長く広い石段を上る。
その左右には等間隔で灯篭が建っている。その左右には等間隔で灯篭が建っている。
どういった原理かはわからないが、灯篭は私が近づくと点火されていった。
灯篭により照らされた暗闇の中の石段は中々に幻想的な光景だが、今はそんなことを言っている場合ではなかった。
ローランとアンジェラが消え、捜していたらここへ行き着いた。つまり、ここにあの二人が居る可能性があるということだ。
そのまましばらく歩くと、木製の門が見えた。
そして、そこに華奢な人型のシルエットも佇んでいた。
「...人間が、こんなところに何の用ですか?」
人間...?
少し気になることはあったが、今はそれ以上に優先するべきことがある。
「人探しだ。ここに青い髪の女と黒いスーツの男は来なかったか?」
しかし、マトモな返答は返ってこなかった。
「いいえ。不審者の質問には答えません。」
「そして、この先へ行かせるつもりもありません。」
...どうやら、あまり話の通じるタイプではないようだ。
彼女は腰の刀を。私は背負っていた諸刃の剣、【ミミクリー】を抜いた。
先に口を開いたのは私の方だった。先に口を開いたのは私の方だった。
「悪いが一度黙って貰おう。」
「ふっ...。やっぱり、そういう魂胆でしたか。
...妖怪が鍛えたこの楼観剣に 斬れぬものなど、あんまり無い!」
石段を蹴り、その勢いに乗せて刺突を繰り出す。
が、しかし、刀で防がれ軌道を逸らされてしまった。
「くッ..!」
続いて、右下から左上へと切り上げる。
私の刃は確かに彼女の身体に届いたはずだが、一切の手ごたえもなくすり抜けてしまった。「!?」
その一瞬。たった一瞬を彼女は見逃さなかった。
都市でも散々こんな状況はあったはずだ。こんなにも華奢な少女が、刀のような近接武器を持って正面から啖呵を切っていたのだから、当然只者ではないはずだ。
私の落ち度、私の油断が招いた結果だ。
当然、この程度でくたばる私ではないのだが。
私はあえてその場で踏ん張るのを止めて倒れこむ。少女と刀の間に体を滑らせ、そのまま刃を後ろに振った。
金属同士が激しく触れ合う音と共に、刀が弾き飛ばされたのを自分の肩越しに確認し、バックステップで距離を取る。
ミミクリーを構えたまま焦り顔の少女へ問う。
「少しは話す気になったか?」
「いいえ...まだ、終わってませんから。」
反射的に後ろを振り返る。
真っ白な人影が後ろに弾き飛ばしたはずの刀を構えている。
「此処は冥界。死者の魂が集う場所...。」
「第二ラウンドと行きましょうか。」
・ゲブラー
言語の階指定司書。赤く長い髪を持つ女性。
前々世では都市で特色フィクサーとして名を馳せ、最強とも名高い【赤い霧】だった。赤い霧という異名の由来は、彼女が戦闘を終えた跡では血がまるで霧のように飛び散っているからだそう。
旧L社の前身の研究所の創設者(現ねじねじマシーン)...Cいつに目を付けられ(語弊)レズ堕ちした(語弊)。
幻想体「何もない」から抽出したE.G.O.であるミミクリーのプロトタイプを(それ以外も)、正式版を所持しているロボトミ―職員よりもめっちゃ強く扱える上に、
東方で例えると...ごめん無理。例えらんないわ。そもそも光について書いたっけ?
-光 旧L社、図書館によって都市に蒔かれた光。
光の柱は灰色の都市を照らし~のやつ。これのおかげで都市の人々はねじれになるか自身のEGOを発現させられる。
-ミミクリー
金属製のヒルトに、骨や眼球が付いた肉の刃がくっついた諸刃の剣。
なんだか(赤い霧が使うと(赤い霧が使わなくても))ヤケに強い。