ガ ク ブ ル へ ル メ ッ ト 団 作:名もなきドクター
ビナーを腹から爆発四散!させると言ったな?あれは嘘だ!
こうしてテロリストが生まれるって訳だ
ゲヘナの僻地のアパートの一室
ある少女がポテチを摘みながらテレビを観ていた
速報!速報です!
現在の銀行連続爆発事件についての最新情報が入りました!
先週から一日ごとに発生した銀行爆発テロは本日を合わせて十二の銀行が爆破され、そしてようやく犯人から声明が発表されました
『明日、正午12時にてサンクトゥムタワー爆破するでごわす!』という音声メッセージがテロを受けた銀行の金庫に残されており、連邦生徒会防衛室、及びヴァルキューレ警察局は合同声明を出し、威信に賭けて必ず犯人を拿捕し、矯正所に収容するという発表がありました
それに伴い、現在中央行政区のサンクトゥムタワー周辺で万全の体制を持って爆破テロの犯人を迎えるため、塔周辺の暴徒を一掃する作戦が敢行されました!
「計 画 通 り !」
悪役顔負けの顔芸をしながら邪悪な笑みを零す小柄な少女
その名も
現在世間を騒がせている“立派”なテロリストであった
「ヨシ!明日はお家でゆっくりしよーと。」
ポテチの調味料の付いた手で頬をポリポリ掻きながらリトルは言った
大体なんで防衛室(FOX小隊)+ヴァルキューレが待ち構えてる魔境に行かなきゃならんのだ?声明出したけど、行くわけないじゃんw
悪戯が成功した子供のように明日タワー周辺で待ち構える治安部隊を嘲笑うリトルは
その晩、二度目の速報が放送され『災厄の狐』
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事の発端は連邦生徒会長の失踪の噂が広く知れ渡り始めた日のことだった
あれ?これ本編始まるやつじゃん!と気づいた転生者リトルはこれから始まる物語にワクワクしていた
しかしだ、ふと彼女の矮小な頭脳と原作知識、そして今までの苦い経験が噛み合ってしまった
これ、『先生』がタワーの制御権奪還中に重体になって意識不明になったら世界終わるくね?と
入学当日の痛みがまざまざと蘇り、同じ外来存在且つアロナバリア未実装の先生を心配せずにはいられなくなったのだ
銃弾一発で死にかける先生だ
もしユウカのかんぺき〜な計算が外れたり、心優しい先生が不良を助けようとしたりしたら…と悪い想像がどんどん膨らんでしまったのだ
これがアロナバリアを得た後だったら、リトルは傍観に徹するに違いなかったが、治安が崩壊し違法の兵器が2000%以上流出している現状、明らかに最大の再送ポイントと言っていいのだ
さて、例え“少しだけ”頑丈さが取り柄のリトルが肉の盾になったところで小さすぎて役には立てない
それどころか誤って自爆に先生を巻き込んだら一巻の終わりである
この時点で直で護衛という手段は潰れた
次点で考えたのはイオリ先輩に依頼する事だった
先輩は脳筋でよく罠に引っかかるが、先生の指揮があればそれはもう無欠の存在だ
だけど、急に知らない『大人』の護衛して下さいって伝えるのも変だし、原作知識が、
そして最終手段
治安良くすればいいんじゃね?である
手段は簡単!
1.リトルが各地で爆破テロをして知名度を上げる
2.サンクトゥムタワーを爆破予告
3.ヴァルキューレや連邦生徒会が頑張ってタワーを警護
4.結果先生が安全にアロナバリアをゲット!
完全無欠の計画を思いついたリトルは早速カイザーロン傘下の銀行を調べ、着々と爆薬を製造
変装用にヘルメットとマントを用意して、テロリストとしての第一歩を踏み出したのである
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