道化の愉快な仲間たち   作:UBW・HF

57 / 57
時を渡る道化英雄~エピローグ~+番外編・副団長決定会議

 

都市が壊れていく。

世界が壊れていく。

希望の未来となるために、一度すべてが崩壊していく。

 

オッタルの斬撃が飛んでくる。

それを拳一つで打ち砕き、彼を沈ませる。

 

リヴェリアの魔法が飛んでくる。

魔法無効化で受け流しながら、彼女を沈ませる。

 

アイズが、ベートが、ガレスが、ヴェルフが、リューが、アストレア・ファミリアが。

連携を取り、隙のない連続攻撃で迫りくる。

それらをたった一振りで薙ぎ払いながら、彼女たちを沈ませる。

 

一体いつから戦っていたんだっけ?

一体どのくらい戦ってるんだっけ?

一体……、なんで戦ってるんだっけ?

 

意識が朦朧とし、自分が何をやってるのかも分からなくなってくる。

辛い、苦しい……もう、戦いたくない。

 

本当は、こんなことしたくなかった。

もっと自分に知恵と力があれば、こんなことをせずにすんだかもしれない。

だけど、頭も悪くて弱い自分にはこんなことしか出来なかった。

 

ロキ・ファミリアたちを襲うのは心苦しかった。

フレイヤ・ファミリアたちを襲うのは……まあ、心苦しくはないけど罪悪感があった。

魔石工場を壊すのは気が引けたし、都市を壊滅させたのは本当に悪いことをしたと思っている。

そこに住む人々を、生活を、苦しめる結果になったのだから。

 

そして何より、アストレア・ファミリアと話すのが、何よりも苦痛だった。

いずれ彼女たちを裏切るのは分かっていた。

彼女たちを傷つけるのは分かっていた。

彼女たちを苦しめるのは、分かっていたのに。

 

突き放すことが出来なかった。

突き放すために伸ばしたこの手を、取られてしまった。

 

絶対悪を名乗るにはこの少年は幼すぎた。

絶対悪を騙るには、この少年は優しすぎた。

 

とても中途半端な結果に終わってしまった。

この場にいる誰も、彼を悪だとは思っていない。

悪を選び切ることも出来ず、正義を翳すことも出来ない。

 

ただそれでも、倒すべき障害としては機能した。

道化として喜劇を、英雄として希望を示すことは出来て。

この世界は、未来に繋がった。

 

今の彼にあるのはほんの少しの満足感と、身体を支配する疲労感。

そして、罪悪感と郷愁。

 

それらに支配され、フィンたちを苦しめるのに疲れてしまった彼は、眼前の光景を眺めるだけ。

死に物狂いで、血に塗れながら迫ってくるオッタル。

オッタルごと自分を焼こうとするリヴェリアの魔法。

それにより、魔法無効化は突破された。

 

フィンの詠唱が聞こえてくる。

放たれる、乾坤一擲の一撃(ティル・ナ・ノーグ)

脇腹を貫かれ、倒れゆくベル。

 

(あぁ────)

 

意識が遠ざかっていくのを感じて、ベルは瞳を閉じる。

そこにあるのは、ようやく解放されたという安堵だけだった。

 

(────神様に、会いたいな……)

 

遠ざかる意識の中で少年が願ったのは、優しく笑う女神との再会だった。

 

 


 

 

目覚めると、眼前に広がるのは朝日に照らされる青空だった。

寝心地の悪い瓦礫の上で寝たせいか、体の節々が痛い。

 

その痛みが意識をさらに覚醒させ、状況を正しく認識させる。

自分は何をやっていたのか、自分はどうなったのか。

それらすべてを、驚くほどすんなり受け入れることが出来た。

 

「あぁ…………僕、負けたんだ……」

 

「負けた?どの口で言ってんだ、お前は」

 

声がした方を振り向いてみれば、そこには意地悪く嗤う必要悪がいた。

昔からそうだったが、自分と酷似した声を聞くというのは何とも不思議な気分になる。

 

「エレボス様……」

 

「ヘファイストスは都市防衛とかの方に行っちまったから、その代わりにな。お疲れさん、お前の勝ちだよ。俺にも、運命にも、都市の全てにも、お前は勝ったんだ」

 

「…………エレボス様と運命はともかく、都市には負けましたよ。だから僕は倒れたんですし」

 

「あれ見てもおんなじこと言えるか?」

 

エレボスが指差す方向を見れば、そこには倒れているフィン達が。

意識はなく、全身ボロボロ。

雷に打たれたような火傷が全身に刻まれている。

 

「え?なんで?」

 

「なんでって……お前がやったんだろ?」

 

「僕が?」

 

「お前、ほんとなぁ……」

 

記憶にない。

記憶にある最後の光景は、フィンに脇腹を貫かれた時。

一応スキルで傷は塞がっているが、そこで意識を手放してしまったはずだ。

その意を含んだ疑問の声を上げると、エレボスは溜息を溢しながら語る。

 

「土手っ腹をブチ抜かれた後、トランス状態になったのか傷を再生させながら全員を一撃で吹き飛ばしてたぞ?」

 

