「よし、神の
「ありがとうございます」
小一時間ほど歩き、着いた場所は迷宮都市オラリオ。
マキナ神が言っていたこの世界で一番の町だ。
城壁に併設された大きな門には列ができており、入門には少し場たり待つ必要がありそうだ。
「みんな背中を見せてるけど、何かの風習でもあるのかな」
手荷物の検査や来訪の目的なんかを聞いた後、門番に背中を見せているのには何か意味があるのだろうか。
「次の人はこっちに来てくれ」
やんと僕の番が来たみたいだな。
「随分と派手な格好だな、オラリオには何の目的で来たんだ?」
このコートそんなに派手なのか。
それにしても目的か、何も考えてなかったな。
「えっと、田舎から出てきてこの町が一番栄えてると聞いて来ました」
「なんだそうかい、じゃあお前さんも冒険者になりに来たのか」
冒険者?やっぱり異世界にはそんな職業があるんだな。
「まぁそんな感じです」
「じゃあまだ
「背中ですか?」
その恩恵ってのもよくわからないがとりあえず背中を向ければいいんだな。
何かの道具を背中に当てるとすぐに終わったようだ。
「よし、神の
「ありがとうございます、ところで町中がにぎやかですが、何かあったんですか?」
順番を待っているときに遠目で確認したら、町の人が良く行き来していたからな。
「あぁ、オラリオでは今怪物祭をやってるからだな」
「怪物祭?」
えらく物騒な名前ではあるが…
「モンスターを調教する姿を見せるっつう祭りだ」
そんな祭りがあるのか
「良かったら見ていけよ、このまままっすぐ行けばコロシアムがあるんだが、そこでやってるからよ」
なんだかおもしろうかも。
「わかりました、せっかくですから見てみます。」
会話が終わると門番はさっそく次の人の対応にまわっていた。
なんとも忙しそうな限りだ。
門番の話だとこのまままっすぐ行けばいいんだったよな。
「にしてもさすが世界一の町だな、人も多いしいろんな種族の人たちがいるな」
獣人、エルフ、ドワーフ、見渡す限りいろんな種族の人がいる。
分け隔てなく接しているのは、見ていて気持ちがいいな。
地球では肌の色や話す言語で差別が行われていたからな。
賑やかな雰囲気の中歩いていると
「モンスターが逃げ出したぞー!」
賑やかな喧騒の中ひとつの声が響き渡る。
穏やかな水面に一粒のしずくが落ちたかのように、民衆達は一気に騒めきを増した。
我先にと逃げ惑う住人たちをよそ目に、騒動の中心に目を向けた。
魔物だと思わしき鳴き声が住人の悲鳴の中でも確かに聞こえる。
いくら冒険者がたくさんいる街でも、すぐ近くにいるとは限らない。
「戦える人を待っていたら、街に被害が出そうだ」
騒動をおさめるために、鳴き声を頼りに騒ぎの中心へと向かう。
鳴き声が近くなればなるほど、住人の声は少なく、魔物の声は大きくなる。
しかしあと少しで近くと思われた時には魔物の鳴き声はなくなっていた。
走ってきた路地裏を抜け、大通りに面すると、そこには三人の女の子たちがいた。
「これでモンスターで最後だね、ティオネ。さすがに
「つべこべ言わない、ティオナ。ここで脱走したモンスターを私たちが倒せば団長からの印象アップは間違いなしなんだから」
「それにしても、どうしてモンスターが脱走なんかしたんでしょうか」
褐色肌で露出度の高いショートカットとロングヘアの女の子二人、エルフと思われる大きな杖を持った女の子が一人。
脱走したモンスターを倒したのはこの三人で間違いなさそうだ。
にしても大きなモンスターだな。
猿系のモンスターに、あれはミノタウロスかな?遠目から見てもあの細腕で倒せるものなのか?
それともマキナ神が言っていた、神から授かるステータスのおかげなのか?
