ゴールドシップはメジロマックイーンと仲直りをしたいのですが、素直に謝りづらい状況なので、一緒に焼きそばを焼こうと思います。 作:BuddPioneer
さて、焼きそばの屋台でマックイーンと一緒に焼きそばを焼いて仲直りをしよう作戦を考案したゴールドシップだが、さっそく問題に乗り上げた。
「いつ出店する屋台にしよう……」
まず、屋台の出店時期だ。ゴールドシップはゲリラ的に焼きそばを焼いては売りさばいている。それこそ、週に一度は出店していると言っても過言ではない。だが、マックイーンとの関係性は現在進行形であまりよくない。もしマックイーンを巻き込む場合、とにかく出店の段階から綿密に設計を練らなければいけない。そうなると、その予定も考慮しなければいけない。
「う────ーん」
チームの部室でうんうん悩むゴールドシップ。だが、いくら悩んでも答えは見つからない。そんな時、ゴールドシップは一つのことを思い出した。
「あ、そういえば聖蹄祭の出し物に関する書類提出の締め切りは今日までだったよな」
唐突に思い出したこと。それは、毎年トレセン学園が開催する聖蹄祭における出し物の許可申請に関する書類提出の締め切りが今日だったということ。ゴールドシップは昨年お好み焼きの屋台を出店したが、今年は焼きそば屋を出店する予定である。当たり前だが書類の提出は済ませてある。毎年恒例行事かの如くマックイーンを誘っていたので、勿論今年もメンバーの一人にマックイーンの名前は書いてある。
「これだ!」
ゴールドシップは誰もいない部室で一人叫ぶ。聖蹄祭の屋台にマックイーンを連れ込めばいいのだ。これで、いつ出店する屋台に呼び込もうか、という問題は解決した。しかし、また別の問題に突き当たる。
「どうやってマックイーンを呼びに行こう……」
そう、マックイーンをどうやって屋台に連れて行こうか、という問題だ。いつもならそのまま抱え込んで連れて行くのだが、今現在二人の関係性はあまりよくない。そんな中で運んでいこうものなら余計険悪なムードになってしまい、屋台の運営に支障をきたすことは想像に難くない。
ただ、この回答は比較的簡単に出た。
「聖蹄祭には、『あのウマ娘』も出店しているはず。そうなれば、協力を仰げるのでないか?」
ゴールドシップと同様に毎年「ある出し物」をするウマ娘が存在する。そうなれば、そのウマ娘に協力を仰げるのではないか。そう考えたゴールドシップはすぐに連絡を取るべく部室を後にした。
「はい、マチカネフクキタルです!」
そのウマ娘とは、マチカネフクキタルである。フクキタルは、聖蹄祭で毎年「占いの館」を開いている。なんでも、「シラオキ様」と呼ばれるウマ娘が運勢を占ってくれるらしい。
「フクキタル、一つお願いがあるんだが、大丈夫か?」
「大丈夫ですよ! どんなお願いでしょうか?」
ゴールドシップは、フクキタルにあるお願いをした。それは、
「マックイーンが来た時、そのことをアタシに教えてくれないか?」
マックイーンが『占いの館』を訪問したらそのことを伝えてほしい、といったものだ。マックイーンは毎年『占いの館』を訪問している。実際、昨年も訪問していた。つまり、今年も訪問する可能性が高いと踏んだゴールドシップは、これを利用しようと考えたのだ。
「マックイーンさんが『占いの館』に来たら、ですか?」
「ああ。ちょっと込み入った事情があってな。後でスイーツ奢るからお願いできないか? 勿論、ドトウ一緒に、だ」
「分かりました! マックイーンさんが来たらお伝えします!」
「ありがとう、恩に着るぜ」
何とかフクキタルの協力を得ることができたゴールドシップ。これで、上手くマックイーンを引き込むことのできる「下地」は出来上がった。
「あとは『仕込み』をするだけ、だな」
『下地』を作って『仕込み』も着々と進めているゴールドシップ。聖蹄祭の日は、もうすぐそこまで迫っていた。
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