ベルが意識を失ったのがフィンたちの運の尽き。

ほぼ無意識で何の配慮も遠慮もなく、全身全霊の一撃を放った。

結果として、フィン達もノックアウト。

両者共倒れに終わった。

 

「フィンさん達、生きてますよね?」

 

「ああ、生きてるよ。無意思下でも、お前はその一線だけは越えなかった。そこだけは安心しろ」

 

「良かったぁ……」

 

「ただ、流石に斬撃の方向までは配慮できてなかったみたいでな。もう少し逸れてたら避難所に直撃してたぞ?」

 

「マジで良かったァ!!」

 

危うく取り返しのつかない悲劇を作るところだった。

自分が残した爪痕を見ながら、安堵の叫び声を上げる。

 

「でも、本当によくやったよ、お前は。都市全土を敵に回して、三日三晩も戦い続けて。お前は勝ったんだ」

 

「負けですよ。三日三晩しか戦えなかった。五日間くらい戦うつもりだったのに、その前に倒れちゃったんですから」

 

「ザルドやアルフィアとの戦いや、三週間近い不眠状態がなければ戦えてたかもな。だけど、その前にフレイヤの方が力尽きる」

 

「フレイヤ様が?」

 

「ああ。流石のあいつも、ここまで長期的・連続的に魅了を行使し続けたことはなかったんだろ。お前が倒れるのと同時に、あいつも倒れたよ」

 

見えないが、きっと倒れて眠ってしまっているのだろう。

悪いことをしてしまった。

 

「さてと、無駄話もさておき、終わりも近い。最後に、お前に心の底から賛辞を送ろう」

 

気づけば、ベルの身体は透け始めている。

ようやく、ベルも帰る時がやってきたのだ。

それを察したエレボスは改めるように居住まいを正してベルを向かい合う。

自分の期待や試練も越えて、新たなる時代を作っていった英雄に、最大の敬意を払う。

 

「おめでとう、ベル・クラネル。お前の勝ちだ。運命や神の独善すらも越えて、お前は新たなる未来を勝ち取った。たとえ世界のすべてがお前を忘れ去っても、俺だけはお前を覚え、讃えよう。未来の礎となった、偉大なる英雄を」

 

「……らしくないですよ、エレボス様」

 

「うっせ。こっちにも神としての誇りってもんがあるんだよ。素直に受け取っとけ」

 

二人は笑い合う。

この世界の未来を思いながら、希望を胸に笑い続ける。

 

「なあ、お前の世界ではこれに該当する俺が起こした戦いはなんて呼ばれてたんだ?」

 

「『大抗争』とか、『死の七日間』とかって呼ばれてましたよ」

 

「う~ん、じゃあこれは……そうだなぁ……よし、この戦いは『大試練』あるいは『絶望の三日間』と呼ぼう!」

 

「エレボス様ってネーミングセンスないんですか?」

 

「え、嘘?カッコよくない?」

 

「絶妙にダサいです」

 

「嘘だろ!?ニュクスは俺のネーミングセンスを『はいはい、すごいすごい。かっこいいかっこいい』って言ってくれたぞ!?」

 

「それ、絶対に面倒くさくなって適当に流してるだけですよ」

 

「そんな……!?」

 

「どうせそのうち誰かが名前つけるでしょうから、余計なことしないでくださいね。もう関わることがないとは言え、自分が起こしたものが絶妙にダサい名前で呼ばれるの、嫌なんで」

 

「ヒドイッ!!」

 

最後の最後で間抜けなやり取りをして。

まるで悪には思えない仕草と声で、二人は笑い合う。

 

「それじゃあ、僕は行きますね。渡さなきゃいけないものがあるので」

 

「ああ。じゃあな、ベル・クラネル。もう会うことはないだろうが、達者でやれよ」

 

「ええ。さようなら、エレボス様」

 

「さようなら、英雄───って、ちょっと待て。最後にお前に聞きたいことがあるんだった」

 

「なんですか?あんまり時間もないんで、手短にしてくださいね」

 

「分かっとるわ!」

 

進もうとした足を止めて振り返りながら、ベルは面倒くさそうにそう言う。

気持ちは分かるが、あまりにも態度が雑だ。

 

この子供、自分のこと舐め腐ってないか?

我、地下幽冥世界の神ぞ?

ゼウスに勝るとも劣らない偉大な神ぞ?