「そこにいるのは誰!」
見つからないように隠れてみていたつもりだったが、ロングヘアの女の子に僕の存在が気づかれたみたいだ。
「隠れてないで出てきなさい!さもないとモンスター脱走の犯人としてガネーシャファミリアにつきだすわよ」
声をかけられても出ていかなかったからか、犯人の一派と疑われているようだな。
声の主はファイチングポーズでこちらを見ている。
さすがに何もしてないのに警察的なもの?に突き出されるのはごめんだ。
「あ~、すみません。戦闘中だったら助けようかと思って見ていたんですが、無事に終わっていたみたいで、出るタイミングを流したというか…」
両手を上げながら降伏の意を示し、路地裏から出ていく。
さすがに手を上げてたら攻撃もしてこないだろうし。あの大きなモンスターを倒したこの人たちには、敵いそうもないからな。
「あんた何者、そんな派手な格好しといて。どこのファミリア所属?」
派手ってこのコートそんなに派手かなぁ。
お二人の格好の方が、見方によっては派手じゃないかな?
「ファミリアって、僕はついさっきこの町に来たばかりでして。右も左もわからぬ内に、この騒動が起きたって感じですよ」
物珍しさか、いろいろ見て回ろうかとも思っていたし。
「じゃあなんで来たばかりの人がこの騒動の中、あえてモンスターのいるところにやってきたのよ」
「何か起こったのは僕でもわかりましたし、腕には少し覚えがありましたから」
僕の話を聞いてある程度信用してくれたのか、拳をおろしてくれた。
「
ってやっぱりステータスのことなのかな。
「自分の無知をさらすようで申し訳ないが、さっき言ってたファミリアって何のことですか?」
どこのファミリアって言っていたから、チームとかパーティのことなのか?
「あんたほんとに何も知らずにオラリオに来たってわけ?」
すごい呆れた表情を浮かべてらっしゃるが…
「ファミリアっていうのはね、神様から恩恵をもらった人たちの集まりのことだよ!」
ショートカットの女の子が答えてくれた。
やっぱり神直属の配下の組織とかそんな感じか。
「ファミリアのことを知らないなんて、どこから来たんですか?」
エルフの少女が訝しげに尋ねる。
「えっと、ここからすごく離れたとある島国から来たんだよ。周りは海で囲まれていて、貿易もしない鎖国状態の国だったから、こっちに来てからは驚きの連続だよ」
こんな言い訳でいいのか?頼む、通じてくれ…
「ふーん、鎖国か…それなら仕方ないわね」
よかった、通じてくれたみたいだ。
「で、あなたこれからどうするの?」
「どうするって?」
「その国から抜け出してきたのはいいけど、この街でどうやって暮らしていくのよ」
確かに、いつまでも神様からもらったお金で生活するにはいかないしな。
「この街にはダンジョンってのがあるんだろ?そこでお金を稼ごうと思ってるけど」
モンスターっていうくらいだし、何か素材とか手に入りそうなもんだけど。
「ダンジョンって、潜るにはどこかのファミリアに入っている必要があるわよ」
「え!そうなの!?」
勝手に入っていいもんだと思ってた…
「ほんとに何も知らないんですね…」
遂にエルフの女の子からも呆れた視線が。自分が情けないよ。
「じゃあさ、うちの…」
ショートカットの女の子が何か言おうとしたとき、地面を揺らす大きな振動が襲った。
「なにっ!地震!?」
普通の地震とは違い、だんだん振動がこちらに向かっているようだ。
「この振動、何かが地面の下を通っているみたいな…みんな!避けて!」
ショートカットの女の子がそういうと、僕を含め全員がそこから飛び退く。
するとさっきまでいた場所から緑色の触手が石の道路を突き破って出てくる。
「なに、このモンスター…」
でてきた穴から何本も触手を伸ばし、うねうねと動いている。
「こんなモンスター見たことないです」
さっき見た猿の魔物やミノタウロスとは全くの別物だ。
「この変なモンスターも脱走したっていうの!?」
脱走したモンスターの処理はまだ終わってはいなかった。
次の投稿はいつになることやら…
なお突貫工事のため、誤字脱字が多くあると思います。
悪しからず…
書いていた内容忘れたんで、また書くとなると時間かかるかもですがまた見たいと思う?
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見たい
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見たくない
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正直どっちでもいい