書けば書くほどキャラクターが死んでいく...
道路標識を武器として使いたい気持ちがある今日この頃。
「...あんたら、なかなか強いのね。」
先程聞いた声――正確には、さっき私達が殺したはずの人物の声。
「な...い、生きてるのか...?」
「確かに生きているようだ。」
「
<...噓でしょ。>
しかし、全員が身構えたところで彼女は顔の前で手を振り、言った。
「もう戦うつもりはないわ...あなたたちが十分強いことはわかったし、私じゃ止めれそうにもないから...。
ただ、気を付ける事ね。この先にいる奴らは、私よりも強いから。」
と言い、先ほどの橋の方向へ歩いて去っていってしまった。
<...行こうか。>
結構危なかったんだよな。あの弾はその辺の武器と違って、離れてれば当たらないってわけじゃないし。
しばらく歩くと、開けた空間に出た。
「はた巨大なる都のごとし。」
そこは、鏡の世界で見たS社の巣にあったものと少し似た建物が並んでいる都市だった。
そして、
「見ろ。彼岸花だ。」
赤い、変わった形状の花が道端に咲き誇っていた。
そんな花を眺めながらもしばらく進んでいると、建物の陰から飛び出してくるものがあった。
「...」
「うわぁっ!?」
青く燃える炎が、建物の陰から...
いや、違った。
少し見上げると、無数の炎がこちらへ向かっていた。
そして、それらを従える...
<...猫?>
「燃えてるな。管理人の旦那の親戚か?」
「わぁ~。こんなの初めて見ましたよ。綺麗ですね...。」
「そんなことを言っている場合か!総員、警戒態勢!」
<...来る!>
無数の炎がまばらに弾幕を放ちながら
直線的に突っ込んできた。
炎自体は囚人たちが打ち消したり普通に避けたりして対処できたのだが...
「クソッ!」
それらが放つ弾幕に逃げ場を削られ、何人かの囚人はかなり追い詰められていた。
<......イサン..!>
「あな!」
幾つかのボロ傘が石突きを上へ向ける形で地面に突き刺さり、自然に開いて囚人たちを弾幕から保護した。
「この染み込まん雨に、傘の漏れぬやと思う。」
そして、周辺に雨が降り注ぎ、炎を全て鎮火した。
―――狐雨。
いつかどこかで戦った、さすらいの狐のE.G.O.
まさかこんなことで役に立つとは思ってもいなかった。
「チッ...あの猫...どこに行きやがった!?」
ヒースクリフの声につられて、さっき猫が浮いていたはずの場所に目線を向けるが、すでにあの猫はどこかへ去っていったようだった。
<...行こう。>
イサンに短い感謝の言葉をかけ、先へ進む。
私たちを陰から見つめる瞳に、気が付かないまま。
いったんリンバス編でお茶を濁すぜ...。