などと思いながら、エレボスはベルに尋ねる。

 

「お前、誰の眷属(こども)なんだ?それだけは聞きそびれてたろ」

 

「誰って、僕は………いや───」

 

ベルはそこで一度止まり、迷うように黙る。

だが、すぐに笑う。

その笑顔を、エレボスは知っていた。

 

「『ボクの口からそれを言わせようだなんて、野暮が過ぎるってもんだぜ───エレボス?』」

 

彼女のような口調で、彼女のような笑顔で。

ベルは、そう言った。

 

「クク……アッハッハッハッハッハッハッ!!なるほどな!あいつの子供なら納得だ!」

 

ベルはもう振り返ることはない。

エレボスは声を上げて、腹を抱えるようにして笑い続ける。

 

「ホント最高だよ、お前!」

 

笑いながら、エレボスは思いを馳せる。

7年後の未来でここを訪れる彼を。

新たなる未来を歩む彼を。

ぬるくなったこの世界で、唯一地獄の熱砂を味わう彼を。

最後の英雄となる彼を、楽しみにして。

エレボスは笑い続ける。

 

…………

………

……

 

ベルは倒れるアイズの下に歩み寄る。

未だ意識が戻らず、倒れたままの彼女。

きっと、会話をすることは叶わないだろう。

それでも、復讐と苦難の道を歩む彼女が少しでも救われるように。

 

「色々と長く語る時間もなさそうだ。残念だけど、これでお別れだね」

 

優しく頭を撫でながら、ベルは穏やかに笑う。

 

「きっと、こっちの僕も頑張るから。君たちの隣に立てるように、死に物狂いで頑張るから。だからそれまで、君も頑張って」

 

最後に、ヘファイストスに作ってもらった片手剣を彼女のそばに置く。

元々これは彼女のために作った剣なのだから。

精霊の力を含んだ自分の血と髪が材料となったこの剣なら、きっと彼女の力にも耐えられる。

自分がいない間でも、少しでも代わりに力になってあげられるように。

 

「君達への思いを宿したこの剣の名前は────」

 

そっと、この剣の名を告げながら祈りを込めて、彼女の手に収める。

 

「じゃあね、アリア。また会おう」

 

その言葉を最後に、ベル・クラネルはオラリオから姿を消した。

この世界の、すべての記憶からも。

彼が姿を現すのは、7年後。

 

「アル…………」

 

戦い続ける少女は、小さく英雄の名を口にした。

 

 


 

 

後日譚、というかその後の事後処理。

正体不明の【最悪】が引き起こした……否、【最悪】との未曾有の大戦争から四日。

 

都市への被害は甚大だった。

【暴喰】のザルド、【静寂】のアルフィアと【最悪】の戦いはすべてを壊し尽くした。

バベル、治療院、避難所やその他の重要施設周辺以外の約八割が倒壊。

オラリオ全体では約六割ほど壊れた。

二大派閥だけでなく、その他の中小派閥への被害も甚大。

数日経ってようやく動けるようにはなったが、おそらくダンジョンに戻れるのはまだ先になるだろう。

 

だが、同時に闇派閥もすべて壊滅した。

一般住民への被害も、家が壊れたこと以外は殆どない。

【最悪】はもっとも少ない被害で、もっとも大きな戦いを起こして、暗黒期を終わらせたのだ。

 

そうしてオラリオがようやく冷静さを取り戻し、復興に向けて動き出した頃。

この三日間が『大洗礼』『小さな大戦争』と呼ばれ始めた頃。

その一室に、彼らは集まっていた。

 

「さてと、皆さんご体調はいかがですか?問題なければ始めたいと思います」

 

そこには生真面目な口調をしているリューがいた。

ここ数日の様子が嘘のように鉄仮面を顔に貼り付けた彼女は、そこにいる彼ら彼女らに向かって語り始める。

そこにはアイズが、ガレスが、ベートが、ヴェルフが。

彼と関わった、彼の英雄たちが。

 

「これは皆さんもでしょうが、取り敢えず前提条件を確認しましょう。ここ数日の記憶があやふやになっています。私達だけでなく、アストレア・ファミリアの全員も。誰かと過ごした、誰かと共に戦った、誰かに挑んだ。そういった記憶はあるが、その“誰か”が分からない」

 

「名前も顔も思い出せねえ。だが、一つだけハッキリしてることがある」

 

「その誰かってのは、間違いなく『アルゴノゥト』だ」

 

かつての英雄、かつての道化。

自分たちと世界を導いてみせた、彼。

それがどういうわけかこの都市に現れ、一ヶ月もしないうちにまたいなくなった。

 

「アストレア様は何かを知っている様子でしたが、話してはくれませんでした」

 

「ヘファイストス様もだな。姫さんが聞いても同じだったんだろ?」

 

「うん……この剣について聞いても、教えてくれなかった」

 

アイズの手には、一振りの剣が。

大洗礼のあと、目が覚めると持っていたものだ。

この剣がどういう経緯で彼女の手にあるのか、それは誰も覚えていない。

 

唯一分かったのは、この剣がヘファイストスの手で作られたものだということ。

ヒエログリフが刻まれた刀身に、質素ながらも力強さを感じる装飾。

ヘファイストス以外、他の誰も作ることが叶わない紛うことなき名剣だ。

 

当然、ヘファイストスにこの剣についても尋ねた。

だが、何をどう尋ねても知らないの一点張り。

 

「何も分かんねえってことか……」

 

「ううん……一つだけ、分かる……夢の中でアルが教えてくれた、この剣の名前……」

 

あの大洗礼の日見た夢の中で。

優しく穏やかに笑う彼に会った。

頑張って、頑張ろう、と。

力強く励まされながら告げられたこの剣の名前は。

 

