連載でもないのになぜか続いてます。気分屋だからですかね?
「そうそう、これから五条悟を封印する計画を伝える訳だけど、その前に今から言う一人はちょっと警戒しておいた方がいいね」
南国のビーチを模した領域内にてパラソルで日差しから隠れている人物、羂索が漏瑚達自然呪霊に対して人差し指を立てて印象付ける。
「貴様がわざわざ忠告するほどだからな、頭の片隅にでも留めておこう。して、その人物とは誰だ?」
顎を擦りながら漏瑚が聞く。
「呪術高専、三年生の担任を務める愛染宗介という人物さ」
「愛染宗介…あぁ、五条悟の仲間にあたる人物だったか?ワシは実際にこの目で見た事があったが、所詮一級の木端術師ではないか」
「あぁ、それ呪力量隠してるよ。多分呪力量と出力は五条悟に並ぶね、しかも単純な攻撃力ならおそらく五条悟超え」
「…は?」
「呪術上層部を使って幾つか特級呪霊の混ざった討伐任務を差し向けた事があったけど、全部一撃で葬っちゃったんだよねー。彼、確実に特級クラスだよ」
"たはー"と笑い「流石、最古の術式と言われるだけはある」と付け足した羂索に漏瑚はキレる。
「貴様ッ!笑い話ではないだろう!それだけの術師であれば何かしらの対策は立てておく必要があるではないか!」
「まぁまぁ」と羂索が漏瑚を宥め、両手で人差し指を一本ずつ上げる。
「そこで私たちの保有してる両面宿儺の指十一本を虎杖悠仁に取り込ませて、彼にぶつける。倒せるかどうかは正直五分五分だけど、最悪消耗してくれるなら御の字としておけばいい」
そして羂索は頭をガシガシと擦りながらため息混じりに吐露する。
「今までは適当な任務で彼の邪魔が入らないように出来ていたけど、今回は無理そうだし。そう言うこともあって五条悟を封印した後に取り返しに来れるとしたら、一番可能性が高いのは天逆鉾も持ってる彼だからね、考え方も昔の術師に近い物だし」
「向こうには夏油傑がいるのにか?」
日本に四人いる特級術師、夏油傑の名前を漏瑚が出す。
「んー、確かに要注意なのは変わらないけど、彼の知識量では私に並ぶ事はないよ、たとえ
◆◆◆
さて、現在の時系列が分からないことには動きようがないな。わかっていることと言えば、虎杖くんの大声で知らされた五条が獄門疆で封印されてしまったことくらいだ。
とりあえず指十五本相当の宿儺が出てくるのは不味いな…もちろん両面宿儺が顕現しない方が良いのだが、夏油がミミナナを拾ってきていない事から、羂索の今のボディがミミナナを拾って原作同様に動いている可能性がある。確率と運命は収束すると誰かが言っていたからね。
「まずは、虎杖くんの居場所か…」
虎杖くんが原作通りの動きをしてくれているなら居場所は渋谷駅構内の可能性が高い。その他は狗巻くんの呪言で周りの呪霊と逃げ回る人が停止しているのが目安程度しか分からないな…ともすれば仕方がない、アレを使うか。
「南の心臓、北の瞳、西の指先、東の踵、風持ちて集い、雨払いて散れ、縛道の五十八、
呪力を有している人物、物体の位置を割り出す働きのある掴趾追雀。GPS機能などのハイテク機器が優秀なので使うことはないと思っていたが、こと敵が使った"帳"の状況下であれば案外重宝する物だな。
これから自然呪霊の相手をする可能性があるのであまり呪力を使いたくなかったが、こればかりはやむを得まい。
しかし肝心の場所だが…居場所的に地下だな、渋谷駅構内でかなり離れていたか。当初の配置では冥冥さんのグループと近い位置にいた訳だが、虎杖くんがそこそこな距離を移動していたことになる…この世界では瞬歩が出来ない事が悔やまれるな。
待てよ、そもそも最優先で虎杖くんのところに行くべきなのか?…両面宿儺の指を拵えたミミナナが脹相に敗れた虎杖くんのところに行って、宿儺に交渉を持ちかける可能性があるのか?…いや違うな、ミミナナでなくとも漏瑚が指を回収してる可能性の方が高い。純粋な戦闘能力を考えても最優先は漏瑚か?
しかし掴趾追雀で漏瑚の居場所を突き止めると言うのは不可能だ、掴趾追雀は縛りで目視した対象でなければその場所を知る事ができない。
悩ましいな、とりあえず真希くんの居場所を掴趾追雀で突き止めれば漏瑚が出てくる可能性が高い…それで行くか。
◆◆◆
「逝ったか……陀艮」
特級呪霊、漏瑚は降霊によって伏黒甚爾が宿った存在によって陀艮が祓われてから、七海建人、禪院真希、禪院直毘人のいるその場に到着した。
漏瑚の手には祓われた陀艮の体の一部が呪霊消失反応を出しながら消えていく。
「後は任せろ、人間などに依らずとも我々の魂は廻る。百年後の荒野でまた会おう………さて」
漏瑚が振り返ると、棒立ち状態の七海建人を焼き焦がす。
「一人目」
そして流れ作業のように同じ場にいる棒立ち状態の禪院真希、禪院直毘人を二人目、三人目と焼き焦がす。
◆◆◆
今、目の前で何が起こっている…
陀艮だとか言う呪霊より数段格上の呪霊が現れたと思ったら、いきなり人を攻撃するかのように建物の
「遅くなってすまないね、七海くん」
振り返ると、そこには高専時代にお世話になった先輩が立っていた。
「愛染…さん…」
そうだ、あの火山頭の呪霊が現れたのと同じタイミングで愛染さんらしき人物が背後から現れた。私達が助かったのも、もしかすればこの人のおかげなのか?
「さて、ここから離れられないほどの怪我人はいるかな?」
「俺はこの通り右腕をやられたが、動けることは動ける」
「私は…ほとんど無傷みたいなもんです」
愛染さんは周りを一目見て、見た目での怪我以外があるかを聞いてくる。
「そうか、それはなにより。とりあえずは私が家入くんのところに連れて行ってあげたいが、目の前の呪霊が見るからに脅威だからね。無事な真希くんが付き添って連れて行ってくれるかな?…でも出来るだけ急いだ方がいい、私でもアレを相手にして被害を抑えられそうにないからね」
◆◆◆
違和感があった。例えあの場では儂が圧倒的な実力だったとしても、無抵抗どころか等間隔でほとんど棒立ちの人間なんてあり得るのか?…と、普通であれば抵抗であれ、仲間なら仲間を心配する声を何かしら掛けるはずでは?…と
しかし儂の疑問はすぐに解消されることとなった。
「おはよう、
目の前にいたのは前もって羂索から注意しておいた方が良いと言われた人物、愛染宗介であった。
そして儂が殺した人間だと思っていた物が建物の柱であったことを今、自覚したことから目の前のやつには
「舐めるなよ
「…あまり強い言葉を遣うなよ。弱く見えるぞ」
お疲れ様でした。
言霊呪法が日本最古の術式は、術式の強さに対しての裏付けみたいな物だったり、実際呪術は引き算と言っていたところから、「引かれる前の術式は詠唱いっぱいやってたんじゃないかな?」って妄想ですね
ちなみに偽ヨン様はタイトルのセリフを人生で言ってみたいセリフNo.1にしていたので、言うタイミングをどこか探してた裏設定があります。やっと言えて良かったね偽ヨン様