空を眺めていると、いつもある1つの思考がぼんやりと頭の中に浮かんでくる。
都市を光で照らしたあの時...。
1度目は不完全な種を心に蒔き、"ねじれ"と"E.G.O."を都市にもたらした。
2度目に光を解き放った時までは、完全な光が放たれれば全員がねじれる事なくE.G.O.を発現できると思っていた。
しかし違った。Aの考えていた光の種シナリオと、もう一人が考えていたそれは違っていたようで、彼女はきっと、これからも都市の人々をねじれさせるつもりなのだろう。
...私がしたことは、本当に正しかったのだろうか。
2度目に全ての光を解き放ったという事は、より多くの人が光の影響を受けたということ。
それは、より多くの都市の人がねじれになる可能性を示している。
もし仮にE.G.O.を発現できる人がいたとして、それはねじれの数より圧倒的に少ないはずだ。
当然ねじれの数が多ければ、大切な人を失う者も...
そんなことを考えていると、魔法使いのような服装をした少女が走ってやってきた。
「お!?もしかしてあんたの連れか?」
その後ろには、元気に走る少女とは対照的に疲れ果てながらもギリギリ体力を保って走ってくるローランの姿。
「はぁ...はぁ...アンジェラ.....」
「あら、ローラン。怪我はないかしら?」
「なァ、あんた、この辺で赤白巫女とか見かけなかったか?」
赤白巫女。さっき飛び去って行った女の子のことだろう。
「あぁ、それならさっき私の連れを探すって言って飛んでったわ。」
「あちゃ~。」
魔法使いは気の毒そうに、
「もうしばらくは帰れなさそうだな。」
と言った。
しかし、私の注意は魔法使いの台詞よりも、ローランの後ろから飛び掛かる人影に釘付けだった。
「ローラン!」
「!!」
俺は間一髪で振られた大鎌を避け、そのままデュランダルで反撃しようとした。
だが、俺に攻撃を仕掛けてきたの姿を見るなり、一瞬体が固まってしまった。
「アルガリア...」
「ローラン、君もこっちに来ていたのかい?」
都市では青い残響と呼ばれる特色のフィクサーで、俺の義兄になるはずだった...
青いキチガイだ。
アンジェリカの死後、気が触れて狂った特色フィクサー。
「お前...どうしてここに。」
「さぁ?俺にもわからないなぁ」
青色は白い靄のような頭を振りながら答えた
「俺もお前に殺された後に気が付けばここにいたのさ。」
「今度は何をしでかすつもりだ?」
「もう一度演奏会でも開こうと思ってるよ。」
演奏。
その単語が頭の中でこだまする。
何にせよ、こいつの目的は阻止しなければならない。
「とっとと失せやがれ。キチガイ。」
「酷いなぁ...せっかく会えたのに...」
「...まぁ、いいや。」
「どうせいずれまた会う事になるだろうからね。」
青色は残響だけを残して去っていった。
げへへ...ローランとアンジェラが再会するだけだと思ったかい...?
・ねじれとE.G.O.
何かと自身の可能性を否定しがちな都市の人々の心に蒔かれた光は、自分の可能性を信じることのできる意志を発芽させた。
めちゃくちゃなストレスを受けたりして信念が折れそうにでもなると、とても暖かく美しい声をした女性と脳内空間でお話ができる。
自分やその信念を信じ切ることができればE.G.O.を発現でき、
途中で折れたり足を止めてしまえばねじれとなる(ねじれる)
・ねじれ
つまりバケモノ。なんだか腕がいっぱい生えてたり異形頭だったり。
E.G.O.の力を身一つで行使できるとかんがえるとわかりやすい
・E.G.O.
要するに装備。
ねじれの力を人間の姿を保ったまま装備を介して行使できるとかんがえるとわかりやすい
・ローランの奥さん
名前はアンジェリカ。白髪ロングのフィクサー
死因は1度目の光の木の後に出現したねじれであるピアニスト。
ローランの子を身ごもっていた。
・アルガリア
元(?)特色フィクサー
妹が死んじまってから気が触れてしまった(?)ようであり、
ピアニストを超える演奏をして都市の人々の心を揺さぶるのが目的のお兄さん。
つまり音楽家志望のヤケに強い無職である。
青い残響。
人心掌握など指揮に長けている。
演奏のために必要な本を図書館に取りにいった結果返り討ちにされ死亡。
2度目の光の木の後に完全にねじれた姿で復活したが、普通にローランに殺された。
なぜか幻想郷にいる。当然、完全に捻じれた方の姿で。