「『ラクリオス』……希望を示す砦となる、楽園と同じ名前……」

 

どこまでが現実なのかなんて、アイズには分からない。

もしかしたら、すべて都合の良い夢かもしれない。

それでも、あの時会った彼だけは本当だって信じてるから。

 

「夢かもしれないけど、アルはまた会おうって、言ってくれた……だから、その日まで、私は……」

 

「ええ、そうですね。私達は、戦い続けなくてはいけない」

 

「あの道化が示した道を進み、あの道化が考える以上の喜劇を作るために」

 

彼が残した希望は大きい。

だけど、それに満足なんて出来ない。

それに満足なんてしていたら、それこそアルゴノゥトに笑われてしまう。

 

「というわけだ、ドワーフ。俺達ヴィーザル・ファミリアはお前達に派閥同盟を提案する。今回の戦いで、俺を含めて何人もレベル3に至った。足手まといだとは言わせんぞ」

 

「ふむ、分かった。持ち帰ってフィンたちに話してみよう。あやつらもケツに火が着いておるからな。より高次の戦いに挑むための戦力は無碍にすまい」

 

「アストレア・ファミリアも一枚噛んでいいですか?全面協力は出来ずとも、ダンジョン攻略において連携したいです。これはアリーゼたちとも話し合った結果です」

 

「ベート。俺はお前らと専属契約がしたい。契約内容は魔剣と防具・武具一式の製作。代わりに、俺もお前らの探索に同行させてくれ」

 

「いいだろう。契約成立だ」

 

話が進んでいく。

彼が示した未来を越えていくために。

彼が訪れる未来へ、続くために。

だから、その時まで────

 

(またね、アル)

 

その時まで、さようなら。

また会おう、私達の英雄

 

 


 

 

自身が営む武具店の執務室。

【最悪】による都市壊滅の被害を辛うじて逃れたそこで、ヘファイストスは読み物に耽っていた。

 

真剣な表情で時折溜息を溢しながら、内容を吟味する。

この本の半分以上はもう現実にならない。

それを現実にする土台はもうあの子供によって撤去された。

だが、残りの半分は今も健在。

そして、その半分こそが何よりも重大で、世界の危機に直結する問題なのだから。

 

穢れた精霊、聖域にいる大英雄、封印された漆黒の意志。

これらはオラリオや人類の現状に関係なく未だ健在。

あの子供は大英雄の真実を記した本を執筆したようだが、それが何処まで広がるかは分からない。

それに、それが今更記されたところでもう手遅れなのだから。

 

「…………最後にもう一回だけ、あの子と話した方が良かったかしら?」

 

ひとりそう呟くヘファイストス。

最後を見届けるのはエレボスに任せたが、自分も立ち会うべきだったかと今更ながら後悔する。

あの状況下、オラリオの混乱を思えばその判断は正しいものだった。

それに、仮に見届けていたとしても、何も変わらないと思う。

だが、何も変わらないとしても、話すべきだったのではないか。

そう思えて仕方ない。

そんな事を考えていると、

 

コンッコンッ

 

と、扉をノックする音が聞こえてくる。

 

「はい、どうぞ」

 

今日は来客の予定はなかったはずだ。

もしや都市復興で何か問題があったのか。

そう考えて返事をすると、返ってきたのは意外な声だった。

 

「失礼するぞ、ヘファイストス」

 

「アルテミス……?」

 

扉を開けて入ってきたのはアルテミス。

ふと下にある手記に目を落とすと、アルテミスは大抗争を聞きつけた彼女は最終日に眷属たちとともに援軍として加わったと書いてある。

丁度、今日がその日だ。

 

「久しぶりね。どうしたの?」

 

「一人の巨悪によりオラリオが危機に瀕していると聞き、援軍として参じた。……もっとも、その【最悪】とやらはもう逃げ去った後のようだが」

 

「そう、ね……。ありがとう……」

 

手記をソッと閉じ、動揺を悟らせないように笑顔を貼り付ける。

正直、少し心が苦しい。

あの子供が彼女に対してどれだけ心を砕いていたのか。

それを知っているヘファイストスは、アルテミスに彼のことをそんなふうに呼んでほしくなかった。

ただの感傷でただの感想でしかないそれだが、どうしても消すことは出来なかった。

 

「むしろ、駆けつけるのが遅くなってすまなかった。何も出来ずに終わった後から駆けつけたことを恥じるばかりだが、せめて復興の手伝い程度はしていこう。長くは留まれないが、最大限協力するつもりだ」

 

「助かるわ……。それを伝えるためにわざわざ顔を出してくれたの?」

 

「旧友に会いに来たというのももちろんあるが、一つ聞きたいことがあってな。我が神友ヘスティアに会いたいんだが、何処にいるだろうか?」

 

「ヘスティアに……?」

 

なぜヘスティアの名前が出てくる?

彼女とアルテミスが神友なのは知っているが、おかしい。

なぜ彼女は嬉しそうに、まるでヘスティアが下界にいて、ヘファイストスがその居場所を知っているのが前提のように話す?

