ショタ冒険家と人外ショタメンバー!?〜ハチャメチャ異世界生活〜 作:久遠かなた。
_____ここは、ドラゴンやスライム、勇者や魔王まで居る、言わば異世界。である。
そんな世界で冒険家をしている1人の少年______ソルトはある森へ足を運んでいた。
この森にはどうやら高価な素材、回復性能のある木の実やら、どれも興味を引かれる物が揃っているらしい。
最近、森にいるユニコーンが暴れたとかなんとかで、冒険家が1人町まで吹っ飛んできたこともあり、森は立ち入り禁止になっている。危険なのは百も承知だが、木の実や素材に引かれたおれはここまで足を運んできた、ということだ。
…まぁ、ユニコーンにも興味がない、ってことはない。どんな姿をしているのか気になる。
好奇心のままに、森を歩いていく。花が咲き誇っていて、兎や小鳥など、動物も愉快に駆け巡っている。木の隙間から光が差し込んでいて、どこか神秘的に思える。
少し広いところには小さな滝が流れている。近づいてみると人がいるようだった。慌てて茂みに隠れ、様子を伺う。よく見てみると、同じ歳くらいの少年が滝で体を洗っている?ようだった。
それよりも、さらに驚くことがあった。そう、頭に馬の耳が生えているのだ。それだけじゃない。頭のてっぺんには金色に輝く角が生えているし、尾てい骨の辺りからもふもふの尻尾まで生えている。
…これが、噂のユニコーンだろうか…?町まで冒険家を吹っ飛ばしたあの…??
思わずがさっと音を出してしまった。彼は馬の耳をピクっと動かし、
「…誰かいるの?」
と警戒しているようだった。
滝から離れ、ぴとぴとと音をたてて、おれのところまで近づいてくる。
______まずい。このままだと何されるか分からない。もう降参したほういい気がする。
…いや、そんなのかっこよくない、他になにかあるはず…!
おれは大きなリュックをどさっとその場に置き、何かされたときに対抗出来るように武器を探し始めた。何かないか、何か……
「…見つけた」
…!見つかってしまった!!!!!
おれは慌ててリュックなどお構い無しに情けない声を出しながらその場から逃げ出した。
「……まずはあいさつから、ですよ?」
と言うとおれの目の前に物凄い速さで現れる。
おれをすごい力で押し倒し、純粋無垢な大きな瞳で、おれを観察するように眺めてきた。
「な、なぁ!まてまて!お、おれのこと、どうする気だよ!?」
「…どうするって、ぼくが聞きたいんですけど…」
困惑した表情を浮かべながら、言葉を続けてくる。
「…人間を見るのは、久しぶりですし、何か言うこと、聞きましょうか。多分、きみが求めているのは木の実とかでしょうし、ぼくが取ってくればきみも安心して木の実を手に入れることが出来ますしね」
指をぴんと立て、うーんと自分の頬にとんとんと指をあてている。
…こいつ、悪いやつじゃなさそうだな…
むしろ取ってくる、まで言ってるし、…何か言うこと聞く、ってことはどんな要件でも聞いてくれるのだろうか?
「なぁ、おれと冒険しない?」
「??え、急になにを…?」
「おまえ、良い奴そうだし、おれ、一人旅でそろそろ仲間が欲しかったんだ!」
「そ、そうなんです…ね?」
「それで、どう?ただの要望だから断ってもいいけど…」
「……この森から出てみるのも…いいかもしれませんね…」
彼はボソッと独り言を呟くと森を見渡し、それから
「___はい、着いていきます。森から出るのも、楽しそうですね…」
と優しく微笑んだ。
「…!!ありがとうな!えと……」
「ああ、ぼくはシュガー、と言います。貴方は…」
「ソルトだ!よろしくな!」
手を差し伸べ、握手をする。
これから、シュガーとどんな冒険になるのだろうか?未来