「【ホワイトブロー】!」
これで70ポイントか。もう合格は硬ェだろうから、ヘマやるやつのフォロー行くか。
「やばっ…囲まれた…!」
あの耳たぶが長ェヤツ、ちょっとヤバそうだな。
「【ホワイトバイン】!!」
「えっ!?」
「今のうちにこいつら潰せ!」
「う、うん!」
よし。周りにも程よくポイント居るみてぇだし、もう大丈夫だろ。
「ありがと、助かった!」
「なに、通りかかったんでな。じゃあな。」
「あ、ちょっ!」
さて、他のやつらは…ん?なんだ、ありゃ?
ドドドドドドドドド!!!!
「おいおい、あれが0ポイントか…?」
「う、うわぁー!」 「にげろー!」 「出口どっちだよ!?」
…コイツを止めねえと、後ろのやつらがやべえな。もうだいぶ疲れてきてるが、丁度いい鉄パイプもある。やるしかねえ…!
「おい、アンタ!逃げねえとやべえぞ!」
「いや、あれは止めねえとマズい。それに…ヒーローが逃げ出しちゃダメだろう…!」
「!!…ああ!間違いねえ!お前、漢だな!手伝うぜ!」
「!そいつはありがてえ!じゃあ足止め頼む。十秒…行けるか?」
「おう!まかせろ!俺は切島!よろしくな!」
「今じゃねェ気がするが…灰谷煙慈だ。10秒、頼むぞ!」
「おう!おいお邪魔虫!!こっちだこっち!!」
こっちの世界に来てから、デケェ技の発動に時間がかかるようになっちまった。だから、溜める。溜めて、溜めて、よし!
「切島ァ!離れろ!!」
「わかった!!」
「つぶれろデカブツ!【ホワイト・ランチャー】!!」
ドガァァァン!!!
【終了~~!!】
…なんとかなったか。さて、帰るか。
「おいおい!お前スゲーな!」 「どんな個性なんだ!?」 「カッコいい…!」
「灰谷~!!おつかれさん!」
「切島か。さっきは助かった。」
「へへっ!俺もなかなかだろ!灰谷はもう帰んのか?」
「ああ。ケガはしねえしな。やることもねェ。」
「じゃあ一緒に帰ろうぜ!駅のほうまでよ!」
…俺も年だな。悪くねェ気がしてきやがった。
「おう。それなら、知り合いが2人いるんだ。そいつらも一緒で構わねェか?」
「全然いいぜ!」
「すまねェな。校門のとこにいる筈だからよ。」
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「…いねえな。」
「灰谷、そいつらってどんなヤツなんだ?」
「昔の知り合いと、今日あったばっかの真面目なヤローだ。」
二人とも海軍にいりゃあ、いいセンいったかもな。
「おお、俄然気になってきたぜ!」
「そうこうしてるうちに一人きやがったな。よう、飯田。」
「ム!灰谷君!」
「おめーが灰谷のダチか!俺は切島鋭児郎!よろしくな!」
「俺は飯田天哉!よろしく、切島君、灰谷君!」
「飯田は出久と会場一緒だったよな?出久はどうした?」
「緑谷君は保健室に行っているところだろう。彼は最後の最後で腕を骨折していた。」
…出久も上手い事ポイントを稼げてるといいがな…
「おぉ…なんかやべぇ攻撃でも食らったのか?」
「いや、彼は自壊する程のパワーで0ポイント敵をスクラップにしていた。あれほどのパワーだ。おそらく今まで自由に使えていなかったのだろう。」
「「!?」」
「まじかよ!緑谷ってやつも0ポイントブッ飛ばしたのかよ!?」
…どういうことだ?出久に個性はないはずだが…まさか、覇気か…?
「も、ということは切島くんも?」
「いや、俺は足止めだけだ。やったのは灰谷だぜ。」
「…飯田、出久の「おお!緑谷君!」っと、来たか。」
「あれ!?飯田くんに煙慈くん!あと…?」
「ん?ああ、俺は切島鋭児郎!よろしくな!」
「う、うん!よろしく!」
…まぁ、俺も出久も受かれば聞く機会はあるか。
「さっき桐島と話してたんだが、駅まで反省会でもしようや。疲れたから寄り道はできねェがな。」
「ウム!ぜひご一緒させてくれ!」「僕もいいかな…?」「そりゃそうだろ!2人を待ってたんだからよ!」
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「総合結果出ました!」
「今年は豊作ね」
「レスキューポイントなしで2位とはな!」
「偏に彼のタフネスの賜物だろう。」
「そして0ポイントをブッ飛ばしたやつが2人。共闘したやつを入れると3人か…」
「立ち向かった子もいい成績だ…」
「しかし、どの受験生よりとびぬけていたのが…」
「【灰谷煙慈】、か…」
「敵ポイント70。レスキューポイント45、か。こいつは逸材だな!」
「個性【煙化】。物理無効の上にこの精密なコントロール。相当訓練してるね。」
「行動や言動も問題なし。A組のまとめ役を担ってくれそうだな!」
「てことで相澤君、頼んだのさ!」
「わかりました。」
…灰谷煙慈、か。両親は一般会社勤めで、祖父母は父方母方共に遠方住み。一人で訓練できるような場所は近くには無い。あの場で咄嗟にやったにしては洗礼されすぎた動きだった。
…どこで鍛えたのか。入学早々で有望な卵を手折りたくはないが…