本作ではわざマシンわざはわざマシン関係なく才能で覚えています(わざマシンのサンプルがなくエリカがエンジニアではないからわざマシンわざが消滅しかねない)。きずぐすり等ポケモン用の道具はきのみやわざから開発されていくもよう。
ー*-
@Wtsgsdse
あの国会中継どう思う?
@合成映像かって思ったけど国会中継を全社が合成できるわけないしな…
@24efa46rg
コフキムシだっけ?あんな感じの虫、近所で見たぞ。
@uok0njnm
総理と同じペット飼えるかもってマ?お前も明日から禿げ頭にならないか?
@24efa46rg
コフキムシだっけ?あんな感じの虫、近所で見たぞ。
@lojefft
また髪の話してる…
@uok0njnm
総理と同じペット飼えるかもってマ?お前も明日から禿げ頭にならないか?
@jkol1353
気を付けてクレメンス。ちゃんと穏やかな奴を手なずければ大丈夫だけど、気性が荒かったり気分を損ねたりすると小さい奴でも危険って言ってただろ。
@098afrefgs
怖いよなぁ。海外で警察が負けたって聞いたし。クマより強い身体でビーム吐いたりするやつがいるって噂じゃん
@lkvsbzf
はいはい嘘乙。生き物がビームとかこれだからヲタクはwww
@098afrefgs
怖いよなぁ。海外で警察が負けたって聞いたし。クマより強い身体でビーム吐いたりするやつがいるって噂じゃん
@bdnwefvzr54
ウソならどれだけ良かったか…既存の生物学や物理学では起こり得ないことが起きるってそれみんな言ってるから…
@lkvsbzf
はいはい嘘乙。生き物がビームとかこれだからヲタクはwww
@4563qjqrege
そういえばあの現象、進化だっけ?赤穂をハゲコウにしたやつ...進化じゃなくて変態じゃね?
@qwwefvb
変態だとぽ前らみたいだから…ほらポケットモンスターも…
@pokm4gw
ネットにいるのはみんな美少女ですわ!ワイらのポケットモンスター(ボロン)...?おほほ、なんのことだかわかりませんわっ…!
@qwwefvb
変態だとぽ前らみたいだから…ほらポケットモンスターも…
@thinkingJp
赤穂がああやってパフォーマンスしたの、ポケモンと対峙していくんじゃなくて仲良くしていこうってパフォーマンスだよな。総理が抱きかかえてるペットに対して危険だから駆除しましょうって世論作って政策化するのムリゲー。
@hunnuesdwe
浦和官房長官じゃなさそうだよな、なんか違う気がする。いつもと違うブレーンって言うか演出家いそう。なんなら進化でカツラずり降ろされるのもハプニングじゃなくて、怖いイメージよりもファンシーさと親しみを印象付けるための戦略じゃねーか?
@lojefft
また髪の話してる…
@hunnuesdwe
浦和官房長官じゃなさそうだよな、なんか違う気がする。いつもと違うブレーンって言うか演出家いそう。なんなら進化でカツラずり降ろされるのもハプニングじゃなくて、怖いイメージよりもファンシーさと親しみを印象付けるための戦略じゃねーか?