なんの確信があって、そんな表情をする?

 

「話が突飛すぎて分からないのだけど……なんで私が知ってると思うの?」

 

「なぜもなにも……ヘスティアに会ってるだろう?こんなものを造ってるのだから」

 

「こんなもの?」

 

アルテミスに手渡されたそれを見て、ヘファイストスは固まる。

そして思い出す、あの子供が語っていたことを。

 

『武器を一振り作ってほしいんです。元の時代で使っていたものに代わるナイフ……いや、片手剣を。材料にはミスリルと僕の血と髪を』

『僕のすべてを十全に発揮できる器がほしいんです。本当は神様のイコルが含まれたあのナイフがあれば一番なんですけど、この時代に神様はいないから……』

 

彼が語っていた理想そのもの。

まさしく、そのすべてを体現する一振りだ。

 

「…………アルテミス、貴女これを何処で?」

 

「何処で、と言われてもな……」

 

アルテミスは少し困ったような表情で、頭を抱える。

そう問われても困る理由が、彼女にはあった。

 

「気がついたら荷物に紛れ込んでいた。眷属(こども)達も、誰もいつからあったのか知らないと言っている」

 

「見つけたのはいつ?」

 

「ああ、それは覚えてる。27日前だ」

 

それは丁度、彼がこの世界にやってきた日だ。

偶然ではない、確実に何らかの因果が働いている。

そしてその因果は、まだ続いている。

 

「それで、ヘスティアはどこに?」

 

「…………知らない」

 

「は?」

 

「下界にはまだいないわ。そのうち降りてくるでしょうけど」

 

「待て待て待て!それは矛盾しているぞ、ヘファイストス!だったらこのナイフは───」

 

「知らない。何故そのナイフがここにあって、貴女が持っているのか。私が知ってることは何もない」

 

ふざけている様子はない。

一切の予断を許さない真剣さがそこにある。

だったら、話せない事情があると考えるのが妥当だろう。

 

「…………分かった。そういうことにしておこう」

 

「ありがとう」

 

「このナイフは貴女に返すから、ヘスティアに会ったら…………」

 

「それはダメ。そのナイフは貴女が持ってなさい」

 

「……何故だ?私が持っていても切れ味は悪いし、意味はないだろう」

 

「貴女の手にあるということは、そうあるべきだということよ。それを歪めたくないの」

 

アルテミスが訝しげにヘファイストスを見つめる。

正直、意味が分からなかった。

ヘスティアと神友とはいえ、それはヘファイストスも同じ。

だったら、返せる可能性が高いヘファイストスが持つべきだろう。

そう思っていても、反論が出てこない。

 

自分でも何となく分かってしまう。

これは、自分が持っているべきだと。

 

「まあいいだろう。では、これは私が預かっておく」

 

「よろしく。本来の持ち主に会ったら、仲良くしてあげて」

 

「? ああ、もちろんだとも」

 

ヘスティアとその眷属なら、自らが邪険にする理由がない。

それはヘファイストスも分かってるだろうに、なぜそんな念押しをするのか。

 

「それと、これは貴女達への正式な依頼よ。『エルソスの遺跡』って分かる?」

 

「大陸の果てにある大樹海にある遺跡だろう?私の眷属や私を祀る神殿があった場所だ」

 

「そう。そこに貴女の系譜精霊が漆黒のモンスターを封印してるはずなの。それの調査をお願いしたいの。うちからも椿を出すし、ヘルメスの所にもこの話を持っていくつもりよ」

 

「それは構わないが、調査なら私達だけでも────」

 

「ダメ!!」

 

らしくなく感情的に叫びながら、ヘファイストスは制止する。

アルテミスのその無謀と油断で世界が危機に瀕し、一人の少年に生涯消えない傷を遺すことになると。

彼女は知っているから。

 

「絶対に単独で行かないで。この件に関して、勝手なことは許さないわよ」

 

「…………分かった」

 

信用がない、信頼がない、実力を軽んじられている。

そう思ってしまったが、素直に頷いておく。

彼女の顔が、本当に鬼気迫っていたから。

 

「詳しいことはまた後で話し合いましょう。私はヘルメスにこのことを話してくるわ」

 

「ああ、ありがとう」

 

ヘファイストスはアルテミスと別れ、ヘルメスを探して街を歩く。

そして空を見上げながら、一つの決意をする。

 

「私も、動かなきゃいけないわね……」

 

その因果の暴走を止めるため。

彼女は最強の制御装置を取り出すことを心に決めた。

 

 

さ、これで【最悪】の狩人、運命の破壊者たるベル・クラネルの暗黒期での物語はおしまいだ。

次に行こうぜ。

それでは、その時をお楽しみにってな。

 

 


 

 

番外篇『副団長決定会議』

 

それはベルとヘスティアを除いて行われた話し合い。

館の一室に机と椅子を並べ、輪になるように座るヘスティア・ファミリア一同(ニイナ含む)。

 

「お前ら、副団長を決めるぞ」

 

