煙のヒーローアカデミア   作:カプサイシンマン

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3話 入試結果

 

「【ホワイトブロー】!」

 

 これで70ポイントか。もう合格は硬ェだろうから、ヘマやるやつのフォロー行くか。

 

「やばっ…囲まれた…!」

 

 あの耳たぶが長ェヤツ、ちょっとヤバそうだな。

 

「【ホワイトバイン】!!」

 

 

「えっ!?」

 

 

「今のうちにこいつら潰せ!」

 

 

「う、うん!」

 

 

 よし。周りにも程よくポイント居るみてぇだし、もう大丈夫だろ。

 

 

「ありがと、助かった!」

 

 

「なに、通りかかったんでな。じゃあな。」

 

 

「あ、ちょっ!」

 

 

 さて、他のやつらは…ん?なんだ、ありゃ?

 

 

 ドドドドドドドドド!!!!

 

 

「おいおい、あれが0ポイントか…?」

 

 

「う、うわぁー!」 「にげろー!」 「出口どっちだよ!?」

 

 

 …コイツを止めねえと、後ろのやつらがやべえな。もうだいぶ疲れてきてるが、丁度いい鉄パイプもある。やるしかねえ…!

 

 

「おい、アンタ!逃げねえとやべえぞ!」

 

 

「いや、あれは止めねえとマズい。それに…ヒーローが逃げ出しちゃダメだろう…!」

 

 

「!!…ああ!間違いねえ!お前、漢だな!手伝うぜ!」

 

 

「!そいつはありがてえ!じゃあ足止め頼む。十秒…行けるか?」

 

 

「おう!まかせろ!俺は切島!よろしくな!」

 

 

「今じゃねェ気がするが…灰谷煙慈だ。10秒、頼むぞ!」

 

 

「おう!おいお邪魔虫!!こっちだこっち!!」

 

 

 こっちの世界に来てから、デケェ技の発動に時間がかかるようになっちまった。だから、溜める。溜めて、溜めて、よし!

 

 

「切島ァ!離れろ!!」

 

 

「わかった!!」

 

 

「つぶれろデカブツ!【ホワイト・ランチャー】!!」

 

 

 ドガァァァン!!!

 

 

【終了~~!!】

 

 

 …なんとかなったか。さて、帰るか。

 

 

「おいおい!お前スゲーな!」 「どんな個性なんだ!?」 「カッコいい…!」

 

 

「灰谷~!!おつかれさん!」

 

 

「切島か。さっきは助かった。」

 

 

「へへっ!俺もなかなかだろ!灰谷はもう帰んのか?」

 

 

「ああ。ケガはしねえしな。やることもねェ。」

 

 

「じゃあ一緒に帰ろうぜ!駅のほうまでよ!」

 

 

 …俺も年だな。悪くねェ気がしてきやがった。

 

「おう。それなら、知り合いが2人いるんだ。そいつらも一緒で構わねェか?」

 

 

「全然いいぜ!」

 

 

「すまねェな。校門のとこにいる筈だからよ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「…いねえな。」

 

 

「灰谷、そいつらってどんなヤツなんだ?」

 

 

「昔の知り合いと、今日あったばっかの真面目なヤローだ。」

 

 

 二人とも海軍にいりゃあ、いいセンいったかもな。

 

「おお、俄然気になってきたぜ!」

 

 

「そうこうしてるうちに一人きやがったな。よう、飯田。」

 

 

「ム!灰谷君!」

 

 

「おめーが灰谷のダチか!俺は切島鋭児郎!よろしくな!」

 

 

「俺は飯田天哉!よろしく、切島君、灰谷君!」

 

 

「飯田は出久と会場一緒だったよな?出久はどうした?」

 

 

「緑谷君は保健室に行っているところだろう。彼は最後の最後で腕を骨折していた。」

 

 …出久も上手い事ポイントを稼げてるといいがな…

 

 

「おぉ…なんかやべぇ攻撃でも食らったのか?」

 

 

「いや、彼は自壊する程のパワーで0ポイント敵をスクラップにしていた。あれほどのパワーだ。おそらく今まで自由に使えていなかったのだろう。」

 

 

「「!?」」

 

 

「まじかよ!緑谷ってやつも0ポイントブッ飛ばしたのかよ!?」

 

 …どういうことだ?出久に個性はないはずだが…まさか、覇気か…?

 

 

「も、ということは切島くんも?」

 

 

「いや、俺は足止めだけだ。やったのは灰谷だぜ。」

 

 

「…飯田、出久の「おお!緑谷君!」っと、来たか。」

 

 

「あれ!?飯田くんに煙慈くん!あと…?」

 

 

「ん?ああ、俺は切島鋭児郎!よろしくな!」

 

 

「う、うん!よろしく!」

 

 

 …まぁ、俺も出久も受かれば聞く機会はあるか。

 

 

「さっき桐島と話してたんだが、駅まで反省会でもしようや。疲れたから寄り道はできねェがな。」

 

 

「ウム!ぜひご一緒させてくれ!」「僕もいいかな…?」「そりゃそうだろ!2人を待ってたんだからよ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「総合結果出ました!」

 

 

「今年は豊作ね」

 

 

「レスキューポイントなしで2位とはな!」

 

 

「偏に彼のタフネスの賜物だろう。」

 

 

「そして0ポイントをブッ飛ばしたやつが2人。共闘したやつを入れると3人か…」

 

 

「立ち向かった子もいい成績だ…」

 

 

「しかし、どの受験生よりとびぬけていたのが…」

 

 

「【灰谷煙慈】、か…」

 

 

「敵ポイント70。レスキューポイント45、か。こいつは逸材だな!」

 

 

「個性【煙化】。物理無効の上にこの精密なコントロール。相当訓練してるね。」

 

 

「行動や言動も問題なし。A組のまとめ役を担ってくれそうだな!」

 

 

「てことで相澤君、頼んだのさ!」

 

 

「わかりました。」

 

 

 …灰谷煙慈、か。両親は一般会社勤めで、祖父母は父方母方共に遠方住み。一人で訓練できるような場所は近くには無い。あの場で咄嗟にやったにしては洗礼されすぎた動きだった。

 

 

 …どこで鍛えたのか。入学早々で有望な卵を手折りたくはないが…

 

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