ー*-
「首相、未知生物の存在を認める。物理学・生物学に反する存在と断定」
「未知生物を”ポケモン”と呼称することを発表」
「政府、週明けにもポケモン被害補償とポケモンとの共生方針を発表か?」
「東京市場ストップ安 経団連は政府を非難」
「世界各地でポケモン発生 各国政府の動向は?」
「伝説上の動物鳳凰に酷似する怪鳥が皇居上空にて撮影 宮内庁発表”陛下に異状なく、深く興味を持たれた”」
「指定暴力団義信会、ポケモン”ギャラドス”により壊滅 取材班は見た!イセエビ密猟中の惨劇」
「”ポケモン出現” 家計への影響は?」
「日本動物愛護協会、電気ポケモンによる発電計画に抗議」
「船舶保険高騰か?物価への影響早くも」
「龍らしきポケモン出現 航空各社は航空便の大幅減便を発表 空自は護衛の方針か」
「巨大鯨型ポケモンと米海軍交戦 イージス艦一隻大破か 問われる国防」
ー*-
この年、アラスカ南部アリューシャン列島ウナラスカ市は、歴史的な豪雪と嵐に見舞われていた。毎年のように冬の雨・雪・あられ・みぞれに見舞われる中でこの年のことはを誰もが歴史に特筆すべきと感じた、本当に歴史的な豪雪であり、地球温暖化が異常気象を引き起こしていることはもう間違いがなかった。
島である以上アラスカ・アメリカ本土との輸送は必須だが、毎日出ているはずの航空便は当然のように1か月以上欠便し、フェリー便も海を覆う暴風と高波で転覆しかけて以来ダッチハーバー港に逼塞、命知らずの漁師も引きこもらざるを得なかった。
それでも大丈夫だ、なんとかなる…長い間僻地に住んでいる住民たちは外界の助けがなくても生きていけるとのんきに構えていたが、次第にそうも言っていられなくなってきた。最初に不足すると思われた燃料・エネルギーは出航できないために浮いた船舶燃料の転用で解決されたが、なにせ医薬品の不足はどうにもならない。
これにはウナラスカ数千人の住民すべてが慌てた。なにしろ想定を超える大雪が降り続く真っ最中、寒ければしもやけや凍傷はいくら雪慣れした人々でも起きる時は起きるし、都市機能を維持するためには雪かき等をしなければならないわけだがそうすれば怪我は起きる。薬の欠乏は困るのだ。
救援要請を受けたアラスカ州政府だったが、アリューシャン全土で同様の雪害が発生し状況は逼迫、決死の全島避難が検討される島さえあり、しかもアラスカ本土のアンカレッジとジュノーにも猛吹雪が吹き荒れて日常生活に支障が出るありさまで、まだ食糧と暖房燃料に余裕があるだけマシ、と考え先延ばしにした。それではと救援を求められたアメリカ軍や沿岸警備隊も、嵐で荒れに荒れた海を越えて状況の定かでないダッチ・ハーバーに入港できる自信はなく(もともと中部アリューシャンは暗礁が多く平時から航行困難地帯である)二次遭難すれば目も当てられない。それではと空中投下を試みたが、ほとんどの医薬品は吹き飛ばされ厳重に密封されたまま海上に落下し、市街に無時到達したものはごくわずかというありさまだった。
だが、西部劇時代からいざという時は自分の力と誇りでなんとかしようとするアメリカ人たちのガッツは、誰も考えもしなかった解決策を編み出した。
「頼んだぞ、えっと、トドゼルガ、だったか?
沈んでるこの袋を取ってきてほしい。あまり見つけられなくてもちゃんと餌は出すから、な?」
いかつい顔のおやじが、防寒着に身を包み、そっと手袋で、牙の生えたモンスターの毛皮を撫でる。するといかにも寒そうな色をしたその獣は、ぶるりと身体を震わせ、差し出された特産品のタラバガニをおいしそうに丸のみし、丸っこい幼体のような2種類のポケモンたちートドグラーとタマザラシーの群れを率い、飛び込んでいく。
映写機材に雪が積もる前にと、医薬品の密閉袋を港の建物に映し出すプロジェクションマッピングがいそいそと終了され、代わりに倉庫から凍り付いたまま出荷できずにいる魚が次々運び出されてきた。
「しかし驚くよなぁ。アシカだってこんな猛吹雪の中で潜っていかないのに。」
「アンタもすげえよ。あんな見たこともない動物に言う事聞かせられるってんだから。水族館に勤めるとそんなこともできるようになるんかい?」
老けオヤジは凍り付きそうなヒゲを焚火で温めた手袋でさすりながら首を振った。
「アイツらがすごいだけだ。スマートでクールで、すげえパワーとガッツとスピリッツがある。
…だから俺と波長があったんだろうなガハハハハ」
「おい、ジャパンの動画見たか?」