そんな一同を眺めながら、ベートはそう切り出した。

事の発端はベートの疑問。

副団長は誰なんだという問いから。

その疑問はやがて全体に波及し、一つの答えを導き出した。

 

『あれ?副団長いなくない?』

 

もちろん、指揮官はリリが担当している。

ヴェルフは兄貴肌だし頼りになる。

リューは多くの経験と知識を持ち、ファミリアを支えている。

 

だが、それはそれ。

ちゃんとした派閥の代表としての副団長はいないのだ。

 

ロキ・ファミリアではリヴェリアが、アストレア・ファミリアでは輝夜が、フレイヤ・ファミリアではアレンが。

それぞれ担っているその役割。

それは未だ、空白のままだった。

 

「その、決めなくちゃいけないんですか?うちのファミリアはまだ小規模ですし、正直副団長を必要とするほどではないとリリは思うのですが」

 

「必要になる。しばらくしたら、穢れた精霊の本体を討伐する遠征が始まるだろう。その遠征への会議や指揮権も含めて、どうしても副団長という肩書を担う者はいる」

 

「…………その遠征に参加するのは確定なんですね」

 

「そりゃそうだろう。ベルがフレイヤ・ファミリアの従属と協力を取り付けた以上、参加しないなんてことは許されない。最悪、あの勇士どもが襲ってくるぞ」

 

「ですよねぇ……」

 

ヘラ・ファミリアが現れてから、ベルの立ち位置はまた少し変わった。

今までの羨望や嫉妬、期待などはそのままに同情と懇願が加わったのだ。

彼女たちが問題や暴力騒ぎを起こすたびに、その苦情と嘆願がベルの下に届く。

具体的には豊穣の女主人やロキ・ファミリアから、毎日のように届く。

 

戦力やある種の制御装置・緩衝材としての役割を期待されるベルが、遠征から除外させることはないだろう。

獅子のときにも協力したし、今更感もある。

現に、フィンからそういう話を何度かされている。

 

「というわけで決めていくわけだが、取り敢えず春姫、命、ニイナの三人は選考から除外させてもらう」

 

会議を取り仕切るベートは、まず最初に用意した板に名前を書き、三人を除外する。

この理由は至って単純。

 

「除外理由の説明だが……まあ分かってるだろうが、春姫は単純に向いていない。性格的にも無理だろう」

 

「お、仰るとおりです……」

 

「次に命。実際どうなるかは分からんが、一年間限定という形で改宗(コンバージョン)したため今回は除外させてもらう」

 

「はい、分かっております」

 

「最後にニイナ。まだ学生だし、正式に加入したわけではない。それに目を瞑っても、ダンジョンでの経験が圧倒的に不足している。よって、選考から外させてもらった」

 

「は、はい!」

 

「各々理由はあるが、これらは絶対的な理由ではない。本人たちに立候補する意欲があるなら選考に戻すが、どうする?」

 

「「「辞退させていただきます!」」」

 

「そうか。では、残ったメンバーで副団長を決めていく。当然団員として発言権はあるから、何か意見があるなら遠慮なく言ってくれ」

 

さて、ここからが本番。

選考に残ったメンバーは目を細め、その機会を伺っている。

そして、リリが口火を切った。

 

「リリはヴェルフ様が良いと思います。ずっとベル様を支えてくれた古参ですし、人格や能力的にも問題ないので」

 

「俺はクロッゾ関係の問題があるだろ?だから、俺はリューが良いと思うぜ。経験や知識、それらを活かせる胆力。昔の経験もあるし、向いてるだろ」

 

「いえいえ。私など所詮流離いのエルフでしたので。私個人としてはベート殿が良いと思いますよ?長として集団をまとめた経験もありますし」

 

「私は入団間もない新参だろう?そんな大役を任されるにはまだ日が浅い。故に、私はリリルカが相応しいと思う。現に、今も指揮官としてファミリアをまとめているしな」

 

それぞれが意見を言い、静かに睨み合う。

全員意見はバラバラ。

だが、思惑だけは一致している。

 

((((絶対に副団長になりたくない!))))

 

100%面倒なのは分かってるから。

絶対に大変なのは分かってるから。

そんな貧乏くじ、誰も引きたくないのだ。

 

(冗談じゃありませんよ!アルフィア様に意見なんて出来ません!リリの花道(バージンロード)が遠のきます!!)

 

(ヘファイストス様はヘラ様嫌ってるみたいだし、この件には関わりたくねえ!)

 

(絶対に嫌ですよ!義母殿の反感を買うマネはしたくありませんし、あの拳骨は喰らいたくない!)

 

(ただでさえあのバカ共のせいで胃が痛い思いをしてんだ!これ以上胃痛のタネを増やしてたまるか!)

