ところで深夜に投稿しても0時~2時台でUA付いててびっくりしました。寝て明日読まれた方が健康ですよ…?(3時まで書いてる奴が言うとブーメラン)
ー*ー
ポケモン共存社会化対策政府特別会議、通称「ポケ対」。今政府でもっともアツい機関では、今日も激論が交わされているーただ、内容は少々いつもと違うが。
「すると何かね、キミは、クーデター屋のIAVFや、鉄錆卿とかいうテロリストのみならず、常任理事国も1つ、我が国の敵だと?」
久保田外務大臣は、うさんくさいものを見る目でエリカのことを見た。
「いいえ、フルール・ド・リスは世界の敵です。イベルタルが現れる前に、リス新大統領を倒さなければなりません。」
海千山千の政治家相手に、たかだか大学生の小娘がかなうわけがないー政治家と官僚たちの想像をエリカは裏切っていた。そもそもジムリーダーの権限は一部では閣僚級・県知事級のものがあり、ましてや数々の猛者と戦ってきて、そしてアローラ亡命からの最終決戦という修羅場をくぐったエリカにかなわない者などいないのだ。
ただ、エリカがひるまないからどうこうできるものではなかった。現在のフルール・ド・リス大統領は危険人物には思われずむしろフランスの新方針を牽引していて、しかもそれは赤穂内閣のポケモン共生方針と合致している。
軍事経済社会の体系すべてが変わろうとしているならば、安保条約と経済で結ばれたアメリカよりも、新時代をともに先頭で歩くフランス新政権のほうが日本にとって大事まであるのだ。とてもエリカの提言を受けるわけにはいかなかった。
ー*-
国連総会本会議場で、今、ひとつの条約が決議されようとしている。
いくつかの国は欠席し、それどころかマンハッタン島に代表を送ることができなかった国すらある。世界のポケモン化と反ポケモン過激派の策動は世界中に眠っていた火種に火を着けてしまった。
…それでも、後戻りはできない。世界そのものが戻らなければ、人々はついていくしかない。
「ポケモン基本条約」
第一条 本条約では、20××年以降に地球上に出現し、”ワザ”を用い、身体をモンスターボールに収めることのできる生物を「ポケモン」と呼ぶ。具体的な構成種の登録は、ポケモン理事会に於いてポケモン図鑑に記載することで行う。
第二条 ポケモン理事会は、ポケモンの分類、研究、国際諸問題を解決し国際資格を認定するために設置される国連機関である。安保理理事国から7か国、安保理非理事国から6か国を理事国とし、10か国以上の賛成を得られない議題は国連総会にて過半数で決議される。
第三条 条約批准国は、ポケモンが特殊な生物であることを理解し、その愛護及び国民教育に努める。
第四条 第三条に基づき、ポケモンの軍事利用はこれを認めない。ただしポケモン及びトレーナーによる自発的な国防協力並びにポケモン犯罪防止のための国内治安維持利用はその限りではない。
第五条 ポケモンにより人類の諸問題を解決する新政策や新技術は、ポケモン理事会にこれを報告・公表する。公表されたアイデアを他国が利用する場合はライセンス料として得られた利益の10%をポケモン理事会にポケモン基金として支払う。ポケモン理事会はポケモン基金によって各国に適切な補助を行う。
(以下略)
「開票を、行います。」
世界が止まる。
「反対35カ国、棄権・無投票26カ国」
世界が動く。
「賛成132カ国!可決!」
新世界が、始ま
「私は鉄錆卿である。」ーどこからともなく、声が響く。
「諸君らは我々、てつさびきょうだんとIAVFの忠告を無視した。」ーすべての動画に、画面の老人が映り込む。その後ろで後ろ手に縛られ微動だにしないのは、赤穂が探した新見教授の姿。
「神はポケモンを人類文明の秩序の破壊者として遣わされたのに、諸君らはポケモンという神秘をも先の見えない人類文明に取り込もうとしている。」
世界が、震えた。
「諸君らの傲慢を正すため、我々が神罰を代行する!」
その演説が流れた次の瞬間、国際連合本部総会議場が、黒煙で満たされた。
条約の構成甘いのは許して...