「ジャパンの動画?んなもんいくらでもあるだろ。」「これだよこれ。ジャパンのプレジデント・ハゲコーが今日出した動画」「プレジデント・アコーな。チューシングラのアコーだよ。」「バカお前、チューシングラのアコーは地名だよ。」
スマホの中で、赤穂総理が、小学生の背ほどもある巨大な紫の蝶とともにどこかのスタジアムに立っている。
「ポケモンは、今からお見せするように、”ワザ”を使い、さまざまな不思議な現象を起こすことができます。それらを深く理解することは社会的に有益であり、また野生のポケモンやポケモン悪用のリスクへ対処する手段にもなるでしょう。」
2人の、背中に「テロリスト」と紙を貼られた警官が銃とナイフを構え、赤穂総理へ突っ込んでいく。
「ビビヨン、まもる!」
緑色のバリアが銃弾を弾き、ナイフを持った警官がビターンとぶつかる。
「ビビヨン、ねむりごな。」
ビビヨンが翅を羽ばたかせキラキラ光る粉をまき散らすと、たちまち二人の警官はいびきを立てて眠りこけてしまった。
「ビビヨン、サイコキネシスで毛布をかけてやってくれ。」
スタジアムの端へカメラがズームし、積まれていた毛布がふわりと動きあがって紫のオーラをまといふらふらと飛んで、警官2人の身体の上へふわっと掛けられた。
「…と、まあ、このようにさまざまなことができるわけです。例えばねむりごなというワザは不眠症の解決に、サイコキネシスは工業や建設業の分野に、まもるというワザは警察や事故予防にて応用が可能なのではということで、政府は関係各省庁や各組織との協議を加速させていく所存であります。」
やっとあったまってきたアメリカ人たちが動画を見るのをやめて物音に振りかえると、ちょうど、トドゼルガ率いる群れが医薬品の入った袋をくわえ次々と埠頭へ登ってくるところだった。
「なあ、アンタ、こいつら…ポケモンを使えば、この嵐をどうにかすることだってできるんじゃね?」
「そうだな、考えてみようか。」
ー次の週、全米各メディアは、荒天の中トドセルガたちの案内と港湾砕氷により入港した沿岸警備隊員と無名の住民の握手をニュースとして報道した。ただ、無名の元水族館職員が「アメリカ初のポケモントレーナー」として歴史に名をはせることまでは、ほとんどの人間はまだ気づいていなかった。
ー3か月にわたるの間アリューシャンを覆う猛吹雪の最中に、雲の隙間からごくまれに目撃された、青い羽と尾羽を持つ神々しい巨大な鳥?なんだか触れたらヤバそうな気がしたので、さすがのアメリカ人たちも見なかったことにした。
ー*-
赤穂総理の「ワザ」デモンストレーション動画は、日本国内でも大騒動を巻き起こしていた。
建設業界などでは期待の声が大きい。サイコキネシスもそうだしそうでなくとも力持ちなポケモンだって多い、そして彼らは人間ほど人件費もかからないしいくら大食いでも重機の燃料代ほどではない(海にも多数のポケモンが現れて船便の減便及び船舶保険高騰が発生したために中東から輸入される燃料代自体も上がっているのだ)。
一方で警察庁と国家公安委員会は顔を真っ青にしていた。ライオットシールドをまもるやリフレクターに変えられるかもしれない代わりにねむりごなやしびれごなによるテロが可能かもしれない、これは真っ当なトレードオフには思えないからだ。早急にポケモン犯罪の対策を練らなければならない。
一般社会はといえば、まさに百家争鳴のありさまである。プラスもマイナスも大きすぎるし原因も得体も知れないし未来がどうなっていくのかもわからないのだから無理もない。
-一方で、狂喜乱舞している業界もあった。医薬業界・学会である。
ポケモン出現の波に押し流されて世間はほとんど着目していなかったが、全国各地で謎の樹種が発生し、果樹園は植えていた大事な果樹が謎のきのみを付けるようになって目を剥いていたーのだが、樹種を伐採しきのみ化した果樹も処分しようとする手前になって、農林水産省から全国のJAを通じ農家に「きのみは納入され次第、果樹園の本来の収入分の補償金で買い取る」という通達が届き、そうしてモモン、オレン、ラムなどと命名されたそれらのきのみは、さる情報提供者のアドバイスを元に各地の医学部・薬学部・研究機関・製薬企業へ送られたのである。
「なんだこれは!痙攣が完治しているぞ!」
「ありえへん!てんかんだけやない、
「教授!信じられませんが、オボンのみを与えたマウスが四肢欠損を克服するというあの論文、本当です。」
「むむ、被験者は体力の恢復と運動効果の増進を報告するという話、肺活量の推移グラフを見る限り本当だな。内分泌ホルモンが含まれているわけではない…と。
いいか、パイルのみの有効成分抽出を急げ!アスリート向け製薬の時代が変わるぞ!」