 

圧倒的なまでの自己保身。

お前らそれでもあの子の英雄か、などと言ってはいけない。

彼らは真剣なのだ。

そして、この場にそんな些細なことを気にするものはいない。

ましてや、遠慮する理由もない。

 

「リリルカ、お前金庫番もやってるから今更副団長になっても問題ないだろう?」

「金庫番やってるからこそ辞退するんですよ!権力の一極集中は危険です!」

「お前がそんなくだんない真似するなんて誰も思ってねえよ」

「一人で全部管理してるわけでもないしな」

「だったらベート様も同じですよ!元々交流があったんですから、日の浅さは関係ないです!」

「私もベート殿を推薦します。やはり、氏族長としてまとめた経験は唯一無二だ」

「お前も元王族だろう?それなりの教育を受けて知識はあるはずだ。ならば、お前も問題ないな」

「いえいえ。知識と経験はまた別ですから」

「リュー様は元アストレア・ファミリアで市民からの支持もありますよね?」

「お、そう言えばそうだな。副団長になれば少しは苦情も……」

「ちょ、それは卑怯でしょう!?」

「昔の杵柄を出してきたのはお前だろうが!」

 

何とも醜い押し付け合いだ。

若干リューが不利になっている。

 

「は、春姫殿達は誰がいいですか!?」

 

「あ、逃げたなテメエ!」

 

「はい、ヴェルフ殿は黙っててくださいね!」

 

ヴェルフの胸ぐらをつかんで黙らせるリュー。

そんな中で選考から外れた三人に意見を求めるが、三人とも困った表情を浮かべるだけ。

 

「えっと、その……」

「正直なことを言えば、誰でも良いかな~なんて……」

「わ、私まだ皆さんのことよく知ってるとは言えないですけど、皆素敵な方だって思ってます!だから、その、どなたがなっても、問題ないかなって……」

 

面倒だからそっちで決めてくれ、ということだ。

だがまあ、責任逃れのための出任せでもない。

実際、誰がなろうがほぼ問題ない。

だからこそ困っているのだが……。

 

「ちなみにですが、ベル殿やヘスティア様はなんと?」

 

「ほぼお前らと同じ事を言っていた」

 

「こういう話し合いにあいつらを出しても意味はない。立場的にも、性格的にも」

 

「ベル、引っ張るのは得意でも纏めるのは不得手ですからね」

 

そこがアルゴノゥトとの違い。

王族として育ち、知識を持っているであろうアルゴノゥトと違い、ベルはそのあたりのことを苦手としている。

もっとも、彼がいても状況は変わらないだろう。

上の立場のものが意見も聞かず、一方的に役職を決めることの危険性を彼は知ってるだろうから。

こういう役職は、推挙と実績で決めるべきだ。

 

「…………誰がなろうと問題ない。これはもう共通認識で良いな?」

 

「ええ、まあ」

 

「ああ、誰になろうが反対しねえよ」

 

「ぶっちゃけ、ただの対外的な肩書ですしね」

 

対外的な肩書だからこそ、全員嫌がっているのだ。

何も変わらないのに、責任と苦労だけが増えていくのは目に見えている。

そんな理不尽、誰が好き好んで背負うというのか。

 

「ならば、ウダウダ話し合うのも面倒だ。恨みっこなしで正々堂々一発勝負と行こう」

 

「ちょ、武力行使は反対ですよ!?」

 

「分かってる。だから、もっと純粋にもっと単純に」

 

ベートは立ち上がり、拳を掲げる。

古来より、揉めていたときの解決方法として最も幼稚で最も単純なもの。

故に、一度納得してしまえば後から不満で出にくい。

 

「じゃんけんで負けたやつが副団長だ」

 

こうして、ヘスティア・ファミリア内で仁義なき戦いが幕を開けた。

そして、その結果。

ベートとヴェルフが戦って、ベートが勝って。

リューとリリが戦って、リューが勝って。

最後にヴェルフとリリが一騎打ちをして…………

 

「そ、そんなああああああああっ────!!」

 

リリが負けて、彼女が副団長となった。

 

…………

………

……

 

そして、ロキ・ファミリアとの話し合いのために、副団長となったことを伝えに行ったとき。

事の経緯と顛末をフィンに伝えると。

 

「う~ん……多分君、嵌められたね」

 

と、言われた。

どういうことなのか分からず、首を傾げるリリルカ。

 

「……嵌められた?どういう意味です?」

 

「論より証拠。十回くらい僕とじゃんけんしよう。予言する。最後の一回を除いて、僕が全勝する」

 

言われるがままに、フィンとじゃんけんするリリ。

結果フィンの予言通り、フィンが9連勝したあと、リリが最後の一回勝って終わった。

事態が飲み込めずリリは呆気にとられるが、これはそんなに複雑な話ではない。

 

「ちょ、フィン様!?どういうイカサマを使ったんですか!?」

 

「イカサマというか、力技というか……。ぶっちゃけ何もしてない。単純に、君が出した手を確認した上で出してるだけだ」

 

「出した後って、そんなの…………あっ!!」

 

「そう。僕たちには神の恩恵がある。ランクアップすれば身体能力だけでなく動体視力や反射速度も上がる。レベルが違う者とじゃんけんすれば、低いほうが負けるようになってるんだよ」

 

