその、スリムなんですからねっ!?」

 

島田「う、ウチだっていつもはもう少し胸が大きいんだからね!?」

 

明久「それはウソ」

 

雄二「し、翔子、俺を信じてくれ!俺はやっていない!」

 

霧島「・・・・・・本当?」

 

雄二「ああ、本当だ!!」

 

霧島「・・・・・・わかった。なら雄二を信じる」

 

中林「なっ!?霧島さんどういうことよ!」

 

霧島「・・・・・・織村が言ってた雄二が好きなら雄二の事を信じろって

   だから私は雄二のことを信じるだけ」

 

雄二「・・・・・翔子」

 

命「私も明久君のことを信じてます。

  だから美波ちゃん、瑞希ちゃんやめてください」

 

楓「そうですよ。翔子ちゃんと命ちゃんの言うとおりですよ」

 

中林「こいつたち以外に誰がこんなことをするっていうの?」

 

島田「そうよ」

 

姫路「土屋君もいますから否定できません」

 

小山「皆、やっておしまい」

 

素早い動きで周りを取り囲まれ、僕ら3人は石畳の上に座らされた。

これは大ピンチだ!光一も秀吉も女子に抑えられているし

雄二とムッツリーニは拷問を受けてる最中だし

 

島田「さて。真実を認めるまでたっぷりと可愛がってあげるからね?」

 

美波のS気質が全開だ。これはご機嫌を撮っておかないと命かかわる!

 

明久「あのね。僕、今まで美波ほどの巨乳が見たことがぎゃぁああああっ!」

 

島田「まずは一枚目ね」

 

褒めたのに! 頑張って褒めたのに重石が僕の膝の上にっ!

 

姫路「明久君。まさか、美波ちゃんの胸、見たんですか・・・・・・?」

 

明久「あははっ。やだなぁ。優しい姫路さんは

   そんな重そうな物を僕の上に載せたりなんてしないよね」

 

ドスッ

 

明久「ぎゃあぁあああ!!痛い痛い」

 

 

         ☆

 

 

その後もしばらく美波と姫路さんたちからオシオキをうけていた

 

明久「うぅ、僕やっていないのに・・・・・」

 

やばい、意識が薄れてきたよ。

ムッツリーニはすでにボロボロの状態で倒れているし、

雄二も僕と同じでもう限界だ。

 

すると

 

ドカッ!!!×2

 

部屋の扉の方と壁から何かが壊れるような音がした。

そちらも見てみると

全身から何か黒いオーラをだした貴浩が扉を殴れつけて立っているのと

女子を振り払って壁を殴りつけている光一の姿が見えた。

そして僕は意識から手を離した。





これからも応援よろしくお願いします。皆さんの感想お持ちしています

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。