「大臣、一刻も早く、きのみの医薬承認が必要です。ただ...」
「メカニズムがまったくブラックボックス、そうだろう?」
「マクロで見る限りは、オレンのみによる欠損恢復分の質量は摂食・点滴で補充する必要があるなど辻褄が成立しているように見えますが、ミクロ的には質量保存則が破綻している可能性が示唆されていますからね…」
ポケモン関連の事象では質量保存則やエネルギー保存・エントロピーの法則などもいともたやすく破綻する。科学に基づいた従来の法制では認可等は困難であり、厚生労働省は医薬関係者や患者たちからの連日の突き上げに悲鳴を上げていた。
ーしばらくして、「正規な処方薬品ではなく、近所で取ってきたきのみを差し入れとして患者が食べたという体裁ならいいんじゃね?」と気づいた患者家族や医療関係者が脱法的に患者へきのみを与える行為が多発し、驚異的な恢復効果のために規制するわけにもいかないまま、従来型の医薬品・高等医学の需要が暴落し、医薬業界はもう一度上へ下への大騒動に見舞われることになるとは、まだ誰も知る由もない。
ー*-
「エリカ様ですね。お待ちしておりました。」
「こちらこそ、お手数をおかけしました。
それで、如何でしょうか?モンスターボールの再現に成功したと聞いたのですが…」
「実を申し上げますと、最低限の機能を持つものであれば既に完成し、警察・自衛隊向けに出荷しております。ただこれはぼんぐりのみをくりぬきポケモンが収まれるようにしただけのものでして、単純な外傷破損の可能性だけでなくほのおタイプなど特殊なポケモン相手では内部破損も発生し、捕獲についても充分弱らせダイレクトにぶつけなければならないなど、間に合わせ以上の意味を持たないものです。」
「はい。伺っておりますわ。
真の意味でのモンスターボール、すなわち捕獲のための照準・ガイドビーム機能と開閉ボタンを備え、全金属製で頑丈、かつ体温も性質もさまざまなポケモンを安全に収めておける、真の意味でポケットから出し入れできるボール、それを開発なさっている、と。」
「そのとおりでございます絵里華様。そして先日ついに、完成したのです。
ごっらんくださいっ!御照覧あれっ!これが我が社の試作フルスペックモンスターボール第一号、シリアルナンバー”PB(F)-000,000,000,001でございます!」
エリカの手の上に、そっと、紅白に塗られたボールが載せられる。
でんきタイプ対策のため為された静電遮蔽やほのお・こおりタイプ対策の温湿調節機能をポケモン由来の能力で付与せず機械的に行っているため、エリカの知るそれよりも倍ほどもずっしり重いが、それすらもこれから切り開かれる未来の重みのように思われた。
ー*-
「今度フランスから、ポケモン共生について先進的な計画を立てている実業家が、国際交流として来るそうだ。」
「実業家?ポケモン有識者ということでしょうか?」
「エリカさんの解釈で正しいはずだ。ポケモンの有用性を訴え、早い段階で強力なポケモンを4体も従え、政界への進出も志している、要人中の要人だ。
政府としては、モンスターボールのライセンスとバーターで国際協力を取り付けたい、と考えている。」
ポケモン共存の方針と心中する覚悟を決めた赤穂内閣は、ウナラスカ救援とイージス艦大破のニュースで分裂するアメリカや、少数民族が人民解放軍で制御不可能な軍事力を得てしまう可能性に怯える中華人民共和国や、広大なシベリアに無数の強大なポケモンが発生して国土が魔境化しかけているロシアの世論が落ち着くのを待っている余裕を失くしていた。仲間にできるならしなければならない、世論は見るものではなく作るものだ、そう考えざるを得なかった。
「あとで詳細なプロフィールを送ろう。とりあえず、これが実業家、フルール・ド・リス氏の写真だ。」
「…こ、これは...!」
エリカは、その一言を発し、卒倒した。
「う、ううむ…そんな恐ろしい顔か?確かに燃え上がる炎のような異様な髪型だが…」
他の現代ポケモンものだと最初にきのみが現れ、ポケモンが地域・種類ともに徐々に出現するのですが、本作ではある日突然あらゆる世代のポケモンが世界各地に顕れたのできのみ出現はひっそりしています。最初のポケモン出現からの変化は出現頻度の上昇だけです。
モンスターボールのシリアルナンバーが千億桁まであるのは、だいたい100億人が6体持つとしても足りるだろうという野心です。それだけ関係者はポケモン共存社会への希望を持っている(材料が足りるかまでは誰も計算していないもよう)
そして第3話でついにタイトル回収となります。