だから、冒険者が賭け事や決め事をする時は反射神経に頼らない手法を用いる。

くじ引きだったり、その他の運ゲーを使って決める。

同じレベル同士のものが集まっていれば時間短縮にじゃんけんを使うこともあるが、そうでなければ使うことなどない。

 

「クロッゾの彼は知らなかったかもしれないけど、ベートとのやり取りでそれを察したんだろう。後はそれを君に対して使えばいいだけ。【疾風】はライラあたりから聞いて最初から知ってたんだろうけど、君に教えなかった。一度決まったことを蒸し返されたくないからね」

 

「そ、そんな…………」

 

「今後は気をつけて。後、新人含めた他の三人が知らないなら教えてあげた方が良い。また餌食になるよ。君が勝つことはないだろうし」

 

「やっぱり冒険者なんて大っ嫌いですうううううううう!!!」

 

フィンの忠告を聞いて、ワナワナと震えるリリ。

今後、ヘスティア・ファミリア内でじゃんけんは禁止になる。

単純な実力だとベートが勝つが、雷霆の剣を使えば誰もベルに勝てなくなるのだから。

 

ちなみに、アルフィアとじゃんけんをすれば、最初にグーもしくは福音が飛んでくる。

そもそも、じゃんけんが始まる前に決着がつくようになっているのだ。

 

まあ、あとから真実を知ってももう遅い。

対外的に周知させてしまったので、今更変えることなど出来はしないのだから。

 

こうして、リリルカ・アーデは無事、ヘスティア・ファミリアの副団長となった。

 

おしまい

 

 


 

 

あとがき

 

ヘスティア・ファミリアの副団長って誰なんですかね?

ウィキとかピクシブ百科とか小説本編とかを見ても載ってないし。

もしかしたら見落としてるだけかもしれないんで、知ってる方がいらっしゃれば教えてください。

というわけで、時を渡る道化英雄はおしまい。

 

あとはサソリ狩りです。

お楽しみに

 

さてと、この二週間くらい色々ありました。

エピソードヘイズ買おうと発売日当日に本屋に行ったら一日早く売られてて、売り切れてて。

三つくらい先の駅の本屋に行ってもなくて、結局県中心部の繁華街の方にまで行く羽目になって。

家庭教師ヒットマンREBORN!の一番くじが欲しくて色々回っても全部売り切れてて。

ネット販売で買おうとしても、アクセス制限のせいでページに入れないし、入れても箱待ちがバカみたいにいて買えなかったし。

そのくせメルカリで高額転売されてるし。

 

ハッハッハッ…………転売ヤーは全員◯ね!!

尿路結石になって散々苦しんだあとギンピ・ギンピでケツ拭いて痛みに悶え苦しめ!!

はぁ……ホント最悪ですよね。

ツナのフィギュアやボンゴレリングケース欲しかったのに。

転売ヤーマジで◯なねえかな。

それか全員捕まれ。

 

以上、あとがきでした

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

白き英雄譚(作者:ラトソル)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

英雄は時を超え、暗黒の時代へとたどり着く。▼彼はそこで何をなすのか。▼旧名「英雄は暗黒期に何を成すのか」


総合評価:8477/評価:8.95/連載:41話/更新日時:2025年07月09日(水) 00:00 小説情報

さあ──『喜劇』を始めよう!(作者:Sakiru)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

それは何の因果か。▼少年(ベル・クラネル)はその英雄譚を聞いた時──嘗ての記憶(ぜんせ)を思い出した。『始まりの英雄(アルゴノゥト)』と呼ばれていた己の記憶を──。▼そして十数年の刻が流れ────。▼「ふはははははは! 迷宮都市(オラリオ)よ、待たせたな! 遂に私が来たぞ! このベル・クラネルがな! そして今一度誓おう! 私は『英雄』に至る!」▼さあ──『喜…


総合評価:12675/評価:8.83/連載:91話/更新日時:2025年10月06日(月) 19:00 小説情報

二人の姫と出会った少年は英雄の道を歩む(作者:Kkky)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

この物語は、本来なら会うことも見ることもなかった一人の女がある少年の“髪”を見てしまったことにより分岐した世界。▼その出会いによる変化がもたらすものは喜劇か、はたまた悲劇か▼これは少年が突き進み、少女が歩む、眷属の物語(ファミリア・ミィス)。▼


総合評価:8285/評価:9/連載:116話/更新日時:2026年05月23日(土) 00:00 小説情報

アーネンエルベの兎(作者:二ベル)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

「忘れないで、私達はいつだって貴方と共にある」▼「忘れない、貴方達がいたことを」


総合評価:5807/評価:8.89/連載:139話/更新日時:2026年05月23日(土) 23:28 小説情報

英雄になりたいと少年は思った(作者:DICEK)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか )

本編再構成物です。ファミリアに入る前からスタートします。▼違うファミリアに入ったら、というよくある話です。▼タグはヒロイン候補です。登場したら増えます。▼あとタイトル迷走中です。予告なしに変わる可能性がありますが、ご留意ください。


総合評価:14732/評価:8.66/連載:63話/更新日時:2026年04月03日(金) 22:20 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>